ECサイトにおすすめ|ショッピング機能に特化したFacebookコレクション広告とは

ECサイトにおすすめ|ショッピング機能に特化したFacebookコレクション広告とは

取り扱う商品の多いECサイトを運営している場合、全ての商品を広告として配信するには工数がかかります。

どのプロダクトを使用したクリエイティブの効果が良いのか分析したくても、出稿だけでもとても手間がかかります。

Facebook広告のショッピング機能を使うと多くのプロダクトについて自動でクリエイティブを作成することができ、ユーザーの興味に沿った内容の広告を適切に届けることが可能です。

この記事ではFacebook広告のショップ機能についてご紹介します。

ショップ機能について

Facebook広告でショッピング用の広告を配信するには、ショップを利用してデジタル店舗を用意する必要があります。

Facebookのショップ機能では、簡単な設定でユーザーが自分の興味のある製品に辿り着けるような機能が盛り込まれています。

参考:ショップについて

ショップ機能とは

ショップ機能とは「カスタマイズができるオンラインショップを運用できる機能」のことで、Meta社が運営するFacebookやInstagramなどのアプリ上で公開が可能です。

Facebook、Instragram、Marketplaceでショップのデザインを統一して運用でき、ブランディングにも活用できます。またモバイルに最適化された形でユーザーに表示されるので、スマートフォンで買い物をするユーザーと非常に相性が良い機能です。

ショップ機能で活用できること

ショップ機能を使ったことがない場合は、まずコマースマネージャーからショップを作成します。

コマースマネージャー表示例

既存のMetaビジネスマネージャーのアカウントを選択するか、新規のアカウントを作成し、コマースマネージャーと接続します。

自社のECサイトがFacebookのパートナーのEコマースプラットフォームを使用している場合は「パートナーと同期して管理」を選択することで、商品情報や在庫情報を自動で同期できます。

FacebookのパートナーEコマースプラットフォーム(2022年10月現在)は下記の通りです。

  • Shopify
  • BigCommerce
  • ChannelAdvisor
  • CommerceHub
  • Feedonomics
  • CedCommerce
  • adMixt
  • DataCaciques
  • Quipt
  • Zentail
  • Magento
  • OpenCart
  • WooCommerce

上記にあてはまるプラットフォームを活用している場合は、パートナーのウェブサイトに記載されている手順に従い、アカウントをFacebookにリンクします。

設定が終わったらコマースマネージャーから、カタログ>データソース から、同期された最新の情報を確認します。

ショップ:ストアフロント

Facebook、Instagramそれぞれのサービス上で商品を販売できるフォーマットです。

▼Facebookショップのイメージ

Facebookショップのイメージ

▼Instagramショップのイメージ

Instagramショップのイメージ

おすすめの商品を選んでコレクションを作成する、ブランドイメージに合わせてショップのカラーを変更し、ブランドや商品、サービスの雰囲気にあったオンラインショップをデザインするなど、手軽にカスタマイズすることもできます。

「教育関連のサービスや行政書士事務所などの堅い業種」と「美容室やレストランなどデザイン性やセンスを問われる業種」だと、ユーザーが求めるイメージは全く違ったものとなります。

ご自身のサービスや商品としてどんなショップが相応しいのかを検討し、ページをカスタマイズしましょう。

ユーザーはフィードやストーリーの投稿、広告などからショップへとアクセスします。

気に入った商品が見つかってユーザーが商品を注文したい場合、アプリ外のWebサイトへと遷移して商品の決済を行います。

またFacebookメッセンジャーやInstagramのDM機能を活用すると、実店舗にいる時同様に商品についてダイレクトメールで質問をしたり、直接お店とやりとりすることも可能です。

参考:Meta News

ショッピングタグ

Instagramでは、ショッピングタグと呼ばれる機能を利用できます。ショッピングタグとは、下記画像のように「画像内に写っているアイテムの商品情報を紐付けるタグ」のことで、ユーザーに商品の情報を正確に伝えるには非常に便利なアイテムです。

ショッピングタグ表示例

ショッピングタグを使った投稿をすると、投稿した写真の左下にショッピングバックアイコンが表示されます。

ショッピングバックアイコンがついた投稿をタップすると、「商品名」と「価格」が掲載されたタグが表示され、ユーザーが見ることができるようになります。

気に入ったタグをタップするとその商品の詳細ページが開き、画像下の「購入する」と記載のある帯をタップすると購入が可能な外部のECサイトなどに遷移し、ユーザーに購入を促します。

花屋のオンライン販売の広告の場合、ブーケにショッピングタグをつけて値段やブーケの種類の名前を記載する、などの使い方が可能です。

参考:Instagramショッピングについて

コレクション広告

ECサイトなど、多くのプロダクトを抱えている場合にぜひ活用したい広告フォーマットです。コレクション広告は、画像、動画、そして商品カタログを融合させ、ユーザーが求めているプロダクトを的確に届けられるよう設計された広告です。

コレクション広告

FacebookやInstagramを離れることなくスムーズに商品の詳細まで確認することができ、購入完了まで快適なショッピング体験を提供できます。

主に消費数の多いECサービスなどで使うと便利なフォーマットです。

小規模であってもアクセサリーブランドやアパレルブランドのEC販売をしている場合、商品を身につけたモデルの動画とプロダクトの拡大画像を組み合わせて広告を作成する、などが考えられます。

コレクション広告でよく活用されるのが、インスタントエクスペリエンスと呼ばれる機能です。

インスタントエクスペリエンスとは、モバイルデバイスで広告をタップするとポップアップのように開き、フルスクリーンで訴求できるようになる広告フォーマットのことです。

瞬時に読み込まれて大きく表示されるのでユーザーの興味を引きやすく、没入した広告体験を提供できます。

関連記事:Facebookコレクション広告を活用すべき理由と活用事例

参考:コレクション広告

商品タグつき広告

ショッピングタグはオーガニックの投稿のみならず広告につけて配信することも可能です。

広告にショッピングタグをつけて投稿するとオーガニック投稿同様に広告画像内の商品の詳細情報をユーザーに届けやすくなります。

またMetaの調査によると、商品タグを使用することでショッピング投稿のリーチが広がり、顧客獲得単価が下がりやすい傾向にあるとの結果が報告されています。

一方でショッピングタグを使うことで、広告からのサイト遷移までに必要なクリックの回数は増えます。

商品タグありの広告クリック数1~2回広告クリック→画像下のCTAボタンをタップ
商品タグなしの広告クリック数2~3回広告クリック→商品タグをタップ→CTAボタンをタップ

とはいえ、ショッピングタグは商品の価格を含めた詳細情報をわかりやすくユーザーに届けられるので、購買意欲の高いユーザーはクリック数が増えても購入に至りやすくなることもあります。

商品タグを使用することによってCVRに出る影響については、ABテストを実施の上で確認することをおすすめします。

活用の仕方はオーガニックのタグ付き投稿と同様で、広告として配信したい場合はタグ付き広告を使用します。

参考:Meta News

参考:Meta for Business

参考:Instagramショッピングのベストプラクティス

InstagramとFacebookにおけるショッピング機能の違い

Meta傘下のサービスであるFacebookとInstagramは、同じ広告管理画面で広告の管理ができるなど、ショップ、コレクション広告:Instagram、Facebookどちらでも利用が可能です。

またこれらはMetaの管理画面にて管理ができるため、InstagramもFacebookも一箇所でまとめて管理できて非常に便利です。

一方で「ショッピングタグ」「発見タブにおけるショッピング」「商品タグ付き広告」などはInstagramのみ利用可能となっています。

ショッピング機能の活用事例

ここからは実際にショッピング機能を活用して効果を出した実例についてご紹介します。

アクセサリーショップのオンライン販売訴求

ハンドメイドのアクセサリーを販売するPura Vidaでは、コレクション広告を導入したことにより、一日あたりの購入数を6.3倍にまで増加させることに成功しました。

アクセサリーの売れ行きが見込めるホリデーシーズンに合わせ、コレクション広告にインスタントエクスペリエンスを追加し、さらにテキストオーバーレイで「40%OFF」の訴求を行なったところ広告効果が伸長したのです。

当初Pura Vidaはインスタントエクスペリエンスを追加することで購入に至るまでに必要なクリック数が増えてユーザーの離脱率が上がることを懸念していましたが、結果として「購入意欲の高いユーザーにとって必要な情報がわかりやすく表示されることの方が、少ないクリック数で購入できることよりも大切である」ことがわかりました。

アクセサリーショップのオンライン販売訴求例

参考:Pura Vida

紙メーカーの売り上げアップに貢献

紙を中心とした雑貨や文具のメーカーであるワンダーマークは、Eコマースプラットフォームである「BASE」を利用して自社製品のオンライン販売を手がけています。

ワンダーマークはこのBASEを使用してECサイトを作成し、ショップ機能を使ってInstagarm広告を出稿しました。

この結果売り上げを前月比5倍にまで引き上げ、ブランドの認知度向上と同時に売り上げの改善に成功しました。

紙メーカーの売り上げアップに貢献の例

参考:ワンダーマーク

ヘアケアブランドの購買訴求

オーガニックなヘアケアプロダクトを販売する韓国のヘアケアブランドでは、商品タグ付きのInstagram動画広告を導入し、導入以前と比較してオンラインでの購入を3倍に増加させました。

商品タグ付きの広告を使用することで、ユーザーがカートに商品を追加した数やコンテンツの視聴回数は増加しており、タグを設置することでより購買意欲の高いユーザーを集めることに成功しました。

ヘアケアブランドの購買訴求例

参考:GrowUs

まとめ

Facebook広告で使えるショッピング機能についてご紹介しました。

かつて多くのプロダクトをもつ場合の広告運用では、広告出稿に時間がかかり、出稿後の分析にも多くのリソースを割く必要がありました。

しかし今はFacebook、Instagramでショップ機能を活用し、コレクション広告やショッピングタグを活用することで、購買意欲の高いユーザーを惹きつけてストレスのないスムーズな購入体験を楽しんでもらうことができます。

日頃バナー広告を使用していてもショッピング機能を使いこなせていない場合は、まずはショップの開設から取り組んでみることを強くおすすめします。

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