企業ブログの書き方|集客に繋がるネタとライティング手順を解説
企業がブログを使って集客することは、今やWeb集客の王道となっています。
しかし、実際にブログを始めようと思ったけど
- ネタがない
- どんなテーマなら集客できるか分からない
- ブログを書いたことがなくて書き方が分からない
という担当者や経営者も少なくはないです。
また、実際に頑張って取り組んでみたのにも関わらず、成果が出なかったり、上手く行かず続けられなかったりするケースもあるでしょう。
弊社バリューエージェントは、数々の企業ブログのライティングを手伝い、集客に繋げています。(ブログ・コンテンツマーケティング実績一覧はこちら)
また、このサイト自体もブログ記事によって集客を行っています。
この記事では、弊社が実際に集客に繋げているブログの書き方を解説します。
目次
企業ブログで成功するとこんな結果につながる
「企業ブログを書けば、集客に繋がるらしい」と分かっていても、実際にどんな風に集客に繋がって、どんな結果になるかということを想像出来ていない人は多いです。
ブログを書くということは、地道な作業も多いですが、成功するイメージがあればモチベーションにも繋がります。
そこで、弊社がブログ支援を行い、成功した中小企業の事例をご紹介します。
1.検索流入が15.8倍になったネイルメーカー
ネイルメーカーの株式会社ナチュラルフィールドサプライでは、「ネイルメーカーとしての知名度を上げたい」と考えていました。
そこで、企業ブログを開始。ネイリストやネイル検定を受ける人向けの記事を中心に、ネイルやネイル検定に関するブログをコンスタントに更新していきました。
ブログを書いたことで徐々にサイトアクセスが増え、更に追い風になるようにサイトをリニューアル。
その結果、自然検索数は1年間で15.8倍。更にお問合せなどのコンバージョン数は6倍へと増えました。
2.検索流入が20倍になったアパレルのネット通販
アパレルのネット通販を運用するA社では、元々別の企業にてSEO対策を行っていましたが、希望のキーワードでの順位が圏外(100位以下)となり、アクセスが激減したことでお困りでした。
圏外になった理由は、ブラックハットSEO(王道ではない、裏ワザのようなSEO対策)が行われていたことが原因だと考えられたため、ブログをメインとした王道のSEO対策へと切り替えました。
毎月定期的にアパレルに関するコンテンツをブログで掲載し、サイト内の地道なSEO対策を行いました。その結果、2018年9月に5,831ユーザーだった検索流入が、2020年10月には119,406ユーザーと約20倍に激増。
コンテンツSEO対策に加えて、リスティング広告も併用し、ECサイトの売上が1年間で約2.5倍に。注文件数は2倍に増加。平均購入単価もアップしました。
このように、正しく企業ブログを更新すると自社の認知拡大や売上アップへと繋げることが可能です。
ただし、内容にこだわらず闇雲にブログを頻繁に書いたからといって成果に繋がる訳ではありません。
どんな内容(ネタ)であれば集客に繋がるのかをお伝えします。
ブログネタ=「見込み客の悩みを解決する内容」が基本
ブログネタが見つからない。ブログネタってどうやって探せばいいの?
というお悩みを持っている場合は、集客できるブログのネタは「見込み客の悩みを解決する内容」が基本ということを覚えて下さい。
単純にいえば、顧客や友人から「〇〇のプロのあなたに聞きたいんだけど…」と相談されるようなことに対する回答を分かりやすくブログにすればいいのです。
インターネット利用者が増えている今、見込み顧客は日々様々な悩みや課題を検索エンジンを検索で解決しようとしています。
そんな時、自分の悩みを解決してくれるようなブログを見つけたら、実際に購入や問い合わせをしてもらえたり、すぐには購入しなくても「いつかはここで購入しよう」とファンになってもらえたりするのです。
ここで重要なのは、しっかりと見込み客の目線に立った構成や文章にすることです。
ブログは接客とも似ています。
実際の店舗の接客で、一方的に製品情報を伝えてこられても困惑してしまいますよね。
見込み客はどんなことで悩んでいるのか?どんな情報が欲しいと思っているのか?という事を考えて、ブログを書いていく必要があります。
次の章では、顧客の立場に立った集客できるブログの具体的な考え方・書き方を紹介します。
SEOに強い、集客できる企業ブログの書き方10ステップ
それでは、実際にブログを書いていく手順を紹介していきます。
ブログというと、いきなり書き出すイメージの方も少なくないかもしれませんが、集客できる企業ブログは書き出すまでの準備(設計)が何より重要です。
ここでは、ブログの書き方を9ステップで紹介しますが、1~7は書き出す前の準備工程です。設計を先に行っておくことで、ターゲットの悩みに寄り添った、ブレのない記事が出来上がります。
- 検索で狙うキーワードを決める
- キーワードの検索意図を考える
- キーワードを検索してユーザーと競合の調査をする
- 自社だから出せるオリジナリティを考える
- どんな人に向けた記事にするかを明確にする
- 構成を作る
- キーワードを含めたタイトルを付ける
- 実際にライティングする(構成を埋めていく)
- 記事を読んだ後に行動しやすいようにリンクを貼る
- しっかりユーザーが求める内容になっているかチェック
それぞれのやり方について解説します。
1.検索で狙うキーワードを決める
検索で見てもらえるようにするブログを書く場合は、最初にキーワードを選定します。
弊社の場合だと、サービス・商品の関連キーワードを洗い出して、そこから整理して100個ほどキーワードを選び出して、それらを順番にライティングします。
キーワードを探すためには、Googleのキーワードプランナーなどのツールを利用するのがおすすめです。
キーワードプランナーで「Webマーケティング」関連の
キーワードを出した例
初心者の方は、見込み顧客が知りたいことを想像したり、これまで実際に質問されたりしたことを参考に「検索だったらどんなキーワードで検索するだろう?」という観点でキーワードを選ぶのもよいでしょう。
ちなみに、この記事は「企業ブログ 書き方」というキーワードを狙って作りました。
<関連記事>
SEOキーワードの探し方・選び方・記事を書く方法
2.キーワードの検索意図を考える
キーワードが決まったら、そのキーワードの検索意図を考えます。
検索意図とは、「ユーザーが検索をした背景・意図」のことです。
Google(検索エンジン)は、検索するユーザーのニーズ・意図に答えられているページが上位表示されるように日々進化しています。だから、検索意図をしっかりと理解することは、検索で集客できるブログ作りの基礎となります。
検索意図は、大きく4つに分かれます。
- 何かを知りたい
- 何かをやりたい(手順などを見たい・やり方を知りたい)
- 購入したい
- 行きたい(場所や特定のサイトに行きたい)
この4つの意図を元に、自分が選んだキーワードにどんな意図があるのかを考えてみましょう。
ただし、1つのキーワードに対して1つの検索意図とは限りません。
例えば、「肩こり 解消」と調べている人は、肩こり解消する方法を知ってやってみたい!という意図もあれば、肩こり解消グッズを買いたい!という意図もあるでしょう。
自分がこれからライティングするキーワードに、どういった意図があるのかをメモしておきましょう。
<参考記事>
検索意図とは?調べ方と検索意図の種類にあわせたコンテンツ内容
3.キーワードを検索してユーザーと競合の調査をする
自分の頭で検索意図を見てみた後に、実際に検索してみて、上位表示されている記事を見ていきます。
ここで重要なのは、上位サイトを見るのはマネをするためではなく、あくまでもユーザー・競合の調査のために見るということです。
企業ブログを書くときのテーマは、ユーザーが求めている内容が基本とお伝えしましたが、他の企業が書いていることをそのまま作っても、上位表示は狙えません。ましてやすでにあるブログのマネをしてしまえば、企業の信頼を損ないかねません。
だからこそ、同じ内容にならないためにも、競合他社はどんなことを書いているのかというのを調査していきます。
Googleはユーザーの検索意図を叶えられるコンテンツを上位表示させるようにアルゴリズムを定めているため、上位サイトはユーザーが求めている内容と仮定することができます。
4.自社だから出せるオリジナリティを考える
次に、自社が書ける内容を考えていきます。最近のSEO対策では特に、コンテンツのオリジナリティが高く評価されるようになっています。
ですので、ユーザーが求めていると考えられるが、他社は書いていなくて、自社なら書けるという内容は何か?ということを考えていきます。
具体的には、以下の内容を入れると自社独自のオリジナルコンテンツと言えます。
- 一次情報(体験をもとにした知識など)を入れる
- 事例を入れる
- どこよりも分かりやすく図や表を使う
- ネット上にはまだない、ターゲットが持っている悩みに答えてあげる 等
一次情報とは「自分が直接体験をすることで得た情報、もしくは自ら行った調査や実験で得た情報」という意味です。事例も一次情報と言えます。
自社の場合、どういうオリジナリティが出せるのかを考えて組み込みましょう。
<参考記事>
一次情報とは?二次情報との違いや一次情報の適切な使い方について
オリジナルコンテンツの作り方|独自性が高いブログの書き方を例と共に紹介
5.どんな人に向けた記事にするかを明確にする
2~3で理解を深めた「検索意図」を元に、今から書くブログ記事は誰に向けて書くのか?ということを明確にします。
マーケティング用語ではペルソナとも言いますが、特定の人間1人に向けて、その人を満足させるような記事を作ると、軸が定まり説得力が高まります。
例えば、この記事の場合、以下のような人物像を作り上げました。
45歳男性 中小企業の社長。
自社の集客を徐々にWeb中心に切り替えたいと思っている。まずは自分でブログを書いて集客しようと思い、ブログを何日か書いたが集客に結びつきそうではない。ネタがなくて、ランチ報告とかになってしまいそう。どうやって書けば集客につながるんだろう?と疑問に思っている。自分でしっかり調べて、実践に移すタイプ。
このように、どんなことに困っている、どんな人に向けて記事を書くのか?というのを明確にしておきましょう。
6.構成を作る
次に、どんな内容を書くのかという構成を作っていきます。ブログには見出しがあるので、それを並べていくと良いでしょう。
構成を作るときは、キーワードを調べるターゲットが一番知りたいと思っている情報を一番最初に書いて、それを補足する内容をその後に続けるようにしましょう。
見出しは、本文を見ずに見出しだけを見ても記事の内容が分かるように作っていくのがポイントです。
この記事の場合、以下のような構成を作りました。
<h2>企業ブログを成功したらこんないいことがある!
<h3>※事例をのせる
<h2>ブログネタ=「見込み客の悩みを解決する内容」が基本
<h2>SEOに強い、集客できる企業ブログの書き方9ステップ
<h3>1.検索で狙うキーワードを決める
<h3>2.キーワードの検索意図を考える
<h3>3.キーワードを検索して検索意図を深める
<h3>4.どんな人に向けた記事にするかを明確にする
<h3>5.自社だから出せるオリジナリティを考える
<h3>6.構成を作る
<h3>7.キーワードを含めたタイトルを付ける
<h3>8.実際にライティングする(構成を埋めていく)
<h3>9.記事を読んだ後に行動しやすいようにリンクを貼る
<h3>10.しっかりユーザーが求める内容になっているかチェック
<h3>企業ブログで成果を出すためのチェックポイント
<h2>企業ブログは一部だけでもプロの力を借りると費用対効果が高まる
<h3>(1)設計は、プロの力も借りてでもしっかり行う
<h3>(2)一度プロに依頼して、プロの記事を真似して書く
<h2>まとめ|コツコツ続けて集客できる企業ブログにしましょう
※h2=見出し h3=小見出し を指します
<参考記事>
SEOに強い見出しの作り方(ブログ編)これだけはおさえるべき注意点
7.キーワードを含めたタイトルを付ける
構成が出来たら、タイトルをつけましょう。タイトルにはキーワードを含め、ブログ記事の内容が分かるようなタイトルにするのがコツです。
そうすることによって、検索結果に表示された際に、クリックされやすくなります。
また、検索結果に表示されるのは28~32文字ですので、そこに収まる字数が好ましいです。
<参考記事>
SEOに強いタイトルの付け方|ポイント5つを押さえてクリック率もアップ
8.実際にライティングする(構成を埋めていく)
ここまでの手順で記事の大枠が出来たら、やっと本文のライティングに入っていきます。
見出しの中身をどう書けばいいのか分からない場合は、PREP法やホールパート法という、ブログでよく使われる型を使うことをおすすめします。
PREP法は、「結論・理由・具体例・まとめ」の順番で文章を作る方法で、結論を求めているSEOの記事に最適な型です。
ホールパート法とは、最初に全体像を伝え、後から詳しい説明をする型のことです。
記事の内容によって使い分けていくと良いでしょう。
<参考記事>
PREP法の例文付き|SEOに最適な分かりやすいブログの書き方
ホールパート法とは?ブログでの具体的な使い方を例文付きで解説
9.記事を読んだ後に行動しやすいようにリンクを貼る
ブログを読んだ人には、出来れば購入やお問合せといった行動(コンバージョン)を取ってほしいですよね。または、関連記事を読んでもらったり、関連する資料ダウンロードをしてもらったりするのもいいでしょう。
そこで、ブログを読んで「問い合わせたい!買いたい!」などと思ったユーザーがすぐに行動に起こせるように、次に見たいであろうページのリンクを貼りましょう。
例えば、弊社のサイトの場合、記事がこのような終わり方をしていることが多いです。
このように同じサイト内でのリンクのことを内部リンクと言います。
内部リンクを貼ることで、ユーザーに優しいだけではなく、SEOにも効果的です。
<参考記事>
SEOにきく内部リンクの貼り方|効果的な設置方法でサイトの成果を上げよう
10.しっかりユーザーが求める内容になっているかチェック
ブログ記事を作り終わったら、ユーザーが求めている内容になっているか、第三者にチェックをしてもらうのがおすすめです。
というのも、記事にオリジナリティを求めた場合は特に、どんどん検索意図からずれてしまっていることがあるからです。
チェックしてもらうときは、誤字脱字だけではなく、内容が検索意図に沿っているかを見てもらうようにしましょう。
企業ブログで成果を出すためのチェックポイント
チェックポイント
- そのキーワードを調べる人が知りたい内容になっていますか?
- 狙っているターゲットに響きやすいタイトル、内容、表現にできていますか?
- 文章は分かりやすいですか?
- スマホなどで見ても見やすい表示になっていますか?
- 記事からコンバージョンにつなげられる内部リンクは設置できていますか?
自分一人だとなかなかズレや間違いに気づきづらいです。ぜひ他の人に見て確認してもらいましょう。
企業ブログは一部だけでもプロの力を借りると費用対効果が高まる
集客できる企業ブログは、上記で解説した通り手間がかかります。慣れればどんどん速くなっていきますが、初心者がやる場合は時間がかかるため費用対効果が合わないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
費用対効果を高めるためには、一部だけでもプロの力を借りるという方法がおすすめです。
- 設計は、プロの力も借りてでもしっかり行う
- 一度プロに依頼して、途中からそれを真似しながら自分も書く
それぞれについて詳細を説明します。
(1)設計は、プロの力も借りてでもしっかり行う
先述の通り、SEOに強い企業ブログを作るなら、記事を書く前に全体的な設計が必要になりますが、この部分はプロの力を借りてでも着実に行うことがおすすめです。
なぜなら、この設計が上手くいっていないと、その後どれだけ時間をかけて記事を書いたとしても、成果には繋がらないからです。
また、設計は検索上位を狙うSEOの知識だけではなく、その上で売り上げを上げるためのマーケティングの知見も重要です。
さらに言えば、設計は最初に行うものなので、SEOの知識の少ない時に設計を行うと「企業ブログをやっているうちにSEOの知識が身について、当初やった設計が微妙だったことに気づいて後戻りしてしまう」ということも考えられます。
プロの力を借りて、しっかりを土台を固めて、方向性を決めた上でライティングをすれば、結果も出やすいですと言えるでしょう。
(2)一度プロに依頼して、プロの記事を真似して書く
いきなり自分ですべてライティングするのではなく、一度はプロにライティングを依頼して、その記事を真似しながら自分も書くというのもおすすめです。
何故なら、初めてコンテンツSEOをする人が一番最初に躓きがちなのは「何を書いたらいいんだろう?」「どんな風に書けばいいんだろう?」といった初歩的なことだからです。
成果を出すために質も量も必要なブログにおいて、このような初歩的な部分で躓くのは正直もったいないといえます。
自社についてのブログを、外部の人に書いてもらうことで「こういうことを書けばいいのか」という気づきは多く得られるでしょう。
また、業者との打ち合わせの中で、なぜその記事を書くのか、なぜそのキーワードを狙うのかなど、コンテンツごとの意図を知るチャンスもあるかもしれません。
最初はプロにライティングを依頼することで、プロのいない状態で書くよりも、かなりコスパ良く、ブログを書くことが出来るでしょう。
まとめ|コツコツ続けて集客できる企業ブログにしましょう
最後に、企業ブログは書き出してすぐに成果が出る施策ではありません。
なぜなら、SEOは記事単体で評価するのではなく、サイト全体で評価されているからです。
だいたいの目安ではありますが、50~100記事程度書くことでどんどん成果が伸びて行きます。
そのため、最初の方はライティングに時間がかかる上、なかなか成果が出ず、苦しいと感じてしまう人も少なくはありません。
ただ、書けば書くほど費用対効果は高まり、ライティングのコツも掴んでスピードも上がっていきます。
地道な作業にはなりますが、ぜひ集客できる企業ブログを書いてみて下さいね。
バリューエージェントでは、企業ブログのコンテンツ作成代行や、自社でブログを書きたい企業への研修を行っています。
プロの手を借りて、集客できる企業ブログを作りたい方は、無料相談をお申し込みください。
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