【最新版】無料で利用できるSEO対策ツール8選!目的別に概要や使い方を紹介
自社メディアのPV数を増やすために、SEO対策による記事の上位表示を狙い、試行錯誤している担当者が多いと思います。
ただ、SEO対策にかけられる予算が限られており、機能性に優れているSEO対策の有料ツールの導入が難しい企業も少なくないでしょう。
そこで今回は、無料でSEO対策ができる方法やツールについて紹介します。
WebサイトのPV数が1万〜10万PVで停滞しており、費用をかけずに自社の記事を上位表示させたい担当者の方は、参考にしてみてください。
SEO対策とは?
SEO対策とは、検索エンジンで上位表示されてWebサイトへの流入数を増やすための施策を指します。
検索エンジンではSEO対策がしっかりとされているWebサイトを上位に表示させるアルゴリズムになっており、このアルゴリズムは定期的に更新されます。
そのため、常に自社のサイトを上位に表示させ続けるためには、SEO対策のノウハウや施策の実行が重要です。
社内で具体的な対策の検討や実行ができていない担当者は、自社サービスの認知獲得やコンバーションのために対策の実施を検討しましょう。
SEO対策の種類
SEO対策には、主に以下の3つの種類があります。
- 内部SEO対策
- 外部SEO対策
- コンテンツSEO対策
それぞれの対策について解説していきます。
内部SEO対策
内部SEO対策とは、自社のWebサイト内部で施すSEO対策です。
具体的には、Webサイトの訪問者が快適に記事を閲覧できるような構造の設計や、HTMLタグのソースを適切に入力することなどがあります。
内部SEO対策で訪問者の滞在時間が伸びれば、有益なWebサイトとして検索エンジンに評価され、上位に表示される可能性が高くなります。
まだ具体的な対策を講じていない担当者は、必ず実行するようにしましょう。
内部SEO対策の詳細はこちらの記事でも紹介しています。
内部SEO対策で必要な全24項目|これさえやれば完璧【2022年最新】
外部SEO対策
外部SEO対策は、自社Webサイト以外の他のWebサイトから評価してもらうためのSEO対策です。
例えば、自社のWebサイトと関連性の高いWebサイトから外部リンクを獲得できれば、サイトの評価が高まります。
具体的には、自社がWebマーケティングを事業とする企業の場合、著名なマーケティングメディアでおすすめのWebマーケティング企業を紹介する記事に掲載されれば、検索エンジンから評価されやすくなります。
内部対策とは異なり、意図的に外部リンクを獲得してSEO対策を行うのは困難ですが、良質なコンテンツの発信を継続し、他のWebメディアから注目されるように意識しましょう。
外部SEO対策の効果については、こちらのYouTube動画で解説しています。
コンテンツSEO対策
コンテンツSEO対策とは、ペルソナに向けた質の高い記事を作成し、上位表示を狙うSEO対策です。
内部・外部SEO対策も重要ですが、記事の内容がペルソナにとって有益なものでなければ、Webサイト内の記事の閲覧は単発で終わってしまい、外部リンクの取得も困難です。
そのため、ペルソナの潜在的な悩みや知りたい情報を明確にし、それを元に記事の構成の作成や執筆が重要となります。
コンテンツSEO対策のコツについても、こちらのYouTube動画で解説しています。
無料でできる内部SEO対策とおすすめツール4選
自社のWebサイトのSEO対策の予算が限られている担当者に向けて、無料でできる内部SEO対策とおすすめのツールを紹介します。
現在WebサイトのPV数が10万PV前後で停滞してしまい、狙っているコンバージョンが達成できていない担当者は参考にしてみてください。
Googleにクロールされるための施策の実施
SEOで評価されるために、Googleからクロールされるための施策を実施する必要があります。
クロールとは、Googleのクローラーがコンテンツを読み取っていく作業です。
このクローラーが滞りなくスムーズにサイト内を巡回し、有益なコンテンツを確認させることで、サイトの評価が高まりやすくなります。
具体的には、サイト内の構造をシンプルにしたり、パンくずリストを作成することで、クロールしやすくなります。
例えば、記事のカテゴリーを3つ程度に絞り、読者が知りたい情報に辿り着きやすくするとよいでしょう。
パンくずリストは、以下のようなイメージです。
構造が複雑で自社の記事の閲覧がスムーズに進まないと感じた時は、一度構造の見直しをするのがおすすめです。
Googleにインデックスしてもらうための施策の実施
上位に表示されるためには、記事をインデックスしてもらうのが重要です。
インデックスとは、記事の情報を正しく蓄積させることを指します。
クロールによってWebサイト内の記事が確認されますが、正しくインデックスされないと、適切な評価がされません。
SEO対策で重要になるタイトルや見出しにおいて、上位表示を狙いたいキーワードが入っていなかったり、そもそも見出しタグの設定に誤りがあり、見出しとして認識されないと、Googleから評価されずに上位表示が困難になります。
例えば、通常であれば「<h2>」で大見出しを設定するところを、誤りで<h2のように「>」の部分が抜けていると、見出しとして認識されません。
その他、記事内に掲載する画像にalt属性で説明を記入することで、どのような画像が設定されているかをGoogleが判断できます。
おすすめ内部SEO対策ツール①SEO Pack 内部SEOスコア – SEO内部対策チェックツール
SEO Packの「内部SEOスコア – SEO内部対策チェックツール」とは、対象の記事URLとキーワードを入力するだけで、内部SEOがしっかりと施されているかスコアで確認できる無料ツールです。
例えば、「Webマーケティング業界 転職」のキーワードを狙った記事とキーワードを入力すると、スコアと同時に修正点を指摘してくれます。
競合記事も調査してみることで、上位表示されている記事と自社の記事で何が違うのか確認するのに効果的です。
あくまで特定の基準による判定ではありますが、Googleのガイドラインからの評価を定量的に確認できます。
まだ内部SEO対策を実行できていない担当者は、実行前と後でどのくらいスコアが変化したか確認し、定期的に確認して改善を進めましょう。
おすすめ内部SEO対策ツール②高評価 Find A
高評価は、SEO Packと同様にURLとキーワードを入力することで、対策度合いを確認できる無料ツールです。
SEO Packよりも詳細な内容を確認できるのが特徴です。
具体的には、SEOで重要なtitleタグやメタディスクリプションなどのマッチ率を詳細にチェックできます。
例えば、「Facebook アカウント 停止」のキーワードで上位表示を狙った記事を調査してみると、以下のように点数とグラフで表示されました。
また、競合の記事を調査してみると点数は90点を記録していたため、不足している部分はどこかグラフを照らし合わせて確認できます。
適切なタイトル設定や文字数、見出し設定ができているか確認したい担当者におすすめです。
おすすめ内部SEO対策ツール③Semrush
Semrushは、全世界で利用されているSEO対策ツールです。
無料版でも使用でき、関連キーワードの確認やサイトの診断を行えます。
具体的には、対策キーワードと関係性の高いキーワードを一覧で確認でき、構成や記事作成の参考になります。
例えば「Webマーケティング」という対策キーワードを入力した場合、関連キーワードが以下のように一覧で表示され、それぞれ検索ボリュームや競合性、クリック単価などを確認できます。
またサイト診断では、クロールしやすいサイト構造かも確認が可能です。
おすすめ内部SEO対策ツール④Google Search Console
Google Search Consoleとは、Webサイトのパフォーマンスを確認できるツールです。
具体的には、Google検索での表示順位やクリック数、被リンクの獲得状況の確認が可能です。
例えば、上記のようにどのようなクエリでどれだけ表示され、クリックされているのかを把握できます。
上位を取れている記事は、リライトすることでさらに順位を上げることができ、自社サイトにとって集客の要になるコンテンツへの育成が可能です。
Google Analyticsとは異なり、検索におけるパフォーマンスを確認できるため、併用をおすすめします。
検索結果の確認により、どの記事がリライトが必要なのか判断できるため、Google Search Consoleも必須で使用しましょう。
無料でできる外部SEO対策とおすすめツール2選
無料で利用できる外部SEO対策と、おすすめのツールについて紹介します。
知識がなく外部SEO対策まで実行できていない担当者の方は参考にしてみてください。
被リンクを獲得できるコンテンツの検討・作成
被リンクを獲得するために、有益なコンテンツの作成が必要です。
外部メディアからリンクを獲得するには、ペルソナに対して有益な情報を得られるメディアだと評価されなければいけません。
調べればすぐに出てくる情報ではなく、一次情報や実体験を交えた独自性のあるコンテンツの作成が必要です。
例えば、自動車を作る上で必須のナットランナーを製造するようなニッチな業界の企業であれば、独自性のある希少性の高い情報を発信できる可能性があります。
自社で提供できる情報は何かを検討し、記事に活用しましょう。
サイテーションを獲得する施策の実施
SEO対策において、サイテーションの存在も大きいです。
サイテーションとは、Web上で自社の社名やサイト名について紹介・言及される行為を指します。
被リンクと同様に、外部のサイト等で自社に関する情報が発信されることで、Googleからの評価が高まりやすくなります。
サイテーションを獲得する方法として、NAP情報の記載などがあります。
NAP情報は、サイトを運営する企業の会社名や住所、公式サイトのURLなどです。
認知されるように、NAPを掲載していない企業はすぐに掲載するようにしましょう。
SNSで拡散されやすい記事の作成
SNS上での拡散もSEO対策において重要です。
Web上だけでなく、SNSで広く認知されることで、記事のPV数や滞在時間が増加し、Googleから評価されやすくなります。
SNSで拡散されやすい記事として、情報量が多くニーズが限定されていないという特徴があります。
例えば、アルゴリズムが定期的に更新されていく中で、適切なSEO対策を行うために悩んでいる担当者は多くいるでしょう。
その中で「企業のSEO担当者必見!最新のSEO対策チェックリスト100選」のような、ニーズがある程度予測できる情報量の多いまとめ記事は、拡散されやすい傾向にあります。
自社で提供できるノウハウがないか検討し、SNSでの拡散を検討してみましょう。
おすすめ外部SEO対策ツール①Meet Link Explorer
Meet Link Explorerは、被リンクを確認できるツールです。
無料版での利用が可能で、URLを入力すればどこからリンクが貼られているのかを調べることができます。
例えば、自社の「リスティング広告とディスプレイ広告の違い|使い分けと活用事例も」という記事を検索すると、以下の画面が表示されます。
内部リンクは100%であるものの、外部リンクの部分が表示されていないことから、外部リンクを取得できてないことがわかります。
自社の記事が被リンクされているかを短時間で確認できるのでおすすめです。
おすすめ外部SEO対策ツール②hanasakigani.jp
hanasakigani.jpは、自社サイトの被リンクだけでなく、競合の被リンク属性を比較できるツールです。
例えば、以下のように自社のドメインを入力すると、被リンクの数とどこに掲載されているか一覧で確認が可能です。
また、hanasakigani.jpで競合の被リンク状態を確認し、勝てそうな領域で勝負をする際の参考におすすめです。
無料でできるコンテンツSEO対策とおすすめツール2選
コンテンツSEO対策を無料で行う方法とおすすめのツールを紹介します。
特に、まだSEO担当者を任されたばかりで、知識が浅い人は参考にしてみてください。
上位表示を狙えるキーワードの選定
SEOで上位表示を狙う場合は、キーワードの選定が重要です。
記事数が多くなくメディアとして育っていない状態で競合が多いキーワードを狙っても、Googleからドメイン自体を評価されていないため、上位表示が困難です。
そのため、最初は検索ボリュームが1万以下のスモールキーワードから記事にしていきましょう。
記事数が最低でも10記事溜まった段階で、1万〜10万のミドルキーワードを狙うのがおすすめです。
検索意図に沿った構成の作成
読者に検索意図に沿った構成の作成は、上位表示できるかどうかを左右する工程です。
狙ったキーワードが競合が少なく勝ち目のあるものでも、構成がペルソナの検索意図に沿っていなければ、Googleから有益なコンテンツとして評価されず、上位表示は難しいでしょう。
例えば、「東京 プログラミングスクール」で検索したユーザーは、東京都内でおすすめのプログラミングスクールを探している可能性が高いです。
ただ、狙うキーワードと反して構成段階で大阪だけでしか展開していないスクールを紹介する内容にすると、検索意図を汲み取った記事にはなりません。
本当にペルソナが求めている情報は何かを検討し、それから構成の作成に着手しましょう。
既存記事のリライト
既存記事のリライトも検索順位を上げるうえで重要な作業です。
既にリリースしている記事は、ツールや目視で検索順位を確認できますが、もし10位以下の場合、視認される確率が下がるため、リライトが必要になります。
上位表示されていない理由として、独自性に欠ける内容であったり、情報量が少ない可能性があるため、追記して検索意図を満たしている記事を作成しましょう。
おすすめコンテンツSEO対策ツール①Google Analytics
Google Analyticsは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。
自社のWebサイトの訪問したユーザーの行動やPV数、流入経路などを簡単に把握できます。
特に、地方を中心に事業を展開している企業は、訪問者がどこの地域の人が多いのか確認できる機能があるため、しっかりとペルソナにコンテンツが届いているか確認するのに効果的です。
また、例えば左側のメニュー「行動」から、各ページのPV数を確認できます。
予想よりもPV数が集まっていない記事は、リライトが必要になるため、コンテンツ強化の参考になります。
その他、記事の滞在時間などコンテンツの質を把握するための参考にもなるので、まだ導入していない担当者は必ず導入しましょう。
おすすめコンテンツSEO対策ツール②Google キーワードプランナー
Google キーワードプランナーは、狙うキーワードを検討する際に参考になるツールです。
狙いたいキーワードを入力すると、検索ボリュームや競合性を確認できます。
例えば、大阪で学習塾を提供しており、Webサイトから集客を検討している企業の場合、「大阪 学習塾」で検索すると、以下のように候補のキーワードや検索ボリュームが一覧で表示されます。
「大阪 学習塾」は検索ボリュームが10〜100のスモールキーワードであり、競合性は中であるため、比較的上位の表示を狙えやすいキーワードと言えるでしょう。
このように、自社サービスに集客するために適切なキーワードをキーワードプランナーで検討し、記事の作成に移ることで上位表示の確率が高くなります。
まとめ
今回は、無料で利用できるSEO対策ツールや具体的な対策法について解説しました。
SEOのアルゴリズムが定期的に更新されている中で、常に自社のWebサイトの状態を把握し、リライトなどの適切な対応が必要となっています。
今回紹介した対策法やツールを参考に、SEO対策を徹底して行いましょう。