オウンドメディアの作り方・立ち上げ方!事例でわかる成功する運用方法やポイント

オウンドメディアを立ち上げれば「集客UP」「売上UP」が期待できそう!と考え、実際に立ち上げるとなると以下の様な悩みがでてくるもの。

立ち上げ前のよくある悩み
  • まず何から手をつければいいかわからない
  • 戦略を立てる方法がわからない
  • 社内で実施できるか外注が必要かわからない
  • 外注化する際の費用感がわからない
  • どんな記事を書けばいいかわからない
  • キーワード選定や抽出方法がわからない

オウンドメディアは自社でできると言う解説も多く、費用を掛けずにできそうだ!と感じるものの、実際に実施するとなれば見えないハードルの高さがあります。

実際弊社に依頼されるクライアントの多くも上記のようなことで悩まれているケースが多く、依頼後の打ち合わせから事前準備と進めていく段階で「そんなことまでするの!?」とびっくりされるケースがほとんどです。

今まで成功事例から確実に言えるのは、立ち上げ前の分析・戦略立案の段階で成功確率が大きく変わり、オウンドメディア運用中でもポイントを押さえた品質向上及び軌道修正も成果を出すためには重要です。

ちなみに簡単にできそうという意識がでたのは、オウンドメディア最盛期である2016〜2020年頃は誰でも簡単に個人ブログであっても、類似記事を量産すれば上位表示でき、アクセス数を稼げていたので、多くの勘違いした情報が出回ったからです。

しかし、2022年時点での現実は過去にアクセスを稼げていた個人ブログの多くはアクセス数を失い、片手間でやって成果を出すのはほぼ無理です。

この記事ではオウンドメディアの現実を踏まえた上で、実際にプロが行っている成果のでるオウンドメディアの作り方・立ち上げ方から運用方法まで、事例も踏まえて詳しく解説しました。

もし、オウンドメディア施策を行うか迷っている、本当に自社にとって正しい施策なのか等の迷いがある方は、以下記事を最初にお読みいただいてから、オウンドメディアの作り方をご覧いただくことを推奨いたします。

オウンドメディアのメリット・デメリット・役割まとめ!失敗する考え方・目的まで紹介

成果のでるオウンドメディアの作り方(立ち上げ方)は3STEP

オウンドメディアは準備なしで立ち上げることも可能ですが、成功確率を格段に上げる作り方のSTEPがあります。

【STEP1】オウンドメディアの立ち上げ準備
 オウンドメディアは事前の分析・戦略立案により成功確率が大幅に変わるため、最も重要なSTEPはここです。 【STEP2】オウンドメディアの制作・構築
 オウンドメディアサイトは制作しなければ他社との違いをだしにくいため、ブログなどを使って行うのは成功率を低下させることに繋がりやすいです。ここでは一般的なオウンドメディア制作・構築方法を伝えします。
 
【STEP3】オウンドメディアの運用

 オウンドメディアを実際に運用していくフェーズですが、運用時でもただ記事を書くだけでなく事前に行うべきこと、常にしなければならないことがあります。
次からこの3つのSTEPを一つ一つ詳しく解説していきます。

【STEP1】オウンドメディアの立ち上げ準備

オウンドメディアは準備もなしに立ち上げると大抵は失敗します。

そのため以下の流れで準備をすすめる必要があります。

立ち上げ準備のSTEP
  1. 最終目標(KGI)の明確化
  2. 自社分析・競合分析・マーケティング調査
  3. ペルソナを設定する
  4. 潜在客がいる場所を分析
  5. オウンドメディアのテーマを決める
  6. オウンドメディアのサイト設計をする
  7. KGIまでの短期目標を(KPI)を段階的に決める
  8. 運用方法を決める

一つずつ細かく解説していきます。

STEP1-1:最終目標(KGI)の明確化

オウンドメディアを作ることでの狙いをまず明確にしましょう。

目的は企業によって、「ブランディング」「問い合わせ数の増加」「売上増加」「リーチ数の増加」など色々あり、全て狙いたいと考えるかもしれませんが、先ずは一つを明確にきめましょう。

それぞれの目的に対してアプローチは異なるので、複数あると施策の成功確率は落ちることも多いです。

STEP1-2:自社分析・競合分析・マーケティング調査

まず、3C分析・PEST分析・SWOT分析などのフレームワークを利用して、自社と競合他社の強みや弱みなどをクリアにする必要があります。

この分析を行わなければ、競合他社に勝てる要素を見つけられないだけでなく、効果のでない間違った戦略をとりがちです。

STEP1-3:ペルソナを設定する

自社・競合分析・マーケティング調査から見えた潜在顧客像を、ペルソナとして設定します。

オウンドメディアにおいてペルソナは非常に重要で、このペルソナがないと目標達成までの時間が長くかかったりします。

ちなみに、ペルソンは必要ない!という意見もありますが、1記事に対してペルソナは不要だけど、オウンドメディア全体を通してはペルソナは必要だと当社では考えています。

→ ブログ記事にペルソナ設定は不要!?よくある勘違いと効果的な使い方

STEP1-4:潜在客がいる場所を分析

競合他社には真似できない強みを、潜在層にアピールすることでマネタイズしやすくなります。

そのため、まず戦略を立てるには、潜在客がどういった場所にいるのか(どういった検索ワードを使っているのか)を分析する事が重要です。

もし仮に、WEB上に潜在客がいないのであれば、そもそもオウンドメディアを制作してもマネタイズすることは困難です。

STEP1-5:オウンドメディアのテーマ・コンセプトを決める

潜在客がいる場所(キーワード等)を踏まえて、どういった情報を求めているのか?を知り、どういった情報を配信するのか?を決めるフェーズになります。

この際に決めるテーマはざくっとしたものだと、実際に成果につながらないケースが多いので、スタンスと配信する情報を踏まえて、軸とするテーマを決めましょう。

一例

外壁塗装会社のオウンドメディアの場合、塗装会社=プロというスタンスだとします。

 

成果=問い合わせを増やすことだとした場合、潜在客が関心のある情報は「外壁塗装会社の選び方」「外壁塗装会社を選ぶ時の注意点」「腕の良い外壁塗装会社の見極め方」「選んでは行けない外壁塗装会社」等だとします。 ここでの軸は、「外壁塗装会社の失敗しない選び方やコツをプロが詳しく教えるオウンドメディア」となります。

テーマに言い換えると「プロが教える外壁塗装会社の選び方」などになります。

STEP1-6:オウンドメディアのサイト設計をする

オウンドメディアのサイト設計は、「潜在客・既存客等の知りたい情報をまとめたサイトマップを作るようなもの」です。

具体的には、関連キーワードをどのような構造で網羅していくかを設計していくことになります。

一例

上記画像のように、潜在客が求める情報(キーワード)を、階層をわけてカテゴライズしていく作業とも言えます。

 

ちなみにこのサイト設計は、「ニーズの多い順が良い」「あまりキーワードを分けないほうが良い」などあらゆる意見がありますが、あくまでもテクニック理論で正解かどうかは正直定かになっていません。

ただ、根本的にユーザーが自分の必要とする情報に最短で到達できるよう設計するのが最も理想的なサイト設計です。

STEP1-7:KGIまでの短期目標(KPI)を段階的に決める

KGI(最終目標)として売上UPだとすると、KPI(短期目標)は「潜在客のオウンドメディア利用者を増やすこと」だったり、「潜在客に自社サービスを知ってもらうこと」だったり、「比較をする際に自社もいれてもらえるようにする」等、あらゆるものがあります。

KGIから逆算をした上で、最初のKPIをどこに設定をするかで成功率は大幅に変わります。

STEP1-8:運用方法を決める

オウンドメディアを制作するにあたって、最低限必要なのは2つです。

  • オウンドメディアサイトを構築すること
  • 記事を書くこと

まず、オウンドメディアサイトを構築する技術が自社にないのであれば、制作会社に依頼をする必要があります。

更に記事に関しても、自社でSEOを意識した品質の高い記事が執筆できないのであれば、外注化しなければいけません。

また細かいことを言い出すと、サーバーやドメインの管理はどうするのか、記事の修正や依頼を行うディレクター的スタンスは誰が行うのかなど、円滑に運用するために決めなければなりません。

これらをすべて決めることで、「オウンドメディアは自社でつくるけど、記事はかけないから外注をして、詳しい人にディレクションをお願いしよう!」と運用方法が決定します。

この運用方法は結果を見ながら色々試してみても良いと思いますが、最初はある程度決めておくと運用時のストレスは軽減されます。

【STEP2】オウンドメディアの制作・構築

オウンドメディアは最初からある程度将来像を想定して作っておくことで、成功速度は上がりやすいので、構築段階も重要です。

制作・構築のSTEP
  1. ドメイン取得 or URLを決める
  2. サーバーを契約 or 既存サーバーにドメイン設定する
  3. CMSを選ぶ(WordPressが一般的)
  4. サーバーにCMSを設置する
  5. 設計どおりにオウンドメディアの基礎を構築する

一つずつ細かく解説していきます。

STEP2-1:ドメイン取得 or URLを決める

オウンドメディアは、コーポレートサイトURLのサブディレクトリやサブドメインで運用したり、新しくドメインを取得して運用することも可能です。

 サブドメインとサブディレクトリの違い サイト自体のドメインが「https://domain.com」だとします。
サブドメインは「https://sub.domain.com」 とドメインの前に何かしらが入ったURLのことです。
サブディレクトリは「https://domain.com/ownedmedia/」とドメインの後に何かしらが入ったURLのことです。

また新しくドメイン取得する場合は、現在のコーポレートサイトと同じドメイン取得サービスで新たに取得するか、ムームードメインやXserverドメインといったサービスを使って取得することができます。

ドメイン新規取得かサブドメイン・サブディレクトリはどれがいいの?

これは難しい判断ですが、会社名とオウンドメディア名が強く紐づくのであれば、サブドメイン・サブディレクトリを強くおすすめします。オウンドメディアを位置から立ち上げる場合に、検索順位のつく速度が、新規ドメインより明らかに早いという特徴があります。

ただ、会社名とオウンドメディアテーマなどが紐付かない場合、新規ドメインを取得してから運用するほうが、結果が出るまで時間はかかるものの、自社ブランドなどへの悪影響をおさえられます。

また、次のサーバーの管理方法次第で、新規ドメインしか使えない場合もあります。

どういった方針で運用されるかで決めれば良いでしょう。

STEP2-2:サーバーを契約 or 既存サーバーにドメイン設定する

現在自社ホームページをお持ちであれば、サーバーは以下3つのいずれかに該当するかと思います。

  • 保守契約を頼んでいる制作会社がサーバーを管理している
  • 制作会社の保有サーバーに格納されている
  • 自社でサーバーを管理している

※WiX、jimdo、ペライチ等で作ったものはサービス会社のサーバーを利用しています。

制作会社保有サーバーだったり、ホームページ制作サービス(WiX,jimdo等)の場合は、オウンドメディアを作る際は新規ドメインを取得し、新規にサーバーを契約する必要があります。

自社でドメインとサーバーを管理している場合(制作会社が保守だけど、サーバーの管理用ID・パスワードを保有している場合)は、既存サーバーに新規ドメイン・サブドメイン・サブディレクトリの設定が可能です。

STEP2-3:CMSを選ぶ

オウンドメディアを効率よく運用するためにあるのが、CMS(Contents Management System)。

従来のWEBサイト(静的サイトともいわれる)のようにHTMLとCSSなどを書いてページを作っていくタイプと比べて、CMSはブログを書くように記事を入れることができるので更新が非常にしやすくなっています。

また、デザインの自由度も高く、SNSとの連携など汎用性が高いので、オウンドメディアにピッタリです。

そんなCMSには様々な種類があります。

  • WordPress(ワードプレス)
  • はてなブログMedia(企業向けはてなブログ)
  • Movable Type(セキュリティーが強い)

一般的にはWordPressがよく利用されており、WEB上にカスタマイズ方法や触り方、デザインテーマやプラグイン(アプリみたいなもの)の情報が潤沢なので、困った時に解決しやすいCMSともいえます。

しかし、プラグインなどにセキュリティー的な脆弱性が見つかることもあり、セキュリティーをどのようにするかが課題でもあります。

逆に、Movable Typeはセキュリティーは堅牢ではあるものの、WEB上に出てくる情報量はWordPressと比べてまだまだ少ないため、問題が起きた時に解決まで時間がかかる可能性があります。

一般的にはWordPressを選べば運用自体の工数を削減しやすいため、迷ったらWordPressで運用してみるのを推奨します。

※注意

WordPressを利用する場合、管理画面にログインできるIPを制限したり、ログイン用ID・パスワードの定期的な変更など、セキュリティー管理はしっかりと行うことを推奨します。

STEP2-4:サーバーにCMSを設置する

CMSをサーバーに設置しなければ、動かすことができません。

サーバーにCMSを設置するには、まず利用するドメインをサーバーに設定し、そのドメインに対してCMSを設置する必要があります。

ドメインの設定方法はサーバーとドメイン管理サービスにより異なり、CMSの設置方法はサーバーにより異なるため、ご利用・ご契約中のサーバーにお問い合わせをするか、WEB等で検索して設置方法を確認しましょう。

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バリューエージェント

サーバーがまだ決まっていないなら、設置や管理がしやすく、表示速度も早いXserverを推奨します。

STEP2-5:設計どおりにオウンドメディアを構築する

STEP1-4のテーマ決め、STEP1-5のサイト設計通りとなるよう、オウンドメディアのサイトタイトル、metaディスクリプション等のHTML部分の設定から、カテゴリー等の内部リンクの構造上の構築を行います。

ただ記事がない状態で構築できないということもあり、その際は一部カテゴリーから集中的に作成していき、徐々に網羅していくことを推奨します。

【STEP3】オウンドメディアの運用(記事作成)

オウンドメディアは制作・構築前の分析が最も大切とお伝えしましたが、次に大切なのが運用(記事作成)フェーズです。

どれだけ的確に競合分析・自社分析ができていて、素晴らしい戦略だったとしても、記事の品質が悪ければオウンドメディアは成功しません。

また、どれだけ高品質な記事でも定期的なメンテナンスをしなければ、徐々に効果が落ちてきて、ある時ガクンと順位が落ちることとなります。

そのため、運用は以下STEPが必須です。

運用時のSTEP
  1. キーワードの狙う順番を決める
  2. 記事で狙うキーワードの検索意図等を調査する
  3. 記事構成を作成する
  4. 記事を作成・発注する
  5. 記事の修正・フィードバック&公開する
  6. 記事の検索エンジン上での順位を計測する
  7. 上がりが悪ければリライトする

※あとは2~7を繰り替えすだけ。

※記事を外注した場合を想定

一つずつ細かく解説していきます。

STEP3-1:キーワードの狙う順番を決める

記事は一気に作成することができないため、SEOで重要かつ上位表示難易度の低いキーワード(カテゴリー)から攻めるのが重要です。

例えば、「リフォーム会社 選び方」というキーワードより、「キッチンリフォーム 会社 選び方」というキーワードの方が、検索されている数は少ないものの、上位表示しやすいキーワードになります。

上記のように、検索順位を上げやすいカテゴライズから優先的に記事を入れていくことで、成果が出るまでの速度が早くなります。

STEP3-2:記事で狙うキーワードの検索意図等を調査する

記事で上位表示をさせるために最も重要なのが「検索ユーザーの検索意図を満たすこと」です。

検索意図を満たすためには、検索ユーザーが何をもってそのキーワードで検索をしているかを分析し、現在上位表示されている記事やサイトの分析をした上で、どのような検索意図があるのかを知る必要があります。

検索意図の調査方法はいろいろありますが、原則的には現在上位表示している記事をみればわかります。

ただ、ココにテクニックという概念はなく、現在所有しているテーマに対しての知識が深ければ深いほど、その検索意図や背景を知ることができ、その検索意図を十分に満たす事が可能になります。

人の名前
バリューエージェント

逆に言えば、知識がないと検索意図を満たすのは難しいということです。

注意

その業界のスキルやノウハウ知識があるというのではありません。

その業界のお客様(潜在客)が望むことや背景をどれだけ知っているかが重要です。

STEP3-3:記事構成を作成する

STEP3-2で検索意図の分析が終わっていれば、記事内にどういった検索意図を満たす必要があるのかわかるかと思います。

その検索意図をもって記事構成を作成するわけですが、記事というのはそのサイト特有の主張(オリジナリティー)がなければ検索順位が上位に来ることはありません。

記事構成の例

記事構成というのは、このように目次みたいなもので、どういった流れでどんな情報を書くのか(書かれているのか)がわかるものです。

SEOツールの見出し

この記事構成は、どこにでも書かれていることを、どこにでもあるような記事構成(現在上がっている記事)と同じになってしまうと、検索エンジンは評価してくれません。

そのため、”記事構成からこのサイトは、このテーマに対して、主張が他と違うよね!”ということが、パッと分かるようになっているのが望ましいです。

STEP3-4:記事を作成・発注する

記事構成を作成できる方であれば、おそらく記事自体も作成できることと思います。

オリジナリティー要素(どこにもない情報や主張)をしっかりと意識した記事をしっかりと書いていきましょう。

ただし、その情報や主張に対しての根拠がなくてはいけません。出典元があればしっかりと記載し、主張したいことの理屈が通らなければなりません。

記事は主張だとお伝えしましたが、その主張を裏付ける理由や根拠を持って文章を構築することで、説得力のある高品質な記事となり、KPIの達成だけでなく、KGI達成に大きく活躍してくれます。

これは外注・インハウスどちらでも大切です。

根拠となるもの

「自身の経験」「信頼できる情報サイト(総務省・上場企業等)」「論文」「数字的な違いがわかるデータ」「実績」「肩書」「他人の評価数」「専門家の声(ただし根拠がある場合に限り)」等々。 ※一般ブログは根拠として非常に弱いです。

STEP3-5:記事の修正・フィードバック&公開する

記事はしっかりと見直してみると、誤字脱字があったりするだけでなく、理屈の通らない箇所があったりするものです。

また、根拠が乏しく信頼感が薄かったり、条件があやふやでイマイチ理解できないもの、難しい言葉を多用していて素人だと読みづらいものなどあらゆる見直しポイントがあるものです。

そのため記事を公開する前に、必ず見直しを行いちょっとした違和感でも、どこがおかしいのか?と考えた上で、修正することをおすすめします。

微妙な記事を積み上げてもほとんど成果になりませんが、高品質な記事は少量でも大きな成果を生むことがあります。

STEP3-6:記事の検索エンジン上での順位計測する

記事を公開したら必ず、狙っているキーワードでの検索順位を定期的に観測しましょう。

基本的には1週間ほどは順位が付きづらいですが、1ヶ月後〜3ヶ月後と時間を経るにつれ、検索順位が大幅にアップしていくことも多いです。

そのため、最低2ヶ月〜3ヶ月は順位計測をする必要があります。

STEP3-7:上がりが悪ければリライトする

3ヶ月経過しても、検索順位が悪い(3~5ページ目等)場合は、以下が想定されます。

  • 記事品質が悪い
  • ドメイン自体がまだ弱い状態

記事品質が悪いと仮定した場合、記事のリライトが必要です。

記事品質は競合と比べても決して悪くないのに順位もあまり良くないという状況は、特にオウンドメディアを作り始めた頃によくあり、記事をどんどん更新していき、常に新鮮な情報に触れるようにしていれば自ずと順位は良くなっていきます。

ただ、本当は記事品質が悪いのに、最初だから順位がつきにくいと勘違いした場合は致命的で、ドメイン自体の評価をより遅くしてしまうことになります。

第三者を上手に活用して、記事品質を「SEO的視点」「検索意図の解決度合い」「わかりやすさ」などの複数にわけて評価してみるのも良いでしょう。

プロのオウンドメディアの制作・立ち上げ方法を紹介|バリューエージェントの実践例

実際にクライアントからオウンドメディア(コンテンツマーケティング)のご依頼を頂く時の流れと、よく成功しているパターンを具体的に紹介します。

 ※クライアント様をイメージできないよう一部を変えてご説明しています。

STEP1オウンドメディアの制作・立ち上げ前の準備

STEP1-1:目標・目的をヒアリング

そもそもオウンドメディアでの目標・目的は達成できるものなのか?を判断するために、「最終的にどうなりたいのか?」「更に具体的に何をどうしたいのか?」を徹底的にヒアリングします。

オウンドメディアで達成できないものであれば、そもそも予算を使う事自体が無駄です。

もし達成できそうな目標だったとしても、その達成までのプロセスに共通認識がなければ施策自体が失敗する恐れもあるので、ここで足並みを揃えていく準備は大切でだと考えています。

STEP1-2:ヒアリングシートに記入いただく

オウンドメディアを成功させるにあたり、とにかく自社・競合・業界について棚卸しをするためのヒアリングを行っています。

業界における自社の立ち位置を知ることは非常に重要で、競合他社との違いや自社サービスが実際のお客様から選ばれている理由から特徴を分析します。

そして、業界の抱える問題や業界における顧客が起こしやすい勘違い、売上増減に関わる外的要因などから、担当者は俯瞰的に捉えつつもその業界について詳しくなるよう勉強します。

※理想は入社1年目ぐらいの知識量になることです。

フレームワークを用いて分析しないの?という疑問もあるかもしれませんが、膨大な工数と必要人員が必要なため3C分析だけで数十万円の値段をつけなくてはいけなくなってしまいます。 これだけで数十万円の費用を払える中小企業はあまり多くはありませんので、簡易的にしております。
※3C分析はコンサルタントや第三者を入れつつ自社でやるのが理想的です。

STEP1-3:簡単にペルソナを設定する

人物像や性格・ライフスタイルなどまで手に取るようにわかる詳細なペルソナを作成する必要はありません。

簡単に、実際にいる人としてイメージできるぐらいであれば良いです。

こんな質問すると、こんな感じ(テンション・口調)で会話をしそう!というような人物像がイメージできているぐらいが理想です。

本当の理想は細かいペルソナ

中小企業向けに比較的安く展開している兼ね合い上、時間をあまりかけられないので詳細なペルソナを作成していません。

ただ自社運用でかけられる時間があるのであれば、できる限り細かいペルソナを作るのを推奨します。

STEP1-4:可能なら簡単なカスタマージャーニーを作る

簡単なペルソナを潜在顧客だとした場合、どういった経路で自社オウンドメディアを認知し、認知したあとに最終目標達成までどのようなプロセスを辿るのか?がわかるカスタマージャーニーマップを簡単に作成します。

カスタマージャーニーマップは、どういった記事からならペルソナにアピールできるのかがわかるロードマップとして利用できますが、オウンドメディア運営を成功させるための一つの軸でしかありません。

カスタマージャーニーマップに出てこないキーワードでも上位表示を狙う必要があるので、あくまでも一つの指標だと思ってください。

ただサイト設計をする際に非常に役に立ちます。

→ カスタマージャーニーの基礎知識と具体的な作り方|プロの活用視点から注意点まで紹介

STEP1-5:潜在客の検索しそうなキーワードを調査してイメージをふくらませる

まず、ヒアリングした情報などを分析し、潜在客(ペルソナ)が検索すると想定されるキーワードを調査します。

そのキーワードから派生するキーワードや他社サービス名・自社サービス名・形容詞などを基に、キーワードを膨らませていきます。

キーワード例

外壁塗装であれば、「外壁塗装 大阪 おすすめ」などで検索することは考えられますが、サービス内容などを掘り下げていくと、「外壁塗装 断熱塗装 安い」「外壁塗装 塗料 選び方」「外壁塗装 シリコン塗料 効果」「外壁塗装 ガイナ 安い 大阪」など、より細かいキーワードもでてきます。

更に細かくなると、「外壁塗装 ㎡2500円 業者」「外壁塗装 吹付けが上手な業者」「戸建て 外壁 耐久年数」「外壁 白い粉みたいな汚れ」などと検索ユーザーもでてくるでしょう。

 

STEP1-6:各キーワードを簡単にカテゴライズをする(サイト設計)

オウンドメディアにおけるサイト設計は、このキーワードのカテゴライズがメインですが、言葉の意味から属性分けをするわけではありません。

検索ユーザーのニーズの多さ(検索回数の量)やサイト内でのユーザー行動も踏まえながら、どのような構造にするとユーザーにとって使いやすいサイト(知りたい情報にはやく到着できるサイト)になるかを踏まえた、ユーザー行動を基準にカテゴライズする必要があります。

カテゴライズの例

外壁塗装の潜在客を集めるオウンドメディアであれば、以下の様なカテゴライズが考えられます。 ■キーワード:「外壁塗装 いつする」
意図:塗装したほうが良いか知りたい
カテゴライズ:外壁塗装前に知るべきこと知識
行動:記事やSNS、動画コンテンツを見る ■キーワード:「外壁塗装 業者 選び方」
意図:業者の選び方が知りたい
カテゴライズ:外壁塗装業者選びのコツ
行動:記事を読む&業者サイトをみる ■キーワード:「外壁塗装 料金 見積もり」
意図:外壁塗装の具体的な料金が知りたい&できる限り安く抑えたい
カテゴライズ:なし(公式サイト) or 外壁塗装業者選びのコツor 見積もり時の注意点 等々
行動:見積もりをする ■キーワード:「外壁塗装 自分で」
意図:外壁塗装をDIYする方法や技術が知りたい
カテゴライズ:外壁塗装のDIY術
行動:実際に技術を見ながら自分で実践する

上記のように、キーワードではなく検索意図次第でユーザー行動が変わります。

業者選びのコツを知った後で見積もりしたいと思った場合、サイト内に見積もりに関するコンテンツがわかりやすく存在していれば、おそらく他の業者の見積もりを取る前にコンテンツを読んでくれるでしょう。

更にそこで信頼性を築くことができれば、自社が検索ユーザーにとって商圏内であれば、おそらく見積もり候補に入れてくれるでしょう。

次で検索行動やサイト内での導線についてもう少しだけ掘り下げます。

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バリューエージェント

大型のオウンドメディアなら、カテゴリー構造自体を「トピッククラスター」で管理する方法も視野にいれましょう。

STEP1-7:サイト内での導線を考える(サイト設計)

これは検索順位を上昇させるために非常に重要なことで、SEO的に内部リンク構築を適切にする方法でもあります。

まず、ペルソナただ一人のカスタマージャーニーマップに基づいて、ペルソナはサイト内でどのような動きをするのかを考え、その導線(記事導線・◯◯という記事を見た後はどんな情報を調べるのか等)を想定してみましょう。

サイト内での動きの例

ユーザーの動きは以下のように想定することが可能です。

はじめはどのように選べば良いのかわからないところから調べ、少し知識がついてきたところで要望に対応するプランのある業者を調査し、要望にあう業者を比較検討したのち、良さそうな業者で見積もりをする。 ■1キーワード1記事だとすると…

「外壁塗装 選び方」→「外壁塗装 戸建て 料金目安」→「外壁塗装 シリコン塗装 おすすめ 大阪」→「業者名A シリコン塗装 事例」→「業者名B シリコン塗装 事例」→「業者名C シリコン塗装 事例」→「業者名A 見積もり」 このような記事に流れていく想定をすることが可能です。

もし、上記例のような流れを自社オウンドメディアのみで完結できれば、競合他社サイトより見積もりの機会増加につながる可能性があります。

そのため、サイト内での導線を考えることは、KGI達成に重要な要素となっています。

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バリューエージェント

導線を考えて記事をつなげることで、内部リンクは関連ページへ自動的に渡せることになります。
Googleで上位表示するために大切なリンクジュースが自動的に組めるわけです。

STEP1-8:KGIを達成するまでのKPIを設定する

先程の導線は、KGI(見積もり)までの流れでしたが、いきなりKGI(見積もり)までユーザーを動かすのは至難の業です。

KGIまで到達してくれるようになるようには、細かい目標設定(KPI)が重要となっています。

上記、STEP6での設定をそのまま使ってKPIを説明します。

KPIはどれ?

KPI1:「外壁塗装 選び方」→ 上位表示
KPI2:「外壁塗装 戸建て 料金目安」→上位表示
KPI3:「外壁塗装 シリコン塗装 おすすめ 大阪」→上位表示orポータルサイトでもOK
KPI4:「業者名A(自社) シリコン塗装 事例」→上位表示
目標除外:「業者名B シリコン塗装 事例」

目標除外:「業者名C シリコン塗装 事例」

KGI:「業者名A 見積もり」

上記のように、”見積もりをKGI(最終目標)”とした場合、見積もりに至るまでのいくつかのキーワードで上位表示することがKPIだったりします。

また、ここでは例にあげていませんが、そもそも外壁塗装をしたほうが良いかの想像すらしていない場合、また違った場所で認知される必要があります。

それは、SNSかもしれませんし、広告かもしれません。雑誌かもしれませんし、新聞かもしれません。オウンドメディアにつなげていくための手段も重要なKPIになりうるということです。

そのため、記事だけにとらわれずに、幅広い視点で施策を検討していく必要があります。

STEP2:オウンドメディアの制作・構築

当社の場合は以下どちらかです。

  • 既存のCMSをそのまま利用する
  • 新しく設置されたWordPressをそのまま利用する
  • 新しいWordPressを設置・構築する

自社にWordPressを設置するノウハウがない場合などであれば、WordPressの設置・デザインまで当社で受けています。(料金は別途お見積り)

ただ、WordPressを設置しただけですと、ブログのような質素なデザインなので、他社との違いがでるようなちょっとしたデザインを行うケースがほとんどです。

また、WordPressでつくられたコーポレートサイトのサブディレクトリで運営する場合であっても、WordPressの中身をカスタマイズしてデザインをあわせることもブランディングの観点では重要なのでカスタマイズをおこないます。

ただ、立ち上げ当初は設計書を用意することはなく、キーワードをセグメント分けしたリストに沿って、身動きが取りやすい形で構築し、運用スタートさせることがほとんどです。

STEP3:オウンドメディアの具体的な運用方法

当社でのオウンドメディアの運用方法の基礎的なスタイルは以下です。

実際の運用STEP
  1. 戦略的にキーワードの優先順位を決める
  2. 記事で狙うキーワードの検索意図等を調査する
  3. 担当者様に電話でテーマについて取材をする
  4. 記事構成を作成する
  5. 記事構成のチェック&修正をする
  6. 実際似記事を作成していく
  7. 作成後の記事品質チェック及び修正をする
  8. 記事を納品する(公開=納品が一般的)
  9. 記事の検索エンジン上での順位を計測する
  10. 上がりが悪ければリライトする

※あとは2~7を繰り替えすだけ。

※上記方法が難しいクライアントもいるため、厳密にはフレキシブルな対応を行っております。

またこの方法は、クライアント様の業界や特徴などを知識として入れた状態からスタートする前提です。

STEP2-1:戦略的にキーワードの優先順位を決める

戦略的にキーワードの優先順位を決める時は「STEP1-8:KGIを達成するまでのKPIを設定する」で想定しているKPIをベースに考えます。

ただ、順番にやっていけば良いというわけではなく、キーワードによって上位表示難易度があるため、戦略を練る際に参考にする情報があります。

戦略を決める時に参考にする情報
  • 実際の検索結果に表示されているサイトの記事品質
  • 上位表示しているサイトの被リンクの量と質
  • 上位表示しているサイトの関連カテゴリーの記事数
  • 上位表示しているサイトの企業規模
  • 個人ブログの上位表示数

簡単な話が、上位表示難易度の低いキーワードを最も多く含むKPIから達成しようといったイメージで、難易度が低いキーワードばかりを狙うわけではありません。

当社では、一つの「カテゴリー」もしくは「トピッククラスター」に絞り、そこでのKPIを順序立てて狙っていくようにします。

ただ、最初に用意する記事は、検索順位を上げる難易度が高いカテゴリー・トピッククラスターのピラーコンテンツ(まとめ記事みたいなもの)でなければなりません。(企業のオウンドメディアであれば、サービスページとしてすでにある場合もあります。)

ただ、ピラーコンテンツ自体の内容は運営を続けていくうちに変わります。

STEP2-2:記事で狙うキーワードの検索意図を調査する

検索意図の調査は以下ステップで行います。

検索意図の調査ステップ
  1. 狙うキーワードで上位表示している記事10~20サイト分ほどが解消している検索意図を調査・分析する
  2. 各サイトの強みや独自の軸(立場・スタンス・肩書・解釈・意見など)を分析する
  3. 自社独自の軸をベースにどのように検索意図を解消するかをざっくりと決める

上位表示するために最も大切な作業がこの上位分析です。

といっても最近は、検索結果の多様性も見られ、同じようなコンテンツが少なくなってきているので、検索意図の共通点を見つけることが難しくなっています。

ただ、最終的にユーザーがどうなりたいのか?という大きな方向性に向かっている共通点が見つかるので、そこから探していくことで、共通項を見出しやすくなります。

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以前までは共通項=キーワードでしたが、今では検索意図を解消するベネフィット(しかも独自的な解釈)になっていたり、サイトごとで表現が違う事が多いですが、得たいベネフィットは共通していることが多いです。

STEP2-3:担当者様に電話でテーマについて取材をする

電話取材では、解消するべき検索意図を持ったユーザーに取材者(自分)がなりきって、担当者様にストレートに質問します。

なりきったユーザーとして検索意図を解決できるまでヒアリングします。

実はこの回答、プロであればあるほどシンプルに回答しがちですが、検索ユーザーは細かいところに引っかかりを覚えやすいため、そういった細かいところを深くヒアリングしていくわけです。

このように取材をすることで、競合サイトには掲載されていない情報がでて来ることが多く、SEOで大切なオリジナリティーを構築しやすくなります。

電話取材は必要なの?

WEB上での競合分析だけで記事を書く(コタツ記事と呼ぶ)のもできなくもないですが、現実的にライターはクライアントの事業に対して少し知ってる程度の知識量なので、記事で解決できる検索意図の量は不足しがちです。

結果的に上位表示できない、低品質な記事になってしまいます。

STEP2-4:記事構成を作成する

取材した情報を基に、最も多い検索意図をスムーズに解決するストーリーを意識しつつ、論理的にあらゆる検索意図をより深く解決できるような記事構成を作成します。

ちなみにココで大切なのは、最もニーズのある検索意図から順にしなくても良いというところです。

上位表示させるうえで、ニーズのある検索意図から順に構築することは確かに重要ではあるものの、それだと記事内部のストーリーが作りにくくなるだけでなく、記事自体に納得性が薄くなりがちです。

その結果、検索ユーザーの役に立たない記事になってしまっては元も子もありません。

だからこそ、できる限り検索意図の多い順にしつつも、納得できるストーリーに仕上げる事が重要です。

STEP2-5:記事構成のチェックをする

記事構成のチェックポイントは以下の通りです。

構成のチェックポイント
  • キーワードが入っているか
  • 共起語が入っているか
  • 論理的なストーリー構築ができているか
  • オリジナルのストーリーになっているか
  • 見出しだけの流し読みで内容がパッとわかるか
  • 競合サイトにない情報があるか
  • 検索意図を解消できてそうか

記事は構成が悪いと記事品質も悪くなりがちなので、良質な記事になりそうな構成なのかを徹底的にチェックします。

ここで手を抜くと、記事数が増えても”なかなか順位が上がりきらず、順位が低いわけではない”といった中途半端な状態になることが多く、次のアクションをどうするか判断しづらい状況に陥りやすいと感じています。

STEP2-6:実際に記事を作成していく

記事作成で最も大切なのは、”誰がみても理解しやすく、しっかりと納得できること”です。

誰が読んでも理解しやすく納得できるような記事の書き方はコツがあり、それは「PREP法」「ホールパート法」「SDS法」などの文章構成を利用してライティングを行うことです。

PREP法とは?

PREP法とは

結論→理由→例→結論の順に構成された、1つのことについて深く解説する時に用いる文章構築法です。

 

→ PREP法の例文付き|SEOに最適な分かりやすいブログの書き方

ホールパート法とは

ホールパート法とは

全体像→各パートの順に構成された、いくつかの情報をわかりやすく解説できる文章構築法です。

例えば、「本日の議題は3つあります。それは1◯◯と2◯◯と2◯◯です。まず、1◯◯というのは〜〜〜」といった形の文章です。

 

→ ホールパート法とは?ブログでの具体的な使い方を例文付きで解説

SDS法とは

「要点(Summary)」→「詳細(Detail)」→「要点(Summary)」という順に構成された、一つの情報をより端的に素早く伝える文章構築法です。

ニュースやプレゼンでよく使われますが、WEB記事ではまとめに用いやすい文章構築法といえます

人の名前
バリューエージェント

SEOライティングテクニックとはまた別ですが、文章さえしっかりしていればSEOライティングは後から追加対応でそこまでの手間はかかりません。

STEP2-7:作成後の記事品質をチェックおよび修正する

理解しやすい文章と納得できる文章には共通点があります。

記事文章のチェックポイント
  • その見出しの結論が明確である
  • それぞれの結論に至る理由に納得性がある
  • 実体験やユーザーの理解しやすい具体例を用いた文章になっている
  • 根拠が明確に提示されている
  • リズミカルに改行や装飾があり流し読みしやすい
  • 主語述語が明確(どこから読んでも何についてかがわかる)
  • キーワードがしっかりと使われている
  • 理解度を上げる画像やイラストを適度に配置している

まず、WEB記事にアクセスするユーザーは、”知りたい!解決したい!”と次の行動につながる情報を求めているだけなので、自動的に文章を読んでくれるわけではないと考えておく必要があります。

そのため、記事の冒頭あたりに知りたい情報があるか、スクロールしてどこに知りたい情報があるのかわかりやすいか、文章を読む時に読みづらくないかなどは非常に重要です。

「あ〜!文章多すぎてわかりにくっ!」「この情報はホントなの?」といった心の声がでる記事は読まれることなく離脱されるので、検索順位も上がりにくいです。

だからこそ、求めている情報がパッと分かり、理解しやすく・納得性できる根拠のある文章かどうかをチェックします。

STEP2-8:記事を納品する(公開=納品が一般的)

品質チェックの終わった記事を下書き状態などで確認いただいたあと、公開して納品となります。

クライアントによっては、そこから肉付けをするので下書き状態で納品してほしいといった場合もあります。

STEP2-9:記事やサイトの検索順位を定期的にモニタリングする

記事を公開したら終了という企業もありますが、当社では各キーワードの検索順位を定期的にモニタリングしています。

成果物は記事ではあるものの、やはり結果を出すことを目的としているので、本来の成果物は記事ではなく成果であるべきだと考えています。

STEP2-10:順位の上がりが悪ければ戦略の見直しとリライトを行う

100記事中10記事程度しか上位表示していない場合、他の90記事はなぜ上位表示していないのか分析を行います。

ただ、上位表示はしていないけど、上位表示している10記事を押し上げるために必要な記事になっていることもあるので、状況分析は経験による感覚値で判断することも多いです。

ただ、明らかに競合サイトの品質があがっていて、自社サイトの記事の品質が負けていると感じているのでれば、リライトを行うべきでしょう。

※競合サイトも常に成長しているので、イタチごっこになりやすいです。

参考

100記事入れて100記事すべてが上がるというのはほぼ確実にありえないです。 ちなみに、100記事中10記事が上位表示でアクセス数は割と増加している状態、100記事中20記事上昇で、かなりアクセス数が増加している状態。 100記事中30記事が上位表示していれば、もはやアクセス数が明らかに数十倍になるといったレベルで成功しているという数字になることが多いです。

オウンドメディアの成功例から見える重要なポイント

ここから、3つのオウンドメディアの成功例と実施内容をもとに、オウンドメディアを成功させるために重要なポイントを具体的に紹介します。

  1. WEBマーケティング企業のオウンドメディア(自社)
  2. 恋愛・婚活系のオウンドメディア(クライアント)
  3. 一般消費財の製造業&メーカーのオウンドメディア(クライアント)

公開できない情報は伏せながらですが、成果もわかるようにしているので、これから運用しようとしているオウンドメディアに当てはめながら御覧ください。

自社WEBマーケティングのオウンドメディア(BtoB)

当社WEBマーケティング企業のオウンドメディアで、効果的な運用方法がわからないところからスタートしましたが、ノウハウが溜まってきてから大きく伸ばすことに成功しています。

成果
  • サイト訪問者数の大幅増加
  • お見積り・問い合わせ数 月間20〜30件
  • 資料ダウンロードやセミナー申込みは100件以上の月もある
  • 「SEO対策」「SEO料金」「SEOキーワード」等のSEO関連キーワードや「Webコンサルティング」で1ページ目表示

このオウンドメディアを成功させるに至ったポイントは以下4つです。

  1. WEBマーケティング界隈のニュース情報をいち早く配信していた
  2. 拡散されるような情報を狙って更新していた
  3. ツイッターやFaceBook等のSNSで同時に配信していた
  4. 競合他社にはない情報をできる限り取り入れた記事にしていた

特に、このアナリティクスのデータを見てわかるように、急激なアクセスの増加をしたあと、少ししてから全体的なアクセス数が伸びていることがわかります。

これには、Googleアルゴリズムの被リンクやサイテーションが関わっていると見ており、特に被リンクが増えたことによるサイト評価の上昇を期に各種ページの順位も上昇したのではないかと踏んでいます。

恋愛・婚活のオウンドメディア(BtoC)

当社クライアントのコーポレートサイト内で運用していた、恋愛・婚活のオウンドメディアです。

成果
  • アクセス数の増加(1年で月間セッションが約3倍増)
  • 問い合わせ数の増加(件数は非公開)

このオウンドメディアを成功させるに至ったポイントは以下2つです。

  1. 毎月コンスタントに記事を公開していた(月4~10本)
  2. 競合サイトと似たりよったりな内容にならないように構成を作成していた

恋愛・婚活情報は、競合サイトと似たりよったりな内容になることも多く、どのようにオリジナリティーを入れるのかが課題で、できる限り他社と同じにならないように構成からこだわっています。

またコンスタントに記事をいれていったところ、ある程度の記事数になった段階で、急にアクセス数が増加をしていることがわかります。

Googleは更新性も大切にしていることから、コンスタントに記事をいれていくことで、どこかのタイミングで良い評価を受け、順位が急激に上昇する可能性もあるというわけです。

一般消費財の製造業(メーカー)のオウンドメディア(BtoBtoC)

当社クライアントのとあるメーカー様のコーポレートサイトで行っていたオウンドメディアの成功例です。

成果
  • アクセス数増加に伴うブランディング効果
  • OEMの問い合わせ数の増加

実施内容は、自社商品と関連の深いキーワードを狙った記事を、電話取材をした情報を基に、月4本ライティングしていました。

このオウンドメディアを成功させるに至ったポイントは以下3つです。

  1. 電話取材でオリジナリティーを担保していた
  2. メーカーとしてプロとしてユーザーの悩み解決を率先して行っていた
  3. コンスタントに毎月4本の記事を入れていた

製造業兼メーカーでもあることから、扱っている商品に対しての知識量やノウハウは間違いなくプロです。

そして、プロだからこそ知り得る情報を多く入れてSEOライティングをした記事というのは、ユーザーの役に立つだけでなくGoogleからも高い評価を受けやすいです。

また何より、コンスタントに毎月4本の記事を公開したことも大きなポイントであるのは間違いありません。

まとめ

この記事では、オウンドメディアの作り方・立ち上げ方から、成功する運用方法や成功例からわかる大切なポイントまでを紹介してきました。

オウンドメディア自体は、運用が成功すれば大きな集客力を持つだけでなく、ブランディング効果にも期待できる凄まじい効果を持った施策です。

しかし、なんとなく作って成功するようなものでもなく、競合他社もどんどん参入してきていることから、年々上位表示難易度があがってきているので、成功するかどうかは最初のマーケティング調査が非常に重要となっています。

これからオウンドメディアを立ち上げようというのであれば、しっかりと事前調査を行ったのち、最低でも1年〜3年は続けるぐらいの気持ちで運用してみることを強く推奨します。

また、できることならインハウスで運用しようと考えていても、最初はプロ後からを借りて流れを作ることをおすすめします。

外部後からを借りるのであれば、ぜひ当社の「オウンドメディア運営支援」や「記事作成代行」や「コンサルティング」もぜひご検討ください。

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