自社に合ったFacebook広告ターゲティングの最適解を徹底解説
目次
Facebok広告のターゲティングとは?
昨今ではSNS(ソーシャルネットワークサービス)のひとつとして、Facebook(Instagram含む)が認知されています。
2021年10月28日(米国現地時間)に社名変更が発表され、現在ではMetaとして改名されてますがFaceboo広告は同社が提供するサービスのひとつです。
同社が提供するFacebookを利用しているユーザーは、2022年7月28日(米国現地時間)に公開された業績ハイライトによると月間アクティブ利用者数(MAU)は29億3,000万人にのぼります。
Facebookの全世界での利用者数 | |
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月間アクティブ利用者数(MAU) | 29億3,000万人 |
デイリーアクティブ利用者数(DAU) | 19億7,000万人 |
Facebookは1ヶ月間で積極的に利用するユーザーを29億3,000万人抱えています。
Facebook広告のターゲティングとは、Facebookが保有する利用者データの中から利用者の興味・関心・ニーズに合わせて広告を効果的に配信していくことです。
Facebook広告のターゲティングの考え方
Facebook広告はどのように活用することが効果的なのでしょうか?
基礎編と応用編の2つに分けて解説します。
基礎編
ユーザーがアカウント登録を進めていく際に入力するプロフィール情報をベースにしたターゲティング方法があります。
主な設定項目は以下の通りです。
- 生年月日
- 性別
- 出身校
- 勤め先
- 居住地
- 出身地
- 言語
利用者自身が入力した情報に基づいて広告配信が可能です。
出身地・居住地の情報と言語を組み合わせて「日本に住んでいて日本語を使っている利用者のみ」といったターゲットの絞り方が出来ます。
Facebookは全世界で1ヵ月間に積極的に利用する利用者が29億3,000万人にのぼるプラットフォームですが、ターゲットを絞り込むことで「日本国内だけに」や「日本の一部市区町村だけに」といった配信が可能となります。
日本国内で1ヵ月間に積極的に利用するユーザーは2019年時点で、2,600万人いるとされています。
応用編
多くの企業がFacebook広告運用を検討する理由のひとつに、プロフィール情報に加えてターゲティングの精度が高いという特徴があります。
具体的には、Facebookサービス内での利用者行動に関するデータを蓄積し、そのデータをもとにして広告主はターゲティング(絞り込み)が可能となります。
同社が分析して得た情報を詳細が特定・解読できないようにしたうえで、下記のカテゴリに分け広告主へ提供します。
- テクノロジー
- ビジネス・業界
- 買い物・ファッション
- 趣味・アクティビティ
- 食品・食料品
Facebookが利用者のアクティビティを分析し、得たデータをもとに、広告主はFacebook広告ターゲティング(絞り込み)が可能となります。
Facebok広告を成果へつなげるためのターゲティング選択肢
デモグラフィックターゲティング
デモグラフィックターゲティングとは、アカウントを発行する際に入力・選択した情報(年齢・性別・居住地・学歴など)をベースにしたFacebook広告のターゲティングのひとつです。
興味・関心ターゲティング
興味・関心ターゲティングとは、サービス内で利用者のアクティビティから、カテゴリに分けたうえで広告主へ提供されるターゲティング方法です。
下記はカテゴリーの例です。
- テクノロジー
- ビジネス・業界
- 食品・飲料品
- ショッピング
- 食品
- 映画
- ファッション
- webサービス
行動ターゲティング
行動ターゲティングとは、下記の利用者の行動に基づきターゲティング(絞り込み)を行う方法です。
- 利用者の過去の購入履歴
- デバイスの利用状況
- 端末
- 利用者自身が更新した旅行履歴
Facebook広告ターゲティングの効果的な活用事例
これまでFacebook広告のターゲティングにおける考え方や選択肢をお伝えしてきましたが、「では実際にどのようにターゲティングすれば良いのだろう?」と疑問をいだいた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
事例を用いながら解説します。
アプリインストール単価を23%減少した事例
2006年に創業し衣料品や調理器具まで幅広く展開するEコマースプラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」を運営する株式会社クラシコム。
自社アプリの利用者を増やすためにインストール単価をおさえ、予算を効率的に消費したいとの意向からFacebook広告の実施を目標として取り組まれた事例です。
同社は12日間の検証期間を設けFacebook広告のターゲティングにおいては以下を活用しました。
- デモグラフィックターゲティング
年齢を18~65歳と幅広く設定
地域を日本と設定 - デバイスターゲティング
iOS14 を搭載するAppleデバイスを対象に設定
その結果、インストール単価は23%減少し、クリック単価も26%減少しました。
コンバージョン数が11%増加し、獲得単価は11%減少した事例
約66,000件もの求人を取り扱い日本最大級の派遣に特化した求人情報サイト「エン派遣」を運営するエン・ジャパン株式会社。
スマートフォンの技術進歩やユーザーのプライバシー情報に最大限配慮しながら、コンバージョンAPIの接続を実施したことより広告計測やFacebook広告ターゲティングの精度向上に成功し、会員登録数を増やし獲得単価をおさえることに成功した事例です。
求人情報というきわめて取り扱いやプライバシーへの配慮が求められるデータを扱い、効率化な施策展開が求められている状況下で、それに応えることに成功しました。
問い合わせ件数を6.5倍にした事例
リスティング広告で出稿しているキーワードの検索量が少なく、美容系小顔補正と美容系商材を展開する事業者です。
Facebookページへの「イイね」を非常に多く獲得されていたため、それも活用しFacebook広告ターゲティングで設定出来るものを余すことなく実施しました。
- Facebookページに「イイね」をしたユーザーを対象に配信
- デモグラフィックターゲティングを活用し女性向けに配信
- 行動ターゲティングを活用しデバイスを指定
- 興味・関心ターゲティングを活用し美容・理容・コスメに興味・関心のある人向けに配信
その結果、問い合わせ件数を前月対比で6.5倍増やし、それが一時的なものではなく、持続的なものとなりました。
まとめ
今回はFacebook広告のターゲティングに関して解説しました。
2022年9月現在においてFacebookとInstagramは、米国に本社があるメタ・プラットフォームズ(通称:Meta)が運営・提供しています。
媒体は異なりますが、運営が同じ会社であるということもありFacebook広告の管理画面上でInstagramへの出稿も可能です。
Instagram広告については下記の記事を参考にしてください。
参考:【少額配信向け】Instagram広告の出し方画像付きガイド|チェックリストあり
Facebook広告は「出稿の目的」「それぞれのサービスを使うユーザーの年齢・趣味・嗜好」を考慮し、適切なアプローチや施策展開が出来るように、それぞれのターゲティングの特徴を押さえたうえで活かしていきましょう。
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