BtoCビジネスでGoogleのリスティング広告を活用する方法
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「Googleのリスティング広告を活用して、ECサイトの売上やWebからの予約・申し込みを増やしたい」
このように考えている方は多いでしょう。
Googleのリスティング広告には、BtoCビジネスに活かせる機能が多く、それらを使いこなすことでコンバージョン数の向上が期待できます。
今回は、BtoCビジネスのWebマーケティング担当者向けに、Googleのリスティング広告について解説します。
- Googleのリスティング広告の詳細
- Yahoo!のリスティング広告との違い
- BtoCビジネスで効果的にGoogleリスティング広告を活用する方法
上記について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Googleのリスティング広告とは
Google 広告のリスティング広告とは、ユーザーの検索語句に応じて検索結果の画面に表示されるテキスト広告のことです。
引用:Googleの検索結果
Googleで「Google 広告」と検索すると、上図のような広告が表示されます。
リスティング広告は、以下の構成要素で成り立っています。
- 広告アセット
- 見出し
- 説明文
- URL
- (任意)広告表示オプション
広告アセットに加えて任意で広告表示オプションを設定することにより、商品やサービスに関する追加情報を掲載したり、ユーザーへの訴求力を高めたりすることが可能です。
GoogleとYahoo!のリスティング広告の違い
GoogleとYahoo!のリスティング広告、どちらを運用すべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。
この章では、GoogleとYahoo!のリスティング広告の違いについて説明します。
- 配信面
- ターゲティング
- 広告表示オプション
上記の項目に沿って、1つずつ解説します。
配信面
GoogleとYahoo!のリスティング広告は、配信されるWebサイトが異なります。
リスティング広告は、GoogleとYahoo!の検索画面に表示されますが、それだけではありません。
それぞれの検索パートナーのWebサイトにも表示されます。
GoogleとYahoo!のリスティング広告の配信面を一覧表にしました。
Googleのリスティング広告 | Yahoo!のリスティング広告 |
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参照:Yahoo!JAPAN マーケティングソリューション広告掲載メディア
gooやBingといったほかの検索エンジンにも表示されるので、GoogleやYahoo!を利用していないユーザーにもリスティング広告を配信できます。
Googleのリスティング広告は、Googleの「ショッピング」タブやGoogleマップにも広告を配信できるという点が強みです。
ECサイトや飲食店、小売店ビジネスの広告におすすめです。
ターゲティング
Google 広告とYahoo!広告では、利用できるターゲティングが異なります。
ターゲティングとは、広告を配信するユーザーや配信面を絞り込んだり、配信スケジュールを設定できる機能です。
ターゲティングを活用することによって、商品に興味がありそうなユーザーに的確に広告を配信できます。
GoogleとYahoo!のリスティング広告で利用できるターゲティングを、それぞれ紹介します。
Googleのリスティング広告 | Yahoo!のリスティング広告 |
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参考:Google 広告ヘルプオーディエンス ターゲティングについて
参考:Yahoo!広告ヘルプ検索広告のターゲティングはどんな種類がありますか?
Googleの方がリスティング広告で利用できるターゲティングの種類が多く、詳細にユーザーを絞り込めます。
ユーザーを絞り込みすぎると広告の配信範囲が狭くなってしまいますが、広すぎると無駄なクリックが発生しやすくなり、費用対効果が落ちてしまいます。
興味関心が高いと思われるユーザーに的確に広告を配信するために、Google 広告のターゲティングを活用するのがおすすめです。
広告表示オプション
Google 広告とYahoo!広告では、利用できる広告表示オプションが異なります。
広告表示オプションとは、広告の説明文のほかにテキストやリンクなどを表示できるオプションです。
広告表示オプションを活用することで、広告の訴求力を高められ、クリック数やコンバージョン数向上が期待できます。
Googleリスティング広告の場合
引用:Google 広告のリスティング広告
※赤枠で囲っている部分が広告表示オプションです。
Yahoo!リスティング広告の場合
引用:Yahoo!広告ヘルプ広告表示オプションとは
GoogleとYahoo!のリスティング広告で利用できる広告表示オプションを一覧表にしました。
Yahoo! | |
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(全11種類) |
(全4種類) |
BtoCビジネスでGoogleのリスティング広告を活用する方法
Google 広告にはターゲティングや広告表示オプションの種類が多く、それらを使いこなすことでECサイトや店舗でのコンバージョン向上が期待できます。
BtoCビジネスにおける、Googleリスティング広告の効果的な使い方を、具体例を交えながら解説します。
広告表示オプションを活用して訴求力を高める
Googleのリスティング広告では、販促に使える豊富な広告表示オプションを利用できます。
BtoCビジネスにおすすめの広告表示オプションと、具体的な活用方法を解説します。
サイトリンク表示オプション
サイトリンク表示オプションは、リスティング広告の広告文下にリンクと説明文を表示できる広告表示オプションです。
引用:Google広告のリスティング広告
- 商品詳細
- 購入ページ
- お問い合わせページ
上記のようなページへのリンクを広告に表示することで、誘導したいページへのアクセスを促すことができ、コンバージョン数の向上が期待できます。
コールアウト表示オプション
コールアウト表示オプションは、広告文に商品やサービスの魅力、メリットを短いフレーズで追加できる広告表示オプションです。
「送料無料」「最安価格保証」といった宣伝文句を追加できるので、ユーザーに商品の魅力を端的に伝えることができます。
訴求力が高まり、クリック数の増加が期待できます。
構造化スニペット表示オプション
構造化スニペット表示オプションは、広告文の下に商品やサービスの概要を追記できる広告表示オプションです。
引用:株式会社あるるのリスティング広告
※赤枠で囲った部分が構造化スニペット表示オプション
短いフレーズで端的に商品の特徴を伝えられるので、訴求力が高まり、クリック数の増加が期待できるオプションです。
コールアウト表示オプションと似ていますが、構造化スニペット表示オプションでは宣伝文句が追加できないという点が異なります。
また、構造化スニペット表示オプションは、「タイプ」「サービス」といったヘッダーを設定しなければならないという特徴があります。
住所表示オプション
住所表示オプションは、リスティング広告に自社の事務所や店舗の住所を表示できるオプションです。
引用:Google 広告ヘルプ住所表示オプションについて
ユーザーが住所をクリックするとGoogleマップが表示され、現在地から店舗までのルートなどを確認できます。
住所だけでなく、以下の情報を広告に掲載することが可能です。
- 店舗までの距離とその市区町村(モバイル)
- 店舗の住所(パソコン)
- クリック可能な [電話] ボタン
- 店舗の営業時間や電話番号、写真、ルートなどの情報がまとめられた詳細ページへのリンク
引用:Google 広告ヘルプ住所表示オプションについて
広告が表示されたとしても、ユーザーが自分で住所を検索したり、ホームページにアクセスして店舗情報を調べるのは手間なので、コンバージョンを逃してしまうリスクがあります。
住所表示オプションで店舗や事務所の住所を表示させれば、ユーザーに来店を促すことができ、コンバージョン率の向上が期待できます。
住所表示オプションが適しているビジネスの例
- 飲食店
- 雑貨、インテリア、アパレルなどのショップ
- 不動産事務所
- クリニック
- 美容院
アフィリエイト住所表示オプション
アフィリエイト住所表示オプションは、チェーン店や小売店に自社商品を卸している場合、該当店舗の住所を広告に表示できるオプションです。
住所表示オプションと違い、自社の店舗住所を表示することはできません。
リスティング広告の下部に「近くの◯◯で取り扱いあり」と表示され、クリックすると店舗の場所やルートを確認できます。
チェーン店や小売店に卸している自社商品の売り上げを伸ばしたい場合におすすめの広告表示オプションです。
アフィリエイト住所表示オプションが適しているビジネスの例
- 家電量販店に電化製品を卸しているメーカー
- ドラッグストアに商品を卸している薬品メーカー
- コンビニに商品を卸している食品メーカー
価格表示オプション
価格表示オプションは、リスティング広告に商品やサービスの価格と、詳細ページへのリンクを掲載できる広告表示オプションです。
引用:ベルメゾンのGoogle 広告
取り扱い商品や価格を掲載できるほか、クリックすれば商品ページに遷移するので、ユーザーの購買意欲が高いうちにコンバージョンさせる効果が期待できます。
日用品やアパレル用品など衝動買いできる商品や、トラブル対応などの緊急性が高いサービスに適しています。
価格表示オプションが適しているビジネスの例
- 雑貨、文具、アパレル、キッチン用品などのECサイト
- 水道、ガス、スマホ修理などのトラブル対応サービス
画像表示オプション
画像表示オプションは、リスティング広告に画像を表示できるオプションです。
テキストのみの広告よりも視認性が高く、商品の魅力やブランドイメージを端的にユーザーに訴求できます。
引用:Google 広告ヘルプ画像表示オプションで魅力的な検索広告を配信する
飲食店や弁当の宅配などの食品関係ビジネスで利用すれば、商品の美味しさや魅力を画像で訴求できます。
ファッショナブルな印象を与えたいアパレルビジネスの場合も、画像表示オプションを利用することでユーザーにブランドイメージをアピールできます。
画像表示オプションが適しているビジネスの例
- ブランドイメージを重要視するアパレルショップ
- 飲食店、食料品の宅配などの食品関係ビジネス
- クリニック、スポーツジム、ヨガスタジオなどのサービス
プロモーション表示オプション
プロモーション表示オプションは、リスティング広告の下部にセール情報を追記できる広告表示オプションです。
セール情報を独立させて表示できるので視認性が高く、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
引用:BELTAのGoogleリスティング広告
※赤枠で囲った部分がプロモーション表示オプション
年中行事を選択でき、母の日やクリスマスなど季節ごとのセールにも対応しています。
プロモーション表示オプションが適しているビジネス
- セールを頻繁に行うECサイト
ターゲティングを活用して潜在顧客にアプローチする
Googleのリスティング広告では、11種類のターゲティングを利用できます。
広告配信の対象となるユーザーを絞り込んだり、スケジュール設定をすることで、興味関心の高いユーザーのからのクリック数向上が期待できます。
BtoCビジネスで特に活用したいターゲティングとその内容を解説します。
ターゲティング | 内容 |
---|---|
アフィニティカテゴリ | 美容、旅行、スポーツなど、特定のカテゴリに興味関心のあるユーザーに広告を配信する |
購買意向の強いセグメント | アパレル、家電、ギフトなどの商品を購入検討していると思われるユーザーに広告を配信する |
リマーケティング | Webサイトに訪問したことのあるユーザーに広告を配信し、再訪問を促す |
BtoCビジネスの場合は、ECサイトやWebサイト上の申し込みなど、オンライン上でコンバージョンが完結するものが多いです。
そのため、興味関心の高いユーザーやWebサイトに訪問履歴のあるユーザーに広告を配信しWebサイトに集客することで、コンバージョン率の向上が期待できます。
ターゲティング活用の例:アフィニティカテゴリを利用した場合
- 旅行用品通販サイトの場合:「旅行好き」「カメラ愛好家」「冒険好き」などのカテゴリーを選択
- キッチン用品通販サイトの場合:「料理好き」「エコライフ派」などのカテゴリーを選択
BtoCにおけるGoogleリスティング広告の成功事例
実際のBtoCビジネスで、Googleのリスティング広告で成果を上げている事例を紹介します。
成功事例①:浅間温泉 富士乃湯
長野県にある老舗の温泉旅館、富士乃湯の事例です。
オンライン予約を受け付けている富士乃湯では、インターネット上での認知拡大を課題としていました。
Googleのリスティング広告を運用し、旅行の検討段階にあるユーザーにアプローチできるようになりました。
成功事例②:ココマミー
マタニティウェア専門のECサイト、ココマミーの事例です。
20代後半の女性をターゲットにGoogleのリスティング広告を運用していましたが、「妊婦」などのビッグワードだと単価が上がってしまうという課題がありました。
この課題に対しターゲティングの精査に力を入れ、「妊婦 お腹 張る」といった複合キーワードでや、リマーケティングを活用する施策を取りました。
その結果、クリック数が14,000件に拡大、Google 広告経由の売り上げが全体の4割になるという成果を上げています。
バリューエージェントの成功事例①:株式会社グラウンド様
不動産売買の仲介をされている、株式会社グランド様の事例です。
Googleのリスティング広告を運用していましたが、LINEの登録件数が伸びず、ターゲット外のユーザーからの問い合わせも多いという課題がありました。
リスティング広告運用を当社に変更したところ、LINE登録者数は2倍以上に伸び、成約にもつながりやすくなったという成果が出ています。
バリューエージェントの成功事例②: 植木屋松正様
庭木の剪定や植栽管理をされている、植木屋松正様の事例です。
当社でGoogleリスティング広告の運用をし、改善を繰り返すことでコンバージョン単価を下げることに成功しました。
その状態を維持しながら問い合わせ数を増やし、閑散期でもリスティング広告経由で問い合わせを獲得しています。
まとめ
Googleのリスティング広告についての詳細と、BtoCビジネスで活用する方法を解説しました。
Googleのリスティング広告は、ターゲティングや広告表示オプションの種類が豊富にあります。
店舗型のBtoCビジネスや、オンライン上でコンバージョンが完結するC向けECサイトのビジネスに活用するのがおすすめです。
おすすめの広告表示オプションまとめ
- サイトリンク表示オプション
- コールアウト表示オプション
- 構造化スニペット表示オプション
- 住所表示オプション
- 価格表示オプション
- 画像表示オプション
- プロモーション表示オプション
おすすめのターゲティングまとめ
- アフィニティカテゴリ
- 購買意向の強いセグメント
- リマーケティング
Googleのリスティング広告を始める際は、この記事を参考に、広告表示オプションやターゲティングを活用してみてはいかがでしょうか。