SNSマーケティングのメリットとデメリットを徹底解説! 各SNSの特徴やノウハウも紹介

本記事では、SNSマーケティングとは何か、各SNSにはどんな特徴があるのか、導入するメリット・デメリットやノウハウについても紹介します。

SNSを使って顧客を増やしたい方、売上アップにつなげたい方は、ぜひ参考にしてください。

SNSマーケティングとは?

SNSマーケティングとは、SNSを活用して自社の商品やサービスが売れる仕組みを作るマーケティング手法です。

SNSを通じ顧客とコミュニケーションをとり、自社の考えやコンセプトを伝えることで、ファンの獲得、自社商品やサービス購買までの導線を構築することです。

また、SNSは無料で運用できるのでコストをおさえられ、拡散力によって多くのユーザーに情報を伝えられます。

SNSマーケティングのメリット8選

SNSマーケティングのメリットは以下の8つです。

  1. 認知を拡大できる
  2. リアルタイムで情報伝達ができる
  3. ブランディング効果がある
  4. 顧客との良好な関係を築ける
  5. ユーザー間でのクチコミ拡散が期待できる
  6. バズると短期間で爆発的にリーチできる
  7. 自社サイトの集客に強くなる
  8. 無料で始められる

①認知の拡大

SNSマーケティングには対象商品・サービスの認知度を拡大する効果があります。なぜなら、日本中、世界中のユーザーに投稿内容を届けることができるからです。

たとえば美容室では、SNSで店舗情報やサービスを何度も紹介することで、多くのユーザーに覚えてもらえます。それを見たお店のファンが投稿をシェアすれば、まだ認知していないユーザーへも情報が伝達されていきます。

なお、リスティングなどのWEB広告ではたいていの場合、ターゲットを絞り込んで顕在層を中心にアプローチしていきます。しかし、顕在層にばかり告知を続けても、いつかは頭打ちになってしまい、売上が伸びにくくなってしまうでしょう。一方でSNSマーケティングは商品やブランドを全く認知していない潜在層からコアファンまで、コストを掛けずに広く告知できる手段です。

SNSの拡散力を活用し、強力な認知拡大経路を獲得していきましょう。

②リアルタイムで情報伝達ができる

SNSマーケティングはリアルタイムで情報伝達ができます。顧客に必要な情報を素早く伝えられるだけではなく、顧客の反応にも素早い対応ができます。

手続きや審査に時間がかかる広告と比べて、SNSマーケティングは季節限定キャンペーンやイベントなどの有益な情報を素早く周知することに優れているでしょう。

また、トラブルがあった際にもスピーディーな情報発信をすることができるため、対策を誤らなければ、顧客の誤解や憶測を最小限に留めることができるかもしれません。

365日いつでもどこでも、投稿ボタン1つで情報を発信できるというSNSのメリットを理解して、顧客が「いま」必要とする情報を提供していきましょう。

③ブランディング効果

SNSマーケティングはブランディング効果を高めるのに有効です。

ブランディングで最も重要な目的は、ユーザーに企業名を強く認知してもらい、購買時に選択してもらうことです。

SNSを積極的に活用すれば、「〇〇といえば△△」とユーザーの認知を高めることができます。

たとえば美容室なら以下のような方法が考えられます。

  • ヘアカラーの投稿を増やすことで、ヘアカラーするならこの美容室
  • パーマの投稿を増やすことで、パーマあてるならあの美容室

自社の強みを徹底してアピールすることで、ユーザーの購買意欲を高められます。

④顧客との良好な関係を築ける

企業がSNSを通じて顧客と積極的に交流を持つと、良好な関係を築けます。企業や商品、サービスに対して親しみ、愛着や信頼といったポジテティブな感情を抱かせられるからです。

また、企業側はユーザーの反応を直接把握できるので、より最適なコミュニケーションを取れれば、さらに強固な関係を築いていけるでしょう。

たとえば、以下のような好循環が期待できます。

企業が情報発信
 ↓
ユーザーが認知
 ↓
ユーザーがコメント
 ↓
企業が適切な返信
 ↓
ユーザーの好感度アップ
 ↓
ユーザーがいいね・リポストなどのアクション
 ↓
拡散されさらに多くのユーザーの反応を得る
 ↓
SNSのアルゴリズムで表示されやすくなる
 ↓
気になったユーザーがフォローする
 ↓
企業の情報発信がより多くの人に見てもらいやすくなる

ほかにも、自社商品やサービスについて投稿しているユーザーに、企業アカウントから直接コンタクトをとって、疑問や悩みの解消、商品やサービスの案内などをするのも有効です。コミュニケーションの撮りやすい企業はファンがつきやすく、結果的に商品の購入やリピートといった売上に貢献する優良顧客を集めることができるでしょう。

⑤ユーザー間でのクチコミ拡散が期待できる

SNSマーケティングは企業アカウントからの一方的な発信に留まりません。手法によってはユーザー間のクチコミ拡散につなげることができるでしょう。

代表的な例として、SNS投稿キャンペーンが挙げられます。InstagramやX(旧Twitter)にて、クチコミや写真を指定ハッシュタグとあわせて投稿すると、プレゼントがもらえるキャンペーンが実施されているのを見たことがある人も多いでしょう。このようにユーザーからの発信を促す仕掛けを作るのも、SNSマーケティングの手法のひとつです。

なお、2023年に導入された「ステマ規制」によって、クチコミキャンペーンにおいても「#PR」などのハッシュタグを添える動きが出てきています。また、ポジティブなクチコミを強制するのもNGです。

ルールの範囲内で、ユーザーの発信を最大化させましょう。

⑥バズると短期間で爆発的にリーチできる

SNSといえば「バズ」をイメージする人も多いでしょう。どんなにフォロワー数の少ないアカウントでも、たった1回の投稿が大きく拡散され、全国規模の認知を得たり、派生してネットニュースやテレビ取材につながったりする可能性を秘めています。

まさに爆発的に「一攫千金」を狙えるような方法に見えるかもしれませんが、バズは狙って簡単に起こせるものではありません。通常の企業アカウント運用であれば、まず有益な情報を発信したり、フォロワーと丁寧なコミュニケーションをとったりするところから始めましょう。

アカウントが成長しフォロワー数が増えれば、投稿をシェアされる機会も増加するため、バズる可能性を少しずつ高めていくことができるでしょう。

なお、とにかくバズりたいからといって炎上商法を選ぶのは、会社の今後にも響く大きなダメージとなってしまう可能性があるため、避けましょう。

⑦自社サイトの集客に強くなる

SNSマーケティングはSNS経由での集客・売上アップだけでなく、自社サイトの集客にも貢献します。

SNS上のテキストで、企業名やサービス名を言及されることは「サイテーション」と呼ばれます。リンクや画像は必要ありません。たとえば、「○○美容室にパーマをかけに行ってきた!」といった投稿があると、その美容室はサイテーションされたことになります。

サイテーションされるとドメインパワーが上がるため、SEOで有利になり、検索エンジンで上位表示されやすくなるでしょう。

ドメインパワーについては、以下の記事も参考になります。
ドメインパワーの上げ方とは?パワーランク50越えの中小企業が具体的な対策を解説!

また、SNSでの実績は自社サイトに記載することが可能です。WEBの世界において、SNSのアカウントは名刺のようなもの。「SNSで話題」「フォロワー○万人」など、アピールできるものは積極的に自社サイトにも記載していきましょう。

業界によっては、競合他社がSNSマーケティングに全く力を入れていない場合もあるので、差別化して権威性をアピールできるチャンスです。

⑧無料で始められる

無料で始められることも、SNSマーケティングの大きなメリットです。

Instagram、Facebook、X(旧Twitter)などの主要SNSはすべて無料で利用できるサービスです。費用を全くかけずにさまざまな恩恵を得られる非常にコストパフォーマンスの高いマーケティング手法と言えるでしょう。

なお、SNSマーケティングのプロにアカウント運用を代行してもらったり、有料のSNS分析ツールを利用したりする場合は費用が発生します。自分でアカウントを運用する場合は、多少なりとも手間ひまがかかるため、掛けられる時間や工数、目標とする成果などから逆算して、業者やツールを入れるかどうか判断してみてください。

SNSマーケティングのデメリット6選

SNSマーケティングのデメリットは以下の6つです。

  1. SNS運用は業務の負担になる可能性がある
  2. 炎上する可能性がある
  3. リテラシーの高さが求められる
  4. 目に見える成果が出るまで時間がかかる
  5. 一度発信した情報の修正が難しい(証拠が残る)
  6. 各SNSのアルゴリズムの影響に左右される

①SNS運用は業務の負担になる可能性がある

SNS運用は、毎日の更新や分析、ユーザーとのコミュニケーションなどの対応が業務の負担になることがあります。

SNSのほとんどは無料で運用できる一方で、運用にあたってのサポートサービスなどはありません。人気企業アカウントにするために、目標設定から毎日の更新、分析、ユーザーとのコミュニケーション等を、自社で根気強く長期的にやっていく必要があります。

負担なく継続するためには、SNS運用を担当するスタッフを決めることをおすすめします。また、負担が大きい場合は運用を代行できるマーケティング会社への依頼などを検討しましょう。

②炎上する可能性がある

SNSは素早い情報拡散がメリットですが、炎上においてはデメリットにもなり得ます。表現を誤った不適切な投稿から、誤字脱字、アカウント違いの誤投稿まで、SNS上でのあらゆるミスはあっという間に広く世間に知れ渡ってしまうリスクがあるでしょう。

炎上リスクを下げるためにも、運用するスタッフへのSNS教育の徹底、リスクマネジメント研修、投稿前のダブルチェック等、対策に力を入れることが重要です。

SNSには幅広い価値観の人がいて、全員があなたの会社や商品のファンというわけではありません。企業が発信した情報も、人によって捉え方が異なるのは当然です。なかには過激な表現と感じたり、情報の意図が理解できなかったりして、不快感を抱く人もいるでしょう。

SNSは手軽さや自由さがある一方で、細心の注意を払う必要があるツールであることを理解しておきましょう。

③リテラシーの高さが求められる

SNS運用者は、情報の受け手の気持ちに配慮できるリテラシーの高さが求められます。

SNSはユーザーにとって個人的なプライベートツールです。プライベート空間で企業アカウントが不愉快な行動を取れば、見込み客になるどころか気分を害して、炎上につながるおそれがあるでしょう。

そのため、SNS担当者は一般社会におけるマナーや情報の取り扱いに関するモラル、セキュリティなどを理解しておく必要があります。SNS運用担当スタッフを設ける場合、リテラシーがあるスタッフを選ぶか、しっかりと教育をおこないましょう。

④目に見える成果が出るまで時間がかかる

SNSマーケティングは成果が出るまでに時間がかかる中長期的な施策です。リスティング広告のような顕在層向けアプローチと比較し、「効果がない」とすぐに決めつけないようにしましょう。

SNSマーケティングで成果を出すためには、毎日こまめに投稿したり、長期的に運用したりと、地道な努力が必要です。一発のバズを当てて即効力を狙うのは難しいでしょう。

SNSマーケティングだけをやって、すぐに売上アップにつながるわけではないため、SEO、広告なども複合的に組み合わせながら、集客の土台を作っていきましょう。

⑤一度発信した情報の修正が難しい(証拠が残る)

SNSで一度発信した情報は、削除してもスクリーンショットを撮っていたユーザーに拡散されてしまう場合があります。炎上しそうな投稿を急いで消しても、証拠は誰かが持っていると考えたほうがいいでしょう。

炎上してしまった場合は投稿を消して沈黙するのではなく、謝罪や意図を説明するような投稿をしましょう。また、イベントやキャンペーンの日時を間違えてしまった場合にも、誤記の旨を謝罪して正しい情報で訂正しましょう。

証拠の残るSNSでは、正直で誠実な対応が求められます。

⑥各SNSのアルゴリズムの影響に左右される

SNSマーケティングは各SNSのアルゴリズムの影響を大きく受けます。各SNSの特徴を掴んでアルゴリズム上で高い評価を受け、タイムライン欄に掲載されれば、いいね数やフォロワー数などを増やしやすくなるでしょう。

いいねやリプライがあったり、滞在時間が長かったり、ユーザーが好反応を示している投稿は、アルゴリズムで優位となります。ユーザーが評価するいいコンテンツほど、たくさんの人に見てもらえるという考え方は、検索エンジンのSEO同様です。

アルゴリズムはメリットである一方で、リスクにもなり得ます。SNS運営会社が急に方針を変更すれば、よく見られていた投稿やアカウントが急に低調になる可能性もあるでしょう。

たとえば、X(旧Twitter)では経営者の変更で名称からUI、広告配信の条件など、さまざまなことが変更となりました。あくまで企業が運営するサービスであるため、変化や終了の可能性があることは念頭に置きましょう。

SNSマーケティングで活用できるSNSの各特徴

SNSマーケティングで活用できるSNSは以下の5つです。

  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • Facebook
  • LINE
  • YouTube

それぞれのSNSの特徴を見ていきましょう。

  X(旧Twitter) Instagram Facebook LINE YouTube
アクティブユーザー数 6,658万人 3,300万人 2,600万人 9,500万人 7,120万人
メインユーザー 10〜50代 20〜40代 30〜50代 若年層からシニア層まで幅広い年代 幅広いユーザー層
特徴 140文字までのテキスト投稿

匿名で繋がるSNS

キャンペーンなどの拡散

気軽なやりとり
メインは写真や動画

ビジュアルでつながるSNS

写真のセンスで自然と集まる

フォトジェニック、ムービージェニック
実名登録制知人とつながりやすい

インターネット上で人と人が繋がるSNS

定期的なファンとのコミュニケーション
国内シェアNo.1のコミュニケーションアプリ

リアルとつながるSNS

店舗に来店してくれた人に登録を促進

直接の売り込みやお得情報もOK

ネット通販への誘導も可能

メールの代わりのコミュニケーションツール
世界で最も人気の動画配信プラットフォーム

Google社のサービス

幅広いユーザー層、幅広い配信者が存在する
強み 話題性のある情報は、拡散されやすい

例)限定100名様無料招待「芸能人が来る」などの強烈な情報

SEOのブログ拡散にもおすすめ
写真のセンスがあると、やればやるほどフォロワーが増える 知り合いにPRできる(個人アカウント)広告の活用もできる 即時性のあるメッセージで来店促進に向いている

リアルで友達になることができる
トップユーチューバーはインフルエンサーとして強力な影響力を持つ
弱み アクティブユーザーの更新頻度が高いため、更新した際に見ないと情報がスルーされる 写真センスやデザインセンスが必要 ユーザーが自らページに行かないと情報が届かない可能性がある 簡単にブロックできる 制作、運用の時間が必要

撮影・編集などの技術の習得が必要
どのようなニーズに向いているか キャンペーンを手軽に行いたい

顧客とのコミュニケーションを増やしたい

ファン化につなげたい
ビジュアルを重視したい(美容室・飲食店・ファッションなど)

ECサイトで20〜30代女性がターゲット
ターゲットの年齢層が高め

海外に販路を拡大したい
美容室・飲食店などの実店舗

1対1で顧客との関係づくりをしたい
知識やノウハウがコンテンツ

BtoB企業・ブランディングに力を入れたい

※2024年6月現在

以下の動画も参考になります。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は140文字のテキストベースで投稿するSNSです。匿名でアカウント作成ができ、複数アカウントも利用可能なので幅広い世代に活用されています。X(旧Twitter)はSNSのなかでも拡散力が高く、即時性の高い情報を発信できるのが最大のメリットです。

ただし無料アカウントの場合、テキストは140文字までしか投稿できないので、多くの情報を伝えるのには向いていません。(課金すると140文字以上のテキストを投稿することも可能です。)

また、ハッシュタグによる検索機能もあり、リアルタイムでの情報収集として活用されることが多いです。X(旧Twitter)のタイムラインは、常にトレンドやリアルタイムの情報であふれており、最新のニュースや話題が頻繁にシェアされているのが特徴です。

ユーザーとの距離感が近くコミュニケーションがとりやすいため、企業が顧客との関係性を深めてファンを増やす目的で利用すると効果的です。たとえば、ユーザーにとって有益な情報を発信することで興味を持ってもらったり、投稿のコメントに返信しコミュニケーションをとったりしましょう。

フォローやリツイートを活用したキャンペーンも無料で簡単にできるので、予算を割けない企業や、個人のビジネスでSNSマーケティングを行う場合に最適なツールと言えるでしょう。

Instagram

Instagramは写真やイラストといった画像の投稿をメインとしたSNSです。画像の投稿以外にも、ストーリーズやリールなどの機能で動画投稿やライブ配信が可能です。

なお、ストーリーズやリールは全画面表示されるため、スマホ画面全体を使ってより多く、詳細なビジュアルを顧客に伝えることができるでしょう。

これらの特徴からファッションやアパレル、旅行、食べ物・飲み物などのビジュアル映えする商品やサービスと相性のよいツールです。たとえば、美容室なら実際にカットやカラーをしている画像や動画を投稿することで、自社にはどのような技術や世界観があるのかを伝えましょう。

消費者の視覚に訴えるSNSマーケティングを、手軽に行いたい企業におすすめします。

以下の動画も参考になります。

Facebook

Facebookは実名登録制で、年齢や学歴、仕事といったユーザー情報がプロフィールに記載されていることが多く、他のSNSと比較するとビジネス向けのSNSだと言えます。

Facebookマーケティングのいいところは、知り合いに自社が何屋さんでどんなことが強い企業かを伝え続けられることです。

たとえば、マーケティング会社の経営者の場合、マーケティング関連の情報を発信し続けることで、マーケティング関連の仕事をしていると知り合いに思い出してもらいやすくなります。すると、「マーケティング会社といえば?」と考えたときに一番に想起されるようになり、マーケティングの依頼はその経営者に相談しようと思ってもらえるのです。

さらには、有益なマーケティングの情報を発信し続けることで、知り合いが従業員に自社のFacebookを教材として扱ってもらえることもあるでしょう。

そのため、経営者の知り合いが多い経営者には、Facebookは特におすすめです。

また、コンテンツの種類が豊富なこともFacebookの特徴です。
以下のコンテンツが投稿できます。

  • テキスト
  • 画像
  • 動画
  • ライブ動画
  • リンク
  • ストーリーズ
  • 購入ボタン付き投稿
  • クーポン発行(有料もある)
  • 2択アンケート(有料もある)

以下の動画も参考になります。

LINE

LINEはユーザー数が国内最大で、LINEだけ使っているという人も多いSNSです。
他のSNSと異なり、トークでのやりとりが公開されないクローズドな環境のため、ユーザーと親密な関係を築きやすいのが特徴です。

企業や店舗などがLINEを活用する場合、LINE公式アカウントを作成できます。LINE公式アカウントを運用することにより、他のSNSよりさらに多くのターゲットユーザーへ情報発信やコミュニケーションができるでしょう。

たとえば、美容室でLINE公式アカウントを活用すれば、スタンプカードやクーポンの発行、カットやカラーなどの予約、美容師へのヘアスタイルの相談まで、LINEひとつで完結できるようになります。

また、LINEはキャンペーンなどのお得な情報を、既存顧客や一度利用したことのある顧客にリアルタイムで届けられることも特徴です。しかし、LINEはいつでも簡単にユーザーがアカウントをブロックできます。しつこくしすぎないよう、情報発信の頻度は様子を見て調整しましょう。

情報収集を目的に、能動的にLINE登録してくれたユーザーは、他SNSのフォロワーと比べて見込み顧客である可能性が高いでしょう。見込み顧客を逃さないために、資料ダウンロードや無料相談の訴求でフォーム入力を促し、フォームから企業名やメールアドレスなどの顧客情報を取得しておくことをおすすめします。

関連記事:LINE公式アカウントの運用を効果的にするやり方!

YouTube

YouTubeは動画を投稿するSNSです。昨今は業種を問わず、YouTubeで公式チャンネルを開設する企業も増加してきました。弊社バリューエージェントでも積極的に活用しています。

また、ユーチューバーやインフルエンサー、タレントとコラボレーションする企業も増えており、マーケティングツールとして外せない選択肢です。

企業の公式チャンネルでは、業界のノウハウや機器の使用方法などをわかりやすく解説している動画が多く見られます。ほかにも、採用案内や企業紹介、商品紹介、ブランディングなど、様々な活用が可能です。

YouTubeでマーケティングする際には、自社YouTubeチャンネルのチャンネル登録数を増やすための戦略と、視聴回数を伸ばすための企画が重要です。そうすることで、自社のホームページなどへの誘導がしやすくなるでしょう。

失敗しないSNSマーケティングの始め方5ステップ

SNSマーケティングは以下5つの点に留意して始めましょう。

  • SNSマーケティングを導入する目的を決める
  • 活用するSNSを決める
  • 目標を数字で捉える
  • 運営体制を整える
  • データを収集し分析する

SNSマーケティングを導入する目的を決める

まずは、SNSマーケティングを導入する目的を明確に決めましょう。無計画のまま、アカウント作成から始めてはいけません。

なぜなら、目的が決まっていなければSNS運用に一貫性がなくなり、軸やブランディング、コンセプトがブレるからです。また、SNSの運用方法や発信内容といった詳細を決めていくためにも、目的設定は重要です。

目的は以下のようなものが考えられます。

  • ブランドの認知度を高めたい
  • 商品の購入を促したい
  • イベントへの短期的な集客をしたい
  • 採用情報を発信するために活用したい

求める目的・成果によって活用する手法が異なります

漠然とやってみるのではなく、SNSマーケティングをする目的を最初にしっかりと定めましょう。

活用するSNSを決める

SNSマーケティングをする目的を決めたら、活用するSNSを決めましょう。

なぜなら、目的によって適したSNSが異なるからです。

たとえば、20〜40代の女性をターゲットにしている美容室なら、20〜40代の女性の利用率の高いInstagramを活用するのがおすすめです。BtoBで経営者がターゲットとなるマーケティング会社なら、実名登録でビジネスマンの利用率の高いFacebookのほうが向いているかもしれません。

このように、SNSによって利用者の男女比や年代などが異なりますので、自社のターゲットが多いSNSは何かを調査することをおすすめします。

目標を数字で捉える

SNSマーケティングの目的を達成するには、以下のように、目標に具体的な数字も入れて設定することが重要です。

  • 月間でフォロワー数を300人増やす
  • SNS経由で予約数を月間30件増やす
  • 公式LINEの友だちを月間10件増やす

具体的な数字で目標を設定したほうが、あとで分析しやすくなります。

SNSマーケティングの目標として、「いいね等のリアクション数」「フォロワー数」などがイメージされがちですが、とりあえず数を設定するのではなく、最終的な「SNSマーケティングを導入する目的」を達成できるかに基づいて設定することが重要です。

たとえば、ブランドの認知度を高めることが目的であればインプレッション(表示)数やリアクション数、採用数を増やすことが目的であればSNSを見て応募した人数や割合など、それぞれの目的によって設定すべき数値は異なります。

なお、SNSマーケティングは広告出稿とは異なり、実際にどのくらい反応を得られるか事前にシミュレーションしにくい側面がありますので、まずは仮目標を定め、PDCAを回しながら調整していきましょう。

運営体制を整える

活用するSNSを決めたら、SNSマーケティングの運営体制を整えましょう。

なぜなら、SNSマーケティングはネタの考案、毎日の更新、SNSの分析、コメントへの返信など、やるべきことが多岐にわたるからです。そのため、SNSマーケティングの専任者を決めることをおすすめします。

また、複数のSNSを運用する場合、1人でやるのは負担がかかります。大きな会社では、投稿を担当する運用者、画像を作成するデザイナー、全体を管理するマネージャーといったかたちで組織化されているケースもあるでしょう。

中小企業など、SNSマーケティングに何人もの人員を割くことは難しい場合は、自社ブログや既存コンテンツ(お役立ち資料・事例集など)で発信しているノウハウを、小間切れに活用していきましょう。1つのネタをブログでも、資料でも、各種SNSでも、メルマガなどでも再利用していくことで、手間ひまを最小限にして、効率よくマーケティング活動ができます。

効率のいいSNSの運用方法については、以下も参考になります。

データを収集し分析する

SNSを運用しながらアナリティクスなどを利用してデータを収集し、結果の振り返りや分析をしましょう。

たとえば、目標達成ができているのかを確認し、できているのであれば成功の要因として考えられるものをまとめるということです。

もし目標達成できていなくても、何が課題になっているのかをデータをもとに分析しておけば、次回からの運用にいかせます。高い成果を得るためにデータを収集し分析することで、改善策を打ち出せるのです。

また自社の分析だけでなく、競合や伸びている企業のアカウントを分析し、多角的に情報を収集、改善策を考えることも必要です。

UGC(ユーザーが自発的に投稿したコンテンツ)の量や内容もチェックして、顧客の生の声として受け止め、マーケティングや商品の改善につなげていきましょう。

SNSマーケティングを駆使して無料で効率よく見込み客を増やそう

SNSマーケティングとは何かや各SNSの特徴、メリット・デメリットなどについて解説しました。

各SNSの利用者は非常に多く、しかも年々増える傾向にあります。SNSで適切に情報発信すれば、見込み客を効率よく獲得できる可能性が高いと言えるでしょう。

SNSマーケティングには、炎上などのデメリットがある一方で、企業の認知拡大や費用対効果の改善などにさまざまなメリットがあります。リスクマネジメントや丁寧なコミュニケーションを忘れずに、コツコツと投稿を続ければ、どんな会社でもチャンスがあるマーケティング手法です。

ぜひ本記事を参考にしてSNSマーケティングの導入を検討してみてください。

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