GA4のイベントとパラメーターとは?UAとの違いや種類をわかりやすく解説
GA4では、サイト内でのユーザーの行動をイベントとして計測しています。イベントを理解することで、GA4でより有効的にデータの活用、分析ができるようになります。
ここでは、ga4のイベントの概要やUAとの違い、イベントの値であるパラメーターについて解説致します。
GA4のイベントとUAのイベントの違いとは
UAとGA4では、イベントは全く異なるものとなっています。UAでは、ページビューを基本とし、そこからセッションやユーザーといった指標を計測し、イベントは必要に応じて補助的に設定を行うといった使い方となっていました。対して、GA4では全ての行動をイベントとして計測しており、ページビューもイベントの一種として扱われています。
また、UAのイベントは、「カテゴリ」「アクション」「ラベル」「値」の4つの要素で構成されていたのに対し、GA4ではイベントにパラメーターが付与されており、パラメーターは最大で25個まで設定が可能で、より柔軟にイベントからユーザー行動を把握することが可能になっています。
GA4のイベントとは
GA4におけるイベントは、ユーザーがサイト内でとった行動を計測したものです。例えば、ページの閲覧やスクロール、クリックなど、ユーザーの行動は全てイベントとして計測され、GA4上に反映されます。
イベントは、ユーザー行動を把握するためのもっとも重要なデータといえます。またGA4では、設定をしなくても自動で収集されるイベントなど、様々な種類のイベントがあります。
自動収集イベント
自動収集イベントは、特に設定をしなくてもGA4が自動で収集する基本的なイベントです。自動収集イベントには下記のようなものがあります。
自動収集イベント例
- page_view・・ページの読み込み
- click・・現在のドメインから移動するリンクのクリック
- first_visit・・ウェブサイトを初めて訪問した時
- session_start・・ユーザーがウェブサイトを利用し始めたとき
- user_engagement・・ウェブページにフォーカスがある状態が 1 秒以上続いて、ページを移動したとき
拡張計測機能イベント
拡張計測機能イベントは、設定を行うことで計測できるようになるイベントです。ファイルダウンロード、サイト内検索、動画の再生などが含まれます。拡張計測イベントには以下のようなものがあります。
拡張計測機能イベント例
- file_download・・(通常の拡張子を持つファイル)のダウンロードするリンクをクリック
- view_search_results・・サイト内検索を実行した時
- form_start・・フォームで入力や選択をはじめた時form_submit・・フォームの送信ボタンがクリックされたとき
- video_start・・動画の再生が開始されたとき
- video_progress・・動画が再生時間の 10%、25%、50%、75% 以降まで進んだとき
- video_complete・・動画の再生が終了したとき
推奨イベント
推奨イベントとは、googleが状況に応じて計測を推奨しているイベントで、デフォルトでは計測されておらず、手動で設定する必要があります。また、推奨イベントは問い合わせ完了や電話クリックといったイベントは含まれないため、こういったデータを計測したい場合は、後述のカスタムイベントを利用する必要があります。
推奨イベント例
login・・ユーザーがログインしたとき
purchase・・ユーザーが購入手続きを完了したとき
sign_up・・ユーザーがアカウント登録したとき
カスタムイベント
カスタムイベントは、GA4に設定されていないイベントです。計測には、自分でイベントやパラメーターを設定する必要があります。たとえば、特定のボタンのクリックをカスタムイベントとして設定するといった利用方法があります。カスタムイベントは、GA4上で、またはGoogleタグマネージャーを利用して設定できます。
イベントのパラメーターとは
GA4では、イベントに対してパラメーターというデータが付与されています。パラメーターは、イベントの状況を説明する役割を持ちます。たとえば、page_viewイベントが発生した際に、page_title(ページタイトル)やpage_referrer(参照元URL)といったパラメーターが記録されることで、どのページでどんな状況でイベントが発生したのかを知ることができます。
パラメーターの種類
パラメーターには様々な種類があり、自動で付与されるものや、カスタムイベントなどに手動で付与するものもあります。代表的なパラメーターについて紹介します。
イベント名 | 主に収集されるパラメータ()内はディメンション |
全イベント共通のパラメーター | language(言語)・・ユーザーが使用しているブラウザの言語設定 page_location(ページロケーション)・・ページの完全なURL page_referrer(ページの参照元URL)・・アクセスしたページの前に訪問していたページのURL page_title(ページタイトル)・・ユーザーがアクセスしたページのタイトル screen_resolution(画面の解像度)・・使用しているデバイスの画面解像度 |
click | link_classe(リンクのクラス)・・クリックされたリンクに設定されているCSSクラス link_id(リンクID)・・クリックされたリンクのID link_domain(リンクドメイン)・・クリックされたリンク先のドメイン link_url(リンク先URL)・・・・クリックされたリンク先のURL |
file_download | file_extension(ファイル拡張子)・・ダウンロードされたファイルの拡張子 file_name(ファイル名)・・ダウンロードされたファイルの名前 |
form_start、 form_submit | form_id・・formに設定されたhtmlのID属性 form_name・・formに設定されたhtmlのname属性 form_destination・・フォームの送信先 URL form_submit_text・・フォームの送信ボタンに表示されるテキスト |
また、イベントによって収集されるパラメーターも異なっています。イベントとパラメーターについてはgoogleの公式ページでも詳しく解説されているので、計測したいデータに合わせて、確認してみるといいでしょう。