成果の出やすいInstagram広告のクリエイティブを作成するポイントとは?ABテストで効果検証する方法や作成方法を紹介

Instagramでの広告出稿を検討している担当者の方の中には、どんな広告のクリエイティブを作成すればよいか悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

広告の成果を出すために、クリエイティブで意識するべきポイントはいくつもあります。

そこで今回は、Instagram広告で成果を出すためのクリエイティブの作成ポイントや、ABテストの効果検証方法を紹介します。

成果が出やすいInstagram広告のクリエイティブ作成のポイント

成果が出やすいInstagram広告のクリエイティブを作成するために、以下のポイントを意識しましょう。

  • 正方形の画像を使用する
  • 解像度が高い画像を使用する
  • 上下240px内に重要な要素を入れないようにする
  • 目を引きやすいように背景色を工夫する
  • ファーストインプレッションに注力する
  • 多様なフォーマットを用意し検証を行う

それぞれのポイントについて解説します。

正方形の画像を使用する

広告のサイズによって、画面の占有面積が異なります。

Instagram広告の場合は、正方形がもっとも占有面積が大きくなります。縦長の広告は、上下が一部枠から外れてしまう可能性があるため、注意しましょう。

占有面積が大きければ、Instagramユーザーから視認されやすくなり、クリック率やコンバージョン率の上昇が期待できます。

そのため、クリエイティブを制作する際は正方形での作成をおすすめします。

Instagram広告の推奨サイズは以下の通りです。

種類

推奨サイズ
(横×縦、px)

推奨データ容量

写真広告

正方形の場合:600×600~1936×1936
横長の場合:600×315~1936×1936
縦長の場合:600×750~1936×1936

30MB以下

動画広告

正方形の場合:600×600
横長の場合:600×315
縦長の場合:600×750

4GB以下

カルーセル広告

600×600~1936×1936

30MB以下/枚

ストーリーズ広告

1080×1920

静止画は30MB以下
動画は4GB以下

コレクション広告

500×500

30MB以下

解像度が高い画像を使用する

Instagram広告に使用する画像は、なるべく高解像度のものを使用するようにしましょう。画質が粗いと、ユーザーから受ける印象が悪くなり、広告を見てもスルーされる可能性が高くなります。

マイナスのイメージを持たれず、かつクリエイティブ内のテキストなどの情報をしっかり伝えられるように、まずは解像度の高い画像を用意しましょう。

また、推奨データ量は30MB以下のため注意が必要です。

上下240px内に重要な要素を入れないようにする

ストーリーズ広告の場合、画面上部250pxには、アカウント名やアイコンが表示され下部250pxには、アクションを促すボタンが表示されます。

そのため、上下250px以内に重要なクリエイティブ要素やテキストが配置されていると、アカウント名やボタンと被ってしまい、Instagramユーザーに視認されません。

クリエイティブを作成する際は、上下250px以内に極力テキストなどを配置せず、中心に見せたい要素を寄せるように心掛けましょう。

目を引きやすいように背景色を工夫する

Instagram広告のクリック率を高めるためには、まずユーザーの目を引く必要があります。特にストーリーズ広告の場合、すぐにスワイプされる可能性があるため、クリエイティブの工夫が必要です。

例えば、例えば、エン・ジャパン株式会社が運営する「AMBI」では、以下のような色合いの背景色で広告を出稿しています。

出典:https://business.instagram.com/blog/employment-industry-instagram-creative/

また、視認性を高めるために白のフォントでサービス名を伝えています。

背景色の鮮やかさと、注意をひきたいコンテンツの色合いのコントラストにより、視認性が高くなります。その結果、複数の投稿内で掲載されている広告でも、一瞬でメッセージを伝達できるようになり、広告のクリック数の上昇に成功しました。

背景色を選ぶポイントとして、彩度の高すぎる色は刺激が強くて避けられる可能性があるため、淡い青や赤のような、刺激の少ない落ち着いた色を選ぶのが良いでしょう。

加えて、色数が多いと煩雑な印象を受けてしまいます。そのため、色数をできるだけ減らし、広告を見るユーザーに優しいデザインに工夫しましょう。

もし色の選定やバランスに迷った時は、カラーハントのようなカラーバリエーションを提案してくれるツールを利用するとヒントをもらえるのでおすすめです。

ファーストインプレッションに注力する

Instagram広告や数多くの投稿がある中で、ファーストインプレッションを意識した広告の出稿が重要になります。

出稿した広告が埋もれないように、他の投稿や広告にはあまり見られないようなオリジナル性のあるクリエイティブがおすすめです。

例えば、ディップ株式会社の「バイトル」では、以下のようなインパクトがあり、かつ伝えたい内容が分かりやすく示されている広告を出稿しました。

出典:https://business.instagram.com/blog/employment-industry-instagram-creative/

アプリのインストールを目標に広告を出稿し、具体的な数字を掲載した結果、インストール数が高くなりました。

多くの人は自分に興味のない広告はスルーしてしまうはずなので、興味のない人も引きつけるような広告表示にすることでインプレッション数を上げることができます。

広告を閲覧してもらうには、Instagramユーザーにとって有益な情報であることをクリエイティブで知らせる必要があります。

例えば、バイトルのように「日給12,000円」というコピーを使用することで、お金を稼ぎたくてバイトを探している人はクリックしやすくなります。

このように、コアな層ではなく、多くのユーザーが共感や関心を持つコピーで訴求するのが重要です。

また、広告に使用するコピーを検討する際は、以下の手順を踏んで考えるのがおすすめです。

  1. ターゲット像を明確にする
  2. ターゲットの悩みをリストアップする
  3. 商品・サービスの特徴をリストアップする
  4. ターゲットの不満を解消できるポイントを検証する
  5. ターゲットの悩みを解決する方法を言葉にする

バイトルの場合は、短期間でお金を稼ぎたいというけど相性の良いバイトが見つからないという悩みを持った人がターゲットになり得るでしょう。

そこで、高額求人が集まっているというバイトルの特徴などをリストアップし、ターゲットの悩みを解決する方法として言葉にしたのが、「短期バイト 日給12,000円」になります。

多様なフォーマットを用意し検証を行う

複数のポイントを解説してきましたが、実際に自社の商材と相性が良く結果が出やすいかは、出稿をしてみないと分かりません。

そのため、例えば成功する確率が高い正方形のクリエイティブを複数作成し、背景色をそれぞれ変更してみるなど検証が必要です。

まずは少額で各クリエイティブの広告を出稿し、具体的な目標としている数値(クリック数、コンバージョン数)を確認し、もっとも成果の出たクリエイティブを探すのが良いでしょう。

最終的に費用対効果を高めるためにも、ABテストは必ず行いましょう。

Instagram広告で成果を出すためにはABテストが重要

Instagram広告で成果を出すには、ABテストの実施が重要です。クリエイティブを変更するなどしてABテストを行うことにより、もっとも成果の出やすい広告の設定を特定できます。

また、Instagram広告は100円から出稿ができるため、ABテストがしやすいのが特徴です。例えばTikTok広告は数十万円の費用が発生するため、ABテストのハードルは高いと言えるでしょう。

Instagram広告のクリエイティブでABテストを行う方法

Instagram広告のクリエイティブの検証を行うためにABテストを検討している人は、以下の方法がおすすめです。

  • 静止画と動画を併用する
  • テキストの有無で数値を確認する

それぞれの方法について解説します。

静止画と動画を併用する

Instagram広告では、静止画と動画のどちらかで出稿ができます。広告の内容や業界によって、どのパターンが成果に繋がるかは異なります。

例えば、人材業界の広告では静止画と動画を組み合わせた方がコンバージョンに繋がる傾向にあります。株式会社ビズリーチの「キャリトレ」では、静止画のみの広告と動画のみの広告を出稿しました。

動画での出稿により、情報量を多く伝えることができ、多様なターゲット層の転職の動機や思いを表現しています。

出典:https://business.instagram.com/blog/employment-industry-instagram-creative/

ただし、動画の場合は最後まで視聴してもらわないと情報を伝えられない可能性があります。そのため、静止画と動画でどちらが自社の広告として成果が出やすいか検証するのをおすすめします。

テキストの有無で数値を確認する

Instagram広告は、クリエイティブのビジュアルだけでなく、テキスト情報でも訴求が可能です。

例えば、株式会社リクルートジョブスの「タウンワーク」では、Instagram広告のクリエイティブ内でユーザーの行動を訴求をするテキストを記載したケースと、記載していないケースでABテストを行いました。

出典:https://business.instagram.com/blog/employment-industry-instagram-creative/

その結果、テキストの掲載により、従来よりコンバージョン率が60%以上改善しました。

そのため、視覚的な情報だけでなく、ユーザーが情報をキャッチしやすいテキスト情報を広告内に入れることで、コンバージョン率の上昇が期待できます。

ただ、企業のブランド感によってテキストが必要かどうか変わってくるため、念のためテキストのある広告とない広告のABテストは行うようにしましょう。

Instagram広告のクリエイティブのABテストで注目すべき指標

Instagram広告のクリエイティブをABテストする時は、事前に注目するべき指標を決めておきましょう。

例えば、クリエイティブの背景色を変える場合は、視認性を上げることを目標としているため、クリック率が指標になります。コンバージョンに繋げることを目的としているキャッチコピーのありなしでテストする場合は、コンバージョン率が指標になります。

注目すべき指標が明確になっていないと、適切な効果測定はできません。事前に社内で検討しておきましょう。

成果が出やすいInstagram広告のクリエイティブの企業事例

電気メーカーのパナソニックは、新モデルの高級トースターの売上最大化を目的に、Instagram広告の出稿を行いました。

具体的には、ストーリーズ広告でトースターの特徴を著した「サクっと、ふんわり黄金比トースト」というキャッチコピーを表示させ、ユーザーの行動を訴求しました。

出典:https://business.instagram.com/success

実際にこの広告を見たユーザーは、メッセージ想起が高くなり、トースタのコンバージョンに繋がりやすくなりました。

静止画ではなく、情報量の多い動画とテキスト情報を掲載し、成果の出た良い例です。

Instagram広告のクリエイティブ作成の参考になるサイト

Instagram広告のクリエイティブを作成する際に、どのようなビジュアルが良いかアイデアが出てこないこともあるでしょう。

そのような時は、以下のサイトの使用をおすすめします。

出典:https://design-library.jp/media/instagram

BANNER LIBRARYでは、Instagram広告のバナーデザインをまとめて一覧で見れます。

シンプルなデザインから、鮮やかなカラーバリエーションのものまで、幅広いジャンルのクリエイティブを確認できます。クリエイティブのインスピレーションが湧かない時は、複数のクリエイティブを見て参考にしてみましょう。

出典:https://www.pinterest.jp/search/pins/?q=Instagram

またPinterestで「Instagram広告」と検索すれば、実際に掲載された広告を複数確認できます。実績のある広告を確認できるため、成果の出やすいクリエイティブ制作の参考になります。

まとめ

成果の出やすいInstagram広告の制作では、以下のポイントを意識しましょう。

  • 正方形の画像を使用する
  • 解像度が高い画像を使用する
  • 上下240px内に重要な要素を入れないようにする
  • 目を引きやすいように背景色を工夫する
  • ファーストインプレッションに注力する
  • 多様なフォーマットを用意し検証を行う

また、クリエイティブのABテストを実施する際は、静止画と動画の併用や、テキストの変更を行うことで、より成果の出やすいクリエイティブの制作に繋がります。

Instagram広告は少額から出稿できるため、多様なクリエイティブを制作し、検証を繰り返し行いましょう。

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