コンテンツマーケティングの基礎知識まとめ|種類・効果・デメリット・戦略の立て方まで
コンテンツマーケティングは、2017年頃からB to CだけでなくB to Bでも効果のあるWEBでの集客方法として、企業からの注目度が高まってきました。
そして今、時間と費用をかけて実施している企業も増えてきており、競合に勝つためにはやるべき施策の一つになってきています。
この記事では、「コンテンツマーケティングってそもそも何?」というところから、勘違いしやすいこと、戦略の立て方、進め方まで網羅的にご紹介しています。
- コンテンツマーケティングとは?
- コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い
- コンテンツマーケティングの施策の種類
- コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
- コンテンツマーケティングの戦略の立て方
- コンテンツマーケティングで効率よく成果を出すコツ
- コンテンツマーケティングの具体的な進め方
目次
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングは「購買意思決定プロセスに合わせて、価値のあるコンテンツを作成し、潜在的見込み客に認知してもらうところから、ニーズを育てていき、自社商品の購入および契約、ファンになってもらうまでのマーケティング概念」です。
Content marketing is a strategic marketing approach focused on creating and distributing valuable, relevant, and consistent content to attract and retain a clearly defined audience — and, ultimately, to drive profitable customer action.
訳:コンテンツマーケティングは、明確に定義されたオーディエンスを引き付けて維持し、最終的には収益性の高い顧客行動を促進するために、価値があり、関連性があり、一貫性のあるコンテンツを作成および配布することに焦点を当てた戦略的マーケティングアプローチです。
引用元:Content marketing Institute(What is content marketing?)
一般的なニーズのある顧客に対して販売促進するだけでなく、まだニーズが顕在化していないが、潜在的にはニーズがある見込み客にもアプローチできるため、幅広い層に認知され購入数の底上げが期待できる取り組みです。
コンテンツマーケティングでユーザーにアプローチできるポイント例
具体的に、安眠枕を販売しているAメーカーがコンテンツマーケティングを行った場合に、アプローチできるポイントを実際にあるユーザー行動例から見てみましょう。
- Cさんは最近眠りの質が悪いのか疲れが取れにくいと感じつつ通勤電車内でニュースサイトを見ている
↓ - 眠りの質を改善できる枕を開発!というAメーカーのプレスリリース情報に目がいく
↓ - ひとまずプレスリリースの内容を見て枕で睡眠改善ができる可能性があるかも?と興味を持つ
↓ - ただ他にも睡眠改善できる方法はあるだろう!と「睡眠の質を上げる方法」と検索エンジンで検索する
↓ - Aメーカーの「睡眠の質を上げる5つの方法」という記事がヒットする
↓ - 記事を読んでいくと、寝る前に飲むもの・布団の種類・最適なマットレスの硬さ・最適な枕の高さが書いてあり、Aメーカーの安眠枕を再認識する
↓ - 安眠枕は比較的安くできる睡眠の質を上げる方法だということを知る
↓ - 安眠枕にはどんな種類があるのか調査
↓ - Aメーカーの「安眠枕の選び方と種類」といった記事がヒット
↓ - Aメーカーの安眠枕がよく出てくると感じ更に興味を持つ
↓ - ユーザーはAメーカーのWEBサイトに訪れて商品詳細を見る
↓ - 良さそうに感じるも、他のメーカーの安眠枕の情報も調査
↓ - Aメーカーの「コスパの良い安眠枕はどれ?料金・品質など◯軸を比較」という記事がヒット
↓ - スペックは他と変わらないように思えるけど、Aメーカーの安眠枕は少し安いと知る
↓ - もう一度AメーカーのWEBサイトにアクセスしてスペックなどを確認
↓ - Aメーカーの商品を購入
↓ - Aメーカーを使ってみて快眠が得られた
↓ - 良い商品だったとレビューをする
↓ - Aメーカーの枕を使っていて汚れてきたから洗い方を調べる
↓ - Aメーカーの「枕を長持ちさせる洗い方」の記事がヒット
このように、自社を知らない潜在ニーズのあるユーザーからのアクセスを獲得→ニーズを育てた後に商品を認知→自社商品への興味関心を持つ→購入→購入後に役立つ情報を配信→ファン化のような流れを構築することができます。
企業側からすると、広告などでアプローチできなかった見込み客を掴むことができ、ブランディングやリピーター獲得までといった幅広いマーケットステージにアプローチできるわけです。
コンテンツマーケティングの具体的な流れ
購買意思決定プロセスは、有名なものだとAIDA(アイダ)・AIDMA(アイドマ)などがありますが、2020年以降では商品・サービスやKGIによって購買意思決定プロセスを使い分けることが一般的となっています。
代表的な購買意思決定プロセス | |
---|---|
名称 | プロセス |
マスメディア全盛期のプロセス | |
AIDA (アイダ) | 認知→興味関心→欲求→行動 |
AIDMA (アイドマ) | 認知→興味関心→欲求→記憶→行動 |
AIDCA (アイドカ・アイダカ) | 認知→興味関心→欲求→確信→行動 |
AIDCAS (アイドカス) | 認知→興味関心→欲求→確信→行動→満足 |
インターネット普及後のプロセス | |
AISAS (アイサス) | 注意→関心→検索→行動・購入→共有 |
ASCEAS (アイシーズ) | 注意→関心→検索→比較→検討→行動・購入→共有 |
SNS時代のプロセス | |
VISAS (ヴィサス) | 口コミ→影響→共感→行動→共有 |
SIPS (シップス) | 共感→確認→参加→共有 |
コンテンツを自分で選ぶ時代のプロセス | |
DECAX (デキャックス) | 発見→関係→確認→購買→体験・共有 |
Dual AISAS (デュアルアイサス) | 注意→関心→検索→行動・購入→共有 |
接続性の時代のプロセス | |
5A理論 (ファイブエー) | 起動→興味→共有→需要→拡散 |
参考:カスタマージャーニーの11種類の購買行動モデルをまとめ
コンテンツマーケティングを行う目的が、最終的に拡散させることであれば、AIDAやAIDMAを想定して戦略を組んでも成功率は低いでしょう。
時代とともに商品・サービスのあり方が変わってきたこともあり、手段も多様化してきています。
コンテンツマーケティングは記事だけではない
コンテンツマーケティングにおけるコンテンツというのは、記事だけでなく画像や動画、メールやホワイトペーパー、レビューや事例、音声といったものを指しています。
そもそも”コンテンツ”には「内容」「中身」といった意味を持っていますが、コンテンツマーケティングで使われているコンテンツの意味合いは「情報の中身」や「情報そのもの」を指しており、情報を伝えている画像・動画・音声もそれぞれが一つのコンテンツとなっています。
コンテンツマーケティングは、情報を用いて見込み客を育成するところからファン化をさせる概念そのものを指しているわけです。
最初に知っておくべき!コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い
コンテンツマーケティングは、あらゆるコンテンツを扱い見込み客を育成・販売・ファン化させる一連の概念であり、流入させる媒体はTouTubeもあればSNSなどあらゆるものがあります。
そして、コンテンツSEOは検索エンジン(Google/Yahoo/bing等)から流入させる数を増やす施策となります。
単純に言えば、コンテンツマーケティングはコンテンツSEOを内包している大分類であり同一のものではないというわけです。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOが混同された理由
コンテンツマーケティング=記事を書く・ブログを書くなどといった解説がなされている記事が量産された時期がありました。
そして、その時期はコンテンツSEOという言葉がでてきたのと同じようなタイミングであり、ブロガーなどの流行りとともに記事を書くことでアクセス数が稼げる→見込み客が集まる→売上が増加するといったことが言われ続けた時代がありました。
また、知識がなくてもそこそこアクセス数が稼げて、売上を作れた時代だったことも後押ししてか、コンテンツマーケティングのやり方=記事の書き方や狙い方みたいな記事が量産されることになってしまいました。
結果的に、コンテンツマーケティングの流行った時期=コンテンツSEOが流行った時期みたいなことになってしまい混同されることに繋がってしまいました。
コンテンツマーケティングは10種類もある
コンテンツマーケティングは、ターゲットの状態や流入経路によって、ユーザーとの接点を持てる場所が違い、得られる効果なども異なってきます。
まず代表的なコンテンツマーケティングの種類をご紹介します。
- 記事コンテンツ(コンテンツSEO)
- SNS
- 動画コンテンツ
- レビュー・事例
- オンラインイベント
- ホワイトペーパー
- ツール
- メルマガ
- プレスリリース
最も得られる効果の幅が広いのは、記事コンテンツ(コンテンツSEO)で、コンテンツマーケティングといえば記事コンテンツと言われるぐらいに主要的なものとなっています。
ただし、記事コンテンツだけでコンテンツマーケティングをしても成果に繋がりにくくなっているため、あらゆる施策を組み合わせていく事で成果を出すのが今は一般的となっています。
ではここから、それぞれのコンテンツマーケティング施策について解説していきます。
記事コンテンツ(コンテンツSEO)
コンテンツマーケティングの代表的施策といえる「記事コンテンツ(コンテンツSEO)」は低予算で始める事が可能で人気の高い施策です。
施策実施ハードルの低さの割に、幅広くアプローチできることで得られる効果が高いのも一つの特徴ですが、成果を出すまでに他のコンテンツマーケティング施策よりも時間がかかってしまいます。
また、記事コンテンツを露出させるためには、SEO対策のノウハウが必要で、ノウハウを持っていない状態から成果を出すのは少々難易度が高い施策でもあります。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
成果がみえる期間 | 3ヶ月~1年間 もっと掛かる場合もある | |
費用対効果 | 成功すれば非常に高い効果を発揮 | |
費用 | 社内(内製) | 無料からでも初められる※ (人件費はかかる) |
外注(業者) | 初期:30~100万円 月:10~50万円 | |
内製時の必須スキル | ・SEO ・ライティング ・マーケティング |
※ドメイン費用・サーバー費用がなく、オウンドメディア構築も自社でできる場合
基本的には、内製化に成功すれば、外注費をかける必要もなく、順調に成果が出だして安定してくれば、掛ける予算も増やして更に成果を出しやすくなってきます。
記事コンテンツ(コンテンツSEO)の効果
記事コンテンツの効果 | |
---|---|
目的 | 詳細 |
認知 | 直接商品と関係ないが関連のあるテーマの記事を書く |
興味・関心 | 直接関係のある商品紹介記事や悩み解決記事を書く |
比較・検討 | 比較検討段階で役立つ記事を書く |
購入・行動 | 商品に対する悩み解決・疑問解消する記事を書く |
ファン化 | 購入・契約後に役立つ使い方などの記事を書く 顧客ではないユーザーに対して役立つ記事を書く |
共有・シェア | 誰かに教えたくなる情報(役立つ情報や面白い情報)を書く 業界における貴重なデータを公開した記事を書く |
記事コンテンツは、記事の内容次第であらゆる目的に対してアプローチすることができます。
ただどこを狙うのかの選定には、マーケティング思考から導き出されるテーマ(キーワード)選定が必要で、更に記事コンテンツ一つ一つに、WEB上での検索意図も調査をした上で、網羅的な情報配信が重要となっています。
SNS
SNSもコンテンツマーケティングにおける代表的施策で、事業目的でのSNS運用は「Facebook」からはじまり、2018~2019年あたりから「Instagram」「Twitter」にも本格的に取組む企業が増えてきた印象です。
SNSは、人から人に情報が拡散しやすいプラットフォームなので、認知度向上を狙ってキャンペーンをうつ企業も非常に多いです。
しかし、そもそもフォロワーがいないアカウントでは見てくれる人が少ないので、まず最初の課題がフォロワー獲得となってきます。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
成果がみえる期間 | 3ヶ月~1年間 もっと掛かる場合もある | |
費用対効果 | 成功すれば非常に高い効果を発揮 | |
費用 | 社内(内製) | 無料 |
外注(業者) | 月5~30万円 | |
内製時の必須スキル | ・画像制作スキル(簡易でOK) ・マーケティング |
フォロワーを少しづつでも獲得できるなら、日常業務の合間に取り組めるのが魅力です。
ただし、SNSもフォロワーを増やす投稿のコツなどもあるので、最初はプロに任せて運用してもらい、後から自分たちで見様見真似で取り組むのが最も成功率を上げられます。
SNSの効果
SNSの効果 | |
---|---|
目的 | 詳細 |
認知 | フォロワー数の多い人にシェアされる投稿をする |
興味・関心 | フォロワー数の多い人に評価される投稿をする |
比較・検討 | – |
購入・行動 | – |
ファン化 | – |
共有・シェア | 単純にシェアされやすいプラットフォームである |
SNSはコンテンツマーケティングのなかでも爆発的な拡散力に優れているので、全く知らない人にも見てもらえるチャンスは多いです。
しかし、どれだけ良い投稿をしてようが、フォロワーが獲得できていなければ拡散力も期待できないため、フォロワー数とフォロワーの質に左右されます。
動画コンテンツ
動画コンテンツは、商品(サービス)をアピールできるだけでなく、使い方なども紹介でき、ファン化まで繋げることができるなど、あらゆる目的に対してアプローチできます。
ただ、動画だけで効果を出すのは難しく、拡散されて初めて見てもらえるようになるので、メイン施策にするなら難易度が跳ね上がります。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
成果がみえる期間 | 公開後3ヶ月~1年 ※組み合わせる施策次第 | |
費用対効果 | 運用方法次第で変わる ※拡散されれば良くなっていく | |
費用 | 社内(内製) | 無料 ※制作には動画編集スキルが必須 |
外注(業者) | 約10~200万 ※企画・演出による | |
内製時の必須スキル | ・映像編集スキル ・撮影スキル ※必要に応じてナレーション |
動画コンテンツは、自社で制作するのはなかなか難しく、ただ動画を撮ってそれっぽく編集すれば良いというわけではありません。
ターゲットに合わせた企画を作成し、動画編集時のつなぎ合わせのポイントも意識して撮影をするだけでなく、撮影される側にもどんなシーンで使われるのかを知り、適切な効果をもたせる演出をするスキルも必要です。
動画コンテンツの効果
動画コンテンツの効果 | |
---|---|
目的 | 詳細 |
認知 | – |
興味・関心 | 少し興味を持った人向けに、 商品のベネフィットを視覚情報でアピールできる |
比較・検討 | 類似商品との違い・優位性を 視覚情報で見せることで安心感がでる |
購入・行動 | 直接購入・行動はできないが、 購入・行動するリンクで誘導できる |
ファン化 | 商品を使っている人向けに、 また少し違った使い方などを紹介し、新たな価値を提供。 使い方動画などで、より身近な商品にしていく。 |
共有・シェア | TouTubeならSNSなどにシェアしやすい特性がある |
動画コンテンツは、動画だけだと効果を得られないとまでは言いませんが、なかなか効果を出すのは難しいです。
他のコンテンツマーケティング施策の効果を上げるためのサブ的施策として動画コンテンツを活用するのがおすすめです。
レビュー・事例
レビュー・事例は、頂いた情報をベースに構成されるので、他の作成・制作して行うコンテンツマーケティングとは少し系統が異なります。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
成果がみえる期間 | 公開後1ヶ月~1年 ※数と露出起点次第 | |
費用対効果 | 数と質次第 ※拡散されれば良くなっていく | |
費用 | 社内(内製) | 無料~数万円 ※掲載場所と方法次第 |
外注(業者) | 30万〜 ※プラットフォーム作成時のみ | |
内製時の必須スキル | ・HTML ・CSS ・デザイン ・コーディング ・データ分析 ・マーケティング ※必要に応じてJquery/java等 |
レビューや事例をどこに入れるのか?どのように集めるのかで大きく変わってきます。
レビュー・事例の効果
レビュー・事例の効果 | |
---|---|
目的 | 詳細 |
認知 | – |
興味・関心 | – |
比較・検討 | 競合よりレビューや事例が多ければ、 信頼性が得られやすい |
購入・行動 | レビュー・事例から CVボタンで誘導できる |
ファン化 | – |
共有・シェア | レビューはシェアされやすい シェアされた情報がレビューとも言える |
レビュー・事例は集めるのが大変ですが、一定数を集めるとそれなりの効果が期待できるようになり、特に比較検討段階においての意思決定に役立ちます。
ただレビュー・事例だけでは効果が薄く、記事コンテンツやサービスページと組み合わせることでより効果を発揮します。
オンラインイベント
オンラインイベント(ウェビナー・説明会等)は、立地的制約がないので、オフラインイベントとはまた違った客層にリーチでき、幅広いユーザーに対してアプローチできます。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
成果がみえる期間 | 開催前~6ヶ月 ※内容・露出起点次第 | |
費用対効果 | 商材とKPI次第 | |
費用 | 社内(内製) | 数万~数十万円 ※集客方法次第 |
外注(業者) | 10~数十万円 ※集客方法次第 | |
内製時の必須スキル | 基本不要 ↓ページ作成時に必須↓ |
オンラインイベントは、イベント自体に費用やスキルは必要ありません。ただ、どのようにどこで告知をして集客するかで広告費や必須スキルが変わってきます。
イベント告知用ポータルサイトのみで告知するなら、特別ページは必要ありませんが、大々的に告知をしていきたい場合は、WEBサイトに1ページ新しく作ることも想定しなければなりません。
そのため、内製時の必須スキルを細かく記載しています。
費用対効果も、商材とKPIで大幅に変わってきます。
オンラインイベントの効果
オンラインイベントの効果 | |
---|---|
目的 | 詳細 |
認知 | – |
興味・関心 | 立地に関係なく、 幅広いユーザーにアピールできる |
比較・検討 | 動画・記事などでは解消できない 細かな不安疑問を解消できる |
購入・行動 | 購入誘導や別のKPIへの誘導ができる |
ファン化 | – |
共有・シェア | – |
オンラインイベントは、興味関心度の高めな方が参加することが多く、購入・行動まで一気にアプローチできる方法でもあります。
ただ、オンラインイベントまでどのように集客するのか?というのが一番の課題になり、記事コンテンツやSNSや広告を併用するのが一般的です。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーは、いわゆる「ユーザーの課題解決をサポートする資料」や「ユーザーに役立つ自社の調査レポート」等を指しています。
ホワイトペーパーを活用することによって、認知から行動まで一気に達成することも可能で、特にBtoBでは重宝されています。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
成果がみえる期間 | 配布後すぐ~1年間 ※露出起点次第 | |
費用対効果 | 商材とKPI次第 | |
費用 | 社内(内製) | 無料 ※内容次第 |
外注(業者) | 5万円~数十万円 ※内容・ページ数次第 | |
内製時の必須スキル | ・資料作成スキル ・資料デザインスキル ・データ収集スキル ※作成するもの次第 |
ホワイトペーパーの効果
ホワイトペーパーの効果 | |
---|---|
目的 | 詳細 |
認知 | 有益な情報を配布することで、 認知されてないユーザーのリードが取れる |
興味・関心 | 興味関心があるユーザーに より深い知見・ノウハウをアピールできる |
比較・検討 | – |
購入・行動 | – |
ファン化 | 定期的に役立ち情報を配布する どこよりも有益な情報を配布する この2つによりファンを増やせる |
共有・シェア | – |
ホワイトペーパーを上手に活用すれば、見込み客や潜在ニーズを持つユーザーを集める事が可能になり、一気に興味関心まで持ってもらえる可能性が上がります。
ツール
ツールは、WEB上で簡単に知りたいことをざくっと調査できるコンテンツとしてニーズがあります。
例えば、本当ならプロに聞かないとわからない車の買取査定金額や、不動産評価額などのザックリと算出されるため、営業マンとやり取りせずにザックリとわかるという手軽さから好まれています。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
成果がみえる期間 | 公開後即〜1ヶ月程度 ※サービスによる | |
費用対効果 | 良い ※サービス次第 | |
費用 | 社内(内製) | 無料 |
外注(業者) | 10万円〜 ※システムの複雑さ次第 | |
内製時の必須スキル | ・HTML ・CSS ・デザイン ・コーディング ・データ分析 ・マーケティング ・プログラミング 必要に応じてJquery/java等 |
ツール作成時にあると良い項目は、現状のサイト分析・市場分析から決め、ユーザーが最終的に導き出したいものを的確に出せるようにしましょう。
ツールの効果
ツールの効果 | |
---|---|
目的 | 詳細 |
認知 | – |
興味・関心 | 軽い興味関心から信頼性を得やすく 比較検討を飛ばして問合せなどの行動に繋がりやすい |
比較・検討 | |
購入・行動 | |
ファン化 | – |
共有・シェア | ツールとしてシェアされやすい |
ツールは、データベースを作成して、表示されるデータを作成するなど最初に手間がかかりますが、一度作成すると手間をかけずに自動的に働いてくれます。
記事コンテンツや広告などと合わせて行うのが最適です。
メルマガ
メルマガは、低コストでできるコンテンツマーケティングの代表格です。
もうメルマガは古い!効果はない!と思われている人も多いですが、実は決してそんなことはなく、BtoB・BtoC・DtoCなどに限らずあらゆる効果が期待できる施策です。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
成果がみえる期間 | 送信後即〜3ヶ月程度 ※内容による | |
費用対効果 | 良い ※KPI次第 | |
費用 | 社内(内製) | 無料 ※システムは必要 |
外注(業者) | 約5~15万円 ※送信数・依頼内容次第 | |
内製時の必須スキル | ・HTML ・文章作成 ・データ分析 ・マーケティング ・メールサーバ設定 ※利用システム次第 |
メルマガの最初KPIはメールを開いてもらうこと!と言われるほど。
システムによって開封率を知ることもできるようになるので、できる限りメルマガをただ送信するだけではなく、いろんなデータを取りながら、タイトル付けを工夫したり、冒頭の文章を工夫をするのは必須です。
またどういったユーザーに送っているのか?といったことを分析することも大切です。
どこまでするのかによって。内製時の必須スキルも変わってきます。
メルマガの効果
メルマガの最たる効果は、認知度の向上と興味・関心の復活です。
例えば、1年前にエアコンクリーニングを頼んだ業者から、リピート割引キャンペーンのメルマガが届いた時のことを考えてみると、「そういえば!前に頼んで悪くなかったし、他より安いしもう一度頼んでみよう」となることもありますよね。
この例のように、メルマガは受動的に情報が入ってくるので、通常のコンテンツマーケティングのように能動的な情報検索する人とはまた違った層が狙えます。
メルマガの効果 | |
---|---|
目的 | 詳細 |
認知 | 忘れた頃に再認知させられる |
興味・関心 | 過去の経験から再度関心を引き寄せられる |
比較・検討 | – |
購入・行動 | 過去の経験や認知度による安心感から KPIまで直接行くことがある |
ファン化 | – |
共有・シェア | – |
メルマガは、一度行っただけで継続的に成果が発生するわけではありません。
しかし、施策を続けていくことで認知度向上効果もあり、なにかのタイミングでユーザーに刺さるメルマガを送れた時に、急に成果につながることもあります。
昔からある施策ではあるものの、導入コストも掛からないので捨て置け無い施策です。
プレスリリース
プレスリリースは、いち早く自社サービスの認知度を広げるために、あらゆるニュースメディア媒体などで告知できるサービスです。
爆発的な認知度向上効果が特徴です。
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
成果がみえる期間 | 送信後即〜3ヶ月程度 ※内容・目的による | |
費用対効果 | 良い ※KPI次第 | |
費用 | 社内(内製) | プレスリリースツール費用のみ ※投稿媒体次第 |
外注(業者) | 約10~25万円 ※内容次第 | |
内製時の必須スキル | ・マーケティング ・デザイン ・文章作成 ※内容次第 |
※プレスリリースツールを利用する場合
※自社で各メディアに送りつける場合、自社メディアでのプレスリリースは無料できます。
プレスリリースの効果
プレスリリースは、自社サイトやメルマガ以外のニュースサイトなどに掲載されることになるため、ニュース記事を流し読みするユーザーにも情報が届くようになります。
そのため、一切興味がなく存在すら知らなかったユーザーの目にも触れることになり、一気に認知度向上から興味関心まで掛け上がることがあり、ブランディングにも役立ちます。
プレスリリースの効果 | |
---|---|
目的 | 詳細 |
認知 | 興味がない人の目に触れやすい |
興味・関心 | 興味があるジャンルに対して、 情報収集している人の目に触れやすい |
比較・検討 | – |
購入・行動 | – |
ファン化 | – |
共有・シェア | – |
コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
コンテンツマーケティングのメリット・デメリットは、施策ごとに少しづつ違うので、ひとくくりに説明できない部分が多くあります。
ここでは共通するメリット・デメリットについて、ざくっと解説させていただきます。
コンテンツマーケティング全てに共通するメリット5つ
- 導入ハードルが低い
- 組み合わせることで成果につながる
- 集客効率が良い
- SNSとの相性が良い
- ブランディングにもなる
- 資産になる
それぞれの理由は以下の通りです。
導入ハードルが低い
コンテンツマーケティングは、特別なスキルが必要なものもありますが、ほとんどが無料から行える施策です。
無料からできる施策 | ・記事コンテンツ ・SNS ・動画コンテンツ ・レビュー・事例 ・オンラインイベント ・ホワイトペーパー ・メルマガ |
---|---|
小額からできる施策 | ・ツール ・プレスリリース |
無料からできる施策というのは、既にあるWEBサイトやブログ、SNSなどのプラットフォームを活用して発信するだけの施策になります。
そのため、施策自体にコストはほとんど掛かりませんが、どのコンテンツマーケティングも戦略をシッカリ練った上で、ターゲットに向けた情報配信を継続させることが重要です。
ツールの制作は、WEB制作スキル(HTML・CSS等)が必要で、場合によってはプログラミングスキルも必要なので、社内にできる人がいない場合は外注するしかないので少々費用がかかってしまいます。
組み合わせることで成果につながる
コンテンツマーケティングは、基本的に一つの施策だけをするより、複数施策を同時に組み合わせて行うことで成果が出やすいです。
コンテンツマーケティングの組み合わせ例 | |
---|---|
名称(種類) | 組み合わせ |
ベーシック型 | ・記事コンテンツ ・SNS |
拡散重視型 | ・SNS ・ホワイトペーパー ・プレスリリース |
認知度向上重視型 | ・記事コンテンツ ・プレスリリース ・SNS ・動画コンテンツ |
リーチ獲得重視型 | ・記事コンテンツ ・ホワイトペーパー ・レビュー・事例 ・メルマガ |
CV量産重視型 | ・記事コンテンツ ・SNS ・レビュー・事例 |
※名称(種類)は、それっぽく付けたもので、正確な名称はありません。
例えば、認知度向上重視型だと、潜在ニーズのある見込み客に向けた記事コンテンツ・SNS・動画コンテンツを発信していき、プレスリリースでは狙えない層のユーザーからのWEBサイトへのアクセス数を増やす対策となります。
ちなみに、記事コンテンツ・SNS・動画コンテンツの3つはそれぞれ違う層のユーザーが獲得できます。
このように、コンテンツマーケティングは組み合わせて行うことで、成果を最大化できます。
集客効率が良い
コンテンツマーケティングは、一度集客に成功すると継続的に集客してくれるので、広告などと比べても集客効率は良いです。
例えば、記事コンテンツの場合、見込み客がGoogle等の検索エンジンで検索するキーワードで軒並み上位表示していた場合、継続的にサイトへのアクセスを稼いでくれることになります。
ただし、検索順位は常に変動しているため、半永久的とはいかないので、常にブラッシュアップしておく必要はあります。
ただ、投下した費用分の集客しかできない広告より集客効率が良いのは間違いないでしょう。
SNSとの相性が良い
コンテンツマーケティングは、ある意味ユーザーに評価をされるものを作っていくもので、良いものというのはSNSでシェアや拡散されやすいものです。
なにより、コンテンツマーケティングは情報を扱うものなので、情報を知りたい人のために第三者が情報検索して、情報を知りたい方にわかるようにシェアしてくれる可能性もあります。
そのため、SNSでシェアしやすいように繋げておくのは大切ですし、何より必須なものとも言えます。
ブランディングにもなる
コンテンツマーケティングは、認知されていないユーザーから、認知はされているけど興味がなかったユーザーに対して興味を持ってもらうだけでなく、サービスを利用しているユーザーをファンにできる施策でもあります。
そのため、サービス名や商品名から会社名まで知ってもらえるようになり、より興味を引き込まれる施策になっていれば必然的にブランディングにも繋がります。
コンテンツマーケティングでブランディングできた例として「バズ部」は非常に良い例です。
コンテンツSEOというものがWEB業界で広がって来た時に、他の業者が公開しているノウハウよりも遥かに良質な内容かつ実践的な内容で、SEO対策に対する基礎知識から実践方法などを詳しく解説した記事を配信していました。
結果的に、SEO対策について勉強する際、「基礎知識はバズ部を見れば良い」という人が多かったほどで、一気にコンテンツSEO=バズ部という認識が定着していきました。
どの程度の売上増加に繋がったのかはわかりませんが、多くの問い合わせは得ていたことは容易に想像できます。
コンテンツマーケティング全てに共通するデメリット2つ
- 成果が出るまで時間がかかる
- 継続的な実施・改善が必要
詳しくご紹介します。
成果が出るまで時間がかかる
コンテンツマーケティングは、どの施策もスタートさせてから何かしらの成果が見えてくるまで、例外なく最低3ヶ月~6ヶ月程度の時間がかかります。
ここからは施策ごとの成果が出るタイミングをみていきましょう。
施策 | 成果の出るタイミング (目安) |
---|---|
記事コンテンツ | 目安は50~100記事程度たまってから (高品質でないと成果はでにくい) |
SNS | 生きたフォロワーが5000人を超えてから |
動画コンテンツ | チャンネル登録数1000人以上から (動画収益化とはまた別) |
レビュー・事例 | サイトへのセッション数1000人を超えてから |
オンラインイベント | SNSや記事コンテンツ、ウェブサイト自体の成果に準拠 |
ホワイトペーパー | SNSや記事コンテンツの成果に準拠 |
ツール | SNSや記事コンテンツ、ウェブサイト自体の成果に準拠 |
メルマガ | リストが500件以上集まってから (興味関心があるユーザーに限る) |
プレスリリース | 1~3回程度配信後 (サービス内容や告知内容次第) |
プレスリリースは多くのメディアに取り上げられ瞬間的に情報が広がるため即効性はありそうですが、これは事実でもあり違うともいえます。
プレスリリースはあくまでも企業活動を発信する場であり、一般消費者に向けた広告ではありませんので、そもそもの趣旨が異なります。
ただ、一般消費者向けサービスの告知をすることもでき、掲載される媒体次第では集客効果も期待できるのも事実ですが、配信趣旨が少し異なることを理解頂いたうえで行うことを推奨します。
コンテンツマーケティングは、広告のように即効性のある施策ではないですが、広告費を掛けなくても継続した
継続的な実施・改善が必要
コンテンツマーケティングは、成果が出だしたら終わりという施策ではありません。成果が出だしてからスタートです。
成果が出だしたということは効果のある施策ということが分かっただけなので、効果を伸ばしていくためにどんどん施策速度を上げていったり、品質を向上させていく方にシフトチェンジしていく必要があります。
また、途中で施策自体を止めてしまうと、せっかく成果が出るようになった地盤がすぐに無くなってしまうリスクもあり、速度を緩めたとしても品質は落とさずに継続して実施することが大切です。
また、コンテンツマーケティングは常に変化していくユーザーに合わせて、最適化を繰り返していく必要があり、改善をせずに同じことをしていくと、どんどん成果がでなくなってきます。
だからこそ、継続的な実施と改善はコンテンツマーケティングにおいてマストです。
【基礎】コンテンツマーケティングでの戦略の立て方(進め方)
コンテンツマーケティング実施する際に、最も大切なのはユーザーと自社を知ることです。
端的にいえば「誰に、どんな目的で、どんな情報を、どんなスタンスで届けるのか」が明確になっていなければ施策自体を成功させるのは難しいです。
ここから具体的なコンテンツマーケティングの戦略の立て方(進め方)までザックリとお伝えします。
STEP1:コンテンツマーケティングを行う目的を明確にする
コンテンツマーケティングを行う目的は「問合せ増加」「販売数増加」「認知度向上」「ブランディング」など様々です。
ただ「売上増加」といった曖昧な目標はNGです。
また事業活動をしていると上記4つ全てを目標にしたい!と考えてしまいがちですが、それぞれの目的に対して最適なアプローチが違うので、まず目標を一つに絞りましょう。
絞りきれない場合もあるかもしれませんが、あっても最大2つまでにしましょう。
STEP2:自社サービスを深く知る(競合比較・実態調査)
コンテンツマーケティングは、自社(サービス・商品)の特性を知らぬまま行っても成功確率は低いです。
そのため、どんな施策をするのかより先に、自社サービス・商品の競合他社と比べたときのスペックの違い、業界的スタンスなどをもう一度分析しましょう。
またできれば利用・購入者に対してアンケートを取るのも有効的で、なぜ選んだのか?どこが決め手だったのか?選ぶ前の悩みはなんだったのか?どこと比較したのか?などを詳しくヒアリングしてみることを強く推奨します。
実はほとんどの場合、想像していなかったところに強みがあったりするものです。
商品/サービス開発者・経営者・事業責任者は、あらゆる狙いを考えた上で商品・サービス設計をしているため、自社サービスについて最も詳しいはずです。
しかし、どれだけ詳しくても、実際に調査をしてみると、狙いとはまた違った良さがあったり、詳しいがために見落としているポイントは数多くでてくるものです。
だからこそ、どれだけ詳しくても必ず調査をすることを推奨します。
STEP3:最低3人分のリアルなペルソナを作る
自社分析をする過程で、実際のユーザーに共通するところが見えてくることもあったかもしれません。また、なんとなくだけど人物像をイメージした人もいるかと思います。
STEP3では、実際に存在しているリアルなペルソナを作ります。
ただ、ざっくりとしたペルソナを作っても意味がないので、ペルソナが実在していて生活を想像できるほど詳細な人物像にする必要があります。
こんな人だったらいいな!といった都合の良いペルソナ像にならないようにご注意ください。
ペルソナを設定する時は、実際のユーザーをベースに以下の項目を意識して、ふくらませるのを推奨します。
- 年齢
- 性別
- 住所
- 職業
- 収入
- 既婚未婚
- 家族構成
- よく利用するSNS
- 情報収集時の端末
- ライフスタイル(趣味・休日の過ごし方・好きなもの・好きなお店等)
- 価値観(性格・考え方・お金の使い方・意思決定手段等)
- ニーズ
- 問題(課題等)
- 得たい結果
ペルソナの作り方や考え方は多種多様ですが、メインのペルソナ1人、サブとなるペルソナ2人の合計3人ぐらいつくっておけば、コンテンツマーケティングの施策自体に厚みが出せます。
■参考記事
STEP4:ペルソナのカスタマージャーニーマップを作る
ペルソナひとりひとりが、商品・サービスを見つけてから購入・契約・問合せなどのアクションを起こすまでのプロセスは違うものです。
カスタマージャーニーマップ(顧客の旅の道のり図)というのは、ペルソナのその時々の行動・思考・感情等を可視化するためのものとなっており、冒頭部分で紹介した「購買意思決定プロセス」ごとに明確にしていくものです。
↓カスタマージャーニーマップの例↓
ここでは、認知していなかったユーザーに認知して貰える媒体が見つかったり、興味関心のあるユーザーがどういった媒体をみるのか?どのように調べるのか?どんな事を気にしているのか?といった部分まで見えてくるようになります。
コンテンツマーケティングを効率よく進める上で欠かせないものです。
カスタマージャーニーマップは、商品・サービス、目標ごとに適切な形があるため正解はありません。ただ考えても切りが無いので、まずはどれか良さそうなテンプレートを利用して作ってみてください。
当社でもカスタマージャーニーマップのテンプレートをご用意しているのでお気軽にご利用ください。
カスタマージャーニーマップテンプレートはBtoBに当てはめたもので、ペルソナを強く意識したものにはなっていません。そのため、「日常的に使う媒体」「感情」「思考」「行動(ライフスタイルからわかる取りそうな行動)」「タッチポイント」などの項目も入れると、よりペルソナに合わせた具体的なものになります。
STEP5:目的に対して最適なコンテンツマーケティング施策を決める
ペルソナごとのカスタマージャーニーマップが作成できていると、「どこで(どの媒体で)」「どのように」「どのような」情報を発信すればよいかが明確になってくるはずです。
記事コンテンツであれば、どういったキーワードで上位表示を狙うべきなのか?SNSならどういった情報に興味を持つ可能性があるのか?といったように、現実味を帯びた推測までできるようになります。
ここから、コンテンツマーケティングのなかでも、どの施策をメインに行えば効率よく目標達成できるのかを考えながら施策を決めましょう。
ちなみに施策は一つだけでなく、複数組み合わせて行えるなら行った方が、より成功確率と成果がでる速度は上がります。
STEP6:短期的なKPIと最終目標(KGI)を設定する
コンテンツマーケティング施策を行う場合、最終目標(KGI)と最終目標に到達するためのプロセスとなる短期目標(KPI)を設定する必要があります。
例えば、ECサイトでコンテンツマーケティングを行う場合、購入数増加(売上増加)が最終目標(KGI)がほとんどでしょう。
ただ、いきなり最終目標(KGI)だけを狙って施策を行っても場当たり的な対策になることが多いため効率は悪化していきます。
だからこそ、まずは「認知度を上げる=ECサイトへの見込み客のアクセス数を増やす」等の短期目標(KPI)に設定することが重要です。
結論からいえば、効率よく理想的な形で最終目標(KGI)を達成する確率が高くなるからです。
そもそも、売上を増やすといっても、集客を増やす・単価を上げる・成約率(CV率)を上げる等、あらゆる手段がありますが、そのうちの集客を増やすといっても、ただ人を集めればいいわけではなく、見込み客となる人の数を増やす必要があります。
その次に、見込み客の数が充分になってきたら、その見込み客が商品購入をしやすい動線設計を描くなど、次の対策が待っています。
このように一つ一つの対策の精度を上げていくことで、取り逃しも少なくなり、より大きな最終目標達成に繋がることになります。
STEP7:競合他社より品質高く施策を実施する
現代は情報が溢れていると言っても過言ではなく、検索エンジン・SNS・TouTubeなどで検索をすれば大抵は情報がでてくるでしょう。また、同じような情報ばかり出てくることもよくあります。
もし、情報を調べているのがアナタであれば「独自性があるもの・見やすいもの・分かりやすい・理解しやすいもの・文字ばかりではなくイメージしやすいもの」を知らない間に選んで、その情報を見るようにしていないでしょうか。
このように、特に競合他社もコンテンツマーケティングを行っている場合は、同じような情報が並んでしまって埋もれてしまう可能性があるので、競合他社よりも品質が高くなるように、更に目立つようにする必要があります。
記事コンテンツなら、知りたい情報について競合他社より詳しく・より深い内容であり、更に文章ばかりではなくイメージできるようなイラストを入れたりみやすさも考慮されたものです。
更に、知りたい情報を手に入れた後に次に出てくる疑問や不安などを先読みして解決できるコンテンツにつなげてあげることも大切です。
コンテンツマーケティングは、以上の7STEPで進めていけば、効率よく成果を出すことができるようになります。
【コツ】コンテンツマーケティングは最初は小さくが基本
コンテンツマーケティングを成功させるコツは、小さな施策かつ小さな目標から徐々に大きくしていくことです。
最初から大きな目標を立てると、想像より成果がでないことから継続するモチベーションが低下して、施策自体が頓挫してしまうことも多いです。
最も大切なのは、競合他社より高いクオリティーを出せる施策を最初は1つだけ行うことです。
例えば、外壁塗装屋さんが、売上アップを狙ってコンテンツマーケティングを始めたとしましょう。
この外壁塗装やさんは、競合他社よりも知識量・実績量が豊富で、SNSも記事コンテンツも動画もメールなど色々情報発信できると思い、様々な施策に手を出してしまったとします。
ただ、動画一つをつくるのに撮影+編集+アップロード+公開などを含めると2~3日かかることもあり、記事コンテンツも1記事つくるだけで数時間~数日掛け、SNSはちょっとした文章と、分かりやすいビフォーアフター画像を入れるだけと3ヶ月間毎日コツコツとそれぞれの施策をやっていきました。
ただ、4ヶ月目に差し掛かっても問合せの電話やメールは増えず、WEBサイトへのアクセス数も想像より増えず、TouTube動画のチャンネル登録数・再生数も増えず、SNSもフォロワーが増えずイイネもあまり稼げずといった状態になり、「色々やってるのに全然成果が出ないけどやる意味あるのかな…」という心理状態になり、徐々に更新頻度が低下していき、6ヶ月後には何もしなくなっていきました。
最初から複数の施策を行うと成果が出ない理由
例にした外壁塗装屋さんの場合、原因は大きく3つあります。
- 一つの施策における成果がでるまでの必要量を満たしていない
- それぞれの施策の特性を理解していなかった
- 成果を出すためのノウハウが足りていない
複数の施策を同時に行う場合、限られたリソースのなかで時間配分を考えながらそれぞれ行う必要があり、記事コンテンツだけなら1ヶ月20記事いられたところが、動画に時間を取られることで5記事しか入れられなかった。といった状態になります。
ただ、記事コンテンツで成果が現れ始める目安は、おおよそ50~100記事ほど公開された状態になってからなので、3ヶ月×5記事だと15記事なので、成果が出るまでの必要記事数への到達率は15~30%程しかありません。
もし、記事コンテンツだけに集中していれば、3ヶ月で60記事ぐらいにはなっていたので、成果が出るまでの最低記事数には到達できていたので、何かしらの結果は見えるようになっていたことでしょう。
また、それぞれの施策の特性として、記事コンテンツならSEO対策を踏まえて、SEOライティングができている記事にする必要があります。また、動画もSNSも更新以外にユーザーとの関係性を築くためのコミュニケーションや、更新時間の分析まで必要だったりします。
いきなり複数の施策を行うということは、品質の低下だけでなく実施量の低下も引き起こしてしまい、更にモチベーション低下まで招いてしまうことになります。
結局、コンテンツマーケティングが成功するまでのノウハウを得ることが難しくなり、成果が出るまでの時間が大幅に長くなってしまうことになります。
コンテンツマーケティングを学べる本(最もおすすめ)
コンテンツマーケティングを進める上で大切なのは、施策毎にノウハウが違うのでコンテンツマーケティングについて勉強してもあまり身にならないことです。
その上で、代表的なおすすめの書籍をお伝えします。
コンテンツマーケティングを総合的に学ぶのに最適な本
いちばんやさしい教本シリーズの、「コンテンツマーケティングの教本」は、これからコンテンツマーケティング行う方にとりあえず読んだ方が良い書籍です。
全体像から少しづつ理解したいなら必読です。
もっと内容の濃い書籍だと「エピック・コンテンツマーケティング 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書」というのもありますが、初心者には少々難しい内容となっています。
記事コンテンツの書き方を学ぶのに最適な本(初心者向け)
コンテンツライティングで有名な株式会社ウェブライダー代表の松尾茂起さんが手掛けた書籍です。
この「沈黙のWebライティング」は、コツを一つ一つ掲載されている参考書というものではなく、ストーリー形式でユーザーを魅了する記事の書き方や考え方などを学べる漫画仕立ての書籍です。
記事コンテンツではSEO対策やSEOライティングの知識が必須ですが、取っ掛かりとして読むには最適な本だと思います。
記事コンテンツの書き方を学ぶのに最適な本(中級者向け)
この「SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64」は、記事ライティング速度は少し早くなってきてから読むのに最適な書籍です。
SEOライティングを意識したちょっとしたコツをわかりやすく解説してくれており、理解しやすく実践しやすい良書です。
SNS運用を学ぶのに最適な本
この「「いいね」で売上をいっきに倍増させる最新活用術! SNSマーケティング見るだけノート」は、SNSマーケティング軸にした書籍で、マーケティングの知識からSNSの運用方法などまでしっかり網羅しています。
そもそもおすすめする理由は、イラストなどでわかりやすく解説されていて、文章ばかりの記事ではなく簡単に理解できるようになっているからです。
まずこの書籍を読んだあと、運用するSNS媒体ごとの書籍を買うのを推奨します。
まとめ
ここまでコンテンツマーケティングの基礎知識から戦略の立て方、具体的に進める上でのSTEPまで詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
コンテンツマーケティングは記事コンテンツだけでないことが分かったという人もいれば、こんな時間がかかって成功率の低い施策はなかなか手がだせない!と感じた人もいるかと思います。
ただ、コンテンツマーケティングは一度流れに乗ってしまえば、どんどん成果が出てくる楽しい施策でもあり、会社の業績を大きく上げる施策でもあります。
そうはいっても成果をだすためには正しい知識と、施策ごとのノウハウが必要なので、コンテンツマーケティングを実施される場合はまず何か一つを徹底的に試してみてください。
万が一、コンテンツマーケティングで「成果がでない。」「自社でやるリソースがない」「初動は業者に任せて、後々自社で取り掛かれるように基盤をつくりたい」などのご要望がある場合は、バリューエージェントにご相談ください。