MEO対策とは?SEO対策との違いや自分でやる方法
MEOは、検索エンジンのGoogleでの検索結果やGoogle MAP上で、自社店舗の情報を表示される箇所のこと。
ここに表示されると競合店舗より目立ち集客できる可能性があるため、MEO対策に力を入れている店舗もたくさんあります。
この記事では、そもそもMEOとはなんなのか?MEO対策のやり方やSEO対策との違いなど、集客をする施策としてのあり方や考え方まで解説しました。
また、実際のMEOでの成功事例も掲載しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
MEOとは?Map Engine Optimizationの略
MEOを、最も簡単に表現すると「検索エンジンやアプリ上のGoogle MAPと連動して表示される店舗情報を決める仕組み」です。
そもそもMEOは「Map Engine Optimaization」という英語の略語で、日本語で直訳すると「マップエンジンの最適化」という言葉になります。
より正確な意味合いとしては、Google MAPをベースにしている言葉なので、Google MAP上で検索された情報に対して、表示させる店舗情報の最適化(どの店舗を優先的に表示させるか)を表しています。
ちなみにMEOは、ローカルSEO/ローカルビジネスSEOとの名称でも呼ばれています。
※狭い地域(ローカル)での上位表示施策のため。
バリューエージェント
MEOという言葉は本来、Google側が使っているもの。どんな店舗情報を表示させるかのアルゴリズムやシステム的な概念を持った言葉です。
MEOで表示される店舗情報とは?
MEO領域で表示される店舗情報は、Googleビジネスプロフィールに入力する情報+利用者の口コミとなっています。
- 店舗名
- 店舗住所
- アクセス
- 画像
- 利用者の口コミ
- 口コミ評価(点数)
- 営業時間
- 電話番号
- メニュー・サービス・商品
- 料金
- WEBサイト
等々……。
このように表示される情報がたくさんあるので、Google MAP上で「ラーメン」などと検索して、どこかの店舗の情報をみてください。
MEO対策とは?(本来の意味)|Google MAPで上位表示させる対策のこと
MEOという言葉とMEO対策という言葉は本質的に違うものです。
MEOはシステム的な概念に対して、MEO対策は「Google MAP上に店舗情報を上位表示させる対策」自体を指しており、別の表現をするとGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を上位表示させる対策でもあります。
MEO対策は主に「Googleビジネスプロフィール」をメインに、「WEBサイト」「SNS」「口コミマーケティング」で行います。
具体的なMEO対策方法は「MEO対策を自分でやる方法」でご紹介しています。
ちなみに、MEO対策を指してMEOと呼称される方も多く、Google等の検索エンジンで「MEOとは?」「MEO対策とは?」「MEO やり方」などを検索されていますが、正しい言葉でないと正しい情報に触れにくいのでご注意ください。
例えば、MEOで上位表示させる方法を知りたい場合は「MEO対策 方法」と正しく検索することで、より新鮮かつより高品質な情報に触れられます。
バリューエージェント
MEOとMEO対策の違いについては細かすぎましたが、勘違いしやすい名称で適切と言えない情報を配信している事をよく見かけるので、あえてお伝えさせていただきました。
MEO対策とSEO対策の違い
MEO対策とSEO対策の違いを簡単にいうと「上位表示させる場所が違う」という言葉につきます。
ユーザーの検索場所を踏まえGoogle MAPと連動して表示される情報
ユーザーが検索エンジン上で情報を検索した際に、検索エンジンの結果に表示される情報
このように、MEO対策とSEO対策では表示される箇所自体が違います。
他にもMEO対策とSEO対策には違う点がたくさんあります。
MEO | SEO | |
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表示場所 |
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施策箇所 |
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主な施策 |
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表示されるもの |
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対策エリア |
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MEO対策とSEO対策はこのように大きな違いがありますが、それでもお互いが関係しあっている部分もあります。
SEOとMEOの関連性について|相関的に成功率に大きな影響あり
SEOとMEOの関係性をシンプルに言うと、SEO対策でうまく行っているところはMEO対策でも上位表示される可能性が高いです。逆に、MEO対策でうまくいっていれば、SEO対策でも一定の効果が期待できます。
MEO対策で上位表示させるコツで詳しくご説明していますが、MEO対策で上位表示させるには知名度が必要ですが、SEO対策で「地域名+サービス名」等のキーワードで上位表示している場合、すでに高まっている知名度がMEO対策でも生かされます。
他にも、SEO対策で成功しているということは、集客も成功している事が多く、最もMEO対策で難しい口コミを集めることがしやすい環境が既にあると考えられます。
ちなみに、SEO対策においても一定のサイテーション(SNSやWEBサイト等で名前やサービス名がでること)や指名検索の回数も重要なので、MEO対策で知名度が高まっているとSEO対策でも成果だしやすいのは間違いありません。
SEO対策について詳しく知りたい方は、「SEO対策とは?」をお読みください。
関係性の深さからMEOはローカルSEOとも呼ばれている
検索エンジン上でもGoogleMAPが最上部に表示されて、MEO対策ができている店舗の情報が最初にでてくるので、検索結果で上位表示させる対策という認識が強いSEO対策と似たものだと認識されています。
MEO自体が、店舗のある地域に限定されるので、ローカルエリアで上位表示を狙う対策ともいえるので、ローカルSEOとも呼ばれています。
MEO対策のメリット・デメリット
MEO対策のメリットデメリットは以下の通りです。
メリット |
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デメリット |
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メリットとデメリットについてここから詳しくご紹介します。
MEO対策のメリットと効果
MEO対策における効果は至ってシンプルで、”他の店舗より目立つこと”に他なりません。
そんなMEO対策のメリットを細かく分けると次の通りです。
- 周辺地域での知名度向上
- 来店意欲の高いユーザーの目に触れる
- 集客数増加につながる
- SEO対策より競合が少ない
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
周辺地域での知名度向上
MEO対策ができていると「地域名+サービス名」で人の目に触れる回数が増えるので、特定ジャンルにおける知名度向上に期待ができます。
例えば、「ラーメン+駅名」「近所のラーメン屋」などで検索した際に、最初に表示される3つの店舗は、検索した人の目に触れ口コミや情報、画像を見てもらいやすいものです。
更に言えば「近隣の駅名+サービス名」で上位表示できれば、町→市などと範囲を広げていくことも可能になります。
来店意欲の高いユーザーの目に触れる
周辺地域の店舗を探すために地図等で検索しているユーザーは、そもそも来店意欲の高いユーザーです。
今すぐ行けるお店を探していたり、来週行くお店を探していたり、ランチを食べる場所や、必要なものが買える場所を探していたりと様々な検索があります。
実際、Googleの検索エンジンでも「どこかへ行きたい」「どこに行けば良いか知りたい」といった「GOクエリ」と呼ばれる、行動を前提とし店舗に行くことが明確なキーワードで検索された際に、地図+店舗情報が最初に表示されるようになっています。
だからこそ、来店意欲の高いユーザーの目に触れます。
集客数増加につながる
店舗を探すキーワードでGoogle MAPと連動した情報で上位表示していると、来店意欲の高いユーザーの目に触れることができ、結果的に集客数増加に繋がります。
ただし、上位表示していても競合店舗より口コミが悪かったり、掲載情報や掲載画像が少ない場合、他店の情報のほうが魅力的なら集客は増えません。
ユーザーの立場からみてどう見えるのか?をしっかりとかんがえて情報配信をするようにすることが大切です。
SEO対策より競合が少ない
MEO対策は、あくまでも近隣地域の同じ業態の実店舗のみがライバルです。
しかし、SEO対策は検索ユーザーの検索意図を理解し、検索エンジンや検索ユーザーが良い情報だと認めれば、その地域で店舗や会社がなくても上位表示させることが可能です。
特に、出張サービスや宅配業者を使ってできるサービスは、近隣店舗以外でも売上増加が見込めるので、SEO対策に力を入れています。
実店舗がないと行うことのできないMEO対策は、SEO対策と比べてライバルが少ないので上位表示を狙いやすい対策といえます。
ただそもそもSEO対策ができない業務形態の可能性もあるので、同じ土俵に並べるのがおかしな話という視点もあるかもしれません。
MEO対策のデメリット
MEO対策の注意点ともいえるデメリットは次の通りです。
- 上位表示できる数が少ない
- 悪い口コミが目立つことがある
- 誹謗中傷のような悪い口コミを書かれることがある
- Googleのガイドライン違反があるとペナルティーを受ける(表示されなくなる)
- 店舗のあるサービスでないと効果が薄い
- 競合店舗の情報より高い品質にしておく必要がある
- 時間と手間がかかる
それぞれのデメリットについて簡単に解説します。
上位表示できる数が少ない
最初に表示される店舗情報の数は、「スマホ:1つ〜」「PC:3つ〜」と限られています。
検索者に表示されているGoogleMAPエリア内に競合店舗が多ければ、自店舗が表示される難易度が難しくなってきます。
悪い口コミが目立つことがある
MEOで上位表示される情報に口コミ評価があります。
特に、悪い口コミは見られやすいので、低い評価が多ければ多いほど悪目立ちしてしまう可能性があります。
悪い評価が多いと集客数にダイレクトな影響を与えるので、常日頃から良い評価を貰えるよう工夫をしておくことも大切になってきます。
誹謗中傷のような悪い口コミを書かれることがある
Googleビジネスプロフィールのアカウントを開設して、店舗情報を登録した段階で、Googleアカウントを持っているユーザーなら誰でも口コミを入れられるようになります。
自社サービスの利用者の悪い口コミであれば対処のしようがありますが、ライバル店や第三者が等誹謗中傷を目的に悪い口コミを入れることも可能です。
不適切な口コミは、悪質かつ不適切なものであればGoogleへの削除依頼が可能ですが、Googleが不適切と認めた場合でないと削除されないことに注意が必要です。
Googleのガイドライン違反があるとペナルティーを受ける(表示されなくなる)
Googleは誰でも安心して利用できる検索エンジンを目指しており、ガイドラインが設けられています。
このGoogleのガイドラインに違反するような情報をGoogleビジネスプロフィールに入れると、Google MAPや検索エンジン上に表示されなくなるペナルティーを受ける可能性があります。
このペナルティーは修正しても解除されない可能性があるなど厳しい対応となっているので、必ずガイドラインを守った内容にしなければなりません。
- 誤解させる可能性の高い情報(不利益をあたえる情報)
例:「必ず痩せる」「アトピーが治る」「最安値」等 - MEO対策を狙った関連性のないキーワードの多様
例:ラーメン屋が「寿司」「ざるそば」などの関係はないがアクセス増につながるキーワードを羅列する - キャンペーン・特典等の情報
例:「割引」「キャッシュバック」「プレゼント」等を含む、期間限定キャンペーンに類する情報。常時展開しているキャンペーンは大丈夫な場合もあります。競合他社では有料でも自社では無料になっているサービス等。 - 違法・危険を含む情報
例:犯罪行為につながる商品・サービス・活動に関するすべての情報 - 不快感を与える情報
例:サービスや人権を侵害する情報や暴力・脅迫・モラルに反する情報等
店舗のあるサービスでないと効果が薄い
Googleビジネスプロフィールは、Googleが店舗情報を正しく理解して、Google MAP等の位置に関するサービスの検索体験を向上させるために用いられています。
そのため、実店舗のあるサービスでないと集客効果は期待できません。
当然、実店舗のないサービスがMEO対策を行っても、Google MAP等で表示される可能性は非常に低いです。
Google検索エンジンの右側(PCPの場合、スマホはTOP近く)に表示される情報(ナレッジパネル)は、Googleビジネスプロフィールの情報を参照することもあり、ナレッジパネルを出すためにビジネスプロフィールを埋めるのは適切な対策です。
ナレッジパネルは、人・場所・組織・物事を含む、固有の意味を持つものの情報を表示させる部分です。サービス名で同一のものがあった場合は、検索意図が強く関連性の高いほうが表示されます。
競合店舗より高品質かつ情報量が必要
MEO対策の本質は「競合との相対評価」です。
そのため、上位表示させるためには、Googleビジネスプロフィール内の情報量と品質を競合より高める必要があります。
情報量と品質が表しているのは次の通りです。
情報量 |
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---|---|
品質 |
|
事業にもより情報量や品質の内容は異なりますが、競合店舗より事業拡大を意識して活用できていれば、全てしっかりと更新できるものばかりです。
時間と手間がかかる
MEO対策は競合より相対的に良い状態に持っていく必要があるので、競合が強ければ強いほど、情報量と品質にかける手間がかかります。
また口コミを集めるのに時間がかかります。
何より、Googleビジネスプロフィール内の情報を修正したとして情報自体の反映はリアルタイムですが、Googleが情報を認識して表示順位を決定するのはリアルタイムではありません。
順位決定までに数週間から数ヶ月の時間がかかる場合があります。
そのため、MEO対策は一朝一夕でできるわけではなく、しっかりと手間と時間をかけていく対策といえます。
MEO対策にかかる費用について
MEO対策にかかる費用は自分でやれば無料ですが、できない場合は業者に依頼することが必要になってきます。
またあまり費用をかけたくない方向けの、簡単にMEO対策ができるようになるツールなどもあります。
方法 | 費用 |
---|---|
自分でやる | 無料 ※画像編集ソフトはあっても良いかも |
ツールを使う | 1店舗/月500円〜2,000円 ※料金はツールと店舗数次第 ※無料ツールは順位計測のみ |
業者に頼む | 初期費用0~5万円 月額3~5万円 |
それぞれのやり方によってかかる費用が異なり、できることも少し違うので簡単に解説します。
自分でやる場合にかかる費用
MEO対策を自分で行う場合の料金は”基本無料”です。
効果を出すために最初にやらなければならないのは、「Googleビジネスプロフィールを充実させる」「口コミを集める」の2つです。
ただ、Googleビジネスプロフィールって何?使い方が全くわからないという場合は、次のツールを使うほうが良いかもしれません。
MEO対策ツールを使う場合にかかる費用
MEO対策ツールは、1店舗あたり月額1500円〜5,000円が一般的ですが、ツールによっては20,000円〜30,000円ほどするものもあります。
ただそもそもMEO対策におけるツールというのは、自社で行うMEO対策を補助するためのもので、MEO対策の知識がなければ有効活用できないものばかりです。
そんなMEO対策によくある機能は以下の通りです。
- Googleビジネスプロフィールの入力をわかりやすい画面にしたもの
- どのような内容にすれば効果的かアドバイスをくれる(一部ツール)
- 口コミを増やすための補助(QRコードの発行)
- 検索場所ごとの順位計測
- Instagram投稿と連携
- 複数店舗の情報を一元管理
- 複数店舗の投稿に一括投稿
- 施策効果を分析してくれる機能
このように沢山の機能がありますが、多機能であればあるほど高額です。
そのため、SNSは運用していないのであればSNS機能なしなど、無駄な機能がついていないツールを選ぶ事が重要になってきます。
代表的かつ安価なMEO対策ツール3つ
MEOツール | 特徴 |
---|---|
マップ職人 | 順位計測なら月550円。 投稿内容のアドバイス機能が独特。 |
MEOチェキ | 基本機能は月3,278円~ クチコミのネガポジ判定が独特。 |
Gyro-n (ジャイロン) | 基本機能は月1,650円〜 サイテーションプランが独特。 |
上記3つのMEO対策ツールは、安価な料金設定で順位計測やクチコミ管理ができる費用対効果の高いツールです。
MEOにおける表示順位は、関連スタッフのスマホ等では適切な順位は計測できません。
※Googleのパーソナライズ化で検索結果が通常と変化するためです。
MEOツールがあれば、第三者からみえる表示順位の計測ができるので、現状把握がしやすくなります。
業者に頼む場合にかかる費用
業者にMEO対策を頼む際の費用は、月3~5万が平均的ですが「成果報酬型」と「固定費用型」で大きく違いがでるわけです。
成果報酬型は、その月に決まったキーワードで、3位以内に上位表示できていた日数×1,000円といった料金システムになっています。
上位表示できなければ費用は一切かかりませんが、上位表示させる難易度の低いキーワードであれば、数日で上位表示してしまい固定費用を上回る可能性があります。
また設定料金は業者により異なるため、1キーワード1000円もあれば2000円、難易度によって上下することもあります。
固定費用型は、毎月決まった金額を払う代わりに、どんなキーワードで上位表示しても料金が変わらない料金システムです。
おおよそ3万〜5万円ほどの料金設定が多いですが、成果がでなくても決まった金額を払わなくてはいけないのはデメリットでもあります。
ある程度成果がでているものの、もうひと押しを外部の会社と勧めたいならこちらがおすすめです。
どちらも費用は1ヶ月あたりでお伝えしていますが、そもそも最低契約期間が設定されていることも多く、殆どの場合が6ヶ月〜12ヶ月です。
成果報酬型でも固定費用型でも1年間なら36~60万円ほどの費用がかかってしまうわけです。
ちなみに上位表示しても集客数増加や売上増加するかは、上位表示するまでわかりません。
だからこそ、そもそもGoogleビジネスプロフィールは無料で使えるものなので、WEBのことはよくわからない!という方でも、少しづつネット検索しながら使い方を覚えていくことを推奨いたします。
MEOは意味ない?という声の本当の意味
MEOは意味がないという言葉の真意は「MEO業者に依頼するのは、費用対効果が悪いので、依頼する意味がない」と捉えていただいて差し支えありません。
というのもMEO対策で上位表示できたとしても集客ができるかは別問題だからです。
上位表示したけど投稿の内容が伴っていなかったり、上位表示させても集客できる確度の低い業態であれば、当然売上増加につながることはありません。
だからこそ、こんな対策に月3万〜5万円(6ヶ月〜1年ほどの縛りがある)払って集客できなかったら、意味がないと言いたい気持ちもわかります。
また他にもGoogleガイドライン違反を行う業者もあるので、そういった業者にあたってしまった場合は、そのMEO対策は意味ない!むしろマイナスでしかない。と言う考え方もあります。
MEO対策は意味がある!ただし業種を選ぶ必要がある
MEO対策で成果が出しづらい業種もあれば、向いている業種もあります。
店舗に行かなければ購入・飲食・施術等の体験ができない業種の場合は、近所で探す人が多いのでMEO対策ができていれば集客できる可能性はあります。
- 飲食店
- ヘアサロン/ネイルサロン
- エステ/マッサージ
- 病院/歯医者
- フィットネスジム/パーソナルジム
- ヨガ/ピラティス
- 習い事教室/塾
- 税理士/行政書士等の士業
- 不動産仲介
- スマホ修理
- クリーニング店
- スーパー/生鮮食品店
- 保育/介護施設
割と近所で探すようなものばかりが目立っているはずです。
逆に、店舗はあるけど次のような業種は、MEO対策だけを行っても売上増加・集客増加につながらない可能もあります。
- 外壁塗装/リフォームの業種
- B to B向けの業種
- 街の個人の家電屋さん
- 近所に競合が少ないかき氷屋さん
- 近所に競合が少ない和菓子屋さん
- 近所に競合が少ない花屋さん
MEO対策で上位表示したとしても効果があるか怪しい業種に多いのが、そもそも競合がないところ(元々費用をかけなくても知ってもらえる)や情報収集を細かくおこなってから問い合わせ先を増やすなどワンクッション挟むような業種です。
リフォームもそうですが、調べずに頼むと実力もわからなければ料金も高いんじゃないか?と不安になることもあります。これはユーザーの検索心理を考えると割とシンプルな理由です。
このように、なんとなく近所で探す可能性もありそうだと思うような業種であっても、効果がでない可能性があります。
また、向いている業種であっても、競合のビジネスプロフィールの投稿内容の品質が高い場合は、上位表示できていても集客できないこともあります。
MEO対策というのは、上位表示できたら集客ができることが確約されている対策ではないということを頭の片隅においておきながら、競合他社より良くみえるように対策を進めていただければ幸いです。
MEO対策の成功までの軌跡(実例)
2023年2月の2週目からMEO対策を始めた、エアコンクリーニング屋(おそうじワンダフル)さんを例にします。
狙うキーワード:エアコンクリーニング 尼崎
店舗所在地:兵庫県尼崎市
競合の数:50社以上
施策前の順位:圏外(表示されていない状態)
計測場所:大阪市淀川区
施策後の順位:2位
計測場所:大阪市淀川区
※3月20日時点
この店舗では、MEO対策を実施するにあたり以下のことを実施しました。
- プラン内容の強化
→入ってなかったプラン情報などをすべて入れる - 店舗情報の強化
→尼崎市というキーワードとエアコンクリーニングに関するキーワードを含めて説明文を追加 - 口コミを増やす
→現場での口コミ誘導を増やした - 最新情報への投稿を少しづつ
→1週間に1回~2回程度に投稿を入れるようにした
現在行っている施策はたったコレだけですが、圏外から2位にまで順位上昇しました。
ちなみに新着情報に入れている投稿は、お客様に行ったエアコンクリーニング内容を簡単にまとめたものです。
画像はビフォー・アフターを1つの画像で組み合わせたものを入れ、どんな状態でどんなことを行ったのか書いているだけです。
営業文は最後の1行程度にしている程度で、基本的にユーザー向けの情報配信をすることにしています。
実際に行った作業内容はこれだけですが、急速に順位を伸ばしているので、秀逸な結果が出ていると言っても差し支えない事例です。
※当社ではMEO対策は行っておりません。
MEO対策を自分でやる方法(無料)|6つのステップで明確にわかる
- Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に店舗情報を登録する
- 店舗情報をできる限りたくさん入力する
- 実店舗のオーナー確認を行う(届くレターに記載のコードを入力する)
- 店舗情報を掲載できるポータルサイトや情報サイト等に沢山登録する
- 最新情報の追加を2~3日に1回は行う
- 口コミ営業を行う(ユーザーがしやすくする工夫は必須)
GoogleにおけるMEO対策はビジネスプロフィールをメインに進めます。
【STEP1】 Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録する
Googleビジネスプロフィールに、店舗用Googleアカウントを作成してログインした状態で店舗情報を登録しましょう。
入力する項目など慣れていないと複雑に感じるかもしれませんが、以下の項目を参照してください。
GBP上の名称 | 入力内容 |
---|---|
ビジネス名 | 店舗名を入力 (複数店舗あるなら地域名まで) 例)ABCカフェ 渋谷店 ※地域などは【】等で括らないことを推奨 |
ビジネスの種類 | オンライン小売店 店舗 非店舗型ビジネス 全てに該当する場合は、 |
オンラインショップ (ウェブサイト) | 購入・予約可能なフォームを持つ 公式サイトのURLを入力 クレジット カード、デビットカード、 請求書による支払い、または代金引換払いへの対応が必須 ※Amazon・楽天等のECサイトの自社ページはNG |
ビジネスカテゴリ | 業種を入力 (予測変換から選択する) ※ない場合は近いものを入れ、後から修正可能 |
会社の住所を入力 | 店舗住所を入れましょう |
電話番号を追加 | 店舗番号を入れましょう。 ※コールセンターがあるなら、コールセンタ番号を。 |
これらの項目を入力して進めていけば、まず第一段階のGoogleビジネスプロフィールへの登録は完了します。
次からが非常に大切です。
【STEP2】店舗情報をできる限りたくさん入力する
Googleビジネスプロフィールへの登録が完了すると、店舗登録に利用したアカウントでログインして、店舗名を正しく検索すれば、検索エンジン上に通常の検索エンジンとは別のGoogleビジネスプロフィール用欄が表示されます。
”Googleに掲載中のあなたのビジネス”の真下にあるアイコンの以下はできる限り入れるようにしましょう。
- プロフィール
- 写真を追加
- 商品を編集
- サービスの編集
- 予約
- Q&A
上記をできる限り詳しくいれるようにしましょう。
可能であれば、自店舗に関連するキーワードを含めつつ、文書を作成することで成果がでやすいです。
例えば、イタリアンの飲食店であれば、パスタやピッツァ等の定番レシピ名を入れるのはもちろんのこと、関連情報としてフレンチとの違いや、イタリアの地名(ローマ風・フィレンツェ風)などを入れることで、イタリアとのキーワードとしてGoogleがより認識を高めてくれます。
その結果、イタリアンというキーワードでGoogleMAP上でも上位にきやすくなります。
外壁塗装でも、屋根塗装や吹付塗装、ウレタン塗装などといったキーワードを含めることで、Googleは外壁塗装などとの関連性が高い情報という認識になるわけです。
ただし、関連性はあるけど自社と関連の低いキーワードを乱立して入れると、コレはガイドライン違反として順位低下の恐れもあるので、必要な情報だけに絞っていれましょう。
【STEP3】実店舗のオーナー確認を行う(届くレターに記載のコードを入力する)
実店舗で営業している場合、そもそもその住所で営業しているかの実態調査(オーナー確認)のために、Googleからレターが送られてきます。
そのレターの中には、オーナー確認を行うために必要なコードが記載されているので、Googleビジネスプロフィールでオーナー確認コードを入力する欄に入れてください。
これをしないことには、ユーザーに店舗情報が表示されないので、レターが届き次第早急にオーナー確認を済ませましょう。
【STEP4】店舗情報を掲載できるポータルサイトや情報サイト等に沢山登録する
MEOではサイテーションと言われるものが大切で、サイテーションが多いと上位表示しやすいと言われています。
サイテーションというのは、店舗名やプラン情報などを他サイトやSNS等で掲載・言及されていることを表しています。
そもそも有名店ならあらゆる媒体で言及されている数も多いというロジックから、有名店(人気のある店)=サイテーションが多い、サイテーションが多い=人気があると認識するからであろうと考えられます。
※明確なランキング要因としてGoogleから公表されているわけではありません。
どちらにしてもサイテーションが多ければ多いほど、Googleはその店舗の情報の影響力が高いと認識しやすい傾向があり、更新頻度が多い競合より、上位表示する可能性が高くなる可能性があるのでやるべき対策の一つです。
MEOには完璧な攻略法など存在しません。
だからこそサイテーションを増やしたからと上位表示するわけではありません。
ただ、見込み客に向けた営業活動をしっかり行っていれば、必然的に高まるものがサイテーションであるのは間違いないので、直接的な対策としてではなく”あり方”として重要だとお考えください。
【STEP5】最新情報の投稿を2~3日に1回は行う
Googleビジネスプロフィールのオーナーアカウントから行える最新情報に、2~3日に1回だけ「画像1枚+関連コメント200文字程度」を投稿しましょう。
最新情報というのは、次の赤枠のようなGoogleマイビジネスプロフィール上の投稿を指しています。
実際の投稿内容はこちらで、見ていただければわかりますが、ちょっとしたコメントとラーメンの紹介だけで、特別難しい文章が入っているわけでもありません。
こちらの店舗は、口コミ数は、競合店より多いわけでも少ないわけでもなく、今すぐ誰にでも入れられるような投稿内容を定期的に行っているだけのようですが「渋谷 とんこつラーメン」と検索した際に、最上部にでてきているようです。
最新情報への投稿は、検索エンジンやGoogleMAPを提供しているGoogleの立場になってみると、「投稿が新しい」「投稿が定期的にある」ことこそ、現時点で営業している店舗であるという証明になります。
だからこそ、最新情報への定期的な投稿が重要です。
最新情報の投稿のコツ
- 毎日投稿する必要はない(2~3日に1投稿が最適)
- 1投稿に含めるキーワードは1つだけにする(過度なキーワード対策は逆効果)
- 画像を必ず入れる
投稿が多ければ良いというわけではなく、自社店舗に関連する内容かつ、検索しているユーザーにとって必要な情報を投稿することに意味があります。
だからこそ、2~3日に1回の投稿で大丈夫なので、その1投稿に力を注ぎ、狙うキーワードをベースに文章を構成するようにしてみてください。
そしてその文章にマッチする画像をいれるようにしましょう。
- 飲食店の場合
→メニュー紹介(日替わりメニューや週替りメニュー)、こだわり紹介、機材紹介もあり - マッサージ・サロン等の場合
→施術メニューの紹介、技術の紹介もあり
その他の店舗でも、様々な投稿できる情報があるので、ひとまずやってみてください。
【STEP6】口コミ営業を行う(ユーザーがしやすくする工夫は必須)
お客様から、Googleの店舗情報のところに口コミを入れてもらえるように、口コミしてほしいことを伝える営業がすごく大切です!
特に良い口コミというのは、どれだけ感動を与えたとしても、こちらからお願いしないと書いてもらえないものなので、どれだけ多くの方に伝えるのかが重要になってきます。
美味しいお店を見つけたとしても、店を出て少し経った頃には忘れているように、口コミをしようという意識になる方は非常に少ないものです。
しかし、最悪と感じるような体験をしたお店には、悪い口コミは書きたくなる人もいるかもしれません。
人間は自分が参考にしている情報に対しても、ポジティブなものには働きかけないので、しっかりと口コミをしてほしい旨を伝えることが大切なのです。
口コミしやすくするコツ
結論からお伝えすると、Googleの自社店舗の口コミ投稿ページへ飛ぶQRコードを作成すると口コミしやすくなり、増やす対策になります。
Googleの店舗情報のところから口コミしてください!とお客様に伝えたところで、どこから口コミするのかわからない方がほとんどで、口コミをしてくれる人は非常に少ないものです。
だからこそ、口コミができるページへ直接飛ぶリンクを設置すれば、流石にスマホの操作方法がわからない人は少ないので、お客様の心理的にもしやすくなります。
Googleビジネスプロフィールから、口コミ入力欄にアクセスするURLを表示させる。
操作は、「クチコミ」→「クチコミを増やす」だけです。
そして、クチコミのリンクに記載されているURLをコピーしてください。
その後、ブラウザ上で無料で使えるQRコード生成ツールなどで、クチコミへのリンクURLを入れて作成ボタンを押せば簡単にQRコードの生成ができます。
生成されたQRコードは、画像として画面に表示したり、ペイペイ支払いのプラ板に貼り付けるのも自由です。
お客様にとって読み込みやすい位置に設置することが最適です。
以上が、自分でMEO対策をすすめる方法となります。
ここからは、よりMEO対策を成功させるためのコツをご紹介していきます。
MEO対策で上位表示させるコツ
端的にMEO対策のコツといっても、テクニックではありません。しかし、実施できると非常に大きな効果を及ぼすポイントをお伝えします。
- サイテーションを増やす施策をする
- SNSを更新する
- 場所別のキーワード順位を知る
コツ1:サイテーションを増やす施策をする
サイテーションというのは、他のサイトやプラットフォーム等で自社・店舗情報が掲載されることです。
サイテーションが多ければ多いほどMEOに対してポジティブな影響があります。
その理由は”知名度の高さ=サイテーションの多さ”としてGoogleは判断しているからであると想定され、知名度の高いビジネスは検索される回数が多いものだという考え方にあります。
だからこそ、サイテーションを高めることで、MEO対策の成功率を上げることができます。
サイテーションを高めるには?
- 広告を出す
- プレスリリースを配信する
- SNSを運用する
- クチコミを増やす
- ポータルサイトに掲載する
- Googleビジネスプロフィールの新着情報を入れる
サイテーションを増やす方法は沢山ありますが、最も効果的に増やす方法は情報が拡散される状態にすることです。
例えば、インスタグラマーやYoutuberに取り上げてもらったら、集客効果とともにサイテーションが爆発的に増加するので、拡散される可能性のある場所で情報が目立つようにしておくのは大切です。
コツ2:SNSを更新する
店舗情報やユーザー向け情報を発信する際に最適なSNSは次の3つです。
- インスタグラム
- Tik Tok
- フェイスブック
Instagramは徐々に利用者が減ってきていると言われていますが、画像で良さがわかるビジネスなら情報発信するSNSとして最適です。
またTik Tokも、画像でなくショートムービーなので更新するのが難しそうですが、アイデア次第で自社ビジネスの拡散に使える可能性があるのでチャレンジして見る価値はあります。
どちらにしても、SNSはサイテーションの獲得と集客の2つを満たしてくれる可能性のある無料媒体なので、使わない手はありません。
ただし、1年以上コンスタントに投稿していく覚悟は必要です。
コツ3:場所別のキーワード順位を知る
MEO対策では、MEOにおける自店舗の掲載順位を把握しておくことが大切です。
MEOでは、今いる場所から近くの店舗が上位表示されやすい傾向があり、検索する場所で順位が大幅に変動するものです。
そもそも自分のいる場所に一番近いのは自分の店舗となり、一般の方からが検索する順位と違うものです。だからこそ。自店舗の場所から数km離れた場所で、上位表示させたいキーワードで何位に掲載されているか?が大切です。
例えば、大阪在住のAさんは出張で東京(渋谷)に行くことに。
朝8時に新大阪を出発する新幹線にのり、10時40分に品川に到着。
渋谷でのアポが13時からで時間に余裕があるから、品川駅あたりで「渋谷 ラーメン屋」と検索した。
この場合、渋谷で検索した結果と順位が大きく変わりますが、品川での検索であっても上位表示されている場合は、ランチで行くお店の候補としてみてもらえる可能性が増します。
MEO対策をする場合、どこから検索され、どのキーワードで上位表示させると効果的なのか?まで考えた上で、そのキーワードでの検索順位も知ることで、より効果的なMEO対策が行えるようになるわけです。
まとめ
ここでは、MEO対策の基礎知識から、自分で対策を行う手順まで網羅的に解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。
最終的にこの記事でお伝えしたいことをまとめました。
- MEO対策の効果はビジネス次第ではある
- MEO対策は意味ないわけではない
- MEO対策は自分で行うことができる
- MEO対策は根気よく対策をする必要がある
- MEO対策の順位は実際の知名度と関係性が深い
MEO対策を成功させるには、実際に事業を盛り上げていくことが大切です。
ただ、事業を盛り上げるためにMEO対策を考えている方がほとんどかもしれませんが、MEO対策で事業が盛り上げるのではなく、あらゆる施策を行っていった結果、店舗の知名度が向上し、MEOでも順位が上昇していくわけです。
あらゆるプラットフォームも活用した上で、まず小さな地域での知名度をあげていく施策を次々と行っていけば、ある意味MEO対策に力を注がなくても上位表示する可能性もあります。
ぜひこの記事でお伝えしたことを参考にしてみてくださいね。