Webマーケティングにおける目標設定とは?主な指標や事例とあわせて重要性を解説!
Webマーケティングを実施するにあたって、明確な目標を立てることは非常に重要です。
しかし、どのように目標を立てるべきか、そもそも理解しきれていない企業も多いのではないでしょうか。
Webマーケティングの目標を立てる際は、まず「なぜ目標を立てるべきか」を理解する必要があります。
目標を立てる意味や注意点など、本記事ではWebマーケティングにおける目標の重要性について解説します。
バリューエージェントでの事例もあわせて紹介しているので、Webマーケティングの目標設定に関する悩みがある企業はぜひ参考にしてください。
目次
Webマーケティングの目標を立てる意味とは
Webマーケティングの目標を立てることで、目標を達成するためにどのような行動を取るべきかが明確になります。
目標を立て、そこから逆算して考えることで、より正確な行動目標を同時に立てられるでしょう。
また、目標を立てておくことで、予算がどれほど必要かも明確になります。
計画性のないまま行動してしまうと、その都度費用が発生し、かえってマイナスの結果になってしまうこともあるでしょう。
目標と行動の整合性も重要
目標と行動の方向性がバラバラだと、目標を立てても成功しない場合が多いでしょう。
目標を定めても、どのように達成させていくべきかがわからなくなってしまいます。
例えば、企業としての売上ベースを上げたいにもかかわらず、施策としてまず始めたのがInstagramだったらどうでしょう。
Instagramは写真をメインにアップするメディアであるため、十分なフォロワー数などがいない場合は直接的な売上にはつながりにくいといえます。
売上をアップさせたいのであれば、まずはサービスの単価や質を見直しましょう。そのうえで、リスティングやディスプレイ、SEOやSNSなど、商材ごとに適したアプローチを考えることが大切です。
そのうえで、目標数値に到達するには、どう実施していくべきかを考えましょう。
Webマーケティングにおいて、目標を立てることはその目標に対して「うまくいっているかどうか」を明確にする役割もあります。
目標に対する行動や予算などを明確にしつつ、撤退基準なども定めやすいのがメリットです。
仮にうまくいかなかった場合も、新たな施策の立案や予算編成に目を向けやすくなるでしょう。
目標設定の具体例
ここでは、Webマーケティングの目標を立てる際の指標を、目標例とあわせて紹介します。
問い合わせ件数獲得が目標の場合
<問い合わせ件数を100件増やしたい>
広告からの流入をメイン施策として実施する場合の目標数値。 また、各種広告からの問い合わせ獲得を「いつまでに何件」獲得するか具体化することで、目標達成に向けたプロセスも具体化しやすくなる。 |
Eコマースの売上1000万円達成が目標の場合
<Eコマースの売上目標が1000万円> 現状を明確にしたうえで指標を細かく立てていく。
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目標を立てるうえでの注意点
Webマーケティングにおける目標を立てる際は、まずは現状をきちんと分析することが大切です。
現状を踏まえたうえで目標を設定しないと、実際の行動や予算に対する現実味が薄まるでしょう。
例えば「鹿児島に行きたい」という目標があったとします。
鹿児島に行くためには、まず自分がどこにいるか分析することによって、交通手段や交通費を明確にできるでしょう。
Webマーケティングの場合も同様で、まずは自社の現状を分析するところから始めてください。
現状の売り上げが1,000万円の状態で「売上1億円達成」という大きな目標を立てると仮定します。
10倍の売上を獲得することは決して簡単ではないため、KPI(重要業績評価指標)とKGI(経営目標達成指標)を明確にしたうえで実際に行動していくことが大切です。
この例でいうと「売上1億円達成」がKGIであり、KGIを達成するための行動指標がKPIとなります。
目標を立て、それを成功させるためには、アナリティクスの数字や実際の問い合わせ数などを参考に、現状を把握することが重要といえます。
現状に対し、抽象的なものではなくできるだけ具体的に数値化した目標を立てなければ達成は現実的ではないでしょう。
Key Performance Indicator(キー パフォーマンス インジケーター)の略で、「重要業績評価指標」と訳されます。
KGIが最終目標(ゴール)の指標であるのに対して、KPIはそのゴールまでのプロセスの達成状況を定点観測するための指標です。
Key Goal Indicator(キー ゴール インジケーター)の略で、「経営目標達成指標」と訳されます。
企業の経営戦略やビジネス戦略を達成するために何をもって成果(ゴール)とみなすのかとする指標です。
より細かく目標を立てるためには
目標を数値化し、達成させるためには、より細かい目標設定を実施することが大切です。
細かく数値化した目標を立てることで、かけるべき予算や取るべき行動がフェーズごとに明確化するでしょう。
例えば毎月の売上目標を1,000万円に設定した企業が、まず平均単価に目を向けたとします。
平均単価が1万円だった場合、単純計算で1,000件の契約が必要です。
1,000件の契約が現実的ではないと判断し、平均単価を上げることに目標を定めれば、漠然と「毎月の売上を1,000万円」とだけ設定するよりも行動しやすいでしょう。
Webマーケティングの場合は、ただ平均単価を上げると目標を立てるだけでなく、どのように平均単価を上げるか設定することも大切です。
既存のアプローチ手法を年齢層ごとに変えてみたり、そもそも客層を変えてみたりする手法が例に挙げられます。
自社への流入につながるよう、ブログメディアやホームページに入れ込むSEOキーワードを設定し直す方法もあるでしょう。
行動を明確にしておけば、どれほどの予算をかけるべきかも判断しやすくなります。
予算と行動が明確になれば、PDCAを回すことも可能であるため、継続的な目標達成が期待できます。
Webマーケティングに予算をかけられない場合は?
企業によっては、Webマーケティングに予算をかけられない場合もあるでしょう。
予算をかけられなかったり、既存の施策のみで目標を達成したい場合は、まず予算をかけずに何ができるか分析してください。
例えばYouTube動画やSNSであれば、予算をかけずにアイデアで勝負できます。
ブログメディアの運営や、ブログ内でのリンクなど、既存のもので打てる施策もあります。
しかし、予算をかけずに実施できる反面競合も多く、成果につながる可能性が落ちてしまうことも考慮しておきましょう。
Webマーケティングの目標における事例
バリューエージェントでは、Webマーケティングの目標設定に関わった事例がいくつかあります。
ここで紹介する事例を参考に、Webマーケティングにおける目標設定の重要性について着目していただければ幸いです。
1.人材派遣会社の事例
ある人材会社は、これまで自社でWebマーケティングの試作を実践し、失敗した経験がありました。
まずは目標設定から始めようと考え、人材紹介につながる登録人数を当社とすり合わせた上で30人に設定します。
粗利で150万円ほど獲得できると想定し、3ヶ月実施するということで期間も明確にしました。
そのうえで、登録人数30人を達成するために必要な指標として、以下の流れが生まれます。
- ランディングページの制作が必要
- ランディングページを制作したらリスティング広告が必要
- リスティング広告を運用するための運用費が必要
- 初めての施策のため、ABテストの運用費も必要
上記を理解し、目標として設定したうえで費用をかけて施策を実施しました。
すると、これまで月に1人のペースだった登録が、40人に跳ね上がりました。
売上自体も数百万円単位で向上したため、いかに目標設定と行動の明確化が重要かわかります。
2.目標設定が障害になってしまった事例
「費用対効果が出るのであればなんでもやる!」と、高いモチベーションの企業がありました。
しかし、事業規模が小さく、従業員一人ひとりが抱えている業務も多かったため、具体的な目標を定めても実行に移せませんでした。
具体的には、以下の通りです。
- 費用対効果が出るのであればなんでもやる
- 1,000件の問い合わせに対応できる?
- 難しいから100件?
- 100件獲得するなら営業を雇わなければならないけど費用かけられない
- 100件も厳しいから10件
- でも10件すべてが契約になるわけではない
- 投資対効果が出ないからやらない
こちらの企業は目標は定めたものの、結局実践しませんでした。
しかし、目標を定めるうえで自社にどのような課題があるのか、仮に実施する際はどのような施策が必要かが明確になりました。
このように、目標を立てることは自社を客観的に観察し、現状と課題を明確にする効果が期待できます。
まとめ
今回は、Webマーケティングにおける目標の立て方や、その重要性について解説しました。
目標をしっかり定めておかないと、行動や予算が明確になりません。
事前に目標を立てておくことで、達成に向けたビジョンがよりはっきりするでしょう。
また、目標と予算をベースに、より細かい行動目標を立てられるのも利点です。
自社の現状にどのような課題があるかも把握できるため、Webマーケティングを進めるうえでは目標設定が非常に重要であるといえます。
Webマーケティングにおける目標設定が進められていないとお悩みでしたら、弊社では無料相談も承っておりますのでお気軽にご相談ください。
また今回紹介した内容は、バリューエージェントのYouTubeチャンネルでも触れています。
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