一次情報とは?二次情報との違いや一次情報の適切な使い方について
一次情報とは「自分が直接体験をすることで得た情報、もしくは自ら行った調査や実験で得た情報」という意味です。
この一次情報は、ブログやSEOライティング(検索で上位表示されるように書くこと)において、近年とても重要視されています。
一次情報の他に二次情報もあるのですが、詳しい内容や具体例は以下で説明をします。
この記事を読むことで、「身の回りにある一次情報、二次情報の例」や「一次情報、二次情報の特徴」について知ることが出来ます。
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目次
一次情報・二次情報とは?
以下の文章で、一次情報や二次情報という言葉が多く出てくるので、まずは「一次情報」「二次情報」の言葉の意味を確認します。
一次情報とは
一般的に一次情報とは「自分が直接体験して得た情報、もしくは自ら行った調査や実験で得た情報」という意味です。
他の言い方をすると、一次情報は自分の行動によって取得したオリジナルの情報とも言えるでしょう。
■一次情報の具体例
新作のアイスが出たとして、その見た目と味の評価をブログを使って発信する場面を想像してください。
この場合においての一次情報は、以下のようなものがあります。
- 自分でアイスを買い、食べて感じた味や見た目の感想
- 実際に自分が食べた際の写真
これらは「自分の直接体験したことで得られた情報である」ことから一次情報といえるでしょう。
二次情報とは
二次情報は「自分の直接的体験による情報ではなく、一次情報を持つ他人から得ることのできた情報」という意味です。
言い換えると、二次情報は他人から聞いた情報、本などの媒体を通じて得られた情報と言えます。
■二次情報の具体例
二次情報についても一次情報と同様に、アイスの例で確認していきましょう。
- アイスを食べた人から話を聞いてきた、友人から聞いたアイスの味の感想
- 口コミのまとめサイトに上がっていたアイスの写真
この2つが二次情報の例として挙げられます。
これらは「自分の直接的体験から得られた情報ではない」ことから二次情報といえるでしょう。
一次情報・二次情報の特徴とは
一次情報の優れた点
一次情報が二次情報に比べ優れている点は2つあります。
- その他情報との差別化が出来る
- 情報の信頼度が高い
まず1つ目の優れた点は、その他情報との差別化が図れることです。
なぜなら一次情報は自分しかもっていない情報であるのに対し、二次情報は少なくとも複数人が同じ情報を持っているためです。
■一次情報 優れた点の具体例①
例えば、Aさんが口コミのまとめサイトを介してラーメンの味の情報を手に入れたとします。
この手に入れた情報は二次情報です。
その情報は不特定多数人の人に見られているので、自分以外の多くの人が同じ情報を持っていることになります。
それに対しBさんは、自分でラーメンを食べに行き味の情報を手に入れたとします。
これは一次情報で、自分一人しかもっていない情報になります。
このAさん、Bさんの情報を比べた時に、Bさんの情報は他に誰も知る人がいないということから、希少性が高いといえます。
2つ目の優れた点は情報の信頼度が高いということです。
一次情報は自らが直接経験したもの、あるいは体験した人から直接的に情報を得たものです。
それに対して、二次情報は直接経験していない人から得られた情報なので、本来とは異なる情報であることや、情報に解釈が加わってしまう場合が多いです。
■一次情報 優れた点の具体例②
例えばある人から、「○○味のラーメンの△△がおいしかったよ」という一次情報を手に入れたとします。
しかし二次情報の場合であれば「○○味のラーメンの□□がおいしかったって聞いたよ」と情報が変わって伝わることも珍しくありません。
更には、勝手な解釈が付け加えられ「ギョーザもおいしいらしいよ」という、本来なかった情報が付け加えられる場合もあります。
このように人の想像や、解釈を伴い正確な情報でなくなってしまうことも少なくないのです。
よって一次情報は二次情報に比べ、信頼度が高く差別化が図れるという優れた点があります。
以上2つの特徴はSEO対策において特に役に立ちます。
近年Googleの検索エンジンではオリジナルなコンテンツであることが、検索結果内で上位表示される一つの要素であると公表されています。
「オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。」
すなわちSEO対策を行う際にも二次情報ではなく、一次情報でオリジナリティのある内容を発信することが有効であることが分かります。
一次情報の劣る点
一次情報が二次情報に比べて劣る点は、お金や手間がかかることです。
なぜなら一次情報は自ら体験するか、体験した人に直接聞きに行くことでしか手に入れられないためです。
■一次情報 劣る点の具体例
例えば先ほどと同じ、ある新作ラーメンについての情報を集めたいという場合を考えます。
一次情報を集める方法は「自分でラーメン屋さんに出向き実食をする」もしくは「ラーメン屋さんに実際に行った友人や知り合いに直接話を聞く」という方法があります。
これは実際にラーメン屋さんに出向く費用やラーメン自体の費用、インタビューする際の費用などがかかります。
しかし二次情報であれば、インターネット上で口コミのまとめられているサイトを見に行けば、多くの人からの情報をスマホ一つで手に入れることができます。
このように一次情報は二次情報に比べ、手間や費用がかかってしまうことが考えられます。
二次情報の優れた点
一次情報と比べて二次情報が持つ優れた2点について確認していきます。
- 時間やお金がかからない
- 多くの情報を同時に集めることができる
まず1つ目は時間やお金がかからないということです。
一次情報を集める際には自らが体験をするか、体験をした人に直接話を聞くことでしか集めることができません。
しかし二次情報であればインターネットの環境さえあれば、すぐに無料で情報を集めることが可能です。
■二次情報 優れた点の具体例①
例えば口コミサイトを利用し、自宅からスマホ1つで情報を集めることが可能です。
2つ目は多くの情報を集められるということです。
二次情報の場合は、自分で体験をしたり調査する必要がないので、短い時間で多くの情報を得ることが可能です。
特に物やサービスを比較する際に便利です。
■二次情報 優れた点の具体例②
例えばあなたが今晩ラーメンを食べたいと思い、多くのラーメン屋さんについて調べる時を考えます。
- 自分で街中でアンケートを取ってラーメン屋さんを比較する
- お店に出向き実際にインタビューをして情報を仕入れる
- インターネットで比較されているサイトを閲覧する
この中では3番の方法が、一番早く多くの情報を集めることができるでしょう。
このように二次情報は多くの情報を取り扱う際には、非常に便利であることがわかります。
二次情報の劣る点
二次情報が一次情報に比べ劣るポイントについて2点見ていきます。
- その他情報との差別化が図れない
- 情報の信頼度が低い
まず1つ目は、その他情報との差別化が図れないということです。
なぜなら二次情報は自分以外にも、多くの人が同じ情報を持っているからです。
■二次情報 劣る点の具体例①
例えばインターネットから得た情報は、ほかの人も同様にして同じ情報を得ています。不特定多数の人が持つ情報は、決して価値の高い情報とは言えないでしょう。
2つ目は、情報の信頼性が高くないということです。
なぜなら二次情報は、一次情報を持つ人から少なくとも一人を介して伝わってきた情報なので、人の解釈が加わったり、誤った情報に代わっている可能性が高いからです。
■二次情報 劣る点の具体例②
例えば、ある新作ラーメンについての情報を集めたいという場合を考えます。
二次情報であれば、インターネット上で口コミのまとめられているサイトを見に行くことで、多くの人からの情報をスマホ一つで手に入れることができます。
しかしこの口コミを提供している人や、サイトの運営者の身元は誰か分かりません。
直接自分の目で見て手に入れた情報の一次情報と比べて、二次情報の信頼性は高くないでしょう。
これらの例より、二次情報の劣る点としては、情報の差別化ができず信頼性が低いことが挙げられます。
一次情報と二次情報の適切な使い分けとは
優れた点 | 劣る点 | |
一次情報 |
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二次情報 |
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上の章で確認した一次情報、二次情報の良い点、悪い点を表にまとめました。
この特徴を抑えて、それぞれが使われる適切な場面を考えていきます。
一次情報が適切な場面
一次情報が適切な場面は、「希少性がある」「信頼度が高い」情報を扱う時です。
価格comの口コミサイトを例に挙げます。
■一次情報 適切な使われ方①
まずは一つ目の例、価格comの口コミサイトについてです。
価格comは数多くの製品を取り扱っている企業を掲載し、それぞれの企業ごとの値段を比較できるというサイトです。
そのサイト内に口コミが載っているのですが、これが一次情報か二次情報か判断できますか?
答えは一次情報です。
なぜならその口コミは価格comによって、独自に集められた声であるからです。
これがもし、あるSNSの口コミを無作為に集め掲載しているのであれば、これは二次情報に当たります。
ではなぜこの口コミを扱う際に二次情報ではなく一次情報を扱ったのでしょうか?
これは価格comが口コミを見る人たちに、ほかのサイトにはない信頼できる情報を見てもらいたいと考えたからでしょう。
この例より一次情報は、「情報の希少性を必要とする時、信頼性が必要である」場面に用いられることが適切でしょう。
二次情報が適切な場面
一次情報が使われるの適切な場面があるように、二次情報にも適切な場面というものがあります。それは「自分では体験出来ない情報、多様な情報を集めたい」という場面です。
ここでも二次情報が取り扱われている例を2つ取り上げます。
まず一つ目、indeedという求人掲載サイトについて紹介いたします。
■二次情報 適切な使われ方①
indeed内では、採用ページを直接記入してもらっている案件と、採用ページを多く取りまとめているサイトから引用をした案件を掲載しています。
直接記入してもらっている案件は一次情報、引用してきた案件は二次情報に当たります。
ではなぜここで一次情報に加え、二次情報を取り扱っているのでしょうか?
それは掲載されている細かい条件が正確であるかよりも、掲載されている企業の案件自体が多くなることが重要視されたからでしょう。
そして2つ目の例がNewsPicksについてです。
■二次情報 適切な使われ方②
NewsPicksは90以上の多くのメディアから、経済のニュースを集めることで発信しているメディアです。さらには自社オリジナル番組や記事も発信しています。
これらのオリジナルコンテンツに関しては一次情報ですが、他のメディアからの引用記事は二次情報に当たります。
例えば、NewsPicksの記事を一つ開いてみると、共同通信社のページに飛びニュースを読むことができます。
これはNewsPicksが独自で書いた記事ではなく、共同通信社が書いた記事を転載している形になるので二次情報です。
ではなぜ二次情報を扱っているのかを考えると、
NewsPicksだけでは集められない、多様なニュースを発信したいと考えているからでしょう。
これら2つの例より、二次情報は「自分では直接体験できない、集めきれない多様な情報を扱う」場面に用いられることがわかります。
まとめ
さて、一次情報について理解が深まったでしょうか?
仕事で情報発信をされている方にとって、有益な記事になっていれば幸いです。
特に「希少価値の高い情報が欲しいのか」「多様な意見が欲しいのか」「自分で体験できる情報なのか否か」など、使用場面によって一次情報と二次情報どちらが適切なのかを考えながら、これからは情報発信をすることをおすすめします。
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