GA4のキャンペーンとは？設定方法とレポートでの確認方法をあわせて解説！
特定の広告やメルマガ等で流入したユーザーのデータを分析したい時に使えるのが、GA4のパラメーター機能です。ここでは、サイトやサービスの様々なキャンペーンの際に使えるパラメーターの設定方法やレポートでの表示方法について解説します。
目次
GA4のキャンペーンとは
キャンペーンとは、広告やメルマガ、SNSなど、販促のために行う施策のことです。GA4では、サイトで行った様々なキャンペーン施策の効果を計測することができます。たとえば、特定の商品についてセールを行い、広告を出すといったキャンペーンを行った場合、商品ページのURLに「utm_campaign」といったパラメーターを追加することで、キャンペーンごとの効果を分析するといった計測が可能となります。
パラメータの種類
パラメーターにはあらかじめ決められた種類があります。ここでは、各パラメーターとその役割について解説します。
utm_source
utm_sourceは、ユーザーの参照元を示すパラメーターです。たとえば、GoogleとYahooでリスティング広告を出している時に、utm_source=google、utm_source=yahooとしておくことで、どちらの広告からの流入を判別できます。utm_sourceは、パラメーターを利用する際の必須パラメーターとなります。広告以外でも、SNSのプロフィールに貼り付けたり、外部サイトなど、にも利用できます。
utm_medium
utm_mediumは、どの種類のメディアを経由してきたのかを示すパラメーターです。たとえば、cpc（リスティング広告）、display（ディスプレイ広告）、email（Eメール）といったパラメーターを割りあてることで、メディアを振り分けることができます。utm_mediumは、必須のパラメーターとなります。
utm_campaign
utm_campaignは、特定のキャンペーンなどに合わせて流入を区別したい場合に利用できるパラメーターです。たとえば季節ごとのセールを実施する場合に、utm_campaign=summer_saleといったパラメーターを作成することで、キャンペーン全体のデータを把握することができます。他にも、メルマガの種類（セール情報:saleやお知らせ:topicsなど）、SNSのエリア（プロフィール欄:profile、投稿欄:postなど）、QRコードチラシの種類（特売:sale、掲示ポスター:posterなど）様々な施策に合わせた使い分けが可能です
utm_id
utm_idは、キャンペーンを固有のものとして識別するために利用されます。たとえば、同じキャンペーンについてタイミングをずらして同様のWeb広告をだしているといった場合、それぞれutm_idを用意して付与することで、それぞれを区別して認識できます。
utm_term
utm_termは、おもにGoogle広告等でキーワード別に分析をしたい時に使われるパラメーターです。たとえば、utm_term=かばん、などと設定しておくと、かばんというキーワードで検索して流入してきたデータを分析することができます。広告でキーワードごとの貢献度を知りたいという場合に便利です。他にも、メルマガ内のリンクボタンの位置（position1など）、QRコードを載せたチラシの配布エリア（osakaなど）で区別するといった使い方ができます。
utm_content
utm_contentは、設定すると、コンテンツごとの効果を知ることができます。たとえば、同じ商品のプロモーションでバナー広告とテキスト広告といった2つのコンテンツを配信している場合に、utm_contentでコンテンツを設定することで、コンテンツ別の効果を測定できます。その他には、メルマガの配信日（m20250408など）、SNSの投稿日（x20250408-1など）などで使い分けができます。
パラメーターの設定方法
パラメーターは大変便利な機能ですが、手動で設定するのは大変です。ここでは簡単にパラメーターを設定できる、Googleの公式ツールキャンペーンURLビルダーを使って作成する方法を解説します。
①まずはCampaignURLBuilderの公式ページにアクセスしましょう。左側のメニューからCampaign URL Builderを選択します。
②Webを選択したら、パラメーター生成のために必要な情報を入力します。
WebsiteURL（必須）・・リンク先（自分のサイト）の対象ページを入力
campaign source（必須）・・google、yahooなど参照元を入力
campaign medium（必須）・・cpc、emailなどキャンペーンの媒体を入力
campaign id・・プロモーションを識別するための任意のIDを入力
campaign name・・winterなどキャンペーンの名称を入力
campaign term・・「かばん」「洋服」など有料広告のキーワードを入力
campaign content・・banner、movieなど広告コンテンツの内容を入力
③パラメーターを入力したら、下部にキャンペーンのURLが生成されます。
レポートでの確認方法
設定したパラメーターはレポートのディメンションから確認することができます。
（utm_termとutm_contentは探索レポートから確認が必要です。）
①ここでは、あらかじめメルマガに設定していたキャンペーンを確認してみます。ホーム画面から、パラメーターを確認したいレポートを選択してください。
②キャンペーンを開くと、設定したパラメーターを確認できます。
探索レポートから確認する
探索レポートを使えば、utm_termとutm_contentも確認できます。探索レポートから、パラメーターを確認してみましょう。
①探索レポートの画面を表示し、自由形式を選択します。
②ディメンションをクリックし、任意のディメンションを選択し追加します。各キャンペーンは主に下記ディメンションに対応しています。
- utm_source・・セッションの参照元
- utm_medium・・セッションのメディア
- utm_campaign・・セッションのキャンペーン
- utm_id・・セッションのキャンペーンID
- utm_term・・セッションの手動キーワード
- utm_content・・セッションの手動広告コンテンツ
③ディメンションを選択したら、行または列にセットします。（ここでは、セッションのキャンペーンごとのイベント名を表示しています）
