サーチコンソールとGoogleアナリティクスの違いを解説

サーチ コンソールとGoogleアナリティクス、どちらもサイト運営で欠かせないツールですが、どんな時にどちらのツールを使うか、うまく使い分けできていますか。

サーチ コンソールは流入キーワードや検索順位など、検索画面上のデータを確認できるツールであり、SEO対策がメインです。

一方、Googleアナリティクスは自サイトのPVや滞在時間、離脱率、コンバージョン率など自サイトでのユーザー行動を計測しており、主にサイトの分析・改善に利用します。

💡メモ

こちらのページではアナリティクスとサーチコンソールの違いについての解説をおこなっています。サーチコンソールの設定や他の使い方を知りたい方は、サーチコンソール完全ガイドよりご希望のページへ進んでください。

サーチ コンソールとGoogleアナリティクスの違い

そもそも、サーチ コンソールとGoogleアナリティクスは、取り扱うデータが異なります。

データの取得元が異なる

サーチ コンソールとGoogleアナリティクスのデータは、異なる仕組みで取得されています。

  • サーチ コンソール:Google検索上のデータを確認。Googleが管理しているデータを閲覧している。
  • Googleアナリティクス:自サイトのPVや流入元などのデータを確認できる。自サイトにタグ(=トラッキングコード)を記述することにより、データを取得できる。

サーチ コンソールでは、Googleが計測・集約しているGoogle検索に関するデータを確認できます。

Google検索上のユーザーの行動が計測されており、自サイトへの訪問の有無は関係ありません。

一方、Googleアナリティクスは自サイトにトラッキングコードを記述して初めてデータ収集が可能となります。

自サイト内でのユーザー行動が計測され、自サイト以外でのユーザー行動は把握できません。

利用可能なデータの期間が異なる

また、サーチ コンソールとGoogleアナリティクスでは利用可能なデータの期間も異なります。

  • サーチ コンソール:最大16か月分のデータ
  • Googleアナリティクス:自サイトにGoogleアナリティクスを設置してからのデータ

サーチ コンソールでは過去16か月分のデータが確認できます。(権限取得後のデータに限りますが、過去の権限取得状況によっては、権限取得前のデータを閲覧できることもあります)

一方、Googleアナリティクスでは自サイトにGoogleアナリティクスを設定した以降のデータを確認できます。Google アナリティクス 4(GA4)のデータは見れる期限がありません。

ユニバーサル アナリティクスは2023年7月1日に計測停止され、データの閲覧は2024年6月末までです。

サーチ コンソールとGoogleアナリティクスの使い分け

サーチ コンソールとGoogleアナリティクスの使い分けを紹介します。

基本的には、自サイトを分析・改善する際はGoogleアナリティクスを、SEO対策を行いたいときはサーチコンソールを使用します。

SEO対策

SEO対策を行うときのGoogleアナリティクスとサーチコンソールの使用例を挙げます。
それぞれ以下のような使用例が想定されます。

  1. Googleアナリティクスで自サイトの流入推移を調べる
  2. サーチコンソールで流入数に影響を与えているキーワードを確認する

※ 流入推移が増減しているランディングページの流入元が「Organic」であることを確認の上、サーチコンソールでの調査を進めましょう(サーチコンソールでは、DirectやReferralについての増減を確認できないため)

まず、Googleアナリティクス>エンゲージメント>ランディングページなどで各ページの流入推移を調べます。

下図は、ある特定の期間で自サイトのページ流入を比較したものです。

もし、特定のページでの流入が急増(急減)しているような、大きな変化があった場合、流入の変化はSEO対策の影響によるものかもしれません。

SEO対策の可能性を調べる場合、サーチコンソールでアナリティクスと同一期間のデータを比較し、
該当ページの流入に影響を与えているような要因をみましょう。(検索キーワードや検索順位、クリック率など)

サーチコンソール-検索パフォーマンス期間比較

たとえば、流入に影響を与える要因のひとつとして、ランディングするキーワードが変わることもあります。

以前はキーワードAでの流入が多かったけれど、キーワードBで流入するようになったようなケースです。

キーワードA+キーワードBの流入数が過去と同程度もしくは増えているならば問題ないですが、減っているならば対処が必要です。

下図は、流入数が減少していたURLのキーワードごとのクリック数をサーチコンソールで調べたものです。

2022年8月1日から2022年10月31日までは「検索上位 費用」での流入が多かったですが、2022年11月1日から2023年1月31日では「SEO対策 低価格」での流入が増えてきました。

流入するキーワードの変化が流入数に影響を与えているか検証する必要があるでしょう。

サーチコンソール-検索パフォーマンス-クリック

サイト改善(コンバージョン改善)

Googleアナリティクスとサーチコンソールを使用して、コンバージョンの改善をはかるときの使用例を見てみましょう。

Googleアナリティクスコンバージョン(目標の完了)を確認する
サーチコンソール検索順位やクリック率を確認する

最初に、Googleアナリティクスのランディングページを調べ、コンバージョン数(目標の完了数)順に並べます。コンバージョンしている各ランディングページの推移を確認します。
もし、以前、コンバージョン率が高かったランディングページの流入数が減っているようなことがあれば、原因の追究と対策が必要です。
原因を追究するため、サーチコンソールで検索からの流入を調べます。
サーチコンソール>検索結果パフォーマンスで該当ページのデータを開きます。

サーチコンソールー検索パフォーマンス

平均CTRや平均掲載順位、クエリを確認し、流入の変化について、仮説や対応策を検討してみましょう。
たとえば、クリック率、順位ともに変わっていないような場合は季節的要因だったり、順位が下がっているようならばSEO対策を見直したりするなど、検証と対策が必要となります。

※ 流入推移が増減しているランディングページの流入元が「Organic」であることを確認の上、サーチコンソールでの調査を進めましょう(サーチコンソールでは、DirectやReferralについての増減を確認できないため)

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