アドレス変更ツールの使い方と注意点を解説
サイトを移転し、ドメインを変更した場合は、Googleサーチコンソールでもドメイン変更の手続きを行いましょう。もし手続きを行わなかった場合、検索エンジンにサイトの移転が正しく認識されず、検索順位が下がってしまったり、新ドメインが認識されない可能性があります。
ここでは、サーチコンソールを使ったアドレス変更の手順を説明します。
こちらのページではアドレス変更ツールについての解説をおこなっています。サーチコンソールの設定や他の使い方を知りたい方は、サーチコンソール完全ガイドよりご希望のページへ進んでください。
目次
アドレス変更が必要ない、出来ないケース
アドレスを変更した場合でも、アドレス変更ツールによる設定が推奨されないケースがあります。
http→httpsの変更
httpをhttpsに変えた場合は、リダイレクト処理を行った上で、新規にhttps化したサイトをサーチコンソールに登録します。
wwwあり、なしの変更
wwwのあり、なしについては、アドレス変更ではなく、canonicalタグをつける、またはリダイレクトによる設定が推奨されています。
詳しくは、サーチコンソールのヘルプで、おすすめの方法を確認しましょう。
アドレス変更の準備
サイトのアドレスを変更し、サーチコンソールに登録する際には事前に準備が必要です。
旧サイトでリダイレクト設定を行う
アドレス変更ツールを使って、アドレス変更を行う前に、旧サイトから新サイトへのリダイレクト設定を行います。リダイレクトとは、サイトAにアクセスした場合に、自動的にサイトBにユーザーが訪問するように設定することです。リダイレクトを設定することで、新サイトでも旧サイトの検索順位を引き継いだまま利用することができます。
なお、リダイレクトには、一時的な移転となる302リダイレクトと、恒久的な移転である301リダイレクトがあります。またアドレス変更を行った場合は、最低180日、できれば1年間はリダイレクト処理を保持することが好ましいとされています。
301リダイレクトの設定方法
301リダイレクトの設定方法について紹介します。
.htaccessファイルに記述する
旧サイトの.htaccessファイルにリダイレクトの記述をします。.htaccessファイルの場所がわからない場合はサーバーを確認してみましょう。public htmlといったファイルに保管されていることが多いです。
.htaccessファイルに以下の様に記述します。
RewriteEngine on
RewriteCond %{http_host} ^www.aaa.com
RewriteRule ^(.*)https://www.bbb.com/$1 [R=301,L]
例えば、http://valueagent.net/ からhttp://valueagent.co.jp/にリダイレクトしたい場合は、
RewriteEngine on
RewriteCond %{http_host} ^valueagent.net
RewriteRule ^(.*)http://valueagent.co.jp/$1 [R=301,L]
と書きます。
新アドレスをサーチコンソールに登録しておく
また、あらかじめ新サイトを作成し、アドレスをサーチコンソールに登録しておきましょう。新サイトは、画像なども含め、全てのコンテンツを移行した状態にしておきます。
アドレス変更ツールの利用手順
準備が整ったら、いよいよアドレス変更ツールを利用し、アドレス変更の処理を行っていきます。
①サーチコンソールにログインし、旧サイトの「設定」をクリックします。
②続いて、画面上の「アドレス変更」をクリックします。
③新しいサイトを選択し、「検証して更新」をクリックします。
正しく設定が出来て入れば、検証に合格しました、と表示され、移行処理に移ります。エラーがでた場合は、エラーメッセージにしたがってエラーを修正しましょう。
移行中は下記の様な表記が出ます。合わせて、新サイトでアクセスが計測されているかを確認しましょう。