魅力的なリード文の書き方|5つの要素を入れて作る手順
魅力的なリード文は「5つの要素を入れるだけ」で簡単に作れるのはご存知でしたか。
その5つというのが、「回答」「ベネフィット」「根拠」「執筆者」「キーワード」です。
この5つを入れることで、他のサイトとは違った印象を与えることができるようになり、今まで以上に読まれるリード文にすることができるでしょう。
ちなみに、色々勉強している方には「共感」が入っていないのはなぜ?と感じているかもしれませんが、逆にそもそも共感できているのか?また共感を入れた効果を実感できていないことが多いのではないでしょうか。
というのも、「今WEB上には共感っぽいリード文を書いている記事が乱立しており、共感=前置きとして捉える様になってきている」のではないかと考えているからです。
実際に、当社ブログでも共感を入れている記事の「直帰率」や「離脱率」はあまり良い数字とはいえません。
そこで、コンテンツSEOで6年以上、上位表示が難しい人材系等のあらゆるキーワードで上位表示をしてきた私が提唱するリード文は、見せかけの共感をするのではなく、求める情報に対しての答えをできる限り早く提示するよう作成したリード文です。
今の時代、検索ユーザーに早めに答えを伝えてあげることが、より高い満足とより深い知識を提供することができると考えています。
なぜなら、私の友人がなにか検索している行動を横から眺めていると、「もう前置きはええって〜。結論が知りたいねん!」といった独り言を漏らす人がちらほらでてきたからです。
実際のところ、私個人もいい加減みせかけの共感に飽き飽きしてきているので、目次から読み始めることがほとんどです。ある意味、共感は機能していないわけですね。
今後はこういった意見がどんどん増えてくる時代になってくるのではないかと思います。
そこで、将来を見越した魅力的なリード文の書き方をこの記事でお伝えします。
リード文を書く時に入れるべき5つの要素
リード文はよく「つかみ」や「共感」と言われていますが、リード文の本質は「この記事を読む価値がありそう!」と思わせられるかどうかに尽きます。
その理由は、人が興味を持つ瞬間の一つが「都合の良い未来が手に入りそうな時」だからです。
リード文で大切なのは、その「都合の良い未来が手に入るかどうかの判断ができること」に他なりません。
だからこそ、リード文を書く時には下記5つの要素を入れる必要があります。
- 答え:記事自体の答え
- ベネフィット:記事で得られるもの
- 根拠:その情報を信じれる理由はなにか
- 執筆者・監修者:誰が言っているのか
- キーワード:SEOを意識しているキーワード
それぞれ詳しくご説明します。
【答え】この記事自体の答え
記事の答え=検索ユーザーの検索意図の解決できるものとしている事が多いかと思います。
ただ、その検索意図は検索キーワード次第で変わります。
この場合、品川駅周辺の人気があるおすすめの豚骨ラーメン屋さんの情報を求める人が多いでしょう。
■この記事で提供したほうが良い答え
品川駅周辺にある豚骨ラーメン屋さんの「写真」「料金」「アクセス」「待ち時間」「味の判断しやすい口コミ」などがあります。
アナタが求める情報量の多い、品川駅周辺の豚骨ラーメン屋さんの口コミ順に並べた記事だよー!というのがわかると続きを見やすくなりますよね。
また、「◯◯駅 行き方」と検索した場合は、今いる場所から◯◯駅までのアクセスを求めているかと思います。
このように、その記事の答えはキーワード次第で全く違ったものとなります。
記事の答えが入っているリード文であれば、記事の内容がサッと理解できるので、検索ユーザーにとって自分が読むべき情報かの判断がしやすくなります。
【ベネフィット】この記事で得られるもの
この記事で得られるもの(ベネフィット)は、最初の答えとは全く別のものです。
同じく、「品川 豚骨ラーメン おすすめ」で検索されている記事の場合、答えは情報でしたが、ベネフィットはその答えを得た後に得られる未来です。
自分好みの美味しいラーメン屋さんがパッとわかれば、想像している美味しいラーメン屋さんに足を向けて歩いている未来かもしれません。
また美味しいラーメンを食べながら、満足している自分の想像でいっぱいかもしれません。
ただ、間違いないのベネフィットは、美味しいラーメン屋さんを選べることですよね。
答えを持って得られるものがベネフィットというわけです。
未来を描けるベネフィットがあるリード文と、ベネフィットのないリード文だと、読みたさに大きな違いがでます。
【根拠】その情報は本当ぽいか
ラーメンを食べていないのにも関わらず、口コミをしている人の情報は信じられませんよね。
今でもよくステマで口コミを集めているサイトを見かけますが、その口コミを信用できる根拠がないと本当のことかわかりません。
また、商品を紹介するサイトに多い例で、「◯◯が最安値でした!」という文章に対して、「それ本当かよ?」と思うものは多いかと思います。
例えば、ランキングもそうですね!どういった基準のランキングになっているのか?またどういった比較を行った結果最安値なのかわからないとただの怪しい記事になってしまいます。
根拠となりうるもの
- 情報元のソース(何を参照したのか)
- 自社取得データと取得方法
- リアルの画像
- 経験値
- 実績
等々
「コンテンツSEO やり方」という記事を書く場合は、なぜそれが言えるのかの根拠は「コンテンツSEOで出した成果データ」が根拠になります。
また、「ノートPC 13インチ おすすめ」という記事の場合、根拠となりえるのは「エクセル等で市場にあるPCスペック等をまとめて数値化したものを評価したエクセルデータや、データの画像」「実際に全てを利用したことが分かる画像」などになります。
ここまでのリアルな根拠を提示できれば、信頼性が抜群なのは言うまでもありません。
よって、根拠の提示は、リード文で信頼感を得るためにも重要です。
【執筆者・監修者】誰が言っているのか
執筆者の情報は、検索ユーザーとGoogleの2つに対して重要です。
例えば、美容の情報を頻繁に発信している専門家がおすすめの化粧水と、普段グルメの情報を発信している30代主婦子持ちママがおすすめする化粧水ならどっちがいいのか?という話です。
全く同じ商品を進めていた場合、信頼性が高いのは間違いなく専門家の方ではないでしょうか。
では質問です。
アナタは、ガンについての情報を調べていました、次のうち信頼できるのはどっち?
A、医者
B、自称医療に詳しい会社員
間違いなく「A」ですね。
アナタはPC買い替えのために、自分にピッタリなPCを探しています。次のうち信頼できるのはどれ?
A、家電量販店員
B、PCメーカーの人
C、ガジェットオタク
D、Getナビ等の商品情報メディアの編集者
E、雑記ブログを書いている個人ブロガー
コレは難しいですが、ポジショントークはあるとしても、E以外なら割と信じれそうではないでしょうか?
※ただし、レビュー等で数字を根拠として提示できていれば、この限りではありません。
このように、誰が言っている情報なのか?をリード文に入れるのは非常に効果的です。
これは検索ユーザーに取って情報を信用できるのかの判断基準にもなりますし、もう1点検索エンジン上に信頼できる情報だよ!と伝える上で重要なものでもあります。
Googleは「E-A-T」という権威性・専門性・信頼性も、検索順位を決めるアルゴリズムの一つの要素としています。
逆に誰が?という情報がないリード文にしてしまうと、権威性・専門性・信頼性が薄いので、検索順位が上がらないといった結果になりやすいです。
※あくまでも検索順位を決めるアルゴリズムの一つの要素なので、必ずしも上位を取れないわけではありません。
【キーワード】SEOを意識しているキーワード
その記事で上げたいキーワードをリード文に入れるのは非常に重要です。
なぜなら、SEOライティングをされた記事のリード文は、検索キーワードを軸とした検索意図を解消していくため、検索キーワードほど一言で内容を解説するのに最適な言葉はありません。
例えば、iPhoneの新機種のスペックを伝える記事だった場合、キーワードは「iPhone 12 スペック」などになりますよね。
ただ、新型iPhoneとしか書かれていないと、新型iPhoneのどれの情報?となりやすいです。
「iPhone 12 スペック」で検索順位を上げたい記事であれば、「iPhone12のスペックは、旧機種11とどう違うのか?」などの文章があるだけで、内容がスッと入ってきますよね。
このように検索ユーザーに記事内容を伝えるためにキーワードを入れるのは重要です。
※2021年4月時点の情報をベースにしています。
もう古い!共感は意識しないほうがよい!?
割と多くの記事をみても、最初に共感意識して入れてるんだろうな〜と思う文章をよくみる時代になってきました。
■よくみる例
Excel(エクセル)でセルの数字を合算する方法がわからなくて困っている人向けの記事の場合
登場者A
エクセルでセル内全ての数字を自動的に合算する方法ってどうするの!?
こんな記事をよくみませんか?ただよく考えてください。
こういった検索意図の場合は、前置きよりも「エクセルで自動的に合算される関数をすぐ知れる記事」のほうがより検索ユーザーの検索意図を叶えると思いませんか?
あなたが検索ユーザーだったら「そんな前置きはいいから結局解決できる情報はあるの?」とささっと下へスクロールするのではないでしょうか。
ただ、共感自体は非常に効果的ではないと言いたいわけではなく、要は使い所を考えたほうが良い!ということです。
何でもかんでも共感を入れていると、ユーザビリティーの悪い記事になる可能性があります。
そもそもリード文はなぜ重要なのか
最も簡単な理由は、記事の中身をシッカリと見てもらえる可能性が高くなるからです。
よく最後まで読まれるような記事になれば、WEBサイト全体として様々な効果を得られるようにもなります。
たとえば、パッとでてくるだけで、下記5つの効果が得られます。
- 直帰率を低下させる(間接的なSEO効果)
- 離脱率を低下させる(間接的なSEO効果)
- 滞在時間を増やす(間接的なSEO効果)
- 他の記事やサイトとの違いをアピールできる
- 他サイトやSNSでの紹介が増える(被リンク獲得)
検索順位を上げるために必要なことばかりですよね!
良質な記事=検索順位の高い記事というのは、往々にしてリード文も優れている事が多く、記事内容に対する期待値も高い事が多いです。
逆にいえば、凄く魅力的なリード文をかけるようになれば、上位表示する可能性が高くなるとも言い換えることができるでしょう。
それでは、ここからは本題となるリード文の書き方をご説明していきます。
リード文の具体的な書き方
それではここから、具体的なリード文の書き方を入れていきましょう。
【手順1】先に記事を完成させる
記事完成前、とくに構成作成時やライティング時にリード文はつくらないようにしましょう。
なぜなら、記事内容はライティング中に内容が少しづつ変わることがあり、検索ユーザーに提示できる答えが変わる場合があるからです。
「SEOライティング 方法」と検索したときに、当初想定していた記事構成だと、マニュアル的に書き方を伝えられる構成にしていたとします。
ただ、ライティングしていくと、もっとわかりやすくするために、SEOライティングチェックシートを入れよう!となることも考えられます。
この場合、記事内容が変われば、SEOライティングチェックシートを見るだけで、SEOライティングの大枠がわかるようになります。
結果的に、まず1分でSEOライティングの重要なポイントが分かるチェックシートを作成しました。といったリード文のほうが効果的になります。
【手順2】主語に「キーワード」を含め「答え」がわかるように文章を作る
検索ユーザーにとって知りたい情報の核は「ズバリ検索キーワードへの答え」です。
だからこそ、検索キーワードを含めつつ答えをリード文で提示することで、検索意図を少し満たした状態にして、「なぜ?」「あ、たしかに」「続きもみてみよう」等の興味付けができるようになります。
文章例1
キーワード:「手荒れ 改善」
答え:「規則正しい生活」
手荒れ改善に最も効果を感じた方法は、「ステロイドではなく規則正しい生活をおくり、充分な睡眠を取ること」です。
文章例2
キーワード:「ノートPC 13インチ 最安値」
答え:「種類によってバラバラ」
ノートPC(13インチ)の最安値は、「◯◯メーカーの△△が●●円」でした。スペック度外視で安さのみで選びたい方には最適ですが、全ての人におすすめできるわけではありません。
PCは、利用目的に応じてバッテリー持ちやSSDの容量、CPU性能やメモリ容量などの必要スペックが変わってきます。
ここでは、ノートPC(13インチ)で目的・スペックごとの最安値がわかる比較表をご用意しました。
2つは全く違う文章例ですが、検索意図のはじめに解消したい疑問は簡単にわかっても、その理由や詳細は結局続きを読まなければわかりません。
どのみち読んでもらえる記事にするためのリード文なので、続きが気になればそれでリード文の目的は果たせるというわけです。
【手順3】答えを知ったあとのベネフィットを明確な文章にする
ベネフィットは、この記事を読んだ後はこうなっている!と未来を体現したものです。
検索意図を簡単に解決した上で、ベネフィットを提示できれば、更に続きが気になる状態を作り出せます。
ただこのベネフィットはペルソナにとって魅力的なものでないと意味がありません。
ベネフィットの提示例
キーワード:「手荒れ 改善」
答え:「規則正しい生活」
ベネフィット:「ヒビ割れや痛みからの解放」
手荒れ改善に最も効果を感じた方法は、「ステロイドではなく規則正しい生活をおくり、充分な睡眠を取ること」です。
水仕事をしてもヒビ割れによる痛みや洗剤が入った時の痛みから開放される具体的な方法を事例でご紹介します。
ベネフィットでは具体的にどうなるのかを明確にイメージできる言葉にするのが望ましいです。
【手順4】なぜそんなベネフィットが得られるのか、根拠のある説明分を作る
根拠のある説明文は、より期待値を高めるための武器です。
ベネフィットを伝えるだけだと、「本当かなー」「どこにでもある情報じゃないのかな」と疑う気持ちのほうが強くなりがちです。
しかし、根拠を入れることで、よりベネフィットを得られる確率が高そうだ!と見せる事が可能となります。
根拠の提示例
キーワード:「手荒れ 改善」
答え:「規則正しい生活」
ベネフィット:「ヒビ割れや痛みからの解放」
根拠:「手荒れで悩んでいた美容師にアンケート調査」
手荒れ改善に最も効果を感じた方法は、「ステロイドではなく規則正しい生活をおくり、充分な睡眠を取ること」です。
ちなみにこの結果は、「アシスタント時代に手荒れで苦しんだ美容師◯人にアンケートを取ってわかったこと」でした。
今回アンケ−トを取った美容師さんは、水仕事をしてもヒビ割れによる痛みや洗剤が入った時の痛みから開放され、少しの手入れだけでヒビ割れのない肌になったようです。
この記事では、それぞれの美容師さんが実際に行った、具体的な手荒れ改善方法を事例でご紹介します。
このように、そのベネフィットが得られる根拠を明確にすることで、「コレは他とは違う情報かも!めちゃいい情報があるかも!」とより強く思わせることが可能になります。
【手順5】その主張をする執筆者・監修者情報を明らかにする
執筆者情報(オーサー情報)は、よりそのサイト・その記事の信頼性を高める上で重要です。
ただ基本的に執筆者情報は自動的に出るように設定していることがほとんどかと思いますので、その表示される内容が適切かをみるようにしましょう。
例えば「名前」「職業」等の簡単なプロフィールだけじゃなく、こういったことをやっているからこの業界について詳しいとアピールできる情報を入れたほうが良いです。
執筆者情報の表示例
手荒れ改善に最も効果を感じた方法は、「ステロイドではなく規則正しい生活をおくり、充分な睡眠を取ること」です。
ちなみにこの結果は、「アシスタント時代に手荒れで苦しんだ美容師◯人にアンケートを取ってわかったこと」でした。
今回アンケ−トを取った美容師さんは、水仕事をしてもヒビ割れによる痛みや洗剤が入った時の痛みから開放され、少しの手入れだけでヒビ割れのない肌になったようです。
この記事では、それぞれの美容師さんが実際に行った、具体的な手荒れ改善方法を事例でご紹介します。
またこの記事は、◯◯の著者である◯病院皮膚科担当医の◯◯さんに、それぞれの行った改善方法について、考えられる原因やなぜ改善できたのか監修いただきました。
執筆者名
名前:◯◯ ◯◯
◯◯◯病院(皮膚科担当医)
医学的アプローチだけでなく、あらゆる肌の悩みに対する、根本的な原因解決を常に探っている。
著者:美肌を手に入れる◯のアプローチ
論文:肌荒れを起こすメカニズム
より専門的知識を持っている人の情報だと分かるようにすれば、信頼できる情報だろうと安心感と期待を持てますよね。
だからこそ、執筆者・監修者の情報が重要です。特に書籍等をだしていれば更に評価も高くなり、SEO的にポジティブな価値も得られます。
【注意】リード文だけ上手に書けても意味はない
リード文は、入ってきたユーザーの温度感や期待値を上げる重要な文章です。
上手なリード文は、それだけでページの滞在時間が長くなり、離脱率も低くなります。
しかし、リード文だけ優れていても、記事内容がリード文と一致していなかったり、上がった期待値を裏切るような薄い内容だと、最初は読まれても記事本文が読まれないので意味がありません。
結局のところ、記事全体を通して検索ユーザーの期待値を上げ、更に検索意図を高いレベルで解消し、この記事を知ってよかった!と満足させることが大切です。
ただ、そもそも記事内容が魅力的でないと、魅力的なリード文になりづらいので、記事本文に注力をしていただき、その記事本文をより魅力的に伝えるあらすじとして活用するようにしましょう。
まとめ
リード文はLPでいうところのキャッチコピーにあたり、検索ユーザーの興味を誘う大切な文章です。
なんとなーく書いてしまう文章でもありますが、シッカリとこだわってリード文を作成することで、離脱率低下&滞在時間増加効果を得て、検索順位にも好影響を及ぼしてくれます。
ちなみに、記事の導入文をリード文としていますが、検索結果上に表示されるMetaディスクリプションも、ある意味検索エンジン上のその記事に対するリード文といえるので、そちらもこだわってみるのをおすすめします。