Instagram広告のクリック単価(CPC)方式とは?費用対効果を高める方法5選

Instagram広告の出稿を検討している企業の中で、課金方法の選択で悩まれている企業は少なくないでしょう。この記事では、Instagram広告の課金方法の一つであるクリック単価(CPC)方式について解説します。

これからInstagram広告を出稿し、サービスや商品の認知獲得からコンバージョンを検討されている企業ご担当者様の参考になれば幸いです。

Instagram広告の課金方法「クリック単価(CPC)方式」とは?

Instagram広告には、4つの課金方法があります。どんな目的で広告出稿するか管理画面で選択することで、自動的に課金方法が決まる仕組みです。

広告の出稿を検討している企業は、それぞれの課金方法の特徴を理解し、費用対効果を高めるために適切な選択が必要です。ここでは、クリック単価方式を中心に、それ以外の課金方法についても紹介します。

クリック単価方式(Cost per Click)

クリック単価方式(CPC)は、広告がクリックされた回数で課金される方式です。何度表示されてもクリックされない限り課金が発生しないため、興味をもってアクションを起こしたユーザーだけに、効率よく費用投下することが可能です。

クリック単価方式は、自身のウェブサイトへの誘導を目的として広告を運用する際におすすめの方法です。たとえば、コンバージョンさせたい商品を明確に訴求するクリエイティブで広告出稿すれば、関心のあるユーザーのみがクリックし、興味のないユーザーからのクリックを避けることができるでしょう。よって、費用対効果が高くなる傾向にあります。

一方で、商品をとにかく多くの人に認知させたい場合には、クリック単価方式以外を選んだほうがよいかもしれません。プロモーションのフェーズに応じて目的を選択しましょう。

なお、クリック単価は1クリックあたり40円から100円が相場ですが、設定するターゲットのボリュームやクリック率によって変動します。

その他の課金方法

クリック単価方式以外の課金方法としては、以下の3つがあります。

  1. インプレッション課金方式(CPM)
  2. 広告視聴単価方式(CPV)
  3. インストール課金方式(CPI)

①インプレッション課金方式(CPM)

インプレッション課金方式は、広告が表示された回数ごとに課金される方式です。1,000回表示あたりの単価で算出されます。

表示ごとに費用が発生するため、仮に1クリックもなかったとしても広告費はかかります。一方で、クリック単価方式と比べて多くの人にリーチできる可能性はあるでしょう。コンバージョンよりも広告を通した認知拡大を目的に出稿したい企業へおすすめです。

②広告視聴単価方式(CPV)

広告視聴単価方式(CPV)は、動画広告を出稿する際に適用される課金方式です。

動画での広告を出稿した際に、動画が15秒以上再生された場合、または15秒未満の動画が最後まで視聴された場合に費用が発生します。

インプレッション課金同様、クリックなどのアクションの有無を問わず費用発生となります。ただ、15秒以上の動画なら、15秒以上再生されなければ課金されません。この仕組みを活かして、ある程度興味をもったユーザーのみに費用を投下することはできるでしょう。視聴時間にかかわらず広告費がかかるTVCMなどと比較すれば、効率的な動画広告と言えるかもしれません。

③インストール課金方式(CPI)

インストール課金方式(CPI)は、広告で訴求したアプリのインストール数によって課金される方式です。

アプリのインストールをコンバージョンとして設定している企業は、インストールされた回数分のみ費用が発生するため、費用対効果の高い出稿ができます。

この方式は実績が必要なため、最初から設定することはできません。他の課金方法でインストール数が増えてくると設定ができるようになる方式です。

Instagram広告の課金方法でクリック単価(CPC)方式を採用するメリット

競合が少ないサービスや商品のコンバージョンを目的とする場合、クリック単価方式での出稿により、低い単価で広告配信できる可能性があります。

クリック単価は広告表示毎におこなわれるオークションによって決定するため、競合となる企業や商品が多いほど高くなる傾向にあります。そのため、競合が少ない商品を持っている企業は、クリック単価方式での出稿により、費用対効果の高い配信が期待できるでしょう。

たとえば、比較的Instagram内での競合が少ない住宅メーカーやアウトドアメーカー、家具メーカーなどは、広告を出稿している企業も少ないと予想されるため、クリック単価が低い状態で配信できる可能性が高いと推察されます。

反対に、Instagram内で競合の多い商品は、クリック単価が高くなる傾向にあるので注意が必要です。たとえば、コスメ系は若いInstagramユーザーと相性が良いため、多くの企業が積極的に広告を出稿しています。出稿したい企業が多ければオークションの入札単価も吊り上がってしまいます。

クリック単価方式での出稿を検討している企業は、まず競合分析から始めることをおすすめします。実際にInstagramで他社のアカウントを見たり、関連ワードをハッシュタグ検索したり、競合の広告に触れたりしながら、自社がInstagram広告を出稿すべきか見極めましょう。

Instagram広告のクリック単価方式の設定方法

Instagram広告の課金方法は4つありますが、各課金方法は自由に選択ができません。自由に設定できると思われている方が多いため、出稿の際に注意が必要です。

課金方法は、広告を出稿する際に管理画面で設定する[目的]によってInstagram側が決定します。クリック単価方式を設定したい場合の選ぶべき[目的]は「トラフィック」または「アプリの宣伝」です。

「売上」を目的にするとクリック単価方式は利用できませんので注意してください。このため、商品の販売などコンバージョンを目的としてクリック単価方式を使いたい場合は、「トラフィック」を[目的]にする必要があります。

「目的」ごとの課金方法をまとめた以下の表をご参考ください。

目的

課金方法

認知度

インプレッション課金方式、広告視聴単価方式(動画の場合)

トラフィック

インプレッション課金方式、クリック単価方式

エンゲージメント

インプレッション課金方式、広告視聴単価方式(動画の場合)

リード

インプレッション課金方式

アプリの宣伝

インストール課金方式、クリック単価方式

売上

インプレッション課金方式

Instagram広告を出稿する際に最適なクリック単価

Instagram広告のクリック単価の相場は、40円から100円です。高くても、120円前後で収まるものがほとんどです。ただ、これはあくまでも目安であり、Instagram広告は常に入札が発生しているため、オークションによってクリック単価が高騰する可能性もあります。

広告の目的や業界、コンバージョンさせたい商品・サービスによって、最適なクリック単価は異なります。まずは自社商品・サービスにとって最適なクリック単価はどのくらいか検討しましょう。

たとえば、Instagram内で競合が少なく、比較的高価格の商品のコンバージョンを目的とした家具メーカーなら、相場よりも高めのクリック単価を設定し、広告が狙い通り掲載されるよう調整することをおすすめします。家具メーカーは商品の単価が高いため、コンバージョンによる広告からの成果を獲得できれば、多少クリック単価が高くなったとしても問題ないでしょう。一方、競合の多い美容系アカウントで広告を出稿する場合は、クリック単価が高騰する可能性が高くなります。

初めてInstagram広告を出稿する際はどのくらいのクリック単価になるか見えにくいため、少額から出稿して適切なクリック単価を探っていきましょう。幸い、Instagram広告は比較的安価(最小100円から)での出稿が可能です。入札単価やターゲット設定を調整しながら、成果獲得の状況を見ていきましょう。

Instagram広告の平均クリック率

Instagram広告の平均クリック率は、1%前後です。他のWEB広告と比較しても平均的なクリック率だと言えるでしょう。なお、Instagram広告では他のWEB広告よりも細かいターゲティングが可能であり、詳細なターゲット設定によってクリック率の上昇を狙えます。

具体的には、以下のターゲティングが可能です。

  • ユーザー属性ターゲティング…年齢/性別/地域など
  • インタレストターゲティング…興味関心/行動(位置情報など)
  • カスタムオーディエンスターゲティング…自社保有データの広告活用(電話番号/メールアドレスなど)
  • 類似オーディエンスターゲティング…設定したターゲティングの拡張

加えて、クリエイティブの工夫で視認性の改善と質の高い訴求ができれば、1%以上のクリック率を期待できます。

クリエイティブを作成する際に、以下のポイントを意識しましょう。

  • 正方形の画像を使用する
  • 解像度が高い画像を使用する
  • 上下240px内には重要な要素は入れない
  • 目を引きやすいよう背景色を工夫する
  • ファーストインプレッションに注力する
  • 多様なフォーマットを用意し検証をおこなう

たとえば、商品の機能性や効果が重要視される美容品メーカーが広告を出稿する場合、商品の画像だけでなく、テキストや動画で具体的な商品情報を伝える必要があります。

クリエイティブ内にテキストがなく、商品の特徴が伝わらない広告では、ユーザーが興味を持ちクリックする確率は低くなるでしょう。そのため美容品メーカーの場合は、情報を多く伝えられるカタログ式の広告や動画広告がおすすめです。

また、クリックされるためのファーストインプレッションとして、著名人の起用なども効果的です。クリエイティブに確実な正解はないので、ABテストを繰り返して自社に合った訴求方法を見つけていきましょう。

Instagram広告のクリック単価が高騰する原因

Instagram広告のクリック単価が高騰する原因として、主に以下の2点が考えられます。

  • クリック率が低い
  • 広告の関連度が低い

クリック率が低い

クリック率が低いと、入札単価に対してクリックされる回数が少ないため、クリック単価が高騰する可能性があります。平均的なクリック率は1%前後であるため、定期的にクリック率を測定し、1%を大きく下回る場合は改善が必要です。

たとえば、上記で説明したようなファーストインプレッションが悪く情報量の少ない美容品メーカーの広告の場合、クリック率が悪くなり、クリック単価の高騰を招きます。そのため、クリック率が低いと感じたら、クリエイティブ等を改善し、改善ごとに定期的にクリック率を測定しましょう。

クリック率がもっとも高いクリエイティブやターゲット設定の広告を継続的に掲載することで、費用対効果の高い広告の出稿が可能です。

ただ、クリック率が高かったとしてもコンバージョンに繋がらないと費用対効果が悪くなるため、1%前後で適切な成果が出るようにターゲット設定などの見直しも行うようにしましょう。

広告の関連度が低い

Instagram広告の関連度が低いと、広告の品質が悪いとInstagram側から判断され、広告が掲載されずに単価が高騰する可能性があります。

具体的には、関連度は以下の項目で判断されています。

  • 品質ランキング
  • エンゲージメント率ランキング
  • コンバージョン率ランキング

つまり、広告に対するユーザーのアクション(クリックやコンバージョンなど)が悪いと、質の悪い広告だと判断されてしまいます。

Instagram広告で費用対効果を高める方法5選

Instagram広告で費用対効果を高めるために押さえておきたいポイントを5つ紹介します。

まず原則として、クリック単価方式の場合、目的が「トラフィック」(または「アプリの宣伝」)になるため、Meta広告マネージャー上でコンバージョン数を確認しながら改善や修正をすることができません。

広告マネージャーでは、リンクのクリック数(ウェブサイトへのトラフィック誘導数)が確認でき、広告の最適化もこのクリック数が増えるように自動で最適化されていきます。

このためGoogleAnalyticsなど他のアクセス解析ツールを確認しながら広告の改善を行っていくことになります。(GA4の場合は、URLパラメータのutm_campaign等を利用することで、どの広告やクリエイティブからの成果なのかを確認できます。)

①最適なターゲティングボリュームにする

適切なクリック単価で配信し、成果につなげるためには、狭すぎず広すぎない最適なターゲット設定が重要です。

ターゲット設定が広く対象ユーザーが多い場合、オークションで競合とバッティングしにくく、クリック単価が抑えられる傾向にあります。しかし、自社より高い単価で入札している競合がある場合、なかなか表示されないため、コンバージョンしにくいデメリットはあるでしょう。

反対に、ターゲットを絞るとオークションでの希少性が高まり、クリック単価が高くなります。クリック単価は高くても、狙ったターゲットに表示されるため、コンバージョンが期待できるでしょう。しかし、確度の高い顧客へ的確にアプローチできていないと、クリック単価は高いのにコンバージョンしにくい状態になってしまいます。

上記の通り、ターゲット設定は広い場合も狭い場合もメリット・デメリットがあります。最適なボリュームは企業や商品によって大きく異なるため、目安はありません。そのため、「自社にとって最適なターゲットはどんなInstagramユーザーなのか」を配信前に明確にする必要があります。

たとえば、東京都内で20代向けのコスメ商品を扱う店舗が広告を出稿する場合、Instagram内で競合他社が多いため、詳細なターゲット設定が重要です。

非推奨設定例

性別:女性
年齢層:全世代
エリア:全国
興味関心:設定なし

推奨設定例

性別:女性
年齢層:20代
エリア:東京都
興味関心:買い物

その他、Instagram広告では学歴や仕事、子どもの有無などでもターゲットの絞り込みが可能です。もし商品コンセプトが「お母さんでもまだまだ綺麗を楽しみたい」のようなものであれば、子どもの有無を有りに設定することで、ターゲットをさらに絞り込むことができるでしょう。

このように競合が多い場合は、自社商品の特徴を踏まえ、できるだけターゲット層を細かく設定することをおすすめします。

②クリエイティブのABテストを繰り返す

Instagram広告で効果を出すためには、クリエイティブを定期的に変更し、さまざまなパターンのABテストを重ねていきましょう。

どんなに他社で効果が出ているクリエイティブの系統でも、自社で同じような効果が出るかは試してみなければ分かりません。いつでも何度でもクリエイティブの差し替えができるInstagram広告のメリットを活かして、自社にとっての「勝ちパターン」を見つけましょう。

たとえば、以下のようなABテストが考えられます。

  • バナー内のキャッチコピー違い
  • 見出し、本文のテキスト違い
  • 色違い(暖色系VS寒色系など)
  • 訴求商品違い
  • 実写メインVSイラストメイン
  • フリー素材VS著名人起用

なお、一度「勝ちパターン」が見つかったとしても、定期的にクリエイティブを差し替えることをおすすめします。なぜなら、同じクリエイティブを同じターゲットへ配信し続けると、どんなに良好なクリエイティブだとしてもユーザーが飽きてしまい、徐々にクリック率やエンゲージメント率(いいねやコメントなど)が低下してしまうからです。

クリック率が低下すれば、広告の品質が下がったと判断され、クリック単価は高騰してしまいます。広告の費用対効果を保つためにも、一定期間でクリエイティブを変え、常に最良のパターンを模索していきましょう。

③遷移先ページ(LP)を改善する

最終的なコンバージョンにつなげていくためには、クリック単価やクリック率の改善だけではなく、遷移先ページの改善も重要です。

どんなにInstagram広告の管理画面で「広告」の改善をしたとしても、ユーザーが最終的にたどり着き、購入や申込の判断をするのは、遷移先のランディングページやECサイトです。

クリック単価やクリック率は平均の範囲内なのに、なかなか成果につながらないという場合は、遷移先ページで離脱を引き起こしていないか、どこで躓いているのか、Googleアナリティクス等でチェックしてみましょう。

ボタンひとつ、フォームの項目ひとつでコンバージョン率は大きく変わる可能性があります。広告とサイト改善を別物と考えず、同時並行でコンバージョンされやすい設計を考えてみてください。

Instagram広告(Facebook広告)のコンバージョン改善については、以下の記事もご参考ください。
【初心者向け】Facebook広告「コンバージョン」の定義・メリットとは?効果が出ないときの3つの改善ポイント

④Instagram広告限定キャンペーンをおこなう

「この広告を見た人限定!」といったキャンペーン訴求は、Instagram広告で効果的な手法です。Instagram広告だけのキャンペーンを展開し、受け皿となる専用ランディングページなどに誘導して、コンバージョン率を高めましょう。

たとえば以下のような限定キャンペーンが考えられます。

  • ○○%OFF
  • ○○円引き
  • 初回無料
  • 購入でもう1個プレゼント
  • 来店でギフト券をプレゼント

「○○%OFF」表記にするか、「○○円引き」表記にするかなど、限定キャンペーンの表現でも広告効果に差異が出る可能性があるため、ABテストで細かく調整するとよいでしょう。

割引や無料プレゼントのキャンペーンをおこなえば、1コンバージョンあたりの利益は小さくなりますが、そのぶん獲得効率が向上することで結果的に費用対効果が改善するケースは多いです。利益とのバランスを見ながら適切なタイミングで限定訴求をおこなっていきましょう。

⑤予算を見直す

クリック単価、クリック率、コンバージョン率が悪くないのに、なかなか目標とする成果に到達しない……という場合は、予算が適切でないのかもしれません

Instagram広告は費用を投下したぶんだけ配信される仕組みです。クリック単価方式であれば、「費用÷平均クリック単価」でおよそ何クリック獲得できるかが算出できます。予想されるクリック数からコンバージョン数を算出してみて、目標件数や目標売上に達するか確認してみましょう。

例)予算10万円/クリック単価40円/コンバージョン率1%/商品単価1,000円の場合

10万円÷40円=2,500クリック
  ↓
2,500クリック×1%=コンバージョン25件
  ↓
25件×1,000円=売上25,000円

試算の段階で明らかに目標売上に到達しない場合は、予算を見直してみましょう。極端な話、目標売上が1億円なら、1~2千万円程度の広告予算が必要になってくるかもしれません。売上目標によって、適切な広告費用は変わります。

ただし、大規模な広告配信の前にはリスクヘッジとして、数万円、数十万円規模でテストしてみることを推奨します。本記事でお伝えの通り、クリック単価やクリック率は変動するもので、徐々にPDCAを回していくなかで改善していけるからです。自社にとっての最適なターゲットやクリエイティブをある程度見つけてから、本格的な運用を始めていきましょう。

Instagram広告のクリック単価方式で広告効果を最大化しよう

本記事ではInstagram広告のクリック単価やクリック率、広告改善のポイントについてお伝えしました。おおよその目安は以下となります。

  • 平均クリック単価:40~100円
  • 平均クリック率:1%前後

商品の特徴や競合他社の状況を考えながら、クリック単価やクリック率を改善していきましょう。

どうやってPDCAを回すべきか迷ったときは、バリューエージェントにご相談ください。Instagram広告を含め、成果につなげるためのWEBマーケティングを総合的に提案させていただきます。

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