【最新版】Instagramのストーリーズ広告の出稿方法や、低予算でも成果を出すためのコツを解説
予算が少ない中で、Instagramのストーリーズ広告の出稿により、自社商品のコンバージョンを検討している企業は少なくないと思います。
この記事では、ストーリーズ広告の出稿方法から、予算が10万円程度と限られており、3ヶ月という短い期間でコンバージョンを出すためのポイントまでを解説します。
ストーリーズ広告の出稿で成果を早く出したい運用担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Instagramのストーリーズ広告の出稿方法
Instagramのストーリーズ広告は、以下の手順で出稿の設定を行ないます。
- キャンペーンの作成
- 広告セットの設定
- 配信設定
- クリエイティブの設定
- 出稿の開始
それぞれの手順を解説します。
①キャンペーンの作成
まずは、ビジネスマネージャを開き、キャンペーンの作成を行います。
上記のような画面が表示されるため、「+作成」をクリックします。
以下の画像のように配信目的を設定する必要があります。
Instagram広告の運用目的を設定しましょう。
例えば、低予算でコンバージョンを狙っている場合は、コンバージョンにチェックをつけます。
これでキャンペーンの作成は完了です。
②広告セットの設定
次に、広告セットの設定で、オーディエンスや予算等を設定します。
オーディエンスでは、地域や年齢、性別でのターゲティングが可能です。
地域は、「東京都」など指定した地域に住んでいる人や訪れた人に対しての設定が可能です。
店舗を経営している企業の場合、店舗がある地域を設定することで、来店数の増加が期待できます。
年齢は、18歳から65歳以上までの設定が可能です。
予算が月10万円程度と限られている場合は、年齢層は絞る必要があります。
例えば、若者向けのコスメ商品のコンバージョンを狙う場合は、20代に絞るなど、ターゲットを絞りましょう。
自社商品のターゲットとなる年齢層に設定することで見込み顧客に絞ってアプローチすることができるため、広告からのコンバージョンが期待できます。
予算の設定は、「1日の予算」と「通算予算」から選択が可能です。
例えば、予算が月10万円程度と限られている場合、1日に出稿できる予算額を3,000円からスタートし、現在の広告設定でどれくらい成果が出るか試してみるのがおすすめです。
ただし、1日あたりの予算を定めると、予算に達した際に広告の配信が止まってしまうので注意してください。
通算予算は、広告の掲載期間を通じて、どのくらいの費用を支払うかを設定できます。
月に10万円の費用をかける場合は、期間を1ヶ月間で設定し、予算を10万円に設定しましょう。
③配信設定
次に配信設定を行ないます。
Instagram広告を配信する場合は、「手動配置」を選択し、プラットフォームはInstagramにチェックを入れます。
手動配置では、広告を掲載する場所を自由に設定できます。
ストーリーズ広告を出稿する場合は、配置する場所が明確になっているため、手動配置を選択しましょう。
デバイスは、「モバイル」と「デスクトップ」の設定が可能ですが、どちらにも出稿したい場合は両方を選択し、すベてのデバイスに配信するようにしましょう。
すると、広告を配置する場所を選択できるため、ストーリーズ広告にチェックを入れましょう。
フィードなどの複数の箇所に出稿したい場合は、そちらにもチェックを入れてどの広告配置が効果的かテストしてみるのも効果的です。
④クリエイティブの設定
次にクリエイティブを設定します。
ここでは、実際に掲載する静止画や動画と、広告に掲載されるテキストを設定します。
設定した広告はプレビューで確認できるため、納得のいくクリエイティブができるまで細かく確認しましょう。
特に、予算が限られている企業は、クリックされるためのクリエイティブ制作が重要です。
後ほどクリエイティブの作成方法について解説しますので、参考にしてみてください。
⑤出稿の開始
最後に、広告マネージャの下に表示されている「広告を公開する」をクリックすれば出稿ができます。
また、出稿する前には推定のリーチ数を確認しておくのがおすすめです。
例えば、低予算で広告を出稿しなければならない場合、可能な限り費用対効果の高いアプローチが必要になります。
予算の設定額はそのままでも、ターゲットや地域の設定を変更することで、コンバージョン数を伸ばすことは可能です。
推定のリーチ数を確認し、どの設定が効果的か検討するようにしましょう。
ストーリーズ広告と他の広告との違い
ストーリーズ広告は、フィード広告や発見タブへの広告と比べ、縦画面をフルに使った画面占有率の高い広告です。
そのため、他の広告よりも視認性が高く、フル画面で情報量を多く伝えられます。
また、ストーリーズ投稿の間に表示されるため、広告感のない投稿に浸透した広告配信が可能です。
広告の要素が強いと、Instagramユーザーから敬遠される可能性が高くなるため、Instagram内で浸透しやすいストーリーズ広告は、他の広告よりもユーザーから視認される確率が高いです。
加えて、現在のユーザーはフィード投稿よりも、比較的ストーリーズ投稿を閲覧する確率が高いため、この特徴からもストーリーズ広告の閲覧が期待できます。
ストーリーズ広告のクリエイティブ作成方法
ストーリーズ広告のクリエイティブを作成する際に、どのようなツールの利用を検討していますでしょうか。
今回は、専門的な知識や技術がなくても、誰でも簡単にストーリーズ広告を作成できる「Canva」というツールを紹介します。
Canvaでは、クリエイティブのサイズを自由に設定し、作成したいサイズ感のクリエイティブを簡単に作成できます。
また、既にテンプレートで用意されているサイズのクリエイティブの編集も可能です。
テンプレートの中には、ストーリーズ投稿やフィード投稿のテンプレートがあるため、一からサイズを設定してクリエイティブを作成する必要がありません。
実際の作成手順を紹介します。
まずCanvaのサイトにアクセスし、上記画像の右側に表示されている「デザインを作成」をクリックします。
すると、以下のようにCanvaにあらかじめ用意されているテンプレートの選択が可能になります。
検索窓でInstagramと検索すると、「Instagramストーリー」が出てくるため、ここから広告を作成します。
「Instagramストーリー」をクリックすると、以下のような編集画面に遷移します。
今回は動画広告を作ってみましょう。
テンプレートの中から、動画で設定されているものを探します。
動画のテンプレートは、左下に再生ボタン「▶︎」が表示されています。
任意の動画をクリックして編集をしてみましょう。
編集では、テンプレートの色やテキスト、画像や動画の変更が可能です。
例えば、上記テンプレートのテキストやクリエイティブなどを3分程度で編集するだけで、以下のような広告が完成します。
自社の商品PR動画は、アップロードしてCanvaで使用可能です。
また素材がない場合は、左列にある「素材」から無料で使用ができます。
PhotoshopやIllustratorなど専門的な技術を駆使したクリエイティブ作成を検討している方もいると思います。
ただ、早急に成果を出さなければいけない企業担当者にとって、Photoshopなどの使い方を学んでいる時間は限られています。
限られた予算や時間の中でできる限り早く成果を出すために、Canvaなどの誰でもすぐに扱えるツールを使用して効率的に広告配信の準備を進めましょう。
低予算のストーリーズ広告出稿で成果を出すためのポイント
低予算でのストーリーズ広告の出稿において、成果を出すためには以下のポイントを意識しましょう。
- ABテストの実施
- 詳細なターゲット設定
ABテストの実施
ストーリーズ広告で素早く成果を出すためには、ABテストの実施が大切です。
予算が限られている中でもテストに使用する費用を捻出し、もっとも効果の高い広告を見つける方が結果的により大きな効果を生む可能性が高まります。
例えば、月10万円の広告費がある場合、最初の3万円でABテストを行ってみましょう。
具体的には、以下のようなパターンでどの広告が効果が良いか判断します。
- 静止画のストーリーズ広告を出稿する
- 動画のストーリーズ広告を出稿する
- テキストをクリエイティブ内に入れたストーリーズ広告を出稿する
Instagram広告では、静止画と動画のどちらかで出稿ができます。
ただ、広告の内容や業界によって、静止画と動画のどちらが成果に繋がりやすいかは異なります。
そのため、コンバージョンを目的としている場合は、両方のパターンでテストを実施し、コンバージョン率が高かったものを採用するのがおすすめです。
具体的に静止画のストーリーズ広告の事例として、ANAの広告をご紹介します。
出典:https://business.instagram.com/success/ana/
あえて静止画で、著名なアスリートを大きく映し出し、インパクトのあるクリエイティブを意識しています。
また、3枚の静止画を、スライドショー形式で表示するクリエイティブを採用しました。
一瞬の視聴であっても、どのブランドの広告だったのか印象に残すための工夫がなされています。
動画広告の例としては、パナソニックのストーリーズ広告をご紹介します。
パナソニックは、新モデルの高級トースター売上の最大化を目的としたストーリーズ広告の出稿を行いました。
出典:https://business.instagram.com/success/panasonic-japan/
静止画では伝えづらい「「サクっと、ふんわり黄金比トースト」というコンセプトを、実際にトースターで焼いた食パンのリアルな動画を通して伝えています。
また、クリエイティブのビジュアルだけでなく、ストーリーズ広告はテキスト情報でも訴求が可能です。
例えば、株式会社リクルートジョブスの「タウンワーク」では、Instagram広告のクリエイティブ内でユーザーの行動を訴求するテキストを記載したケースと、記載していないケースでABテストを行ないました。
出典:https://business.instagram.com/blog/employment-industry-instagram-creative/
その結果、テキストの掲載により、従来よりコンバージョン率が60%以上改善しました。
ただ、企業のブランド感によってテキストが必要かどうかは変わってくるため、自社の商品・サービスでもテキストのある広告とない広告のABテストは行なうようにしましょう。
詳細なターゲット設定
詳細なターゲット設定により、コンバージョン率を高められます。
具体的には、ターゲットが興味関心のあることと、自社が提供しているサービスの強みがマッチする部分を設定しましょう。
例えば、Instagram広告では、スポーツ・アウトドアや買い物・ファッション、趣味などユーザーが関心のあるジャンルによってターゲティングが可能です。
アパレル商品を扱っている企業の場合は、ファッションに関心のあるユーザーに絞って広告配信を行なうことで、確度の高い見込み顧客へのアプローチが可能になり、費用対効果の高い広告配信が期待できます。
他にも、Instagramユーザーの属性である学歴や仕事、子どもの有無でもターゲティングが可能です。
親御さん向けの商材の訴求の場合は、子どもがいるユーザーをターゲティングで設定すれば、ターゲットをかなり絞れます。
ただし、過度なターゲティングは広告費の高騰を誘発したり、狙った効果が見込めない場合があります。
そのため、最適なターゲティングを見つけるために、まずは少額から複数のパターンでPDCAを回すのがおすすめです。
また、実際にどのくらいコンバージョンがあったのか、1日ごとにコンバージョンのデータを確認しながら、予算設定やターゲティングの変更を検討してみましょう。
まとめ
Instagramのストーリーズ広告は、他の広告に比べて視認性が高く、ユーザーに受け入れられやすいため、コンバージョンに繋がりやすいのが特徴です。
ただし、広告予算が限られている場合、適切なターゲティングやクリエイティブの制作を行い、精度の高い広告配信が必要です。
今回ご紹介させていただいた成果を出すためのポイントを参考に、少額からストーリーズ広告を出稿し、実際にどのくらいの成果が出るかを試してみましょう。