無料でできるWEBマーケティング施策8選|タダでも効果を出すための秘訣とは?

無料でできるウェブマーケティング施策8選

「今の時代、集客や販促にはWEBマーケティングが必須」と分かってはいるものの、業者に頼んだり、広告費をかけたりするお金はないと悩む企業も多いのではないでしょうか。効果があるか分からないのに、新しい施策に投資するのはリスクを感じるものですよね。

実は、WEBマーケティングには無料でできる施策が多数存在します。そして、無料だからといって効果が弱いということはなく、うまく活用することによって、お金をかけずにマーケティングに成功している企業も増えてきています。

今回はそんな無料でできるWEBマーケティング施策のなかから、代表的なものを8つ紹介していきます。何からどう手をつけていけばいいのか、成功のための手順や考え方も紹介しますので、自社にあった方法とやり方を探しながらご覧ください。

 

無料でできるWEBマーケティング施策8選

今回8つの代表的な無料WEBマーケティング施策を紹介するにあたり、2つの業態を具体例に挙げていきます。

同じ種類の無料WEBマーケティング施策でも、業界や商品、ターゲットや目的によって、活かし方は大きく変わります。施策のなかには、「この業態であれば使う必要がない」というものもあるでしょう。

これらの無料WEBマーケティング施策は「8種類すべてやらなければいけないもの」というわけではありません。必要なものを適切に選んで自分たちができる範囲で着実に進めていくことが重要です。

BtoC・BtoBそれぞれの場合を記載していきますので、あなたのビジネスの業態に近い方の例を見ながら、取捨選択していきましょう。

【想定企業例】
BtoCの場合:チーズケーキ販売(店舗・ECともに展開中)
BtoBの場合:WEBマーケティング会社(弊社バリューエージェント)

①SEOブログを書く

「SEO」という言葉はマーケティングの専門家でなくても、何かしら商売をしている人にとっては認知度が高くなってきているかもしれませんね。そのくらい無料WEBマーケティング施策のなかでも代表的で、着手しやすいものです。

SEOとは検索エンジン最適化のことで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードを検索したとき、検索上位に来るようにWEBページやコンテンツを作ることを指します。

一見、専門知識が必要で難しそうな施策に感じるかもしれませんが、そんなことはありません。SEOのなかにはもちろん専門的な分野もあるものの、「ブログ」という施策はファーストステップとして誰でも簡単に始めやすいものです

「SEOの知識もないし、文章の才能もないから私には難しい……」と思う人もいるでしょう。しかし、GoogleやYahoo!、そしてその先の読者が評価するのは、チーズケーキならチーズケーキ屋さん、WEBマーケティングならWEBマーケティング会社といった「専門家」の意見です。たとえばチーズケーキ屋さんがおすすめするチーズケーキなら、きっと間違いなくおいしいのではないかと思いますよね。

あなたの会社が得意とする分野のことを詳しく書いてみましょう。社内では当たり前のことでも、検索したユーザーにとっては思わぬ発見のある、需要の高い情報かもしれませんよ。

 

チーズケーキ販売の場合

どんなキーワードで狙ってブログを書くかによって、認知拡大か購買促進か、得られる効果も変わってくるでしょう。

 

たとえば、「チーズケーキ おすすめ」「チーズケーキ 人気」などのテーマでブログを書き上位表示できたら、検索してきたユーザーはすでにチーズケーキを買おうと行動している段階なので、売上に直結できるかもしれません。

 

一方で、「チーズケーキ 種類」といったテーマでブログを書いた場合、検索ユーザーは今すぐチーズケーキを買いたいというわけではないかもしれません。このブログを書くことですぐに売上につながらないかもしれませんが、「チーズケーキについて詳しく解説してある専門店のブログ」という印象が残るため、認知促進効果があるでしょう。

 

WEBマーケティング会社の場合

WEBマーケティング会社のSEOブログの例として、まさしく今ご覧いただいているこのバリューエージェントブログが挙げられます。バリューエージェントブログの検索順位は「WEBコンサルタント」で1位、「SEO対策」で5位(記事執筆時点)であり、WEB集客に困っていたり、SEO対策のやり方に悩んでいたりする企業が見つけやすい状態となっています。

 

記事は弊社サービスや事例を紹介するだけではありません。企業担当者が自分でも学んで参考にできるようなノウハウやTipsも記事にしていくことで、まずはWEBマーケティングに興味関心を持ってもらうこと(認知促進)も兼ねています。「WEBマーケティング」「WEB広告」「SEO対策」など、企業のお悩み・ニーズの数だけ記事を用意しておくことで、さまざまな検索キーワード(需要)でお問い合わせいただくきっかけを作っています。

 

②SNSに投稿する

SNSはプライベートでも使っている人が多く、一番イメージしやすい施策かもしれませんね。しかし、ただやみくもにSNSの投稿をしていくだけでは企業のSNS運用とは言えません。

どんなときにどんなSNSを使えばいいのかは業種やシチュエーションによって異なります。具体例を見ながらイメージしてみましょう。

 

チーズケーキ販売の場合

BtoC分野、特にチーズケーキのようなスイーツ販売の業種では、「ファン形成」の手段としてSNSを活用するのが効果的でしょう。

 

先ほどGoogleやYahoo!検索でヒットするためのSEO対策について記載しましたが、昨今では「CMやネットなどで知ったことを、SNSで調べなおす(または最初からSNSで検索する)」というユーザーの動きも一般的になってきています。

 

「せっかくおしゃれで美味しそうなチーズケーキがテレビで紹介されていたからSNSで検索してみたのに、Instagramはおしゃれとは思えない暗い写真ばかり…」という状況だったら、興味を持ったお客さんも離れていってしまうかもしれませんよね。SNS検索が主流になってきている今だからこそ、SNS運用は外せない施策になってきています。

 

チーズケーキ屋さんであれば、Instagramは写真メインでケーキのラインナップや店内の紹介、クリスマス・バレンタインなどのイベントごとに合わせた投稿などが有効です。一方で、ユーザーにテキストベースでアピールできるTwitterでは、開業秘話・製造秘話などのストーリーを展開してもよいでしょう。

 

ファン形成を目指すには高頻度で投稿できるのが望ましいですが、毎日投稿するのが難しいとしても、Instagram・Twitterなど主要SNSのページをきれいに整えておくことで、ユーザーに安心感を与え、気軽な問い合わせ窓口(DMなど)としても機能します。

 

WEBマーケティング会社の場合

「SNSの企業アカウント」というとBtoCのイメージが強い人もいるかもしれませんが、BtoBでもSNS運用は十分に効果的です。

 

BtoBでは「企業公式アカウント」だけでなく社長や営業担当者など、「個人」のアカウントがあるケースも多いです。企業アカウントではオフィシャルのプレスリリース等の情報発信を行う一方で、個人アカウントでは、その人の人となり、社員ならではのお役立ち情報、採用情報などを発信するような使い分けイメージです。

 

弊社バリューエージェントでも、会社公式Twitterと、代表(上野山)のTwitterがあります。
バリューエージェント公式 Twitter
代表 上野山 Twitter

 

また、ビジネス関連でのつながりに使われることの多いFacebookも、BtoBのSNS運用では有効でしょう。一度商談してFacebookはつながったけれど、ご無沙汰しているような企業の担当者だとしても、Facebook投稿によって再度想起され、それをきっかけに検討テーブルにあがることもあるかもしれません。

 

一度会った人や商談した人に忘れさせない、または思い出させるということはBtoBビジネスにおいて非常に重要です。メールや電話などでの接触に加えて、想起させる方法の1つとしてSNS運用も取り入れてみましょう。

 

③YouTubeやTikTokを配信する

最近では企業の動画メディア活用も活発になってきています。SEO施策や広告とは異なって、直接的に購入や成約につながる施策ではないかもしれませんが、長期的な興味喚起・ファン形成に有効です。

また動画のほうが盛り込むことのできる情報量が多いのはもちろん、文章では伝わりきらないイメージや世界観も伝えられるので、店舗や企業のストーリー、社員の雰囲気などもアピールしやすいでしょう。

昨今はスマホでも無料で簡単な動画編集ができたり、TikTokでは撮影~編集までアプリ内で完結できたりするので、編集経験がなくても始められますよ。

 

チーズケーキ販売の場合

動きや感情を伝えやすい動画メディアの特性を生かし、せっかくならチーズケーキを1から作っていく過程を丁寧に紹介する動画を投稿してみてもいいかもしれません。どんな人がどんなこだわりを持って作っているのか、風景や顔が見えると親しみを持ってファンになってもらいやすくなるでしょう。

 

なお、YouTubeの「short」やInstagramの「リール」、TikTokなどは、短尺動画のため、YouTube用に作った製造工程の動画を早送りにするような内容でもいいかもしれません。また、短尺動画はユーザーにスキップされやすいコンテンツです。「自分には関係ない」とスキップされてしまわないよう、構成を「問いかけ→before→after」の順にするなど、冒頭で惹きつける工夫をしましょう。

 

WEBマーケティング会社の場合

バリューエージェントでもYouTubeチャンネルを運営し、社長や社員が出演しています。
バリューエージェントYouTubeチャンネル

 

WEBマーケティングのノウハウ中心で、忙しいビジネスマンでも効率的に必要な情報を収集できるよう、「3分でわかるシリーズ」など短めの尺で高密度な内容を発信しています。

具体的なノウハウを発信していくことで会社の信頼感が高まっていくだけでなく、実際に社長や社員が顔出しで詳しい説明をしていくことで、「この会社に任せたらこんな人たちが担当するのだろう」という安心感も醸成できているかもしれません。

 

実際に弊社では、YouTube経由の問い合わせにおける受注率は7~8割であり、通常の問い合わせより3~5倍も高い状況です。あくまで興味喚起の施策であるため、問い合わせ数・受注数としては多いわけではないものの、かなり高い確率で受注に結びついています。継続的に発信できるノウハウや情報がある会社は、すぐの受注につながらなくともコツコツと動画を投稿し、チャンネルを育てていくことが重要でしょう。

 

④公式LINEやメルマガを配信する

公式LINEアカウントやメルマガでの発信は、「一度買ってくれた人」や「一度興味を持ってくれた人」を追いかける手段として有効です。

TwitterやInstagram、YouTubeは個人で利用する人も多いため、無料でできる施策のイメージが強いでしょう。しかし実は、公式LINEアカウントでの発信も無料から行える施策です。メッセージ配信通数で無料プランか否かが分かれるため、確認したうえでまずは無料から始めてみるのがよいでしょう。LINE公式アカウント料金表

参考:【公式】LINE公式アカウント|LINE for Business

 

チーズケーキ販売の場合

チーズケーキは1回買って終わりの商品ではなく、気に入ってもらえたら誕生日やイベントごとのたびに購入される可能性がある、リピート商品です。店舗販売でもEC販売でも、商品の箱にQRコードをつけるなどして、公式LINEへ誘導する導線を作りましょう。

 

LINEを登録してくれた人への限定クーポンや、季節ごとのLINE友だち限定クーポン、新商品・新店舗情報などを継続的に発信すれば、リピーター増加が目指せます。なお、リピーターを増やしたいからといってあまりにも高頻度でメッセージを送るとブロック率が高まってしまうため、注意しましょう。LINE公式では多くても週1回程度の配信を推奨しています。
参考:LINE公式アカウント|最適なメッセージ配信頻度と時間帯とは

 

WEBマーケティング会社の場合

BtoBの場合は、「一度商談したことがある」「名刺交換だけした」「セミナーに参加していた」などで、メールアドレスを入手できているケースが多いでしょう。メールアドレスだけあるけれど、取引に至っていない、ご無沙汰になってしまっているようなクライアントへは、メルマガ配信が有効です。

 

配信する内容は、お役立ち資料、セミナー案内、ブログコンテンツの案内など、多岐にわたり、企業によってさまざまです。大切なのは「常にクライアントに思い出してもらうこと」であるため、定期的な接触によってそれが達成できるのであればどんな内容でもよいでしょう。既存クライアントへのメルマガ配信は多くの有料ツールも存在しますが、そこまで数が多くない場合は通常のメールソフトで一斉配信や個別案内を行ってもいいかもしれません。

 

⑤ウェビナーを開催する

ウェビナーとはWEBで行うセミナーのことで、Zoomなどを使って簡単に開催できます。これまでは会場を手配しお客さんを入れるセミナーが主流でしたが、コロナ禍から場所を問わずにオンライン開催ができるウェビナーが一般的になってきました。

ウェビナーであればこれまでかかっていた会場費はゼロで、パソコンにマイクとカメラと画面共有機能さえあれば、どこにいても何人来場しても開催可能なため、これまでセミナーをやってこなかった企業でもトライする価値があるでしょう。
※ウェビナーは基本的にBtoB向け施策となるため、BtoCの例は割愛します

 

WEBマーケティング会社の場合

バリューエージェントでもウェビナー、またはセミナーを随時開催しています。
参考:WEBマーケティングセミナー一覧【オンライン・大阪開催】

 

内容はノウハウの紹介、やり方の説明、最新トレンドの発信、事例の紹介など、会社の強みとなる部分を軸に組み立てていきましょう。オンラインでもQ&Aも交えながら丁寧に説明していくことで、文章や動画以上に高い理解度で、参加者の記憶に残すことができます。

 

WEBマーケティングを専門とするバリューエージェントでは、たとえば以下のような分野のウェビナーを開催しています。

  • 中小企業のWEBマーケティング
  • GA4でのアクセス分析
  • 2023年最新SEOトレンド

 

⑥プレスリリースを発信する

プレスリリースも無料でできる施策の1つです。自社サイトやSNSで公開・発信するだけでなく、無料配信できるプレスリリースサイトなどを活用し、より多くの人の目に触れる機会を作りましょう。

テレビや新聞など報道担当者の目に触れることができれば、そこからマスメディアに取り上げられ、費用は掛けないままに全国に告知できる可能性もあります。

なおプレスリリースというと、新商品や新サービスの情報をイメージする人もいるかもしれませんが、セミナー情報やアンケート結果などの発信も可能です。

なお、テーマがなんでもいいわけではなく、社長の考えや季節の挨拶などはプレスリリースとしては不適切です。あくまで報道などの第三者が見て役に立つ、「事実」や「データ」が含まれているかはチェックしましょう。

 

チーズケーキ販売の場合

認知獲得手段として、新商品や新店舗のリリース、顧客アンケートによる人気商品ランキングなどの発信ができるでしょう。

 

貴重な食材を使った限定商品の話題や、時期に合わせたクリスマス限定キャンペーンの話題、SDGsに配慮したフェアトレード商品の話題など、世の中のトレンドを押さえた発信ができるとニーズが高く、報道局が取材してみたいと思いやすくなるかもしれません。

 

WEBマーケティング会社の場合

こちらも認知獲得手段として有効です。ウェビナー開催やお役立ち資料公開など、告知も兼ねて細かく発信していきましょう。

 

また、プレスリリースの内容はそのまま既存顧客やナーチャリング対象の見込み客にとってもプラスの情報となる可能性が高いので、プレスリリースのURLをメルマガやSNSで配信してみるなど、他施策も連動しながら広く発信していきましょう。

 

⑦ホームページやフォームの改善

WEBで購入や問い合わせができるサービスであれば、最もダイレクトに売上アップに直結する部分となります。

新しい施策を多数始めても、結局受け皿となるホームページや入力フォームが適切ではないためになかなか売上につながらないというケースもあるため、定期的に見直しながら、なにが最適かテストを繰り返しましょう。

 

チーズケーキ販売の場合

ECサイトであればまずカートの位置やボタンが最重要です。「カートが見えない位置にないか」「購入ボタンが何スクロールもしないと出てこない位置に配置されていないか」など、自分が通販サイトを使うときの立場になって考えてみましょう

 

また、商品の写真やサイトTOPの写真も重要です。Instagramを実施する場合は、「いいね」や「保存」の多かった写真素材をピックアップして、サイトに反映してみてもいいかもしれませんね。

 

WEBマーケティング会社の場合

こちらも同じくTOPページの写真や問い合わせボタンの位置などを見直しましょう。

 

ちなみにバリューエージェントでは定期的にサイト内の画像や配置などを変えてテストし、PDCAを回しています。直近ではページ内に入れていた説明の図を削除したことで、1.2倍の問い合わせUPにつながりました。

 

このように、分かりやすさ向上のために入れていた図のせいで、むしろややこしくなってしまってユーザーの離脱が発生していたというケースも往々にしてあります。仮説とは異なる結果になるかもしれませんが、実際にやってみたらユーザーはどんな動きをするのか、定期的にテストを繰り返すことが重要です。

 

⑧地図エンジン最適化

店舗ビジネスにとっては、今やホームページやグルメサイト以上に重要度が増してきているのがGoogleマップでの表示(Googleビジネスプロフィール)です。

GoogleビジネスプロフィールはBtoC、BtoBに限らず検索結果の1ページ目に大きく表示されるため、そこからホームページへの流入や電話問い合わせにつながる可能性もあります。まずは正しく最新の情報を入力しておきましょう。

Googleのアルゴリズム上、情報が正しく網羅的に揃っていて、かつクチコミの点数や件数の高いものなどが上位に来る傾向があります。

バリューエージェント大阪 検索結果

参考:「バリューエージェント 大阪」で検索した場合のGoogle検索結果

 

チーズケーキ販売の場合

昨今では「食べログ」「ぐるなび」などに並んで、Googleビジネスプロフィールの評価を気にするユーザーが増えてきています。店舗販売も行っている場合は正しい情報の公開はもちろんのこと、「クチコミ」対策を行いましょう。

 

対策といっても、クチコミはあくまでユーザー任意で行うものなので、できることとしては買ったチーズケーキの写真や感想の投稿をしてもらえるようにお願いすることになります。

 

だんだんと高い評価が集まってくることで、Googleマップでも「高評価」のお店として優先表示されるようになり、「Googleマップで評判のお店を見つけたから来てみた」というようなお客さんが増えますよ。

 

WEBマーケティング会社の場合

Googleビジネスプロフィールが重要なのは、店舗を持つBtoC企業だけではありません。最近では「SEO対策 大阪」といったキーワードであっても、検索結果1ページ目に地図が表示されることがあります。対策している他社に顧客を取られてしまわないためにも、最低限不足のない最新の情報に整えておくことは重要です。

 

クチコミに関してはBtoCより自然発生しにくいものではあるものの、商談時やウェビナー時など、お願いできる機会があれば直接で相談してみてもよいでしょう。バリューエージェントではいただいたクチコミに返信するなどして、クチコミを記入したユーザーと相互のコミュニケーションを図っています。

 

無料WEBマーケティング施策で成果を出すための3ステップ

ここまで、無料でできるWEBマーケティング施策について、代表的なものを8種類紹介していきました。「種類や業種別の使い方は分かったけれど、うちの会社は何から手を付ければいいんだろう」と思う人もいるかもしれませんね。

最後に、無料WEBマーケティング施策を初めて検討する企業向けの、施策選定から実行までの3ステップを紹介します。まずはこれを読みながら、自社に当てはめて考えてみましょう。

①「自社の強み×ターゲットの行動」の洗い出し

まず行うべきはブログの準備でもSNSの開設でもなく、「自社とお客さんをしっかりと見つめなおすこと」です。この方針決めができていないと今後の施策にもブレがでて、効果を得られない・検証ができない可能性があるので、まずここから取り組みましょう。

最初に、自社商品やサービスのペルソナを想定します。今回はWEB周りの施策となるため、「そのペルソナはどのSNS(ネット)にいて、どんな使い方をしているのか」をイメージしましょう。

前章のチーズケーキ屋さんであれば、Instagramをよく使っていて話題のスイーツや流行りのグルメの投稿は積極的にいいねしているような人物像が考えられるかもしれませんね。

ペルソナは仮定でしかないため、実際にそういう傾向の人がいるのかSNSを覗いてみるのも有効です。プライベートで全く触れたことがないSNSをイメージだけで始めるのはおすすめできません。

ペルソナが想定できたら、今度は自社の強みについて考えていきます。WEBマーケティング施策を行ううえでの強みとなるので、「どんな発信ができそうなのか」というところがキーポイントになります。文章・写真・動画など、どんな手法であればできるか、伝わるかを考えましょう。

あとはその強みをターゲットと掛け合わせます。

たとえば、動画で製造工程や誕生秘話などを発信するとして、平凡な社員が淡々と語るだけの動画なのに、TikTokを選定したらミスマッチとなってしまうかもしれません。

ターゲットは確かにTikTokにいるかもしれませんが、TikTokを見ているときのモチベーションは「真面目に誕生秘話を聞くモード」ではないと考えられるからです。それならTikTokでは興味のきっかけになるような、あっと驚く動画を投稿して、YouTubeに誘引したところで誕生秘話を語ってもいいかもしれません。

このように、「ターゲットはそこにいるのか/その媒体でどんな発信ができるのか/それを見るのか」を繰り返し考えながら、候補を絞っていきましょう。

②効果が出そうかつ、続けられそうなものを選定

候補が絞られてきたところで、選定のポイントはシンプルに2つ。「効果が出そうか」「続けられそうか」です。

効果が出そうかという観点では、最終的に売上UPやファン形成につながるものか考えましょう。

たとえば、SEOブログに力を入れて全国からのアクセスを得ても、店舗販売のみであれば近所の人しか買いに来れないかもしれません。逆に、EC販売のみなのにGoogleビジネスプロフィールばかり力を入れても、地図を気にする人はいないかもしれませんよね。

WEBマーケティング施策はすべてが売上に直結するわけではないものの、上記のように「そもそも意味がない」ものになっていないかは要チェックです。

また、続けられそうかという観点も重要です。どんなWEBマーケティング施策も1日ですぐ効果が出るものではありません。自社や自分のリソースを考えながら、半年や1年といった長いスパンで継続できそうなことを考えましょう。

時間がないからといって雑な投稿をしてしまったり、ホームページにSNSのリンクがあるのに数年前から一切更新されていなかったりしてしまうと、中途半端な施策がユーザーにマイナスイメージや不安感を与えることになりかねません。頻度やクオリティの担保ができるものを選定しましょう。

③結果がどうだったか確認してPDCAを回す

WEBマーケティング施策は1日で結果がでないとは言ったものの、1ヶ月、3ヶ月、半年といった単位で結果を確認することが大切です。来店数や購入数など、分かりやすい数値がUPしていれば判断しやすいですね。

判断基準は成果数だけではありません。いいね数やフォローワー数、SEOの順位、ウェビナー参加者数なども定点観測していきましょう。

「この数値がいいのか悪いのか分からない」という場合は競合他社のSNSやホームページをチェックしてみてください。競合の数値(フォローワー数など)が見れて、施策を参考にできるのはWEBマーケティングならではのメリットです。参考にする際は単なるマネではなく、自社の強みを+αとして加え、オリジナリティーを出しましょう。

 

まとめ

今回は無料でできるWEBマーケティング施策8選と、成果を出すための3ステップを紹介していきました。WEB施策は無料でもできる範囲が非常に幅広く、奥深いです。自社にあった施策が見つかったら、ぜひいくつかトライアルで始めてみてください。

WEBマーケティングにおいて大切なのは「お客さんに常に思い出してもらうこと」です。ブログで見て、ホームページで見て、SNSで見て、地図で見て、購入後はメルマガで見て……というように、WEB上でさまざまな接点を作ることが理想的となります。

WEBマーケティングであれば、認知促進~購入後のフォローまで、すべて無料でできる施策が揃っているため、タダでも大きな売上につながる可能性があります。低リスクで挑戦できるため、この記事を見返しながらまずは1つ、トライしてみましょう!

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