SEO対策チェックリスト112項目公開! 内部対策~コンテンツSEOまでカバー
コンテンツ制作から内部対策まで、非常に領域の広い昨今のSEO。対策している企業でも、完璧だと自信をもって言える担当者は少ないかもしれません。
今回は、SEOに強い弊社バリューエージェントのノウハウを凝縮し作成した、全112項目のSEO対策チェックリストを公開します。サイトを構築する段階から、コンテンツ作成時のキーワードの選び方まで、網羅的にチェックできる唯一無二のリストになっていますので、SEO担当者はぜひご覧ください。
「112項目も読んでいる時間がない」という人には、約9分で全項目を聞ける動画も用意しています。まずはさくっと項目を知りたい方は、こちらもどうぞ。
・動画前半(1~57項目)
・動画後半(58~111項目)※動画公開後に項目追加があり現在は112項目
目次
- ドメインURLについてのSEO対策チェックリスト
- サイト構築についてのSEO対策チェックリスト
- キーワードについてのSEO対策チェックリスト
- サイト設計についてのSEO対策チェックリスト
- ページ設計についてのSEO対策チェックリスト
- コンテンツについてのSEO対策チェックリスト
- HTMLについてのSEO対策チェックリスト
- 43.h1とtitleタグは、ほぼ同じ内容にする
- 44.h1とtitleタグには、狙うキーワードを前方に配置
- 45.h1とtitleタグの文字数は、長くしすぎない
- 46.h1とtitleタグは、ページ内容を適切に表すもの
- 47.h1はページに1回を基本
- 48.h2~h4を利用して構造化する
- 49.メインコンテンツ以外に、hタグを使わない
- 50.HTML5を極力取り入れる
- 51.strongを乱用しない
- 52.emは基本使わない
- 53.表は、table
- 54.リストは、ul、ol
- 55.引用は、blockquote
- 56.インラインフレームは使わない
- 57.descriptionを適切に記述する
- 58.rel=”prev”、rel=”next”は不要
- 画像についてのSEO対策チェックリスト
- リンクについてのSEO対策チェックリスト
- CSS/JSについてのSEO対策チェックリスト
- システムについてのSEO対策チェックリスト
- クロール等についてのSEO対策チェックリスト
- 89.http、https、wwwあり/なし、の統合をする
- 90.index.html、index.htm、index.phpなどの統合をする
- 91.リニューアル時、過去のサイトの全URLにアクセス可能にする
- 92.クロールが不要なページは生成しない
- 93.類似ページは、生成されないようにする
- 94.検索結果ページは、noindex
- 95.robots.txtは必要な場合のみ生成
- 96.robots.txtの記述は矛盾しないようにする
- 97.rel=”canonical”は基本、自分自身の初期状態URL
- 98.一覧ページの1ページ目にcanonicalを戻さない
- 99.言語が違う場合は、canonicalではなく、rel=”alternate”
- 100.リダイレクトコードは適切に利用する
- 101.【ECサイトやDBサイトの場合】検索結果ページをインデックスさせるかどうかを厳密に設計する
- 102.【ECサイトやDBサイトの場合】検索結果0件、在庫なし、販売終了ページの扱いを厳密に設計する
- システム(上級)についてのSEO対策チェックリスト
- 運用についてのSEO対策チェックリスト
- 全項目チェックして攻守ともにSEOに強いサイトを作ろう!
ドメインURLについてのSEO対策チェックリスト
まずはWEBサイトの住所にあたる「ドメイン」から、SEO対策ができているかチェックしていきましょう。
1.独自ドメインを使う
共有ドメインではなく独自ドメインを設定し、SEO評価を自社の財産として蓄積していきましょう。設定したドメインとサイト内のテーマが統一されていると、そのテーマに対してのSEO評価が高まります。
2.ドメイン名の長さは、あまり長くならないようにする
Googleガイドラインにて、簡潔で短いドメインが推奨されています。
3.将来的に多言語展開がある場合、「.jp」は使わない
「.jp」のドメインは、日本をターゲットにしたサイトであることを示します。日本以外がターゲットになり得る場合、「.com」など汎用性の高いものを使いましょう。
4.サブドメインの利用は非推奨
基本はサブディレクトリもしくは、別ドメインを推奨します。
5.URL(スラッグ)は、簡潔でわかりやすいアルファベット表記
URLについても、Googleガイドラインにて簡潔で短いものが推奨されています。
6.URLは不変で、変わらないものにする
毎年発生するイベントなどで内容更新する必要がある場合は、古い内容も同じページに残しておくか、古い内容のほうのURLを変更しましょう。また、商品のリニューアルの際なども、URLは変更しないようにしましょう。
7.URLは静的なもので、パラメータにより区別されるものは極力避ける
動的URLは長く簡潔でない場合が多いため、できるだけ静的URLを使いましょう。並び替えやフィルタ機能など、ユーザー操作で必要な場合のみ、パラメータを付けることを推奨します。
サイト構築についてのSEO対策チェックリスト
サイトを構築していくとき、SEOの観点から最低限チェックしておきたいポイントをまとめました。
8.文字コードはUTF-8
対応言語や対応文字数が多い定番の文字コードです。特段の事情がない限り、必須で使用しましょう。
9.同一URLで、PC/スマホ両対応のレスポンシブサイト
Googleガイドラインにて推奨されています。同じURLでも閲覧するデバイス(PC/スマホ)によって、見やすく最適化されたレイアウトで表示されるようにしましょう。
10.SSL(https)対応
Googleガイドラインにてこちらも推奨されています。ユーザーにとっても、検索エンジンにとっても、セキュリティの高いページは信頼性を高めることができます。
11.Googleビジネスプロフィールに登録する
実店舗をもつ小売店や飲食店は、MEO効果を高めるためにも特に必須の対策となります。実店舗のあるビジネスでなくとも、基本的な情報は不足なく登録しておきましょう。
キーワードについてのSEO対策チェックリスト
サイトを立ち上げるときも、一つひとつのコンテンツを作っていくときも、必ずついてまわるキーワードの基本的な考え方、選び方を紹介します。
12.対象キーワードの検索ボリュームは、十分多いものを使う
検索数の具体的な目安はなく、狙う業種や業態によりさまざまです。そのサイトや業種に関連するキーワードのなかから、できる限りボリュームの多いものをサイトのメインキーワードとして選びましょう。
13.同じようなキーワード(検索意図が同じ、検索結果がほぼ同じ)はグループ化して、1つとして扱う
表記ゆれ、同じ意味、スペースありなし、英語/日本語、言い換えなど、検索ロボットが同一と判断するパターンは多数あるため、1つにまとめて扱いましょう。
14.キーワードの種類(購入・行動につながるクエリと情報収集のクエリ)を考慮して、ページに割り当てる
サービスページには、申込や購買など顧客のアクションにつながるような(トランザクショナル)キーワードを割り当てましょう。たとえば、「中古品買い取り 大阪」「英会話スクール入会 東京」などです。
15.全国対象ではない場合は、地名を追加して確認
キーワード調査の際、地名入りのキーワードを設定する意味があるか、どんなページ内容にすべきかを検討するため、「地名+サービス内容」で検索してみましょう。その地名でボリュームがなければ、人口が多い地域での検索や、地名抜き検索での結果を参考にしてください。
サイト設計についてのSEO対策チェックリスト
メインキーワード選びからグローバルナビの置き方まで、SEOに強いサイトを作るための基本的な設計のポイントを紹介します。
16.メインで狙うキーワードを最初に決める
サイトすべてに関わる重要な要素となるため、一番最初に慎重に決定します。自社が取り扱うサービスのキーワードが基本です。バリューエージェントであれば、「ウェブマーケティング」「ウェブマーケティング 大阪」などがメインキーワードです。
17.競合調査は、メインで狙うキーワードで検索した上位の類似サイトを調べる
16にてメインキーワードを決定したら、そのキーワードで検索して上位サイトを分析しましょう。なお、特定の競合他社やベンチマークがあり、それらが上位サイトに来ない場合は、参考の扱いとします。
18.競合とは違う軸で勝てる要素をコンセプトにする
上位サイトや競合他社を分析のうえで、「競合とは違う軸かつ、勝てる要素」を考えましょう。オリジナリティの担保はSEO効果も期待できます。
19.主要なすべてのページにキーワードを割り当てる
サイトトップだけでなく料金・事例・特徴など、すべてのページに狙いたいキーワードを割り当てましょう。キーワードが割り当てられないページからは、ユーザーは入ってこない(ランディングしない)前提で導線を設計します。
20.サイト全体を親子孫の上下階層がある構成にする
できるだけURL構造と一致させて上下階層を設計していきましょう。
21.トップページはサイト全体の目次として設計
できるだけ、すべてのページへのリンクを設置します。難しい場合でも、2クリック以内ですべてのページへ到達できるように設計しましょう。
22.グローバルナビを設置し、重要なページへの導線を確保する
「サービス一覧」ページなど、申し込みにつながる可能性の高いページは、基本的にグローバルナビに入れましょう。グローバルナビは画像よりテキストで配置することを推奨します。
23.フッターナビを設置し、主要なページヘの導線を確保する
サービスページ、会社概要ページなど、各項目の入口になる主要なページはすべてフッターナビに入れましょう。ブログなどページが複数にわたるものは、ブログトップや一覧ページで入れてください。
24.すべてのページをオリジナルの内容にする
全ページオリジナルが原則です。もし、大半のページで共通になる要素(ECなどの発送/支払い案内など)があれば、その部分は画像にすることも検討しましょう。
25.類似ページ、重複ページが多数になるような設計をしない
ユーザーコメントを1ページごとにしない、型番やサイズ、個数のみが違うようなページを量産しないなど、重複ページができないよう仕様を検討しましょう。
ページ設計についてのSEO対策チェックリスト
サイト全体の次は一つひとつのページについて、SEOに強い設計を考えていきましょう。
26.狙うキーワードを極力、上部(ファーストビュー内が理想)に設置
そのページで狙いたいキーワードはファーストビュー、つまりページを開いてまず見える部分に入れましょう。ユーザー視点で目立つものほど評価が高くなります。
27.コンテンツの下部、サイドバー、フッターなどから関連ページへのリンクを設置
関連するページはリンクで紐づけ、ユーザーがスムーズに情報収集していけるようにしましょう。たとえば、関連サービス、親となるサービスページ、事例、お客様の声へのリンクなどが挙げられます。
28.子供のページへのリンクは、コンテンツとして配置する
親ページのコンテンツで概要を伝えたうえで、「料金一覧を見る」などで子ページへリンクを繋ぎましょう。たとえば、バリューエージェントの「インターネット広告運用代行」ページ内には「サービス一覧」コンテンツがあり、そのなかに「リスティング広告」「Facebook広告」等、子ページへのリンクを配置しています。
29.長いページは最初に目次などを置いて内部リンクを設置
ブログ記事などのボリュームが多いコンテンツでは目次を設置し、目次内のテキストリンクから各見出しへジャンプできるようにしておきましょう。このような内部リンクを設置しておけば、検索結果に内部リンク先が表示されることもあります。
30.200文字など極端に文字数の少ないページが出来ないようにする
極端に文字数が少ないと、クオリティの低いページとみなされてしまう可能性があります。どうしても文字数が少なくなってしまう場合は、複数ページを統合しましょう。
31.タイトルとリンクのみのページは、極力作らない
単体で情報量の少ないページはクオリティが低いとみなされてしまいます。たとえ一覧ページでも、各コンテンツの抜粋や概要は載せるようにしましょう。
32.できれば、カテゴリページ、一覧ページにも、リンク以外でオリジナリティを確保する
カテゴリや一覧などの情報をまとめたページでも、ページ内の文章やコンテンツはオリジナルのものを使いましょう。
コンテンツについてのSEO対策チェックリスト
コンテンツSEOにおいて大切な基本項目を紹介します。SEO記事を書いているWEB担当者は多いかもしれませんが、改めておさらいしていきましょう。
33.1ページ=1テーマにする
「1キーワード」ではないことがポイントです。記載する内容やアプローチの仕方が違えば、複数ページで同じキーワードを狙っても問題ありませんし、同じ内容であれば複数のキーワードを1ページで狙っても構いません
34.狙うキーワードをコンテンツに含める
キーワードは必須で含めましょう。そのコンテンツでのメインキーワードをタイトルや見出しに入れると効果的です。
35.狙うキーワードが複数ある場合は、できる限り近接させる
たとえば、「SEO 効果事例」といった2語のキーワードはできるだけ近づけて記載しましょう。ただ、文章の読みやすさが最優先です。違和感のない文章を心がけましょう。
36.狙うキーワードの表記ゆれがある場合は、すべてのパターンを自然に入れ込む
たとえば、「引越」「引越し」「引っ越し」は表記ゆれですが、コンテンツ内すべての表記に()で補足する必要はありません。文章として自然に読める程度に、すべてのパターンを入れ込みましょう。
37.狙うキーワードを乱用しない
あまりに不自然に狙いたいキーワードを乱用すると、スパムとみなされて評価が下がる恐れがあるため、やりすぎには注意しましょう。
38.キーワードの出現率を計算しない
キーワード出現率のチェックツールも存在しますが、コンテンツ内の出現率を計算したり、調整したりする必要はありません。文章として自然に読める内容かつ、オリジナリティのあるコンテンツであることのほうが重要です。
39.関連キーワード、メインキーワードを意識して入れる
各コンテンツを作成しているとき、自社サイトのメインキーワードなどは当たり前すぎて意外にも抜けてしまう項目です。執筆時に注意しましょう。
40.狙うキーワードに対してユーザーのニーズを満たす内容を入れる
たとえば、サービス内容に対して料金を知りたいユーザーが多いなら、必ず料金を掲載するなど、ニーズに応えるコンテンツを作りましょう。
41.h1>h2>h3の構造を想定してライティングする
h1(≒タイトル)から順に詳細な情報になっていくように、文章構造や重要度を明確化しましょう。h1の直下には、概要(リード)を設置するようにしてください。
42.できれば、h2、h3などは、それぞれの親に対して3つ以上存在するようにする
親となる見出しに複数(理想は3つ以上)の小見出しがあると理想的です。2つ以下になる場合は構成を再検討してみましょう。
HTMLについてのSEO対策チェックリスト
実際にHTMLでサイトを作成していくときに注意したいポイントを紹介します。必要に応じて対応するWEBデザイナーなどに連携しながら進めていきましょう。
43.h1とtitleタグは、ほぼ同じ内容にする
titleは、「h1のテキスト + サイト共通のテキスト」で表示するのが基本です。異なる内容になってしまわないようにしましょう。
44.h1とtitleタグには、狙うキーワードを前方に配置
狙いたいキーワードはh1とtitleタグに必ず入れたうえで、できるだけタイトルの前方に配置しましょう。ただし、読みやすさを最優先に、違和感のないタイトルをつけましょう。
45.h1とtitleタグの文字数は、長くしすぎない
具体的には30文字程度が目安です。ただし、文章としておかしくないかを最優先にしてください。
46.h1とtitleタグは、ページ内容を適切に表すもの
タイトルの内容とページ内容は一致させましょう。たとえば、タイトルに「最新」と入れるなら、必ず最新情報を含めるようにしてください。
47.h1はページに1回を基本
HTMLの仕様上、何度もh1を入れることが可能であっても、利用は1回を基本としましょう。重要度を明確化するためとなります。
48.h2~h4を利用して構造化する
重要度に応じて段階的に構造化してください。できれば、h3までの利用が推奨です。h5以降は構造が深すぎるため、ページ分割やdl、dt、dd、表を使うなど、見せ方を考えましょう。
49.メインコンテンツ以外に、hタグを使わない
ヘッダー、フッター、サイドバー、コンテンツ下部の問い合わせエリアなど、メインコンテンツではない部分にはh1、h2などのhタグを配置しないようにしましょう。
50.HTML5を極力取り入れる
HTMLの最新バージョンであるHTML5を推奨します。HTML5では、サイト内の各エリアの重要度を明確化し、メインコンテンツを分かりやすくすることが可能です。header、section、aside、navなどのタグを活用しましょう。
51.strongを乱用しない
強調のstrongタグですが、あまりに多用してしまうと、どれか強調したい部分なのか分からなくなってしまいます。bタグなどと使い分け、strongタグは特に重要なポイントのみに使用しましょう。
52.emは基本使わない
HTML規約にて、HTML5からemタグに「重要」の意味はなくなりました。テキストにアクセントをつけ目立たせるのみで、重要性を伝えることはできません。
53.表は、table
アクセシビリティ担保のため、表はtableタグを使って作成しましょう。スマホ表示で横スクロールになる場合には、左側に重要な要素を入れ、ユーザーがひと目でなんの表か分かるようにしてください。
54.リストは、ul、ol
HTML規約で定められています。箇条書きでテキストの「・」などは使わず、ulタグ、olタグを使いましょう。なお、olは順番に意味があるときのみ使用します。
55.引用は、blockquote
HTML規約で定められています。引用する際は、citeタグを使って引用元も記載しましょう。
56.インラインフレームは使わない
インラインフレームを使うと、フレーム内はそのページのコンテンツとして認識されません。埋め込みフォームや動画など、どうしても必要な場合以外は利用非推奨です。
57.descriptionを適切に記述する
検索結果に表示される重要な部分です。内容によってクリックされるか否かが決まるので、キャッチコピーやセールスポイントなどを盛り込んだり、クリックのフックになるような要素を含めたり、工夫して記述してください。
58.rel=”prev”、rel=”next”は不要
ページネーションした一連のページの繋がりを伝えるためのタグでしたが、現在ではサポートが終了しているため設定は不要です。
画像についてのSEO対策チェックリスト
サイトの情報をユーザーに分かりやすく伝えたり、見やすくしたりできる画像要素ですが、利用には注意すべきポイントがいくつかあります。
59.メインビジュアルも含めて、テキストを画像にしない
タイトルや強調したい文章、表などはテキスト(適切なHTMLタグを利用)で記述し、画像のみで伝えることのないようにしましょう。
60.画像のaltは、内容を表すものにする
検索ロボットに画像の中身を正しく伝えるためにも、画像の説明をするaltタグは、内容を表す整合性のとれたものにしましょう。なお、装飾や(特に意味のない)アイキャッチなどは、「alt=””」と設定しましょう。
altタグについて詳細を知りたい方は以下の記事もご参考ください。
altタグ(alt属性)とは?正しい対策方法を「事例付き」でわかりやすく解説!
(イメージ画像を除く)意味のある画像に対しての説明文は、SEOの評価対象です。captionタグを使ったりfigure構成にしたりすることで、できるだけ画像に近接するかたちで説明文を入れ、SEO効果を高めましょう。
62.レスポンシブイメージにする
PC、スマホなどの閲覧環境によって画像が切り替わる、レスポンシブイメージを取り入れましょう。ページ表示速度を高速化することができます。
63.ブログなどの場合、遅延読み込みにする
画像を遅延読み込みにすることでページ表示速度が速くなり、SEO対策になるほか、ユーザビリティも高めることができます。
リンクについてのSEO対策チェックリスト
内部リンク、外部リンク、被リンクなど、リンク周りはSEO担当者が意識している部分かと思います。漏れのないようにチェックしましょう。
64.アンカーテキストは、可能な限りリンク先の内容を表す記載とする
「こちら」「詳しくは」などでリンクにせず、リンク先の内容がわかるようにアンカーテキストを記載しましょう。
65.可能なら、アンカーテキストに狙うキーワードをいれる
アンカーテキストに入っているキーワードもSEOの評価対象になります。アンカーテキストはリンク先の内容を示しつつ、できれば狙いたいキーワードを盛り込みましょう。
66.画像でリンクする場合は、imgのaltを表す内容がリンク先になるようにする
リンク先と画像の整合性をとりましょう。リンク先を表すaltにならない場合は、画像かリンク先のどちらかが誤っています。
67.リンクは静的リンク(a href=””)、javascript、動的生成にしない
Googleガイドラインで推奨されています。静的リンクをa href=””で設定しましょう。
68.広告、対価(お金以外も含む)を貰って掲載するリンクは、rel=”sponsored”
アフィリエイトなど、リンクを付けることでマネタイズするようなケースでは、それを明らかにするrel=”sponsored”を設定しましょう。
69.意味がないリンクは設置しない
ブログの次のページ/前のページへのリンク、著者情報がないサイトの著者情報へのリンクなど、無意味なリンクはSEO効果を下げる可能性があるため、設置しないようにしましょう。
CSS/JSについてのSEO対策チェックリスト
サイトのデザインや動きを構成するCSSやJSは、適切に使うことでユーザーに見やすいページを提供できますが、SEOの観点で注意するポイントがいくつかあります。
70.HTMLで記載の内容は、初期状態ですべて見られるようにする
基本的にはクリックや操作をしなくても1ページの内容がすべてみられるように作成しましょう。どうしても隠す場合は、重要でない要素のみとしてください。
71.派手な動作をつけない
派手な動作はページエクスペリエンスに悪い影響を及ぼす場合が大半です。どうしても使う必要がある場合でも、「初期非表示→表示」の動作は、コンテンツとして認識されない可能性があるため避けましょう。
72.スマートフォン対応(toCは、モバイルファーストデザインを基本)
Googleガイドラインにて推奨されています。特にBtoCの商材ではスマホで見るユーザーが大半のため、モバイルファーストなデザインで設計しましょう。
73.PCとスマホで、表示内容を同じにする
レスポンシブデザインで見た目やレイアウトが切り替わるとしても、「スマホの場合/PCの場合で表示されないコンテンツ」は無いようにしましょう。
74.hタグ構造と文字の大きさは比例させる
重要度にあわせて、h1が最も大きく、h2以降はだんだんと小さい表示サイズにします。h1よりh2の方が大きくなるようなことがないようにしましょう。
75.hタグ構造と目立ちやすさは比例させる
74同様に、重要度にあわせて、h1が最も目立ち、h2以降はだんだんと目立たない表示にします。h1よりh2の方が目立つようなことがないようにしましょう。
76.デザインや配置のために、tableを使わない
HTML規約により、tableタグは表のみに使うものと定められています。デザインや配置調整など、他の目的では使用しないようにしましょう。
77.リンクはリンクとわかるデザインにする
分かりやすいリンクはユーザビリティを高めます。リンクの色は標準の青系から変えないようにしましょう。
78.ボタンはボタンとわかるデザインにする
リンクがついていると分からないようなボタンや、クリックできるか分からないボタンは、ユーザーにうまく認識してもらえない可能性があります。
79.画面範囲外に要素を飛ばさない
画面範囲外に要素を飛ばすのは、過去のSEOテクニックであり、現在はスパム扱いとなってしまいます。(CSSでtext-indent: -9999px;にするなど)
80.隠しテキストになるような記述をしない
79同様、過去のSEOテクニックであり、現在はスパム判定となる可能性があります。(テキストをdisplay:noneで消し、代わりに画像を表示するなど)
81.インタースティシャルは禁止
Googleガイドラインで禁止されている項目です。
システムについてのSEO対策チェックリスト
SEOの内部対策に深く関わってくる、システムについてのチェックリストを解説します。適宜社内のエンジニアなどと連携しながら対策しましょう。
82.sitemap.xmlを生成する
XMLサイトマップで検索エンジンにサイトの構造を正しく伝えましょう。その際、検索結果に表示させないnoindexページは含めません。また、生成したサイトマップはサーチコンソールにも登録しましょう。
83.パンくずリストを設置する
WEBサイトの構造を分かりやすく視覚的に伝えるパンくずリストを設置しましょう。上下階層はサイト構造と一致するようにしてください。URL構造とは一致しなくても問題ありません。
84.構造化データを設置する
基本的にはGoogleが推奨するjson-ldのフォーマットを使い、構造化データを作成しましょう。パンくずリストやよくある質問などの構造化データを作成すると、検索結果の見え方や画面占有率が変わり、クリック率の向上が期待できます。
85.無限スクロールを利用する場合は、ページネーションでもアクセス可能にする
ユーザビリティの高い無限スクロールですが、検索ロボットがすべてクローリングできるとは限りません。ページネーション(分割されたページ)からもアクセス可能にし、検索ロボットでも把握できる構造としましょう。
86.コメントを開放する場合、承認制にする
スパムに悪用される可能性が高いため、承認制にして管理してください。また、コメント内のリンクはrel=”nofollow”が自動でつくように設定し、スパムを防止しましょう。
87.1ページの出力ソース、CSSなど関連ソースのサイズを抑える
ページの表示速度に影響するため、ソースは圧縮や分割をしてできるだけ抑えましょう。キャッシュを使ったとしても、初回訪問は1から読み込むことになるため、速度に影響が出ます。
88.ページ速度の最適化、ページエクスペリエンスで良好になるようにする
サーチコンソールのページエクスペリエンスで「良好」の評価になっているか確認しましょう。HTMLやCSSの圧縮、javascriptの動作タイミングなどを調整することで不良のページを改善しましょう。
クロール等についてのSEO対策チェックリスト
検索ロボットに正しくクローリングさせるためには、重複や矛盾のないページ設計が必要です。SEO内部対策としてチェックしましょう。
89.http、https、wwwあり/なし、の統合をする
同じページを表示するいくつかのURLは、1つに統合しましょう。統合していないと、違うURLで同じ内容のページが検索エンジンにインデックスされ、重複コンテンツと判断されてしまう可能性があります。
90.index.html、index.htm、index.phpなどの統合をする
89と同様で、統合していないと重複コンテンツになってしまう可能性があります。
91.リニューアル時、過去のサイトの全URLにアクセス可能にする
一度発行したURLは不変であることが原則です。サイトをリニューアルしても、過去のURLにはアクセスできるようにしましょう。ページを変更/削除したい場合はリダイレクトを活用してください。
92.クロールが不要なページは生成しない
どうしてもクロール不要なページが発生してしまう場合は、noindexに設定してください。または、最初からrobots.txtでクロールの必要がないことを記述し、検索ロボットへ伝えましょう。
93.類似ページは、生成されないようにする
どうしても類似ページが発生してしまう場合は、canonicalを指定し、どちらかのページにSEO評価を集約させましょう。
94.検索結果ページは、noindex
検索結果ページは独自コンテンツではないため、インデックスさせてしまうと重複コンテンツとみなされてしまいます。一般的にはnoindexに指定しクローリングからは除外しておきましょう。
95.robots.txtは必要な場合のみ生成
WordPressではデフォルトで自動生成されるため、そのままの設定で問題ありません。
96.robots.txtの記述は矛盾しないようにする
たとえば、robots.txtで指定のページをブロックしている状態だと、検索ロボットはページに記述されたnoindexタグを読み込むことができません。指示が正しく伝わるよう、矛盾のない記述をしましょう。
97.rel=”canonical”は基本、自分自身の初期状態URL
パラメータのついていない初期状態のURLにSEO評価を集約させましょう。表示に影響のないパラメータ(経路情報、セッションIDなど)や、内容が同じでも順番が変わったり一部が消えたりするパラメータ(絞り込み、ソートなど)は、URLから除いてcanonicalに設定してください。
98.一覧ページの1ページ目にcanonicalを戻さない
たとえばブログなどのカテゴリの一覧ページにて、2ページ目のcanonicalを1ページ目に設定するのはNGです。canonicalは重複コンテンツのみに使用しましょう(一覧ページの1ページ目と2ページ目は異なる内容のため、重複コンテンツではありません)。
99.言語が違う場合は、canonicalではなく、rel=”alternate”
Googleガイドラインにて推奨されています。多言語対応のサイトでは各国・各言語にあった内容が表示されるようにalternateタグでページを指定しましょう。
100.リダイレクトコードは適切に利用する
別URLに転送するリダイレクトコードは種類によって用途が決まっているため、適切に利用しましょう。301なら一時的、302なら恒久にリダイレクトとなります。
101.【ECサイトやDBサイトの場合】検索結果ページをインデックスさせるかどうかを厳密に設計する
ECや求人検索など一覧ページと一体化する検索結果ページの構造の場合、インデックスさせるかどうか、仕様を厳密に策定しましょう(canonicalとの併用も考慮)。インデックス未登録のページが増えたり、サイトの評価が下がる原因になる場合があります。
102.【ECサイトやDBサイトの場合】検索結果0件、在庫なし、販売終了ページの扱いを厳密に設計する
将来的に復活予定があるか、一時的な問題か、対応する代替ページがあるか?などで処理が変わってくるため、厳密に設計しましょう。
システム(上級)についてのSEO対策チェックリスト
82~88で紹介したシステムのチェックリストとあわせて、こちらも確認しましょう。
103.HTTPコードを適切に返す
たとえばページが存在しない場合は404を返すべきですが、200を返したり500を返したりしないように正しく設定しましょう。
104.ユーザー向けとGoogleBot向けに違う内容を返さない
違う内容を返すとポリシー違反となります。
105.キャッシュの設定は適切にする
スマホ向けにPCのデータを返してしまうと、レスポンシブの表示になりません。デバイスに応じた適切なデータを返せるように設定しましょう。
106.javascriptによる動的生成コンテンツ(ajax)は極力使わない
動的生成コンテンツは基本的に検索エンジンに評価されません。その前提で設計しましょう。
運用についてのSEO対策チェックリスト
最後に、サイトを運用していくうえでのポイントを紹介します。サイトを公開したあとも、定期的に問題がないか確認し、改善していきましょう。
107.リンク切れをチェックして、修正する
リンク切れがあると、ページのSEO評価が落ちる要因となります。定期的に確認してください。
108.古くなったコンテンツは最新情報へ更新する
107同様に、ページのSEO評価が落ちる要因となります。
109.SearchConsoleを確認、エラー(赤字)があれば対応する
どんな要因で正常にインデックスされていないのか、エラーの理由を確認して一つひとつ解消していきましょう。
110.リンクを購入しない、お金を払ってリンクをしてもらわない
お金を払って被リンクをもらったり、相互リンクしたりすることはポリシー違反となります。提案されてもお断りしましょう。
111.外部サイトへ掲載した内容と同じものを自社サイトに乗せる場合は、外部サイトのページをnoindexにしてもらう
noindexにしてもらわなければ重複コンテンツとなる可能性があり、自社サイトの順位が落ちる原因になってしまいます。
112.ウイルス感染、スパム汚染などを定期的に確認(Search Console、サーバーのメールチェック)
ウイルスやスパムに感染・汚染されてしまうと、最悪の場合Googleなど検索エンジンのインデックスから消えてしまうので要注意です。
全項目チェックして攻守ともにSEOに強いサイトを作ろう!
以上、バリューエージェントで作成したSEOチェックリスト112項目をすべて紹介しました。
「対策できていない部分があったけど、どうしたらいいか分からない」「この項目についてさらに詳しく知りたい」といったご相談があれば、いつでもお問い合わせください。
バリューエージェントは、内部対策からコンテンツSEOまで、プロフェッショナルが在籍していますので、貴社の状況にあわせて支援させていただきます。