リスティング広告は費用対効果がいいの?初心者向け費用対効果を高める7つの方法
WEB担当者
「リスティング広告」を検討しているけど、実際のところ費用対効果は良いのかな?
そう疑問に思われるWEB担当者さんや経営者さんに向けて、今回は「リスティング広告の費用対効果は実際に良いのか」や「リスティング広告の効果を最大限に引き出すための運用手順」について解説します。
- 費用対効果のよいWEB集客を行いたい
- リスティング広告を検討している
- リスティング広告の費用対効果がよいかを知りたい
- リスティング広告で費用対効果を高める方法を知りたい
- どんな商品・サービスがリスティング広告に向いているか知りたい
目次
リスティング広告は費用対効果が出やすく、初心者にもオススメ
結論からお伝えすると「リスティング広告」は数あるインターネット広告の中でも、費用対効果が出しやすい広告ツールです。
インターネット広告にはリスティング広告以外にも
- フェイスブック広告
- リマーケティング広告
- リターゲティング広告
- その他、SNS広告
と種類がありますが、初心者であればまずは効果のでやすいリスティング広告から始めるのが良いでしょう。WEB広告においてのリスティング広告の立ち位置は、まさに「王道」です。
「王道」と表現する理由を説明します。例えば大阪の高槻市近くに餃子屋をオープンしたなら「高槻市 餃子」で検索を掛けた人に、広告を出せるのがリスティング広告です。安いWi-Fiサービスであれば「Wi-Fi 格安」「Wi-Fi 激安」、宅配クリーニングなら「宅配クリーニング おすすめ」「宅配クリーニング 人気」など。
つまり「自分の商品・サービスを買ってくれそうな人が、検索しそうなキーワード」を直球で狙えるので、検索からのCV(商品の購入やサービスへの問い合わせなど)に直結しやすいのです。
逆に「(一般的に流通・認知されている)商品やサービス」にリスティング広告を使って結果が出ないなら、「WEB集客のしくみ」自体に問題があると考えるべきでしょう。
ちなみに「リスティング広告はいくらかかるのか?」という疑問への回答
お客様にもよく聞かれるのが「うちのサービスの場合、リスティング広告っていくらくらいの費用が必要なんでしょうか?」という質問です。
これに関しては「目標の集客数・売上数」と「商品・サービスの種類」によって変動する、というのが回答です。
リスティング広告の費用は、1クリック単価×クリックされた数によって決定します。単価は使用するキーワード(例えば「WEBマーケティング 大阪」と自然検索した人に広告を出したいなら、広告のキーワードも「WEBマーケティング 大阪」となる)ごとに、Google側で価格が決められています。
この「キーワードごとのクリック単価」がいくらなのかは、Googleの「Google広告」というツールで確認することができます。仮に「WEBマーケティング 大阪」のキーワードでリスティング広告を出稿した際の、1クリックあたりの単価は302~864円ほど、ということになります(下記参照)。
例えばあなたの売りたい商品Aを、1個を売り上げるのに必要なリスティング広告のクリック数が10回だとします。
1クリックの単価が150円、50人に商品Aを購入してもらうことを目標とします。
その場合は先述した公式のように
つまり商品Aを50個売るためには、リスティング広告で75,000円がかかるということになります。
▼リスティング広告の費用については、こちらの動画でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
リスティング広告で費用対効果を高める7つの方法
リスティング広告も正しい手順で運用するか否かで、CVや必要予算に大きな違いが生まれます。
リスティング広告の費用対効果を高める7つの方法について解説します。
1.まずは「ストレートなキーワード」で広告を出す
「さあ、リスティング広告をはじめよう!」というタイミングなら、まずはCVに直結する「ドンピシャなキーワード」で広告をかけ、CV率を把握しましょう。例えば「黒毛和牛のステーキ」をネットで買いたいユーザーがターゲットなら、「黒毛和牛 ステーキ」「牛肉ステーキ 通販」といったワードです。
仮に「ドンピシャなキーワード」で獲得できないならば、そもそもサイトや商品自体に問題のある可能性が高いです。
手順としては、まず「狙いたいキーワード」を複数個(商品によって異なるが4~10ほど)かけてみて、CV率の良いものを選出します。つぎにCVの悪いものは削り、新しいキーワードを追加します。
この作業を繰り返すことで、自社サービスの費用対効果のよい・CVに繋がるキーワードを洗い出すことができます。
2.変化球の穴場キーワードを見つける
1つ目で「まずはCVに繋がりやすい直球キーワードを攻める」とお話ししました。
これからの直球キーワードは確かに「契約には直結しやすい」のですが、一方でキーワードに人気があるため「1クリックあたりの単価が高価になりやすい」というデメリットもあります。つまり「費用対効果」の観点から考えると、必ずしも「人気のあるキーワードが良い」とは言えないのです。
そのため「直球のキーワード」で広告を打つと同時に「一見、CVには繋がらそうなキーワード」「それほど人気ではないキーワード」なども混ぜながら「CVは低いが単価も安い穴場キーワード」を探すのが費用対効果アップにはオススメです。
3. 切り口の違う「広告文」を3~5本つくる
リスティング広告で表示する「広告文の内容」は、自分で作成します(上記の赤枠箇所)。この広告文のレパートリーを1つではなく複数個用意して運用するのが、3つめのポイントです。
理由としては、グーグル広告の優秀な機能に「AIが顧客の検索クエリ(ユーザーがGoogleなどの検索窓に、実際に入力して検索した単語・フレーズのこと)に沿って、適切な広告文を出しわける」というものがあるためです。複数の切り口で広告を用意することで、検索者に最もあった広告文を表示させられる、するとクリックされる可能性も高くなるということです。
例えば「黒毛和牛ステーキの購入」にしても、買い手のニーズはそれぞれ異なります。 自己消費、お返し用、プレゼント用、おもてなし用など、消費者の用途によって刺さるフレーズは違うので、各々のニーズに刺さる広告文を複数考える必要があるのです。
4.地域性の高いサービスなら「地域名+狙いたいキーワード」
サービスの地域性が高いのであれば、キーワードに「地域名+狙いたいビッグキーワード」を選ぶのもオススメです。
例えば「大阪府高槻市」にある地域密着型の小児クリニックがあるとすれば、「高槻市 小児科」「高槻市 小児クリニック」という具合です。
グーグル広告は「広告を表示させる顧客の地域」を限定することも可能なので、高槻市近辺の住民に上記キーワードで広告を出すことで高いCVが期待できるでしょう。
5.「サイトリンク」を4つ活用し、広告面積を確保
リスティング広告の「サイトリンク表示オプション」を有効活用する手法もオススメです。サイトリンクとは「特定のページにユーザーを直接誘導できるリンク機能」で、リスティング広告の下部に4つまで作成することが可能です。上記の赤枠の箇所が、サイトリンク部分になります。
サイトリンクを表示するメリットは大きく以下の2つです。
① 顧客を最も誘導したい商品やサービスのページに、誘導ができる
② 広告面積を広く取ることができる
アディダスの例で言えば、①セール品・メンズ・レディースとリンクを別けることで、顧客が最も関心の高いページへ直接誘導が可能になります。また②4つのリンクを貼ることで「検索結果で広い面積を占めることができる」ため、検索者の視界に入りやすくなりクリックされる可能性が高くなるわけです。
6. 自社名をキーワードに設定し、広告を出す
意外と大切なのが「自社名をキーワードに設定し、リスティング広告を出すこと」です。
一見「自社名で広告を出さずとも、検索結果で自然に表示されそう」と思いますが、実は「競合他社のサイトや広告に、自社名で検索した人を取られてしまう」というリスクがあるのです。
例えば「和歌山市の老舗和菓子店 蜜柑本舗」という店があったとします。「蜜柑本舗」と検索すると、まず蜜柑本舗のホームページが表示されそうなものですが、競合である和歌山市の他の和菓子店のサイトが表示される場合があるのです。
自社名や自社サービスをキーワードに広告を打つことで、上記のように「他社に『自社名で検索したユーザーを取られるリスク』を回避できる」というわけです。
7.LP(ランディングページ)を最適化する
リスティング広告で費用対効果を高めるため必要な施策は、広告に関与することだけではありません。
広告をクリックして顧客が飛ばされる「入口となるページ」が魅力でなければ、いくら効果的な広告を打ってもCVには繋がりません。この広告から消費者が最初にたどり着く「サイトの顔」となるページのことを「LP(ランディングページ)」、LPを消費者にとって魅力ある効果の高いものに改善することを「LP最適化」といいます。
「1.まずはストレートなキーワードで広告を出す」で解説したように、CVに直結するであろうキーワードで広告を出して「クリックはされるが購買に繋がらない」という場合は、このランディングページに問題がある可能性が高いです。
リスティング広告の費用対効果を高める上で、「広告の改善」と同様、もしくはそれ以上に重要なのが「顧客のCV率があがる、効果的なランディングページの作成」と言えるでしょう。
リスティング広告で費用対効果がいい商品・サービスの特徴4つ
商品やサービスの中でも、リスティング広告に特に向いている商材、不向きな商材があります。リスティング広告で費用対効果のよいアイテムはどのような特徴があるかを解説します。
1.商品自体が魅力的なとき
1つ目は商品自体に、消費者から求められる明確な魅力があることです。
仮に他社が同類の商品を扱っていたとしても、商品自体にニーズがあればリスティング広告で売上を伸ばすことができます。
例えばあなたが「頭痛薬」を購入したくて検索をしたとき、以下の様な商品が表示されたら思わずクリックしそうだと思いませんか?
・10分で頭痛に効く頭痛薬
・水なしで飲める頭痛薬
・小粒で飲みやすい頭痛薬
・眠くならない頭痛薬
他社と差別化ができて、商品そのものが良いときはリスティング広告に適しているといえます。
2.商品の価格が安いとき
2つ目は商品の価格が、他社と比較して安いときです。自社の商品が他社とそれほど大きな差異・特徴がないなら、「安価であること」は購入の決め手として有効でしょう。
例えばあなたが通販で「業務用のゴミ袋」を購入しようとしたとき、商品ページで複数のゴミ袋が並んでいたら「一番安価なものを買おう」となりませんか?きっとゴミ袋の手触りや破れにくさ等には、さほどこだわらないはずです。
このように「じっくり選ぶ商品」ではなく「即決で購入する商品」の場合、価格帯が安価だとリスティング広告で商品が売れやすくなります。
3.地域性のある商品・サービスであるとき
3つ目は商品やサービスに「地域性」が高いときです。
地域密着型の商品・サービスであれば、キーワードに地域名を入れる・ターゲットの住む地域を限定することで、ニーズのある熱度が高い顧客に広告を打つことができます。
例えば「吉祥寺駅 ケーキ屋」「京都駅 着物レンタル店」などのキーワードであれば、ただ「ケーキ屋」「着物レンタル店」で狙うより高い費用対効果が見込めるでしょう。
4.WEB市場に競合が少ない・弱いとき
4つ目は「WEB市場に進出している、競合サービスが少ない・弱い」ときです。自社と同様のサービスを扱いながら、ライバルがあまりネット広告やWEB集客に参入していならしめたものです。
競合が進出していないということは、適切なLPと商品・サービス提供をするだけで、戦わずしてCVを獲得できることになります。またキーワードは人気があるほど高単価になりやすいので、競合がいなければそれだけキーワードが安価になる可能性もあります。
リスティング広告・費用対効果のまとめ
リスティング広告の費用対効果についてと、さらに効果を高めるために必要な施策について解説しました。
・リスティング広告は費用対効果が出やすく、初心者にもオススメな「王道ネット広告」
・リスティング広告に必要な費用は「目標の売り上げ数」と「商品・サービスの種類」で変わる
・リスティング広告の費用対効果アップには、適切な施策・手順を踏む必要がある
・リスティング広告にオススメの商品・サービスと、不向きな商品・サービスがある
これからネット集客に力を入れたい、すぐにでも効果を出したいのであれば「リスティング広告」は検討すべき優良ツールです。
今回紹介した方法を用いてしっかりと使いこなすことで、高い費用対効果を狙えるでしょう。ぜひ自社商品・サービスの売り上げをリスティング広告の活用で促進してください。
またリスティング広告の運用について「不安がある」「自分でするのは難しそうだ」「信頼できる会社を探したい」という方は、リスティング広告で高い実績を誇るバリューエージェントのリスティング広告へお問合せください。