ロングテールSEOで得られる効果|キーワード選定方法・具体的な進め方まで

ロングテールSEOで得られる効果・手順まとめ

ロングテールSEOって何?どんな効果があるの?そして何をすればいいの?今まさに、こんな状態ではないでしょうか。

このページでは、WEBサイトからの集客を考えていく上で、今効果を出しやすいロングテールSEOをこれから始めるという方を対象に、下記についてまとめました。

  • そもそもロングテールSEOとは?
  • どんな効果があり、どんな注意点があるのか?
  • ロングテールSEOでのキーワードの探し方
  • ロングテールSEOの戦略の組み方
  • ロングテールSEOでの記事の書き方

この記事をみながら進めていただくだけで、アナタもロングテールSEOでの集客ができるようなることを意図して具体的に解説しているので、ぜひお読みください。

💡関連ページ

こちらのページではロングテールSEOについての解説をおこなっています。他にも、初心者向けSEO対策中小企業向けSEO対策SEOチェックリスト内部SEOなどSEO対策記事が多数あります。ぜひご覧ください。

そもそもロングテールSEOってなに?

ロングテールSEOとは?

ロングテールSEOは「少数派の検索意図に狙いを定めたSEO対策」のことです。

具体的には、3~4語の検索ボリュームが少ないニッチキーワードで上位表示させるためのSEO対策です。

ビッグワード(1語):ダイエット
ミドルワード(2語):ダイエット 効果

ショートワード(3語):ダイエット 有酸素運動 効果 
スモールワールド(3~4語):ダイエット 有酸素運動 効果 でない
↑ロングテールSEOで狙うキーワード

※ロングテールの考え方は会社や個人によりそれぞれで、3語でもロングテールと考えている人もいます。

基本的に検索ボリュームはキーワード単語が増えるごとに、検索ボリュームが減っていきます。

ロングテールSEOは、その検索ボリュームが少ないキーワードの集合体「ロングテール:長い尻尾」を意識して行うSEO対策のことです。

上記画像のように、検索ボリュームの少ないキーワードの集合体は、検索ボリュームが多いビッグキーワードよりも総量が多いです。

正確な数字はでていないようですが、検索エンジン上で検索されるキーワードの8割がロングテールキーワードだと言われています。

ロングテールSEOのメリット・デメリット

ロングテールSEOのメリットデメリット

ロングテールSEOのメリットとデメリットをまず簡単に解説します。

ロングテールSEOの効果(メリット)

ロングテールSEOの代表的な効果(メリット)は以下の通りです。

  • 記事が書きやすい
  • CV率が高い
  • 上位表示しやすい
  • ミドルワードで狙う布石になる
  • 被リンクを得やすい

詳しくご説明します。

検索意図が明確だから記事が書きやすい

ロングテールキーワードは、より詳しく知りたいことを表しているキーワードで検索されます。

そのため、ビッグワードやミドルワードより、検索意図が明確でわかりやすいので、記事として書かないと行けない内容が少なくて済みます。

その結果、記事にしたときの構造が複雑になりにくく、一つのテーマにそって記事にするだけで良いので、記事が書きやすいです。

検索意図が明確だからCV率を高くしやすい

ロングテールキーワードは非常に明確な意図を持ったキーワードです。

例えば、「Amazon SDカード 32GB 最安値」と検索される方の検索意図は、かなり明確ですよね!

ただ、「Amazon SDカード」と検索された場合の検索意図は、SDカードの種類を探しているのか、Amazonで購入を検討しているのか、安い物を探しているのかなど、いろんな意図が想定されます。

ちなみに、「Amazon SDカード 32GB 最安値」と「Amazon SDカード」はどちらも、購入するために検索している場合、CV率を上げやすいのはどちらでしょうか。

順当に考えたら32GBで最安値のSDカードの情報を提示すればいい、「Amazon SDカード 32GB 最安値」のほうがCV率を上げやすいですよね。

競合が少ないので上位表示しやすい

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないからこそ、競合が少ない傾向です。

というのも、企業系サイトは外注していることが多く、キーワードボリュームの少ない記事を依頼するのは、費用対効果が悪いと考え、後回しにする傾向があります。

また、ロングテールキーワードは、検索キーワード調査ツールでも出ていない事が多く、認知されていない事が多いキーワードでもあるわけです。

そのため、ロングテールキーワードは競合が少ないので、上位表示させやすいと言っても過言ではありません。

ロングテールワードを網羅すればミドルワードで狙える可能性が高まる

ロングテールワードはいわば、WEBサイトのディレクトリ構造でも最下層に位置するキーワードです。

ディレクトリー

リフォーム業者のWEBサイトであれば、上記のようなディレクトリ構造になると思います。

そして、ロングテールキーワードは、「浴室 リフォーム 料金 格安」「キッチン リフォーム 安い」だったりといった、2~3階層目のディレクトリ構造に紐付いたキーワードがほとんどです。

例えば、いずれかの3層目にあるキーワードに関するロングテールを全て網羅して、3層目と相互的に内部リンクで貼られ、どちらからも行き来できる状態であれば、関連ページとの評価が相まって2~3層目のキーワードで上位表示する可能性が高いです。

良質なロングテールコンテンツは被リンクを得やすい

検索意図が明確なのがロングテールキーワードの特徴です。

そのため、完璧に近い状態まで検索意図を満たして、次に湧く疑問まで解消することは可能です。

結果的に、そのユーザーにものすごく役立つコンテンツになるので、結果的に拡散されやすいという特徴があります。

ロングテールSEOのデメリット

ロングテールキーワードを狙ったSEO対策は、良い面だけみれば最強のSEO対策だ!とも取れますが、決してそんなことはありません。

しっかりと下記のようなデメリットも存在しています。

  • 専門知識がある程度無いと良質な記事をかけない
  • 低品質コンテンツを入れても成果がでない
  • 成果が出るまで時間がかかる
  • 外注に全て任せると相当な費用がかかる
  • 最初にサイト設計をしておかないと後の修正が大変
  • 将来的に記事修正の手間がかかる

ひとつずつ詳しくご説明します。

専門知識がある程度無いと良質な記事をかけない

ロングテールキーワードの特性上、他サイトにはない細かい情報を求めている傾向にあります。

その知識は専門家だからこそ詳しく知っていたり、表現方法を変えたりできる事が多いです。

しかし、知識のない人が書こうとすると、WEBサイトから集めてきただけの情報を統合しがちなので、2次情報を集めた価値のないコンテンツになりがちです。

低品質コンテンツを入れても成果がでない

ロングテールキーワードを検索するユーザーは、今検索結果で表示されているコンテンツで解決しなかったから、細かく検索しているユーザーがほとんどです。

その結果言えることは、検索ユーザーの検索意図を解消できない低品質コンテンツをいれても全く意味のないコンテンツなので、評価されることがないということです。

よく1文字◯円等で様々な分野のライティングをしている人がいますが、ある程度は細かくかけても結局解決しなかったり、その次に出てくる疑問を想定できていなかったりします。

こう言えばこんな質問が返ってくるから、ここで◯◯という疑問は潰しておいたほうが良い!といったことってありますよね。

ちなみに低品質と高品質の差は、この細かい部分なんです。

成果が出るまで時間がかかる

ロングテールSEOは、必要な記事数が多いことから、思っていたよりも成果がでるまでの時間がかかります。

ただ良いコンテンツをしっかりと入れていけば、いずれは費用対効果もよくなるので、根気良く続けていくのが重要です。

ロングテールSEOは外注に丸投げすると高額な費用がかかる

ロングテールSEOの良さは、ニーズが明確であり記事にしやすいことです。

ただ、その反面、成果がでるまでには100記事程度必要で、その100記事を貯めるまでに掛かる費用は、外注費のみで安くても100万ほどはかかります。

更に、自社でできることを外注に丸投げしてしまうと、微妙に検索意図を満たせていない事が多く、手直し工数がかなりかかります。

特に、狙うキーワード次第ですが、ロングテールキーワードを狙っていき、最終的にミドルワード(2語)で上位表示させたい場合は、良質なコンテンツが100記事程度必要なことがセオリーです。

結果的に、「社内工数」と「外注経費」などを合わせると100万〜200万は普通にかかります。

 うまく行けば、早い段階でできることもありますが、ほとんどのメディアは早くても2年ほどかかっています。

最初にサイト設計をしておかないと後の修正が大変になる

原則、ロングテールSEOは場当たり的にやってしまうと効果がでないだけでなく、内部リンクの構造修正や、記事内容の修正など、あらゆる修正で時間をとられてしまいます。

ロングテールキーワードは、いわゆる狙うキーワードの周辺にあるキーワードボリュームの少ないキーワードを1つを1記事で、網羅的に狙っていく対策です。

※イメージ
例)「SEO」で上位表示を狙う場合、「SEO 対策」をまず上位表示させられるように、SEO対策にある周辺キーワードを狙います。
「SEO 対策」で上位表示を狙う場合、「SEO 対策 費用」や「SEO対策 やり方」で上位表示を狙っていきます。

どのようなキーワードで上位表示を狙い、そのキーワードを狙うために必要な周辺キーワードをリストアップして、設計書を作成した上で明確にしておく必要があります。

将来的に記事修正の手間がかかる

検索キーワードの検索意図は、3年前と今では全く違う事が多く、検索意図に合わせて修正するのも、コンテンツSEOの仕事です。

例えば、「鬼滅 映画」というキーワードは、鬼滅の刃の映画が放映している時期は、鬼滅の映画がやっている映画館はどこか?という情報を求めて検索している人が多いです。

しかし、鬼滅の刃の映画放映終了後に、「鬼滅 映画」と調べる場合、いつまで放映していたのか?どんなタイトルだったか?どんなストーリーだったか?を検索される事が増えてきます。

このように、1つのキーワードでも大きく検索意図が変わる事がよくあります。ロングテールキーワードは検索意図が明確なだけに、少し変われば記事内容が全く合わなくなってくるものです。

ここまでが、ロングテールSEOのデメリットです。

ロングテールSEOのメリット・デメリットまとめ

ロングテールSEOは、シッカリと準備をして戦略を固めた上で行うのであれば、非常に効果的かつ費用対効果の高いSEO対策です。

しかし、場当たり的にやってしまったり、記事品質のボーダーをしっかりと決めておかないと、成果が少しでてもその後にかかってくる管理工数のほうが高くついてしまいます。

コンテンツSEOは何よりも戦略的に行う必要があります。

ロングテールSEOのキーワードの探し方

ロングテールSEOのキーワードの探し方

ロングテールキーワードの探し方は、「ツールを使う」「自分で検索する」の2種類あります。

ロングテールキーワードが見つかるツール3選

ここでご紹介するツールを横断的に利用して、できる限りたくさんのロングテールキーワードを探してください。

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、「サジェストキーワード」「共起語(LSIキーワード)」「Yahoo知恵袋」「教えて!goo」の4つからロングテールキーワードを探すことができます。

サジェストキーワードは、検索したキーワードに1語付け足したキーワードが表示されます。ただここでは実際によく検索されている3語〜4語のキーワードまでしか表示されず、キーワードによっては全く何も表示されないこともあります。

共起語(LSIキーワード)は、狙うキーワードと一緒によく利用されている単語です。この単語を検索したキーワードの後ろにつけたり、組み合わせたりすることで、新しいロングテールキーワードがみえてきます。

Yahoo知恵袋と教えて!gooは、キーワードはでてきませんが、質問やベストアンサーから悩みがわかり、ロングテールキーワードが見えてきます。

ラッコキーワードを利用して、想定されるキーワードをたくさん取得しましょう。

Google広告キーワードプランナー

Google広告キーワードプランナーは、Google広告で出稿・検出されているキーワードが表示されます。

競合サイトのURLを入力すると、表示・獲得されているキーワードが表示されるので、エクセルかスプレッドシートに落としましょう。

ちなみにキーワードプランナーを一番最初に利用すると、あとでロングテールキーワードを探す際の手間を最小限で抑えられます。

サーチコンソール

サーチコンソールは、今現在のWEBサイトで、表示&クリックされているキーワードを表示してくれています。

サイトを作り始めて記事を入れてから効果的にロングテールキーワードを探せるツールです。

その他有料ツールでもロングテールワードは探せる

有料ツールの代表格は、下記の2種類です。

少しコストはかかりますが、キーワードプランナーやラッコキーワード等と少し毛色が違った競合サイトが獲得できているキーワードを表示してくれます。

また、上位表示させたいキーワードと関連するキーワードを表示させてくれる機能もあり、現在付いている被リンクなども表示してくれます。

コンテンツSEOでは欠かせないツールであり、競合サイトより一歩上を行くためのツールともいえます。

どちらも月額費用は1万円ちょっとと導入しやすい金額帯です。

他にも月5万円ほどのツールもありますが、少し表示されるキーワードが違ったり、精度が少し違ったかな?というところです。利用できる機能自体の差はそれぞれあるものの、ある程度成果がでてきてから導入しても良いツールですね!

ロングテールキーワードを見つける検索方法

ツールを使わずに、ロングテールキーワードを検索する方法は2つあります。

Google上の”他のキーワード”を見る

hほほkほかほかnほかのほかほ

Googleの”他のキーワード”というのは、Google検索ページの最後に表示されているキーワードのことです。

ロングテール以外の関連キーワードも表示されますが、検索意図も非常に類似していることもあり、SEO的な視点で重要なキーワードが表示されます。

ただ、ロングテールワードでないものは、関連キーワードとして扱うのが理想です。

Google上の”他の人はこちらも検索”を見る

Google検索エンジン上で、一度見たことが有るコンテンツのすぐ下に、「他の人はこちらも検索」というものが表示されます。

※上部にある記事を読んで、戻る操作をした際に表示されます。

ちなみに「他の人はこちらも検索」で表示されるキーワードは、この記事で足りなかったキーワードを挿しています。

リライトする際の参考にもできるキーワードですが、競合よりも良質なコンテンツを作成する時に役立つコンテンツでもあります。

ロングテールSEO戦略を意識したキーワードの選び方

ロングテールSEO戦略を意識したキーワードの選び方

ロングテールSEOを行う際の、記事にするキーワードの選び方は以下の通りです。

1,ミドルワードを形成するロングテールワードを集中的に選ぶ

基本的にロングテールSEOでは、まず狙っているキーワードからみた、次のキーワードの配下にあるキーワードを狙います。

ランチェスター戦略の一つである「弱者の戦略」と同じ考え方で行うのが、最も効果を実感しやすいです。

例えば、「ノートパソコン 格安」を狙う場合は、下記キーワードを集中的に狙います。

このように、あらゆるノートパソコンの格安情報が掲載されているWEBサイトにしていけば、「ノートパソコン 格安」というキーワードで表示されやすくなります。

ニッチキーワード戦略と勘違いしない

とにかくニッチなキーワードを狙っていくニッチキーワード戦略がありますが、ロングテールSEO戦略とはまた違います。

ニッチキーワード戦略は、単純にニーズの少ないニッチなキーワードを狙って記事を書いていく戦略で、サイト内コンテンツの内部リンク設計を考えない場当たり的な戦略に近いです。

例えば、古着屋さんのWEBサイトでロングテール戦略を狙う場合、「古着屋 通販」等をメインキーワードに設定して、古着に関するロングテールを狙うはずです。

ただニッチキーワード戦略は、古着以外の「2021年 ファッション トレンド 20代女性」等のロングテールキーワードも狙います。

ただ、ロングテールSEOでもニッチなキーワードを狙うことに変わりないですが、あくまでもミドルワード等をベースにした下層に位置するニッチなキーワードを狙うのがロングテールSEO戦略です。

2,CVワードより集客ワードが重要

売上増加のためにロングテールSEOを行うわけですが、売上に直結しそうなキーワードばかり狙っていても成果が出にくいです。

なぜなら、アナタの経験にその答えが隠れています。

というのも、基本的に「買いたい」「探してる」という時より、「知りたい!」「困った!」「解決したい!」という時の方が検索することは多くないでしょうか。

例えば、光回線の乗り換えを検討している時、乗り換え先の候補も知りたいですが、より深く調べるのは乗り換え先の詳細情報のほうが重要だったりしませんか?

更にアナタは光回線の代理店を営んでいる場合、「光回線 乗り換え 比較」というキーワードは乗り換え候補を探すキーワードなので上位表示させると売上に繋がりそうと考えるのではないでしょうか。

しかし実態は、その期待とは裏腹に、乗り換え先の候補を知ってから、「本当にこれでいいのか?何か問題はないのか?メリット・デメリットはどんなものがあるのか?他にも候補があるんじゃないだろうか?」といった疑問を解決しないと売上に繋がりにくいのです。

結局何が言いたいかというと、ただの売上に繋がりそうなキーワードばかり狙うと機会損失をするということです。

集客ワードとCVワードの割合は8:2で考える

ロングテールSEO戦略を行う上では、売上に繋がるCVワードは多くても2割にしておきましょう。

なぜなら、CVキーワードより悩み解決系のキーワードのほうが検索ボリューム自体が大きいのでサイトへのアクセス数が増加しやすく、他の相乗効果を得やすいからです。

逆に問い合わせを増やすキーワードや、売上に直結するキーワードばかり狙っても逆効果になる場合があります。

例えば、悩み解決系キーワードで、あらゆるユーザーの悩み解決ができてくると、「会社名・サイト名」で検索してくれるファンが増えていきます。

サイトの指名検索をしてくれるファンは、SEOの成果を得るために非常に重要で、より狙っているキーワードでの成果が出やすい状態に引き上げてくれます。

実際のところ、全く売上に繋がらないキーワード95%、売上に繋がるキーワード5%の構成でロングテール戦略を練っても大丈夫なぐらいです。

それぐらい、サイトへのファンを獲得できるけど、売上に直結しない集客キーワードを狙うのが重要なのです。

ロングテールSEOを意識した記事作成方法

ロングテールSEOを意識した記事作成方法
  1. ロングテールキーワードを選定
  2. 検索意図の調査
  3. ペルソナの設定
  4. 記事構成の作成(見出し構成)
  5. ライティング
  6. 記事の推敲

ひとつずつ詳しく解説します。

1,ロングテールキーワードを選定

ロングテールキーワードは、1記事1キーワードとなるよう選定するのが基本です。

ただ、似たり寄ったりな検索意図を持っているキーワードや、すぐに関連する疑問が湧いてくる、同時に解決しておいたほうが良さそうなキーワードはまとめるのをおすすめします。

2,検索意図を調査

選定したキーワードで実際に検索してみて、どのようなユーザーが検索しているのか調査してみましょう。

調査方法は下記の通りです。

  • 実際にWEB上で調査する
  • 知恵袋等で似た質問を調査する
  • LSIを調査する
  • アンケートを取る
  • 知り合いに聞く

最近だとWEB上だけの調査は多くの競合企業が行っているので、生の声を拾う調査も大切です。

ただ費用や時間が掛かるなどの問題もあれば、WEB上だけでの調査でも問題ありません。

ただそれでも、できるだけ知り合いなどに、「「◯◯」と検索する時って何が知りたい?」などと質問してみるだけで、思いもよらぬことがわかりますよ。

WEB上で調査をしていると、競合サイト同士で共通している内容や解決している疑問が見えてきます。その内容は基本的に必須な内容です。

後は記事テーマによって流れが違ったりするので、どのような顕在意図や潜在意図を解決しているかをリストアップしましょう。

また知恵袋では、質問内容から知りたいことが明確にわかり、ベストアンサーから求めていた回答や知りたかったことがわかるので、結構役立ちます。

ちなみに同じ検索意図を持っているロングテールキーワードもここで見えてくると思います。そういったキーワードもまとめて狙っても問題ありません。

3,ペルソナを設定する

検索意図の調査が終わると、どういった人が検索しているのかが明確になってきます。

その「どういった人」を「ペルソナ」として使えるように、年収や役職、家族構成やライフスタイルを簡単に設定していきましょう。

明確にペルソナを設定できれば、選定したキーワードを検索するタイミングなどがわかるようになり、更に解決していったほうがいい流れなども明確になってきやすいです。

できれば、周りや知り合いにいる「◯◯さん」ぐらい明確に人物像がイメージできるのが良いです。

4,記事構成の作成(見出し構成)

ここからは、検索意図を調査して、競合サイトなどが解決していた顕在意図・潜在意図、ペルソナが求めている情報をリストアップして、記事構成にします。

記事構成は、ペルソナが検索した際に、知りたい順に解決していける構成が望ましいです。

記事構成作成時の注意点

ペルソナの理解度を一番に優先させる

プロであればあるほど、どんな順番で知りたい情報を伝えると効果的か?という視点になりがちですが、WEBコンテンツではNGです。

検索ユーザーは、プロから見るとなんでそんなこと検索しているんだろう?と思うほど、勘違いが多く想像もしないことを検索していることが多いです。

例えば、マンション住人がネット回線を探している時に、「マンション 光回線 おすすめ」と検索していた場合、いきなり光回線の選び方を伝えても、おすすめを知りたいユーザーからすれば、それは後からで良い情報なわけです。

ただネット回線のプロは、マンションはそもそも設備が入ってるか先に調査をしないと、そもそも何がおすすめできるかわからない。と考えているはずです。

営業であればこの順序で話を進めても理解してもらいやすいですが、記事となると能動的に検索しているにもかかわらず、ユーザーは自分の求める情報を探すあまり、自分の勘違いに気付きにくい性質があります。

ちなみにこういったペルソナには、「最初におすすめを伝える」→「その後知っておくべき勘違いや気付きを与える」→「正しい選び方を伝える」→「おすすめといえる理由を説明する」といった順で、ペルソナのほしい情報から伝えていくことで、記事への理解度が大幅に向上します。

しかし、いきなり選び方を伝えてしまうと、勘違いを正す前に最適を押し付けてしまうと、その記事は読まれない記事になってしまいます。

無理矢理にでも検索ユーザーの勘違いから派生している流れに合わせつつ、正しい方向に導けるよう教育できる記事構成にしてみてください。

構成の一部にオリジナル要素を入れる

SEOで上位を狙う際に、オリジナリティーは非常に重要です。

アナタや、アナタの企業でしか発信できないオリジナル情報を必ず構成に入れましょう。

オリジナル情報というのは「関連する実績」「関連する事例」「自社サービス」「自社で取得したデータ」「自分なりの見解」「競合サイトと違った結果や意見」等のその会社や個人にしか出せない情報です。

このオリジナル要素があるかないか?で上位表示の可能性が大幅に変わります。

5,記事ライティング

記事構成(見出し構成)の順に沿って、情報を入れていきましょう。

記事構成にはストーリーが有ると思うので、そのストーリーに沿って読み進められるような文章を心がけてライティングすると、ユーザーにとって読みやすく理解しやすい記事になります。

記事ライティングのコツ

またライティングを効果的に進めるためのコツの中でも、トクに重要な3つのコツをご紹介します。

上位表示を狙うロングテールキーワードを入れる意識をする

文章が変にならず自然な文章になるように、上位表示させたいロングテールキーワードを入れながら文章を構築していくのが重要です。

ただ、上位表示させたいキーワードを沢山入れたからといって、上位表示できるわけではありません。

あくまでも、上位表示をさせたいキーワードを入れる意識を持っておく程度にとどめておき、一番はユーザーに役立つ内容にすることが重要です。

共起語を入れる

共起語もSEOキーワードのように、上位表示をさせる上で非常に重要な効果を持っています。

共起語というのは、何かについて説明する時に、必ず使われている単語のことです。

例えば、パスタについて説明をするなら、スパゲッティー・ペンネ・デュラムセモリナ・イタリア・ラザニアなどが共起語になります。

更に、パスタのレシピであれば、ペペロンチーノ・和風パスタ・クリームパスタ・カルボナーラ・ナポリタン・たらこ等が共起語になります。

また、「ノートパソコン 13インチ SSD」等であれば、PC・価格・OS・CPU・容量・メーカーが共起語になります。

グーグルはこういった共起語の含有割合などから文章内容の理解なども進んでいるといわれており、共起語を入れるのと入れないのでは上位表示できる可能性も変わってきます。

しっかりと狙うキーワードの共起語を入れながら文章を構築していきましょう。

共起語は「ラッコキーワード」で検索することができます。

PREP法を意識する

PREP法というのは、ビジネスメールと同じように結論から書き出す文章構成のことです。

具体的には、PREP法の文章構成は下記のようになります。

  1. Point = 結論
  2. Reason = 理由
  3. Example = 事例・具体例
  4. Point = 結論の繰り返し

PREP法で文章を作るのに慣れていない方は、文章構成のフォーマットを使ってみてください!

■PREP法のフォーマット
結論→「結論から言うと◯◯です」
理由→ 「その理由は◯◯」「なぜなら」
事例・具体例→「例えば」「具体的には」「◯◯を例にご説明すると」
結論→「だから◯◯なのです」
■ PREP法の文章例
見出し「新聞は必要?」
結論からいうと、新聞はリアルタイムに社会情勢などを知る最適な手段なので、読んだほうが良いと考えます!ただ、紙面である必要はないと思います。
その理由は、時事ネタはを知っておくことで、人とできる話題を増やせることができ、日本全体の関心事についていくことができ、社会的にズレた状態にならない自分をつくりだせるからです。
例えば、今でこそコロナニュースは当たり前になってきたので、エンタメメディアでも取り上げられていますが、最初は新聞系のみでしか情報がでていませんでした。
そして感染予防対策に対して情報が出された際、マスクをいち早く買いに行けたのは間違いなく新聞などで情報収集をしていた層でしょう。
結果的に、電車の中で白い目を向けられることがなかった人達になれたのも新聞があったからと言えるかもしれませんね!
ただ、忙しいビジネスパーソンにとって、毎朝起きて新聞を読みながらコーヒーを飲み、ゆっくり出社する時間なんてない!という方も多いでしょう。
更に今の時代、電車の中で新聞を広げるのは迷惑行為でもあるので、ライフスタイルに合わせてスマホで新聞を読むのも良いと考えます。
こういった理由から、ライフスタイルに合わせて、新聞紙・WEB新聞などを使い分け、必要な情報をいち早く収集できるのは新聞の良さといえるでしょう。

ちなみに、PREP法がWEB文章でおすすめされる理由は、検索ユーザーにとって見出しのすぐ下を見るだけで、流し読みしやすい便利な読みやすい記事になるからです。

WEBでの検索行動は基本的に情報収集なので、全ての文章を読まないと意味がわからない文章構成(起承転結等)だと情報を得るまで時間がかかるので、途中で読むのをやめて違う記事を読まれる可能性が高いです。

検索ユーザーに読んでもらえる記事にならないと、そもそも検索エンジン上で上位にならないので、内容も大切だけど読みやすさを意識して上げるのも大切です。

ライティングしながら関連記事に内部リンクを送る

内部リンクを適切にはらないとSEOで上位を取るのが難しい場合があります。

例えば、この検索意図に対してこの部分の説明しすぎると、検索意図からズレるけど書かないと意味が理解できなかったりするかも…。といった部分が度々でてきます。

ただ、こういった部分は別キーワードで記事を書いていたりするので、検索ユーザーの検索意図からズレない範囲で触れつつ、関連記事に流して上げるのが理想です!

具体例はまさに今起きていることで、ロングテールSEOのやり方に対して、内部リンクは重要ですが、内部リンクのことについて書きすぎると検索意図から外れてしまうので、少し触れておきながら別の詳しい記事を紹介します。

6,記事の推敲

一先ず記事が完成したら、1日おいて必ず推敲を行いましょう!

1日置く理由は、冷静にライティングした記事の内容を判断できるようになるからです。

例えば、記事を書いてる最中は「こうだ!」と思って内容を入れているはずですが、翌朝みてみると少し内容がズレてる事が判明したり、別の説明方法がわかりやすい。といったことがよくあります。

このようなちょっとしたことが検索順位に大きく影響するので、必ず翌日に検索意図に沿って推敲しましょう。

POINT

100%は目指さないことをおすすめします。
完璧を求めるとあまりに修正が増えすぎて、更新頻度が減ってしまっては元も子もないので、80%で良しとするぐらいをおすすめします。

ロングテールSEOの注意点

ロングテールSEOは、初心者でも成果が出しやすい反面、マネタイズをしなければいつまでたっても問い合わせ数等のCV数が増えなかったりします。

採算がとれるようにマネタイズも案も同時に考えながら進めていくことをおすすめします。

ただ、早めにマネタイズ案を考えすぎると、誘導的な記事が増えたり、Googleからの評価が落ちやすいので失敗しやすくなります。

まずは小さく上位表示を増やしていく成功を重ねていき、ある程度不動の順位を築けてきたタイミングでマネタイズするほうが、結局成功しやすかったりします。

まとめ

ロングテールSEOは、ウィンチェスターの弱者の戦略そのものなので、集中的に狭い範囲を攻略していく必要があります。

具体的には、ロングテールキーワードのあるカテゴリー群のみ集中的に狙えるように戦略を組み、一つ一つのキーワードに対しての検索意図をシッカリと満たして上げる記事を入れることが重要です。

その結果、一つのカテゴリーに対して他のサイトよりも詳しく、情報収集がしやすいサイトになっていると客観的に言えるものが出来上がっていれば、ほぼ間違いなく、そのカテゴリーに対する検索キーワードでは検索エンジン上で上位表示できていると思います。

一極集中型の戦略ではありますが、長期的に大きくしていく場合でも、短期的に成果を出す場合でもどちらにとっても重要なので、ぜひ試してみてくださいね。

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