SEO対策に強いホームページ制作会社の選び方
ホームページ制作会社は全国にたくさんあり、「どの会社を選べば良いかよく分からない」という方も多くおられます。
今回は「自社のホームページのリニューアルなどで、SEO対策を改善したいが制作会社の選び方が良く分からない」という方に向けて、必要な事前の準備から含め、SEO対策に強い制作会社の選び方のポイントをご紹介します。
目次
制作会社を探す前に事前準備をする
SEO対策に強いホームページ制作会社を探す前に、発注側で事前準備をしましょう。
相談段階でヒアリングが行なわれるケースもありますが、複数の会社に相談するときにもスムーズですので、自社で事前準備をしてドキュメントにしておくことをおすすめします。
SEOに強いホームページ制作会社は、より良いサイトを作ることができる会社です。
どの制作会社がSEOに強いかを判断するためにも自社で事前準備を行い、ターゲットとなるユーザーやホームぺージの現状などをしっかり聞いてくる会社を選ぶようにしましょう。
そのための事前準備をお伝えします。
ターゲットユーザーについて考える
ターゲットユーザーはどういう状況で、どういう意図をもって検索するのか、何歳でどんな職業についているのか、男性か女性か、などでSEO対策で考えるキーワードやコンテンツ内容も異なります。
SEO対策に強い制作会社は、ターゲットのことを考えます。
デザイン面だけではなくターゲットからどんなニーズがあるか、などを聞いてくる会社を選ぶために自社でしっかりターゲットユーザーを考えておきましょう。
いつもお客様に接している営業マンに、ターゲットについて改めて再確認しておくのも良いでしょう。
既存ホームページの把握する
SEO対策に強い制作会社は、既存ホームページの状況をヒアリングします。
強い会社を選ぶために、自社でしっかりと現在のホームページの状況を把握して伝えられるようにしておいた方が良いでしょう。
主に以下を把握しておくことをおすすめします。
<既存ホームページで把握しておきたいこと>
- 対象キーワードの検索結果順位
- ホームページのアクセス数
- ホームページのコンバージョン数
- 導入している計測ツール(Googleアナリティクス、サーチコンソールなど)
- 導入しているシステム(WordPressなど)
- 利用しているサーバー会社
アクセス数やコンバージョン数は直近3カ月間のデータで良いと思います。
また、ホームページに導入されている計測ツールやシステム、サーバー会社などの情報は制作面の見積りに関連しますので、分かる範囲で伝えておいた方がスムーズに進行できるのでおすすめです。
予算と納期を伝えられるようにする
予算を把握して制作会社に伝えられるようにしておきましょう。
予算を伝えた方が、制作会社もそれに合わせた提案をしてくれるので、話もスムーズになります。
SEOとは関係ありませんが、希望納期も制作会社に伝えましょう。
ホームページ制作では複数のメンバーが携わることも多く、その予定も考えるのでホームページ制作のスムーズな進行のために希望納期も伝えましょう。
SEO対策に強いホームページ制作会社の選び方ポイント
事前準備ができたら、SEO対策に強いホームページ制作会社を探していきましょう。
SEO対策に強いホームページ制作会社を選ぶためにも、SEO対策の正しい知識を知っておくことをおすすめします。
SEO対策の情報も含めて以下、選び方のポイントをご紹介します。
「SEO対策+地域名」で上位表示しているホームページ制作会社を選ぶ
WEBで「SEO対策+地域名」で検索して上位に表示されているホームページ制作会社から見てみると良いでしょう。SEO対策に強い会社であれば自社のホームページも対策をしているはずです。
さらに以下のような複数のキーワードで自社のホームページを上位表示させている制作会社は、SEO対策に強い可能性が高まります。チェックしておきましょう。
複数キーワード 上位表示例)※弊社ホームページ
SEO 大阪 1位
WEBコンサルティング 大阪 1位
Facebook広告 大阪 2位
チェックポイント
- 検索で「SEO対策+地域名」で上位表示しているか
- 検索で複数のキーワードで上位表示しているか
制作会社のホームページで、SEO対策のサービス内容のページや成功事例、ブログが充実している会社を選ぶ
「SEO対策は可能ですか?」と質問すると「SEO対策は可能です」と、多くの制作会社で返答されると思いますが、実際の対応レベルや品質はさまざまです。
制作会社のホームページでSEO対策のサービス内容のページや、成功事例、ブログが充実している会社を選んだ方が良いでしょう。
・SEO対策のサービス内容のページが個別にあり、内容が充実しているか
チェックポイント
- SEO対策のサービス内容のページが個別にあり、内容が充実しているか
- SEO対策についての成功事例やブログ記事があるか
- ブログや事例などは更新されているか
- WEBマーケティングやWEB集客についての情報の記載があるか
SEO対策のサービス内容のページが個別あり、内容が充実しているか
制作会社のホームページでSEO対策のサービスについての情報が「SEO対策可能です。タイトルタグなど最適化します。」だけのような少ない情報量の制作会社は不安です。
SEO対策のサービスのみで独自のページを設け、詳細な施策内容について専門的な記載がある方が良いです。後述のSEOの内部対策を参考にそういった記載があるかチェックすると良いでしょう。
以下、弊社ホームページのSEO対策のサービス内容のページになりますが、参考例になります。
<参考例:SEO対策 サービス内容のページ>
・SEO対策
・内部SEO対策
・SEO設計
https://valueagent.co.jp/seo/sitemap
SEO対策についての成功事例やブログ記事があるか
SEO対策で上位表示した成功事例があるかをチェックすると良いでしょう。
どのキーワードで何位まで上げられたか、コンバージョンの反響も改善されたか、などの具体的なSEO対策の成功事例が複数ある方が良いです。
<参考例:SEO対策についての成功事例>
動物病院のサイト改善。「横須賀 動物病院」というキーワードで検索順位が8位から2位に!
アパレルEC通販サイトのSEO対策とリスティング広告運用で売上が2.5倍に!
新規ホームページ制作とコンテンツSEO対策でWEB集客を実施
ブログ記事もSEO対策について専門的な内容で書かれている記事があった方が安心です。
後述のSEO対策のライティングで記載のある「分かりやすいか」「独自性があるか」「専門的で信頼できるか」などもできているか文章をチェックしてみると良いでしょう。
<参考例:SEO対策についてのブログ記事>
内部SEO対策で必要な全24項目|これさえやれば完璧【2022年最新】
https://valueagent.co.jp/blog/3373
内部リンクの貼り方|SEOに効果的な設置方法でサイトの成果を上げよう
SEOの最新情報を集める方法|厳選した10個の媒体と注意するべきこと
ブログや事例が更新されているか
ブログや事例が古い記事のまま更新がストップしている制作会社は、SEO対策が強いかどうか不安を感じます。
SEO対策に強い会社は自社のホームページで新たなSEO対策の実施・テスト検証を行い、SEO対策の知見を高めていくことも多く、更新頻度もある程度高いと思います。
ブログや事例の記事数が多く、投稿日の新しい記事がある制作会社の方が安心です。
WEBマーケティングやWEB集客についての情報が載っているか
強いSEO対策のホームページ制作のためには、SEO対策の調査や設計の段階でマーケティングのノウハウが必要になります。
制作会社のホームページに、「WEBマーケティング」や「WEB集客」についての情報がある制作会社を選ぶことが良いと思います。
それらのWEBマーケティングなどの文言もなく、SEO対策に関連しないデザインやプログラミングの情報ばかりのホームページの制作会社は、SEO対策の目的で選ぶのは注意が必要です。
キーワード調査・設計をする制作会社を選ぶ
SEO対策で集客するためには、細かなSEO調査・設計にもとづくユーザーのニーズに沿ったコンテンツ制作が必要です。
単にSEO対策を行っているホームページ制作をすればよい、という訳ではありません。
多くのホームページ制作会社は「SEOを行っています」と言いますが、ほとんどはキーワード調査などをしないまま、内部SEO対策を行なっている止まりです。
しっかりとキーワード調査・設計を考えてくれる制作会社を選びましょう。
主に以下を制作会社のホームページなどを見てチェックしておくと良いでしょう。
提案書や見積書に記述があるかを確認しましょう。
チェックポイント
- 競合調査、ターゲット調査、キーワード調査をもとにSEO設計が行なわれるか
- 調査や設計のドキュメントが納品物としてあるか
競合調査
オリジナリティのある独自性のあるコンテンツであることを、Googleも推奨しています。
競合とは異なる独自性のあるコンテンツを作っていくために、競合調査では競合のホームページにはどのようなコンテンツがあるのかなどを調査します。
競合や自社の弱みや強みを把握、自社のホームページに不足しているコンテンツの洗い出しなどの目的でも競合調査をします。
競合調査も具体的な調査シートなどの納品物がない会社だと、単に競合サイトを眺めているだけの会社も多いため、どんな競合調査を行い、どんな納品物があるのかを確認しましょう。
ターゲット調査
ターゲットユーザーはどのような属性・背景で、どのような欲求、悩み、不満などがあるかを調査していきます。
ユーザーが抱える課題を解決する良質なコンテンツを提供することは、成果の出るホームページ制作においても、SEO対策としても必要です。
キーワード調査
ユーザーはどのようなキーワードで検索するのか、Googleのツールなどを使った調査で数千個くらいのキーワードを抽出します。
そこから競合がどのくらい強いかの競合性や、よりターゲットの検索の意図に合っているキーワードはどれか、SEO対策の目的などを考慮して必要なキーワードを選定します。
キーワード調査のリスト資料が納品物に含まれている会社を選ぶと良いでしょう。
SEO設計
SEO設計とは、具体的なSEO対策の内容を考えていくことです。
先述の競合調査、ターゲット調査、キーワード調査や、お客様の会社の強み、独自性などを考慮して設計していきます。
具体的には以下の内容などを検討・設計していきます。
- ホームページのコンセプト
- サイトの構成(サイトマップ)
- コンテンツ
ターゲット調査、キーワード調査などは具体的なSEO対策をするかの設計のために行ないます。
会社によっては「SEO設計」という呼び方ではない場合もあります。
チェックとしては制作会社に「キーワード調査などをもとに検討された、どのようなSEO対策をするかの設計資料は納品物に含まれますか?」と質問するのも良いでしょう。
基本的なSEO対策だけではなく、技術的な対応や独自性のあるコンテンツ制作などもできる制作会社を選ぶ
SEO対策はさまざまな施策があり、良い会社を選ぶためにある程度の知識は持っておいた方が良いので、それも含め以下ご説明します。
制作会社が行うSEO対策は「内部対策」といわれるものになります。
内部対策は、サイト内のHTMLコードの最適化や新規ページの追加などのホームページ自体に施策するSEO対策です。
サイトの表示速度の高速化など、技術的な対応が必要なSEO対策もあります。
独自性のあるコンテンツかどうかもSEOの内部対策になりますが、先に述べたSEOの調査と設計が重要になります。
タイトルタグなどの基本的なSEO対策だけではなく、それ以外にも知見・対応力がある会社を選ぶ方が良いです。
以下を制作会社のホームページでチェックしたり、初回相談時に確認したりすることをおすすめします。
チェックポイント
- SEO内部対策の具体的な施策の説明があるか
- タイトルタグ・Hタグの最適化など基本的なSEO対策以外の施策も対応できるか
- サイトの表示速度の高速化など技術的な対応もできるか
主な内部対策は、ど知識として知っておいた方が良いのでご紹介します。制作会社のホームページや事例で紹介されているホームページをチェックしてみると良いでしょう。
<主な内部対策>
- タイトルタグ、メタディスクリプションの最適化
- Hタグの最適化
- 画像のimgタグにalt属性で画像の説明文言をつける
- 独自性のあるコンテンツの作成
- SSL化(https://から始まるURLはSSL化されています。)
- サイトの表示速度の高速化
- スマートフォンやタブレット端末でのデザインの最適化(レスポンシブWEBデザイン)
- 構造化データの設置
上記のうち、サイトの表示速度は以下でチェックすることができます。
理想は50点~80点です。
Google PageSpeed Insights:https://pagespeed.web.dev/?hl=ja
より詳細なツールを使ったチェック方法は以下をご参照ください。
<関連記事>
SEO対策に役立つツール26選|コンテンツSEOのプロが使うツールと使い方も紹介
SEO対策のライティングができる制作会社を選ぶ
SEO対策のライティングとは、選定したキーワードをもとに「ユーザーの検索意図」を考えたライティングです。
ターゲットユーザーの年齢、職業などの属性や、検索に至る背景も考えておく必要があります。
SEO対策をしている会社の中でも、単に文章を羅列していくライティングではなく、SEOを考慮したライティングができる会社を選ぶことが良いでしょう。
以下を制作会社のホームページや事例で紹介されているホームページでチェックしておくとよいでしょう。
チェックポイント
- 制作会社のホームページに、SEO対策も考慮したライティングのサービスについて記載があるか
- 分かりやすい内容か(専門的な内容でも)
- 独自性のある内容か
- 専門的で信頼できる内容か
分かりやすさ、独自性、専門性などを考慮したライティングがSEO対策で重要です。
以下のそれぞれを知識として知っておきましょう。
分かりやすい内容か
いくら内容が良かったとしても、難解で分かりにくい文章は誰も読みたくありません。
コンテンツの分かりやすさは大切です。
チェックポイント
- 平易で分かりやすい文章か。
- 長文になりすぎず、適度に改行、段落を分けてあるか。
- 構成ごとに章で分けて、見出しをつけてあるか。
独自性がある内容か
Googleは独自性(オリジナリティ)のある魅力的なコンテンツを推奨しており、SEO対策でも重要です。
他と同じようなコンテンツばかりではなく、オリジナルな文章や要素のあるライティングができる制作会社を選びましょう。
チェックポイント
- 競合にはない自社の強みがあるか
- 自社独自の事例やお客様の声があるか
- オリジナルの写真や動画、図や表などがあるか
専門的で信頼できる内容か
ホームページのコンテンツの専門性や信頼性は、Googleも近年、重要視している要素です。
文章量が少しのページが多かったり、「成功事例多数あり!」と記載はあっても具体的な成功事例が無い場合は、信頼性としては低くなってしまいます。
チェックポイント
- 専門的な情報(誰でも知っていることではない)があるか
- 情報量も少なく、薄い内容のページばかりではないか
- 信頼できる情報であることを裏付けする情報があるか
(例:公的なデータの引用、事実であることが分かる写真やデータの掲載。成功事例のお客様の写真。)
料金・見積り書は分かりやすく、補足説明も丁寧な会社を選ぶ
制作会社から提示された料金・見積書も選ぶポイントになります。
ホームページ制作の料金相場
ホームページ制作の料金相場は、以下を目安として想定しておけば良いかと思います。
※価格はあくまで目安です。制作会社の規模や、ホームページの内容、実施する施策によっても変動する場合があります。
<関連記事>
ホームページ制作費用の相場|目的で変わる料金相場
見積書
SEOに強いと言う会社でも、見積書を見ると「SEO対策 一式10万円」などしか載っていない会社があります。
マーケティング的に考えると競合調査やサイト設計、SEO設計などをしっかり行うと数週間や1ヶ月かかります。
しっかりと詳細や金額が書かれている会社を選びましょう。
SEO対策をリニューアル時に行う場合は、サイトの規模によりますが、最低でも数十万円〜時には数百万円かかる場合もあります。
見積書は分かりやすく、補足説明などで丁寧に伝えてくれる会社を選ぶことがおすすめです。
まとめ
SEO対策を改善したい方に向けて、ホームページ制作会社の選び方をご紹介しました。
主なポイントは以下になります。
- 制作会社を探す前に事前準備をする
- 「SEO対策+地域名」で上位表示しているホームページ制作会社を選ぶ
- 制作会社のホームページで、SEO対策のサービス内容のページや成功事例、ブログが充実している会社を選ぶ
- キーワード調査・設計をする制作会社を選ぶ
- 基本的なSEO対策だけではなく、技術的な対応や独自性のあるコンテンツ制作などもできる制作会社を選ぶ
- SEO対策のライティングができる制作会社を選ぶ
- 料金・見積り書は分かりやすく、補足説明も丁寧な会社を選ぶ
ホームページの制作会社でSEO対策を対応している会社はたくさんありますが、
より良い制作会社選びの一助になれば幸いです!