SEOキーワードを選ぶうえでのポイントは?選び方と記事の書き方も解説
自社のサイトやオウンドメディアを上位表示させるための施策に、どのようなものがあるのか把握しきれていない方も多いでしょう。
SEOでの上位表示を狙うには、キーワード選定が重要です。
ただし、ただ闇雲に選ぶのではなく、キーワードの種類や関連性などを理解し、分析することが大切になります。
今回は、自社のSEO対策を成功させるために必要不可欠である、キーワードを選ぶうえでのポイントについて解説します。
実際の選び方についても紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
SEOキーワードを選ぶうえでのポイント
SEOキーワードを選ぶ際は、以下5つのポイントについて把握しておくことが大切です。
- インフォメーショナルクエリ・トランザクショナルクエリを分けて設定する
- ページの種類について把握しておく
- 競合サイトの傾向を調査して施策を立案する
- 顧客の特性を理解しておく
- 狙っているキーワード以外で流入がある可能性も視野に入れる
ここでは、SEOキーワードの選定ポイントについて詳しく解説します。
1.インフォメーショナルクエリ・トランザクショナルクエリを分けて考える
SEOキーワードを選ぶ前に、検索クエリについて知っておくことが大切です。
検索クエリには、インフォメーショナルクエリとトランザクショナルクエリの2種類があります。
インフォメーショナルクエリとは、ユーザーの知識として知りたい「情報」や「悩み」に関連するクエリのことです。
自社のブログページで狙いやすいキーワードに分類されます。
トランザクショナルクエリとは、ユーザーが行動するために必要なクエリのことです。
例えば「ポロシャツ 通販」など、ポロシャツを通販で購入するという「行動」を想定しているユーザーをターゲットにします。
トランザクショナルクエリはブログではなく、サイト側のTOPページやサービスページ、商品一覧ページや商品詳細ページなどで、そのキーワードを狙う必要があります。
また以下では、インフォメーショナルクエリ・トランザクショナルクエリの例をまとめているので参考にしてください。
インフォメーショナルクエリ | トランザクショナルクエリ |
---|---|
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2.キーワードの種類に応じたページが作成できるか確認する
2種類の検索クエリについて理解したうえで、サービスページや商品ページごとに適切な種類のキーワードを選ぶことが大切です。
まずサービスページ・商品ページに入れ込むキーワードを選ぶ際は、ユーザーが求める情報を具体化し、漠然とした内容にしないことを意識してください。
一般的な情報を最低限入れる必要はあるものの、あくまで自社ならではの情報や自社がどのような取り組みをしているかも意識してキーワードを選定します。
例えば、キッチンのリフォームを実施している企業であれば、サービスページには以下の情報に関するキーワードを記載します。
- リフォーム料金
- サービスの特徴
- アフターサービス
- 事例
- 対応エリア
上記の情報に応じて、ユーザーが検索しそうなキーワードを入れ込むことが大切です。
例えば「キッチン リフォーム」と検索するケースだと、キッチンのリフォームにかかる「費用」や「期間」「同業他社との違い」などを知りたいといったユーザーのニーズが背景にあると考えられます。
またサービスページ・商品ページは、ページの全体的な構成をみてからキーワードを設計することも大切です。
3.競合サイトの対策キーワードから選ぶ
対象キーワードを入れ込んでいる競合サイトを調査し、競合に勝てるかどうか分析することが大切です。
競合のページを確認し、オリジナリティや網羅性など面で競合に勝てる要素を炙り出して、キーワードを選定しましょう。
また、対象キーワードの競合があまりに大きい場合は、別のキーワードに変更する必要性を考えましょう。
例えば検索した際にポータルサイトしか出てこない場合は、キーワードの優先度を下げておく必要があります。
ただしSEO以外の観点で重要になるため、競合に勝てなくても自社で重要なサービスページ・商品ページは作成しておきましょう。
4.キーワードの優先順位を考える
顧客の特性によって、狙うべきキーワードやページの分類が変化することも覚えておきましょう。
主な顧客の特性には「今すぐ客」「まだまだ客」「見込み客」が挙げられます。
「今すぐ客」「まだまだ客」「見込み客」それぞれにおけるリソース配分を考えることが大切です。
「今すぐ客」から優先してページを作ることで、より効率的かつ確実にユーザーを流入させられるでしょう。
ここでは、「今すぐ客」「まだまだ客」「見込み客」それぞれの特徴にも触れておきます。
「今すぐ客」は名称の通り、今すぐ情報を手に入れられるキーワードで検索をかけます。
例えば大阪でSEO対策を依頼できる会社を探している方が「SEO対策 大阪 会社」と検索することをイメージするとわかりやすいかもしれません。
「今すぐ客」のニーズに応えるためには、会社の実績や重視するキーワード施策、会社としてのやり方について記載したページを用意する必要があります。
「まだまだ客」は、いずれ今すぐ客になるであろうユーザーを指します。
例えば対象キーワードを「SEO対策 タイトル 付け方」としましょう。
このユーザーは、自社のSEO対策がうまくいっていないと感じていて、タイトルでSEO対策すると効果があるという情報を入手したユーザーとわかります。
「まだまだ客」を「今すぐ客」にするためには、商品ページを活用して自社への流入を促すことが大切です。
ポイントを押さえたりオリジナリティを追加したりした構成や、どのような変化が見えてくるのかわかるような商品ページを作ることで効果が期待できます。
「見込み客」は、まだ外部への依頼を検討していない段階のユーザーです。
「SEO 効果」など、まずは情報収集をしている段階で、SEO対策を外部に頼もうとは思っていません。
しかしこの見込み客がSEOの効果を理解すると、いずれSEOを外部に依頼するであろう「まだまだ客」や「今すぐ客」になる可能性があります。
このように「今すぐ客」「まだまだ客」「見込み客」の段階に応じてキーワードを選定し、ページを構成する必要があるでしょう。
5.定期的にキーワードのランディング状況を確認する
場合によっては、自社が狙っているキーワードとは別のキーワードで流入している可能性もあります。
例えば「キッチン リフォーム 千葉」で狙っていて上位を取れていないとしましょう。
しかし「キッチン リフォーム 千葉」に「便利」が加わったクエリで上位が取れる場合もあります。
さまざまな流入経路を予測し、トランザクショナルクエリへの対応範囲を充実させることが大切です。
当初想定していなかったキーワードでランディングしている場合は、ページの修正や新規ページの作成で対応してください。
SEOキーワードの選び方
SEOキーワードを選定するポイントを把握したうえで、主な選び方についても覚えておきましょう。
ここでは、SEOキーワードの選び方を6つのステップに分けて紹介します。
1.ラッコキーワードからサジェストワードを洗い出す
まずはラッコキーワードにビッグワードを入れて、サジェストワードを洗い出しましょう。
ラッコキーワードでサジェストを洗い出したら、画面左上をクリックしてキーワードをコピーしておきましょう。
2.ラッコキーワード・Googleサジェストで洗い出したキーワードをキーワードプランナーに貼り付ける
ラッコキーワードとGoogleサジェストでキーワードを洗い出したら、キーワードプランナーに貼り付けましょう。
貼り付けて「開始する」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
上記に表示された中から、実際に検索されているものをピックアップします。
検索数の多い・少ないは、この段階では気にしなくても問題ありません。
また「新しいキーワードを見つける」から別のニーズを抽出する作業も実施しておきましょう。
「結果を表示」をクリックし、以下のように表示されたものから自社に必要なキーワードをピックアップしましょう。
また「新しいキーワードを見つける」は、1回につき最大10個しか入れられないことも覚えておきましょう。
3.同じ意味合いのものをグルーピングする
上記までのステップでいくつかのキーワードを選定したら、意味合いの同じものをグルーピングしておきましょう。
ここでは「ソロキャンプ テント」で調べたいユーザーを想定してグルーピングの例を紹介します。まず、上記キーワードで以下のような情報が出てきたとしましょう。
- ソロキャンプ テント ランキング
- ソロキャンプ テント おすすめ
- ソロキャンプ テント 通販
- ソロキャンプ テント 設置方法
- ソロキャンプ テント 早い
- ソロキャンプ テント ペグ
上記の情報が出た際、各キーワードで1記事ずつ作るのではなく、検索意図の同じものを1ページでまとめるために必要なのがグルーピングです。
先ほどの結果をグルーピングすると以下のようになります。
- グループ①
- ソロキャンプ テント ランキング
- ソロキャンプ テント おすすめ
- ソロキャンプ テント 通販
- グループ②
- ソロキャンプ テント 設置方法
- ソロキャンプ テント 早い
- ソロキャンプ テント ペグ
4.自社で対応可能なものをピックアップする
グルーピングまでを終えたら、自社で対応できるキーワードをピックアップしなければなりません。
ボリュームやニーズの面で優先したくても、自社のサービスやプロダクトで対応できない範囲である場合もあります。
まとめ
今回は、SEOキーワードを選ぶうえで重要なポイントについて紹介しました。
SEOキーワードを選ぶ際は、インフォメーショナルクエリ・トランザクショナルクエリの違いについて把握しておくことが大切です。
また、サービスページや商品ページなど、ページごとの特性も理解しておかないと、効果的なキーワード選定はできません。
競合サイトの傾向を調査して、オリジナリティの出せるキーワードから優先していくことも大切です。
競合の情報ばかりを優先してしまうと内容が薄くなるため、サイト運営にとってデメリットにしかなりません。
また、今すぐ客・まだまだ客・見込み客など、顧客ごとの特性を理解したうえで適切なキーワードをページに入れ込んでいくことも大切です。
狙っているキーワード以外で流入がある可能性も視野に入れ、さまざまなキーワードを各所に散りばめておきましょう。
今回の記事では、SEOキーワードを選定する基本的な手順についても紹介します。
SEOキーワードでの上位表示を狙っている場合は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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