Webマーケティングで起業!メリットとデメリットのまとめ
コロナ禍によって大幅にオンライン化が進みました。
特に昨今はリモート出勤も増え、企業がDXと呼ばれるデジタルな体制が当たり前になってきております。
オンラインで業務が当たり前になったことにより、フリーランスや起業する方も非常に増加しました。
その中でもWebマーケティングでの起業は非常に増えたと実感値としてあります。
今回はWebマーケティングで起業や独立を考えている方に向けて、実際のメリットデメリットなどをご紹介させて頂きます。
本記事はこんな人の参考になります!
- 起業方法とメリットデメリットについて知りたい方
- WEBマーケティングで独立できるのかを知りたい方
目次
Webマーケティングで起業するには
Webマーケティングでの起業は、大きく2パターンあります。
フリーランス(個人事業主)として活動するか、法人を作るかです。
業務はどちらも基本的には違いはないのですが、後者の法人に関しては会社を作るのに登記手続き(合同会社や株式会社など)をする必要や細々としたメリットデメリットなどがあります。今回はビジネス領域においてフォーカスをしたいのでその辺りは省略いたします。
フリーランスにしても、法人を作るにしても、大きくステップとしては3つあります。
【ステップ1】
Webマーケティングのどの分野で活動をするのかを検討することが大事です。
まずは自分の強みやスキルをしっかり棚卸しをし、どこにニーズが存在するかなどの事業計画を立てます。
またWebマーケティングは領域が広いです。(広告運用、SNSアカウント運用、アフィリエイト、SEO、LPO、ホワイトペーパー制作など)
その中で、いずれかのスペシャリストになるのか、もしくはゼネラリストとして動くのかを検討をしていくのも重要です。
【ステップ2】
方向性が決まったら、上記のWebマーケティングの領域で企業から仕事を請け負う業務委託や受託案件の方向でいくのか、もしくはで何かしらのプロダクト(例えば、SEO分析ツールや、広告配信の測定ツール、動画生成ツールなど:Mieruca、アドエビス、KaizenPlatform、LetroStudio)を作り、そのサービスを企業に営業していくのかを決めるといいでしょう。
【ステップ3】
最後は案件をどう獲得するかです。
基本は皆さん新規からスタートするかと思います。
まずは知り合いや繋がりなどのリファラル営業は基本ですが、最近ではフリーランスの為の案件マッチングプラットフォーム(ランサーズやクラウドワークスなど)もあります。そういったツールを活用して案件を探すのもいいでしょう。
新規獲得やBtoBにおける営業戦略などは以下の記事も参考になります。
BtoBマーケティングの戦略とは?!検討すべき3つのポイント | 大阪 バリューエージェント
あとは自社のホームページを作ることも重要です。
ホームページは名刺の代わりになりますし、24時間365日サービスの提供や問い合わせ窓口にもなります。ビジネスの目的や戦略に基づいてしっかりと構築していきましょう。
筆者の肌感的にはホームページがあるとないとでは、新規営業をする際にも先方への安心感が全然違う印象です。また自社でプロダクトを作ったりサービスの問い合わせ窓口を作っておけば、それだけで月に数件は連絡がきます。(営業メールも多いですが)
どちらにしろ、法人・個人関係なしに作ったほうがいいでしょう。
Webマーケティング起業のメリット
では、実際にWebマーケティングの業界を選んで起業するメリットをご紹介させて頂きます。
Webマーケティングは細分化されて且つ専門性が必要
冒頭でもお伝えしておりますが、Webマーケティングの世界はかなり領域が広く且つそれぞれが専門性が高い業界になっています。
上記の図は一例ですが、Webマーケティングの施策は細分化されており、それぞれ高度なスキルが必要になっています。
企業側も広い業務範囲に対してリソースが足りていないことも多く、外注を選択をするところも増えてきております。高度なスキルが必要な職種なので、内製化のための人を揃えることも困難ということも大きいでしょう。
総じてそれらは全てニーズがあるという意味でメリットになります。
筆者も以前はキャリアアドバイザーとしても活動していたので、企業からWebマーケティングのリソース不足の相談をよく受けておりました。
特に最近でいくと、MA・SFAツールの導入支援と運用などは非常に多いです。
プログラミングの要素も多少入りますが、この辺りのナレッジとWebマーケティングの知見があればかなり重宝されること間違い無いでしょう。
業種業界が幅広い(btocからbtobなど)
続いてのメリットとしては、Webマーケティングはあらゆる企業が必要としているところも大きなメリットになります。
Webでサービスを展開している企業はもちろんですが、リアルでのビジネスにおいても集客、あるいは購入・リピート率の向上など、目的に対する様々な施策でWebの活用が大きな影響力を持っていたりします。
またBtoC業界だけではなく、BtoB業界においてもWebマーケティングは切っても切り外せない仕事と言えるでしょう。
筆者の体験的にもBtoB業界においてWebマーケティングはますます重要になってきていると感じています。
筆者の担当顧客の広告運用案件は、6割がBtoB企業(リード獲得を目的)です。
BtoB企業でWebマーケティングの必要性に関しては以下の記事も参考になります。
BtoB企業にWebマーケティングを全力で勧める3つの理由|成功例・失敗例も紹介 | 大阪 バリューエージェント
どこかしらにニーズがある
(引用元:「2021年 日本の広告費」解説-広告市場は大きく回復。インターネット広告費がマスコミ四媒体の総計を初めて上回る | ウェブ電通報)
昨今はグラフの通り企業のWebマーケティングの中でもWeb広告に対する予算の拡大も追い風と言えるでしょう。
実際に、Web広告の媒体でいくと、次から次へとユーザーを多く抱えたプラットフォーム(TVer、AbemaTV、TikTok、Pinterest)が出てくることにより、企業もどんどんWebへと予算をシフトしています。
(引用元:インターネット広告市場に関する調査を実施(2021年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所)
実際にWeb広告の出稿額を見てもここ数年ずっと右肩上がりになっており、今後も伸びることが予想されています。
業種業界も多岐に渡り、かつ予算が増加して市場が拡大しているので、ニーズがどこかしらにあると言えるでしょう。
案件獲得がしやすい(色んなビジネスマッチングがある)
少し冒頭にもお伝えしましたが、昨今は案件獲得のための環境が揃っているのも大きな魅力になります。
フリーランスや副業が増えてきている影響もありビジネスマッチングのサービスがかなり増えてきている実感があります。
代表的なところでいくと、4万人以上の登録者がいる複業クラウドや「ビジネス界にプロ契約を」をコンセプトに掲げ、プロ人材(フリーランスなど)を紹介するキャリーミー、Web広告運用者のフリーランスやWebマーケターをお繋ぎするカイコクなど様々な会社がWebマーケターのビジネスマッチングの紹介サービスを展開しております。
筆者の知り合いでもマッチングプラットフォームを活用して週1.5回程度(月に約6回)の稼働で報酬が月額20万円ほどの広告運用の案件を獲得していた方もいます。
新規の営業が難しい場合や、リファラルでの案件獲得に行き詰まったりした際はこれらのサービスを活用してみるのも検討してみてはいかがでしょうか。
初期資金がなくてもある程度はできる
法人化する場合は別ですが、フリーランスとして活動するのであれば、ほぼ初期資金がなく始められるのも魅力的です。
実際に、パソコン1台あれば仕事が可能で、事務所を構えなくても自宅などで始めれます。
特にWebマーケティングのコンサルティング業務であればほぼ持ち出しなく、かつ仕入もほとんど必要ないため、利益率の高い業務になります。
その分、大前提として高度な知識やスキルが必要になります。
どちらにしろ初期投資が必要ないというのはリスクが低く始めれるので、通常の仕事に比べても大きなメリットと言えるでしょう。
筆者も元々使っていたパソコンと自宅をメインで活動しているのでほぼ初期費用0円です。
また自宅などをうまく家事按分で経費計上ができるところも大きなメリットになります。
Webマーケティング起業のデメリット
では、今度はWebマーケティングの業界で起業する際に注意するデメリットをご紹介させて頂きます。
常に最新の知識を取り入れる必要がある
メリットの方で業務範囲が細分化され高度なスキルが必要なので参入障壁が高いとお伝えしましたが、逆に言えばそこはデメリットでもあります。
Webマーケティングの世界は常に新しいテクノロジーが出てくる業界のため、常に自身が一プレイヤーとして知識のアップデートをしていかないと直ぐに今あるものが古く使い物にならなくなることが多々あります。
実際に過去の成功例に縛られたWebマーケティングを展開しても現在では通用しなくなった失敗例はよく聞く話です。
最新の知識の成功例にアンテナを張りながら自ら研鑽してレベルアップをしていきましょう。
筆者も、広告代理店勤務時代で常識だったインフルエンサーの費用対効果や効果が出やすいプラットフォームが、今の時代では通用しなくなってきたと感じることがあります。
またインフルエンサーの起用法も以前はキャスティング会社を通してが基本でしたが、今はマッチングサイトを活用したインフルエンサー起用がメインになってきています。
常に最新の情報を持っていないとクライアントワークで信頼を勝ち取れないのが個人の弱みかと思います。
競合が増えている(独立企業、フリーランスの増加)
続いてのデメリットは、競合が多いことです。
案件が多いというメリットがあるためにフリーランスや法人として参入する人が増えてきました。特に、コロナ禍以降はこの傾向は顕著です。
また世の中を見ると、優秀な人材が次々と独立を選択するケースや欧米のようにジョブ型雇用の高まりを受け、フリーランスを選択する方も多くなってきています。
そういった優秀な方々と戦っていくことを念頭に置いて活動をしましょう。
スケールさせるのが難しいため、プロダクト作成も要検討
最後はWebマーケティングにおいて、一番スムーズに起業しやすいのが受託案件となります。
受託案件とは、顧客のWebマーケティング業務を代わりに行う仕事となり、具体的には上で例を挙げたWebマーケティング施策の運用やコンサルティングとなります。
一方でそういった受託案件というのは労働集約型に近いビジネスになりますので、どうしてもレバレッジが効きにくくなります。
筆者も実際に受託案件が多く、時間に対しての報酬をあげるのに苦労しています。
もちろん人を大量に雇ってレバレッジを持たすことはできるかもしれませんが、色々と課題やリスクがあり簡単にはできません。
また属人化もしやすく、精神的に疲弊もしやすいというのが懸念点としてあります。
そういった状況を打破する為にも、Webマーケティングならではのデジタルテクノロジーなど何かしらの自社プロダクトを作ることができれば労働集約型のビジネスモデルから脱却ができスケールが可能となるでしょう。
Webマーケティングに向いている人の特徴
【4分でわかる】Webマーケティングに向いている人・向いていない人の特徴
動画でご紹介させて頂いた通り、Webマーケティングに向いている人の特徴としては、大きく3つあります。
一つ目は、いわゆるマーケティング(売上を上げる、仕掛けを作る、商品やサービス作りなど)に興味があるかとか、どうやったら集客できるのかを考えるのが好きな人。
二つ目は、数字に対して耐性があるとかロジカルシンキングがある人も大事だが、インサイトを読みとるような感性を持っている人。
三つ目は中小企業のWebマーケティングで特に重要ですが、商売が好きというのも重要だったりします。
上記が少しでも当てはまるのであれば是非Webマーケティングで起業の選択を検討してみてもいいでしょう。
Webマーケティングで起業をしていくことを加味すると、パソコンと向き合うだけではなく営業活動も必要になるので、自分でアクションをしていくことを厭わないコミュニケーション力の高さが重要だと筆者は思います。
まとめ
Webマーケティングの世界は非常にメリットも多く実際フリーランスの方や法人を作っている人が近年は増えているので、起業がしやすい業界と言えるでしょう。
一方でしっかりと考える必要があるデメリットもありますので、双方をしっかり吟味し、自分の性格とも合うと思えば、是非Webマーケティングでの起業を選択してみるのもいいでしょう。