集客できるホームページ制作のコツ16選! 初心者でも分かる準備~運用の秘訣
ホームページを新規で制作したいマーケティング初心者の方向けに、16個のコツを紹介していきます。「せっかく作るなら集客や売上につなげたい」と考えている企業はぜひ参考にしてみてください。フェーズに応じて、準備編/内容編/デザイン編/運用編の4つに分けていますので、課題や不安を感じているところから見てみましょう。
ホームページ制作のコツは動画でも紹介しています。合わせてご覧ください。
目次
集客できるホームページ制作のコツ【準備編】
ホームページを作るには綿密な事前準備が欠かせません。いきなりデザインやコーディングに着手するのではなく、まずは「なぜ、誰のために作るのか?」から整理していきましょう。
①目的を明確にする
ひとくちにホームページ制作といっても、企業によって目的はさまざま。その目的によって、取るべき対策や構成、デザイン、予算、工数、期間などは大幅に変動します。制作会社に依頼する場合でも自社制作の場合でも、ある程度全体像を見積もっておくために、目的は明確にしておきましょう。
例)企業ごとに異なる目的と対策のイメージ
目的 | 対策 |
新規顧客獲得・認知促進 | SEOに強いホームページ |
銀行や取引先の信頼性向上 | 事業内容や実績が明確なホームページ |
名刺代わりの1ページ | 簡潔なホームページ |
ブランディング | 企業の世界観が伝わるデザイン性の高いホームページ |
②ターゲットを明確にする
曖昧でざっくりした広いターゲットではなく、「特定の一人」レベルにまでフォーカスしたペルソナを想定することが望ましいです。ペルソナは複数人いても問題ありませんが、一人ひとりの解像度は高めておき、そのペルソナが閲覧した際、「私のためのホームページだ!」と感じてもらうことを目指して制作していきましょう。
NGターゲット例 | 中小企業 |
OKターゲット例(ペルソナ) | 大阪市内の製造業。ホームページがなくても営業で案件獲得ができているが、より全国規模でビジネスを広げるために、ホームページを作りたい。予算は200万円程度。WEB施策は未経験で知見がなく、どうやったら集客につながるのか不安を抱えている。 |
③ゴールを明確にする
ターゲットに対して、最終的にどんなアクションを起こしてほしいのかの「ゴール」を定めましょう。
たとえば、同じターゲットであってもゴールが「問い合わせ」か「資料ダウンロード」か「認知促進」かによって、ページ全体の導線やボタンの位置さえも変わります。「問い合わせ」がゴールならたくさんのボタンがあったほうが成果につながりやすいかもしれません。しかし、「認知促進」がゴールでライトな情報を発信している場合、CVボタンだらけだったらターゲットは煩わしく感じるでしょう。目的を達成するためには、どのゴールが適切なのかを吟味して明確化することが必要です。
④SEO設計をしっかりする
集客に強いホームページを作るためには、事前にSEO設計をしておくことが非常に重要です。まずはメインで狙うキーワードを決めたうえで、検索上位の競合サイトを調査。他社と差別化できるポイントを軸にして、主要なすべてのページに各種キーワードを割り当てていきましょう。

オリジナリティを担保しながら、周辺キーワードをテーマにしたコンテンツ(ブログ・事例など)を網羅的に作っていくことで、SEOによる集客効果を高めていくことが可能です。
ちなみにバリューエージェントでは、全112項目のオリジナルなSEOチェックリストを公開しています。SEOについてより深く知りたい方はご覧ください。
SEO対策チェックリスト112項目公開! 内部対策~コンテンツSEOまでカバー
集客できるホームページ制作のコツ【内容編】
事前準備が整ったら、ホームページに載せる内容を精査していきましょう。コンテンツのなかには、顧客インタビューなど準備に時間のかかるものも含まれます。ホームページ開設時に充実した内容を揃えておくためにも、早めに着手しておくのが望ましいです。
⑤ターゲットが求める情報を載せる
ホームページは自社が伝えたい情報を一方的に見せる場ではありません。ターゲットが求める情報はなにか洗い出して、本当に需要のある情報を載せましょう。
たとえばBtoBのYouTube動画制作会社の場合、ターゲットは「いくらでできるのか」「自社でもYouTubeで成功できるのか」「口下手でも大丈夫なのか」といった不安を抱えていることが想定されます。それに対して、明確な料金や、業界や規模感の分かりやすい事例、ノウハウを伝えていくことで、ユーザーは不安や疑問を解消し、サービスを検討しやすくなるでしょう。
⑥料金を明確にする
「ターゲットが求める情報」でも例に挙げた通り、多くのユーザーは料金を気にしています。「料金はお問い合わせください」とフォームに誘導するよりも、具体的な金額を明記したほうが離脱を防ぎ、信頼感を得られるでしょう。

一方、特にBtoB向けサービスの料金は対応内容によって千差万別であり、「都度見積り」としている企業も多いのが事実。その場合は、「料金事例」の掲載がおすすめです。
たとえば、バリューエージェントで担当した株式会社植木屋松正様の場合も、剪定頻度やゴミの量、カット方法によって大きく見積が変わるため、明確な料金を載せることができないという課題を抱えていました。
そこでバリューエージェントからは、木の種類、本数、所要時間、薬剤散布の有無などの詳細条件を載せたうえで、料金を公開するかたちの事例掲載を提案しました。料金事例を蓄積していったことが功を奏し、問い合わせ数は右肩上がり。一部のサービスでは問い合わせが10倍となったものもあります。
具体的な料金を載せている競合他社はほとんどいない状況だったため、「料金を知りたい」というターゲットのニーズを独占するかたちで、ホームページ集客に成功することができました。
なお、高価格だからとあえてホームページに料金を載せていない企業もありますが、ターゲットは必ずしも「安さ」を求めているわけではありません。料金をまったく載せないよりは、高価格でも正直に相場感やケーススタディを伝えた方が、チャンスは広がると考えられるでしょう。
⑦事例を載せる
ターゲットが求めるコンテンツを作るうえで、事例は必須項目だと考えてください。事例は多ければ多いほど、新規顧客への安心感や信頼感醸成につながります。また、営業活動にホームページを使う場合でも、強力な説得材料になり得るでしょう。
事例を載せるためには、クライアントの協力が必須です。ただし、すべての企業が実績公開可能というわけではありませんので、「断られても当然」のスタンスでまずは打診してみましょう。「事例掲載にご協力いただける場合は割引」といったインセンティブをつけて、協力企業を募るのも効果的です。
バリューエージェントで担当した株式会社クサネン(LIXILリフォームショップ)様では、リフォームの施工事例を月4回更新するなど、サイト開設当初からコンテンツSEO対策に力を入れています。
結果、関連キーワードの多いリフォーム業界のなかでも、コンスタントに無料相談・見積依頼が発生。事例を見て「こういう風にお願いしたいです」というオーダーも増え、問い合わせの量・質ともにご満足いただける結果となっています。
⑧顧客のインタビューを載せる
可能であれば、事例ページとは別に顧客へのインタビューページを設けましょう。ターゲットのなかには、事例のような数値・定量情報で納得感を得る人もいれば、お客様の声・口コミのような定性情報で信頼感を高める人もいます。どちらのニーズにも応えるために、それぞれのページを準備しておくのがおすすめです。
なお、インタビューはオンライン、画像はクライアントに支給してもらうなど、簡易的に実施するのも問題ありません。協力してくれるクライアントの都合に合わせて臨機応変に対応しましょう。
集客できるホームページ制作のコツ【デザイン編】
コンテンツの内容が定まったら、次にデザインや表現方法を考えましょう。本記事では、「集客につなげるためのデザイン・表現」にフォーカスして、注意すべきポイントを紹介します。
⑨ファーストビューにこだわる
ファーストビューとは、WEBページやアプリを開いた際、最初に表示される画面のこと。いわば、「ホームページの顔」となる重要な部分です。ファーストビューは「何屋なのか」「何に強いのか」の2点を端的に分かりやすく伝えましょう。具体的な数字で打ち出すのも効果的です。

なお、ブランディング目的のページではこの限りではありません。ファーストビューで具体的な数字を示さず、美しいビジュアルや動的なデザイン、文章などで訴求する場合もあります。デザインや伝え方はあくまで目的に紐づく手段です。漠然と「スタイリッシュにしたい」「数字を入れたい」と要望を出すのではなく、目的に立ち返ってどんなデザインが最適なのか、改めて考えてみましょう。
⑩強みを具体的に表現する
自社の強みは具体的かつ、ターゲットに伝わる言葉で表現しましょう。
たとえば、バリューエージェントで担当した株式会社ピーワン様では「高品質なエッチング加工」が強みでしたが、“高品質”を具体に落とし込むために詳細なヒアリングを行いました。ヒアリングの結果、「一般的には10ミクロンだがビーワンでは5ミクロンの加工もできる」ことが判明。ファーストビューで強く打ち出したことで、自然検索数は3年で約6倍にまで伸長しました。
なお、バリューエージェントなら自社では難しい「強みの言語化」のお手伝いが可能です。20ページにもおよぶヒアリングシートへ事前記入いただいたうえで、強みやベネフィットを洗い出してサイト設計書を作成、納品します。そこからサイト制作に取り掛かるため、集客効果最大化が見込めます。

【サイト設計書作成のための分析項目】
- ・目的、目標、課題の整理
- ・ターゲットユーザーのリサーチ
- ・競合のリサーチ
- ・自社の強み、提供価値の整理
- ・ベネフィットの整理
- ・サイトコンセプト設計
- ・キーワード調査
- ・情報の洗い出し(数字の根拠やアピール要素など)
- ・競合に必ず入っているコンテンツの洗い出し
- ・ユーザーニーズから見る必要コンテンツの洗い出し
- ・新規ページの確定
- ・ページごとのコンテンツ設計
- ・ページごとのキーワード設計
- ・サイトマップ作成
⑪「Iメッセージ」ではなく「Youメッセージ」で伝える
「Iメッセージ」とは「私」が主語、「Youメッセージ」は「ターゲット」が主語となるメッセージのことを指します。自社の強みは、ターゲットが価値を感じるベネフィットに置き換えて伝えましょう。
例)スマホのギガ数を訴求したい場合
Iメッセージ | Youメッセージ |
容量512GBの大容量です。 | 容量512GBのスマホなら10年ぶんの動画や写真を残せます。つまり、小学校1年生のお子さんが大人になるまでの記録を残すことができるのです。 |
⑫デザインはユーザーの使いやすさを最重視する
美しいデザインにこだわりすぎると、マーケティングの要素を削ってしまう可能性があります。集客につながるホームページを作りたいなら、アニメーションや過剰な演出は避けた方が望ましいです(ブランディングなどが目的の場合は華やかな演出が最適の場合もあります)。
集客につながるホームページのためのデザインは、「分かりやすさ」や「ユーザーの使いやすさ」を重視しましょう。ここまでに紹介したファーストビューの作り方や強みの表現に加え、以下のような機能性の高いデザインが効果的です。
【ユーザーの使いやすさを重視した機能的デザインの例】
- ・メニュー欄はホームページ上部に固定で設置する
- ・パンくずリスト(ユーザーが現在どのページにいるか示す案内)を設置する
- ・ターゲットに合わせた視認性の高いフォントや文字サイズを使う
- ・ボタンやフォントの強弱でメリハリをつける
- ・スマホでもパソコンでも快適に閲覧できるレスポンシブデザインを導入する
- ・スマホではメニュー欄をコンパクトにしまうハンバーガーメニューを導入する
- ・ページの表示速度を早くする
集客できるホームページ制作のコツ【運用編】
最後に、ホームページ制作後の運用フェーズで意識すべきポイントについて紹介します。ホームページは「作っただけ」で集客できるような簡単なものではありません。制作後も継続してコンテンツ拡充や情報更新、必要に応じてWEB広告の出稿やSNSでの発信など、あらゆる面から集客施策を実施していくことが重要です。
⑬アクセス解析と改善を繰り返す
Googleアナリティクスなどのツールを使い、サイトのアクセス状況を定期的に確認しましょう。「どのページの離脱率が高いか」「どのキーワードからの流入がコンバージョンにつながっているか」といったデータを元に、改善の仮説を立て、実行するサイクル(PDCA)を回し続けます。
⑭コンテンツを追加・更新する
ターゲットユーザーの課題解決に繋がるブログ記事やお役立ち情報など、質の高いコンテンツを定期的に追加していくことは、SEOにおいて非常に重要です。新しい情報を発信し続けることで、サイト全体の評価が高まり、中長期的に安定した検索流入が見込めます。導入事例や顧客インタビューの打診も継続的にしていきましょう。
⑮必要に応じてWEB広告やSNSを活用する
SEOの効果が現れるまでのあいだの集客を補ったり、特定のキャンペーンを素早く告知したりする場合には、リスティング広告やSNSの活用が有効です。それぞれの特性を理解し、目的と予算に応じて使い分けましょう。
⑯MEO(ローカルSEO)対策を行う
店舗や特定の地域でビジネスを行っている場合は、MEO対策が欠かせません。Googleビジネスプロフィールを最適化し、口コミへの返信を丁寧に行うことで、「地域名+サービス名」で検索したユーザーからの来店や問い合わせにつながりやすくなります。
集客できるホームページを制作してWEBからの成果を伸ばそう
今回は集客できるホームページを作るために必要なポイントを16個紹介しました。重要なのは「目的」から手段を考えることと、「ターゲットのため」にメッセージやデザインを作っていくこと。技術や知識を学ぶより先に、「独りよがりではなく顧客視点に立てているか」を意識してみましょう。
自社だけで客観的に考えることが難しい場合は、マーケティング会社や制作会社の手を借りることも有効です。バリューエージェントは「SEOに強い集客ホームページ制作」を得意としていますので、集客のためのホームページを作りたい方はぜひお問い合わせください。