コンテンツSEOの5つのメリット・デメリット|成功するためのポイントを紹介
コンテンツSEOとは、検索上位に来るようなコンテンツを作り、サイトへの流入数を増やすという、SEO対策の方法の1つです。
自社の顧客になり得るようなターゲットが検索しそうなキーワードを探し、その答えとなるコンテンツを作ることで、ターゲットとの接点を持つことが可能になります。
このようなコンテンツSEOに取り組む企業はここ10年で著しく増えており、現在においても取り組みたいと考えている企業は少なくないでしょう。
しかし、10年前は競合が少なく簡単に上位表示されていたコンテンツも、競合が増えるにつれ難易度が高くなっているというのも事実です。実際に、取り組みたいけれど二の足を踏んでいるという企業の声も多く耳にします。
そこで、この記事では改めてコンテンツSEOのメリットとデメリットを整理し、メリットを最大化させて取り組むコツをご紹介します。
こちらのページではコンテンツSEOについての解説をおこなっています。他にも、初心者向けSEO対策、中小企業向けSEO対策、SEOチェックリスト、内部SEOなどSEO対策記事が多数あります。ぜひご覧ください。
コンテンツSEOのメリット
まずは、コンテンツSEOのメリットをご紹介します。
- コンテンツを継続的に入れることでサイトが資産になる
- 長期的に見ると費用対効果が高い
- 潜在顧客を顕在顧客へ、顕在顧客をファンにすることもできる
- ブランディング効果に繋がる
- 自然な被リンクが期待できる
- 作ったコンテンツはSNSマーケティングにも使える
メリット1:コンテンツを継続的に入れることでサイトが資産になる
コンテンツSEOでは、サイトにコンテンツを継続的に入れていくことで、サイトが資産になるというメリットがあります。
どういうことかというと、サイトにSEOに効果的なコンテンツを入れていくことで、記事単位の価値だけではなく”情報量のあるサイト“というサイト単位での価値が生まれるのです。
良質な記事コンテンツを入れていく
↓
良質な記事コンテンツが多いサイト=良質なサイトと認識される
↓
良質なサイトの記事コンテンツは良質だろうと認識される
↓
サイト全体が強くなり、検索上位に表示されやすくなる
このように上質なコンテンツを蓄積することで、相乗効果が生まれSEO対策の成果が出やすくなります。
メリット2:長期的に見ると費用対効果が良い
先述の通り、コンテンツを継続的に入れることでサイトが資産になるため、長期的に行うことで費用対効果が良くなっていきます。
また、広告の場合は広告費が必要なのに対して、コンテンツSEOの場合は一時的にストップしても売り上げが落ちにくい点も費用対効果が良いと言われる理由の1つです。
例えば、広告を使ってサイトに訪問をしてもらうためには、広告費を支払い続ける必要があります。
広告費を止めて出稿をやめた途端、それまで獲得できていた流入はゼロとなってしまいます。
一方コンテンツSEOの場合は、ある程度コンテンツを入れてあれば、今月コンテンツ作成を休んだからといっていきなり売り上げが止まるわけではありません。
作成したコンテンツは、サイトにある限り働き続けてくれるのです。
とは言え、費用対効果は業種やサービス内容、競合の強さなどによって変わる物なので、コンテンツSEOが他の施策に比べて費用対効果が良いとは一概には言えません。留意しておきましょう。
SEO対策と広告の関係性については、下記記事をご覧ください。
メリット3:潜在顧客を顕在顧客へ、顕在顧客をファンにすることもできる
コンテンツSEOでは、検索エンジンを通してサイトに来てもらうと伝えました。
初めて調べてサイトに来た人はあなたの会社のことをよく知りませんが、色々なキーワードで調べているうちに、何度もあなたのサイトを訪れた場合「このサイトは前にも見たな」「このサイトは役に立つサイトだな」という認識を持ってもらうことが出来ます。
そうして検索エンジンで知った会社がどんどん身近になり、信頼するようになって「いつか依頼するならこの会社だったら安心そうだな」と思ってもらえることもあります。
商材やコンテンツによっては「今すぐ購入したい」と思わせることで、すぐに購買行動に移してもらうことも可能です。
メリット4:ブランディング効果に繋がる
コンテンツSEOを行ってサイトが充実すれば、SEO以外にも効果が期待できます。
検索エンジン経由以外(例えば名刺やSNS)で会社を知って、サイトを見に来た人達が「この会社はどんな会社だろう?」と思ってサイトを見た時に、お役立ちコラムや事例紹介がたくさんあると、信頼を得やすくなります。
検索エンジンによる訪問の場合でも、他社と比較して選ぶ際に、同様の理由でコンテンツが選ばれやすくなります。
あとで紹介しますが、コンテンツの中でも特に事例記事は「自分が希望しているサービスとピッタリだと感じた」という理由で選んでもらいやすくなります。
▼弊社の事例で「植木屋ホームページ」で上位表示されているページ
このページがきっかけでホームページの依頼をしていただいている植木屋のお客様もいらっしゃいます
メリット5:自然な被リンクが期待できる
ユーザーの役に立つコンテンツを入れていけば、「この記事分かりやすかったよ」というように様々なサイトやブログなどで紹介してもらいやすくなります。
結果、被リンクを貰うことが出来て検索エンジンの評価が上がり、検索上位に表示されやすくなります。
逆に言えば、良質なコンテンツがないのに被リンクを貰うことは難しいでしょう。
ひと昔前は、SEO対策として業者が被リンクを売ることもありましたが、Googleは被リンクの販売を禁止しています。
今の被リンク対策は、良質なコンテンツを増やすことで紹介してもらうことです。
また被リンクにはカウントされませんが、同じようにコンテンツがSNSによって拡散されることもあります。
メリット6:作ったコンテンツはSNSマーケティングにも使える
コンテンツSEOのコンテンツは名前の通りSEOのために作るものですが、このコンテンツをSNSマーケティングなど他のマーケティングにも流用することができます。
更新するたびにSNSで発信することで、検索エンジン以外からもコンテンツを見てもらえる機会が増えます。
TwitterのリツイートやFacebookのシェアで拡散されれば、さらに見ていただける回数が増えるのでおすすめです。
企業としてSNSに力を入れたいけれど、何を発信していいのかわからない、ネタがないと言う話はよく聞くので、ぜひコンテンツを作ってそれをSNS で発信してみてください。
▼弊社のTwitter活用の例
コンテンツSEOのデメリット(注意点)
コンテンツSEOにはメリットが多いですが、以下のような注意点もあります。
- 効果が出るまでに時間がかかる
- キーワード選びを適切に行わないと売り上げには繋がらない可能性がある
- コンテンツ作成に労力と時間がかかる
- メンテナンスが必要不可欠
注意点1:効果が出るまでに時間がかかる
コンテンツSEOには即効性がないので、1記事入れたからといってすぐには効果が出ません。
というのもSEOは、1ページだけで評価されるわけではなく、サイト全体で評価されるからです。
弊社の実績で言うと、おおよそ50~100記事くらい入れて効果が出ることが多いので、しばらくはコンテンツを入れ続ける必要があります。
今すぐ顧客を増やしたいのであれば、Web広告などを利用し、コンテンツSEOは長期的な施策として行うのがよいでしょう。
注意点2:キーワード選びを適切に行わないと売り上げには繋がらない可能性がある
コンテンツSEOを続けてコンテンツが検索結果の上位表示になったとしても、必ずしも売り上げに繋がるわけではありません。
というのも、検索クエリ(キーワード)には「今すぐ購入したくて探しているキーワード」と「購入とは関係なく、調べ物のために検索しているキーワード」があるからです。
この検索クエリの分別を行わず、「購入とは関係なく、調べ物のために検索しているキーワード」ばかりを拾うコンテンツを書いたとしても、売り上げにはなかなか繋がりません。
[SEOとは]というキーワードは、月間の検索ボリュームは多いですが、「購入とは関係なく、調べ物のために検索しているキーワード」になります。
競合が多いため、検索上位に入る難易度も高いうえ、検索上位に来たからといって問い合わせには繋がりにくいです。
[植木屋 ホームページ制作]の場合は、月間の検索ボリュームは少ないですが、「購入意欲の高いキーワード」になります。
競合が少ないため、検索上位に入りやすく、コンテンツを見て「そうそう!こういうのを求めていた!」とユーザーに思ってもらえれば問い合わせに繋がります。
コンテンツSEOを行う際には、このようなキーワードの分類を理解しながら、流入を増やすキーワードと購入のためのキーワードでコンテンツを作っていく必要があります。
注意点3:コンテンツ作成に労力と時間がかかる
上記の通り、コンテンツSEOはすぐに結果が出るものではなく、SEOと売り上げアップを考えると労力と時間がかかります。
とはいえ、正しい方法でコツコツと労力と時間をかけて行えば、長期的にサイト自体を強い資産にすることができる施策です。
自社で行う場合は、コンテンツSEOに強いプロに研修を受けたり、コンサルティングをしてもらったりすることで、社員の教育が必要となるでしょう。
SEO会社やWebマーケティング会社に依頼する場合も、しっかり成果を出してくれそうな信頼できる会社であるかを事前に精査する必要があります。
注意点4:メンテナンスが必要
コンテンツを入れたサイトは資産になるとお伝えしましたが、資産もメンテナンスをせずに放置してしまうと、価値が落ちてしまいます。
まとまったコンテンツを入れたらそれでOKというのではなく、定期的に新しいコンテンツを入れたり、古い内容の記事をリライトしたりする必要があります。
例えば、コンテンツSEOとして100記事を一気に入れたとしても、その後10年放置してしまえば、古い情報になり人の役に立たなくなる可能性がありますよね。
ユーザーはもちろん検索エンジンもそのような評価をするため、メンテナンスされていないサイトは検索上位には入らなくなっていきます。
コンテンツSEOをするのであれば、継続的に行い、古くなった情報は新しい情報に書き換えるなどのメンテナンスが必要です。
コンテンツSEOのメリットを最大化させるための3つのポイント
自社が人に役立つコンテンツを作れるリソースを持っているか確認する
何度も書いている通り、コンテンツSEOには人の役に立てる上質なコンテンツが重要です。
あなたの会社は、そのようなコンテンツを作るリソース(情報・資源・人材)があるでしょうか?
とはいえ、自社が持っている専門知識は自社にとっては当たり前で、役に立つかどうかわかりづらいかもしれません。
そんな時は、現在上位に表示されているページと比較して、自社の方がより良い情報を出せそうかどうかを確認しましょう。
現在上位表示されているページが自社が持つ情報より濃く、わかりやすく、勝ち目がなさそうなのであれば、コンテンツSEOは向いていないといえます。
逆に、自社の方が良い情報を出せそうなのであれば、コンテンツSEOに取り組む価値は大いにあるでしょう。
戦略やキーワード選びはプロ(業者)に依頼する
自社が人の役に立てる情報を持っていたとしても、SEO対策の知見がなければコンテンツSEOで成果を出すのは難しくなります。
最低限、戦略やキーワード選びなどはプロである業者に依頼することをお勧めします。
コンテンツSEOを行う際には、いきなりコンテンツを書いていくのではなく、最初に競合調査やキーワード調査を行って、戦略を立てた上でコンテンツ作りに入ります。
この最初の戦略が間違っていたり、きちんと立てられていなかったりした場合、どれほどコンテンツ作りに労力や人件費を割いたとしても、成功しにくいと言えるでしょう。
「できるだけ自社で行いたい」「費用対効果高くコンテンツSEOを行いたい」という場合は、特に戦略作りを業者に依頼することをお勧めします。
業者にコンテンツSEO対策を依頼する際は、実際に話を聞きに行ってみたり、その業者が主催するセミナーに参加してみたりして、きちんと成果を出せそうかどうかを精査することが重要です。
ライティングを依頼する場合も丸投げしない
コンテンツを自社に代わってライティングしてくれる業者は、多く存在します。
ライティングは慣れていないと時間がかかるため、このような業者は有難い存在かもしれません。
しかし、コンテンツの内容を全て丸投げしていては、自社の強みを活かせず、成果も出せないということになりかねないので、注意が必要です。
大切なのは、コンテンツをたくさん作ることではなく、今上位表示されているページに負けないコンテンツを作ることです。
ライティングを依頼する場合は、必要な情報をしっかりと自社にヒアリングしてもらい、内容が薄かったり間違ったりしていた場合は、しっかりと修正してもらえるような体制を作りましょう。
まとめ
この記事では、コンテンツSEOのメリット・デメリット(注意点)を整理し、メリットを最大化させる方法をお伝えしました。
コンテンツSEOはYMYL領域では難しくなっているものの、それ以外の分野でお客様のお役に立てる情報を持っている企業であれば、取り組む価値が十分にあるといえます。
ぜひ、この記事を参考にコンテンツSEOに取り組んでみてくださいね。