ホールパート法とは?ブログでの具体的な使い方を例文付きで解説
ユーザーにとって分かりやすいブログ記事を書きたいならば、ホールパート法は必ず理解しておくべき重要事項です。
本記事では、「ホールパート法を使って、分かりやすいブログ記事を書きたい」という方に向けて
- ホールパート法とは
- ホールパート法をブログで使う方法
- ホールパート法とPREP法をブログで一緒に使う方法
- ホールパート法がブログに最適な理由
これらについて詳しく解説します。
この記事を読めば、ブログでホールパート法を正しく使うことができるようになります。ユーザーが見やすく分かりやすいブログ記事を作成できるようになるでしょう。
目次
ホールパート法とは、最初に全体像を伝え、後から詳しい説明をする文章構成
ホールパート法とは、最初に全体像を述べて、後に詳しい説明をする文章構成です。最後に、まとめとして全体像を繰り返すこともあります。
具体的には、以下のような文章構成です。
ホール (全体像) | 最初に話の全体像を述べます。 「〇〇は3つあります。」 |
パート (部分) | 次に、全体像の各々の部分を説明します。 「1つ目は~~、2つ目は~~、3つ目は~~」 |
ホール (全体像) | 最後に、話の全体像をもう一度述べます。 「以上、〇〇について解説しました。」 |
このように、最後に全体像を繰り返す場合は、ホールパートホール法と呼ばれることもあります。
ホールパート法には2種類の使い方がある
ホールパート法の使い方には大きく分けて2つの種類があります。その2つは以下の通りです。
- 伝えたいテーマが明確な場合
- 自分の主張やプレゼン等で明確なテーマが無い場合
それぞれについて解説します。
伝えたいテーマが明確な場合
伝えたいテーマが明確な場合とは、以下のような文章構成の場合です。
●●のメリットは3つあります。
メリット1は~~
メリット2は~~
メリット3は~~
以上、●●について解説しました。
○○である理由は3つあります。
理由1は~~
理由2は~~
理由3は~~
以上、○○について解説しました。
△△のアイデアは4つあります。
アイデア①は~~
アイデア②は~~
アイデア③は~~
アイデア④は~~
以上、△△について解説しました。
メリットや理由など、同じ事柄をいくつか紹介しているのが特徴です。
伝えたいテーマが明確な場合の文章の具体例をみてみましょう。
全体像(ホール)
プレゼンには、ホールパート法を使うのがおすすめです。その理由は3つあります。
- 話が脱線しにくいから
- 聞き手が話の内容を理解しやすいから
- 話す時間を調整しやすいから
それぞれについて詳しく解説します。
詳しい説明(パート)
(1)話が脱線しにくいから
ホールパート法は、「~~は3つあります。」という話の全体像から始まります。最初に「~~は3つあります。」と全体像を宣言すると、話がその全体像から脱線しにくくなるのです。
(2)聞き手が話の内容を理解しやすいから
聞き手は、話の全体像を最初に聞いたうえで、その後の説明を聞くことができます。話の全体像が分かっていると、話し手が次に話す内容を想定することができます。よって、聞き手は話の内容が理解しやすいのです。
(3)話す時間を調整しやすいから
ホールパート法では、「~~は3つあります。」のように具体的な数字を出します。その数字を使って、「1つ目は2分、2つ目は1分、3つ目は1分で話そう」と時間配分をすることができます。よって、時間調整がしやすいのです。
全体像(ホール)
以上、ホールパート法を使う3つのメリットについて解説しました。ホールパート法は、話し手、聞き手、双方にメリットがある、プレゼンに最適な文章構成です。
ホールパート法が使われた文章の大半は、この「伝えたいテーマが明確な場合」に該当します。
自分の主張やプレゼン等で明確なテーマが無い場合
ホールパート法は、プレゼンやブログ記事の全体の構成など、明確なテーマが無い場合にも使われます。
ブログ記事の全体の構成は、以下のようにホールパート法と解釈することができます。
全体像(ホール)
記事タイトル「○○とは?使う方法や注意点を解説!」
詳しい説明(パート)
- ○○とは
~~(詳しい説明)~~
- ○○の具体例
~~(詳しい説明)~~
- ○○を使う方法
~~(詳しい説明)~~
- ○○を使う注意点
~~(詳しい説明)~~
全体像(ホール)
○○について解説しました。
このように、大きなテーマについて、様々な項目の説明をするときもホールパート法を使うことができます。
ホールパート法がブログに最適な理由
ホールパート法がブログに最適な理由は、下記の2つです。
- 最初で全体像を理解でき、分かりやすいから
- ユーザーの「早く答えを知りたい」気持ちにこたえられるから
それぞれについて詳しく解説します。
最初に全体像を理解でき、分かりやすいから
ホールパート法で書かれた文章は分かりやすいです。なぜなら、ホールパート法は最初に全体像を伝えるからです。
ブログ記事がホールパート法で書かれていると、ユーザーは、最初に全体像を把握できます。全体像を把握したうえで、後の文章を読むので、内容が理解しやすいのです。
私、プレゼンが苦手だったんです。話してるうちに、話題が脱線してしまったり、無駄にだらだら長く話してしまったりしていました。よく「お前のプレゼンは分かりにくい」と職場でも言われていました。
でも最近、ある文章構成を使うと、プレゼンが上手くできるようになりました。
話は脱線しなくなったし、簡潔に分かりやすい話ができるようになりました。
その文章構成は、ホールパート法です。ぜひ、使ってみてください
プレゼンには、ホールパート法を使うのがおすすめです。その理由は3つあります。
- 話し手が、情報が整理でき、話が脱線するのを防ぐから。
- 聞き手が理解しやすいから。
- 話す時間を調整しやすいから。
ホールパート法は、話し手にも聞き手にもメリットがある、プレゼンに最適な文章構成です。
ホールパート法でブログを書いて、ユーザーにわかりやすいページを作るようにしましょう。
ユーザーの「早く答えを知りたい」気持ちにこたえられるから
ホールパート法を使ってブログ記事を書くと、ユーザーの「早く答えを知りたい」という要望に応えることができます。
なぜなら、ブログでホールパート法を使う多くの場合は、最初に箇条書きを使って、重要な要素を並べるからです。
以下の画像を見てください。これは「オリジナルコンテンツの作り方|読んでもらえる独自性が高いブログの書き方を例と共に紹介」という記事の「今日から使えるオリジナルコンテンツの作り方」という見出しを取り出した部分です。
この部分は、ホールパート法の最初の全体像を示している部分です。ユーザーは、一目でオリジナルコンテンツを作る8個のアイデアを理解することができます。
その結果、ユーザーの「早くオリジナルコンテンツを作る方法が知りたい」という気持ちに応えることができているのです。
ホールパート法は、ユーザーの気持ちに応える事ができる親切な文章構成であるといえるでしょう。
ホールパート法で書くブログの具体例
「ホールパート法は2種類の使い方がある」で解説しましたが、主にホールパート法が使われる文章は「伝えたいテーマが明確な場合」です。
この「伝えたいテーマが明確な場合」に絞って、ブログでホールパート法を使う方法を紹介します。
ブログでホールパート法を使う手順は2つあります。
- 話の全体像を「見出し+箇条書き」で示す
- 詳しい説明を、1つ1つしていく
それぞれについて、ブログでホールパート法が使われている例文を通して解説します。
この例文の全体像(ホール)と詳しい説明(パート)
全体像(ホール)
今日から使えるオリジナルコンテンツの作り方を8個紹介します。
詳しい説明を1つ1つする(パート)
- アイデア①その道のプロや現場の担当者に相談
~~詳しい説明~~
- アイデア②足を運んだり、手を動かしたりする
~~詳しい説明~~
- アイデア③顧客や読者からアンケートをとる
~~詳しい説明~~
- アイデア④他のサイトにのってない、ユーザーが求めている事を書く
~~詳しい説明~~
- アイデア⑤実際のユーザーにインタビューする
~~詳しい説明~~
- アイデア⑥オリジナルの写真を使う
~~詳しい説明~~
- アイデア⑦事例記事
~~詳しい説明~~
- アイデア⑧記事の中に事例をいれる
~~詳しい説明~~
(1)話の全体像を「見出し+箇条書き」で示す
まず、話の全体像を「見出しと箇条書き」を使って、示しましょう。下の画像は、「オリジナルコンテンツの作り方」を解説するバリューエージェントのブログです。
上の画像の例で重要なのは、「オリジナルコンテンツを作る8個のアイデアをご紹介します。」とアイデアの数をはっきりと示していることです。
全体像を構成する要素の数をはっきりと示し、箇条書きで並べるようにすると、読みやすい文章となります。
(2)詳しい説明を1つ1つする
次に、それぞれの要素を1つ1つ、順番に説明していきます。
下の画像をみてください。5個目の「実際のユーザーが何を求めているかインタビューする」について解説しています。
詳しい説明を1つ1つする段階で、重要なのは全体像を伝えた見出しよりも1つ小さな見出しを使うことです。正しい大きさの見出しを使うことで、ユーザーが読みやすい記事を作ることができます。
見出しの使い方のルールを知りたい人は「SEOに強い見出しの作り方(ブログ編)これだけは押さえるべき注意点」を参考にしてみてください。
記事全体もホールパート法として使える
「自分の主張やプレゼン等で明確なテーマがない場合」でも解説したように、ブログ記事の全体の構成でもホールパート法は使うことができます。
例えば、「検索意図とは?調べ方と検索意図の種類に合わせたコンテンツ内容」という記事の全体の構成では、ホールパート法が使われています。
(1)記事タイトルやリード文で全体像(ホール)を示しています。
(2)本文で1つ1つ詳しい説明をしています。
(3)最後に、まとめで全体像を繰り返しています。
このように、ブログ記事全体の構成もホールパート法で書くことができるのです。
ホールパート法はPREP法と使うことで更に分かりやすいブログになる
繰り返しになりますが、ホールパート法をブログで使う手順は以下の通りです。
- 話の全体像を「見出し+箇条書き」で示す
- 詳しい説明を1つ1つする
この2つ目の「詳しい説明を1つ1つ説明していく」でPREP法を使うことができます。
PREP法とは(グレーbox)
PREP法とは、具体的には以下のような文章構成です。PREP法を使うと、論理的で説得力のある文章を作成できます。PREPは以下の4つの英単語の頭文字をとっています。
Point(結論) | 「○○は△△です。」 |
Reason(理由) | 「なぜなら、~~だからです。」 |
Example(具体例) | 「例えば~~ですよね」 |
Point(結論) | 「よって○○は△△です」 |
PREP法が使われた例文をみてみましょう。
- Point(結論)
ホールパート法は仕事をするうえで、役に立つコミュニケーション手法です。
- Reason(理由)
なぜなら、ホールパート法は最初に結論があり、相手に話が伝わりやすからです。
- Example(具体例)
例えば、上司への報告、プレゼン、会議など様々な場面でホールパート法は使えます。
- Point(結論)
相手に伝わりやすいという点で、ホールパート法は便利なコミュニケーション手法であるといえるでしょう。
もっと詳しくPREP法について知りたい方は「PREP法の例文付き|SEOに最適な分かりやすいブログの書き方」を参考にしてみてください。
ブログでPREP法とホールパート法を一緒に使った具体例
「ホールパート法で書くブログの具体例」で紹介した例文と同じものでみていきましょう。
- 話の全体像を「見出し+箇条書き」で示す
- 各々の要素をPREP法で説明する
この例では、2つ目の「足を運んだり手を動かしたりしてオリジナリティを出す」の詳しい説明で、PREP法が使われています。
このように、ホールパート法のパート(部分)で、1つ1つを説明する際に、PREP法を使います。ユーザーが読みやすく、分かりやすい文章が作成できます。
まとめ
今回は、ブログでホールパート法を使う方法を紹介しました。
ホールパート法を使えば、ユーザーの気持ちに沿った、分かりやすい記事を書くことができます。
この記事の内容を参考にして、ホールパート法を使って分かりやすいブログ記事を作成してくださいね。
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- PREP法の例文付き|SEOに最適な分かりやすいブログの書き方
- ホールパート法とは?ブログでの具体的な使い方を例文付きで解説
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