GA4のオーディエンスとは?設定方法と分析への活用方法を詳しく解説

GA4のオーディエンス機能を使うと、特定の属性をもったユーザーや特定の行動をとったユーザーのグループを作成できます。本記事では、GA4のオーディエンスについての概要や作成方法、データ分析における活用方法を紹介します。

オーディエンスとは

GA4のオーディエンスは、サイトにアクセスしたユーザーを行動や属性によって分けたグループを指します。たとえば、一度資料請求を行ったユーザーをオーディエンスとして設定して行動を分析したり、特定の属性をもったユーザーをオーディエンスとして広告を表示するといった形で利用することができます。オーディエンスは便利な機能ですが、利用には一定のユーザーデータが必要な点に注意しましょう。

オーディエンスの種類

オーディエンスにはいくつか種類があります。オーディエンスを有効に利用するうえで必要となるため、覚えておきましょう。

自動で生成されるオーディエンス

オーディエンスには、こちらが特に条件を指定しなくても、自動的に生成されるオーディエンスがあります。自動的に生成されるのは、「All Users」と「Purchasers」の2種類となっており、デフォルトで利用することができます。

・All Users・・サイトに訪問したことがあるすべてのユーザー

・Purchasers・・purchaseなど特定のイベントを起こしたユーザー

自作のオーディエンス

オーディエンスは、自作して利用することもできます。ユーザー属性(年齢、性別、興味・関心)、行動(特定の商品ページを訪れた、過去に資料請求をしたなど)などに基づいて、独自の条件にあてはまるオーディエンスを作成できます。

予測オーディエンス

予測オーディエンスは、機械学習によって作成されるオーディエンスです。特定の行動をとる可能性が高いユーザーを予測して、「7日以内に購入する可能性の高いユーザー」といったオーディエンスが自動で作成されます。なお、予測オーディエンスの利用には一定のデータの蓄積が必要です。

オーディエンスの作成方法

オーディエンスは、管理画面や探索レポートの画面から作成できます。ここでは、それぞれの画面での作成方法をご案内します。

管理画面から作成する方法

①まずは管理画面から作成する方法を解説します。右下の歯車アイコンをクリックして、管理画面を表示したら、オーディエンスを選択します。

ga4オーディエンス管理画面から作成する方法

②オーディエンスをクリックします。

ga4オーディエンスをクリック

③オーディエンスの作成画面が表示されます。管理画面からの作成では「最近のアクティブユーザー」や「ユーザー属性」などあらかじめ用意された設定を使って作成することもできます。今回はカスタムオーディエンスから作成するので、「カスタムオーディエンスを作成する」をクリックします。

ga4カスタムオーディエンスを作成する

条件や期間を設定しオーディエンスを作成する

実際にオーディエンス作成のための条件や期間を設定し、オーディエンスを作成する方法を解説します。

条件を設定する

オーディエンスを独自に作成する場合は、まず条件を設定します。条件は「イベント」「セッション」「トラフィックソース」など、様々なディメンションから選択できます。

ここでは「キーイベント」を選択してみます。

条件や期間を設定しオーディエンスを作成する

続いて、フィルタ機能で選んだディメンションなどをさらに絞り込みます。たとえば、「キーイベント」を選択して、フィルターで「true」とすると、キーイベントを起こしたユーザーをオーディエンスとすることができます。

ga4オーディエンス条件や期間を設定からフィルタ追加

③続いて期間を設定します。期間は条件に該当するユーザーをどれだけオーディエンスのユーザーとして計測するかを決定するものになります。

(『上限に設定する』を選択すると540日が期間となります)

ga4オーディエンス期間を設定

④設定が完了したら、任意の名前をつけて保存をクリックします。

ga4オーディエンス期間を設定

探索レポートから作成する方法

①オーディエンスは、探索レポートからでも作成できます。まずは探索レポートをクリックし、自由形式を選択しましょう。

ga4探索レポートから作成する方法

②続いてセグメントをクリックします。

ga4オーディエンスセグメントをクリック

③任意のセグメントを選んで、点部分をクリックし、「オーディエンスの作成」をクリックします。

ga4オーディエンスの作成をクリック

オーディエンスの使い方

オーディエンスを設定した際に使える便利な使い方を紹介します。なお、オーディエンスは作成後はデータがないため、作成から実際に使用するまでには、一か月程度待つ必要がある点に注意してください。

フィルタとして利用する

①オーディエンスは、レポートでフィルタとして利用することもできます。ここでは、探索レポートから追加します。まずは、探索レポートのディメンションに「オーディエンス名」を追加します。

ga4オーディエンスフィルタとして利用する

②フィルタをクリックすると、オーディエンス名が選択できるようになっているので、クリックします。

ga4オーディエンスフィルタとして利用する

③任意のオーディエンスを選択し、フィルタとして利用できます。

ga4オーディエンス名を選択

比較に利用する

オーディエンスはレポートで比較する際にも利用できます。ここでは、ページとスクリーンのレポートで比較してみます。

①ホーム画面から、エンゲージメントの「ページとスクリーン」を選択しましょう。

ga4オーディエンスページとスクリーンを選択

②比較と編集をクリックします。

ga4比較と編集

③オーディエンスの選択画面になるため、任意のオーディエンスを選択し、右上の「適用」をクリックします。

ga4任意のオーディエンスを選択

④オーディエンスに設定したユーザーとすべてのユーザーの比較データが表示されます。

ga4オーディエンス比較レポート表示

オーディエンストリガー機能

オーディエンストリガーとは、ユーザーがオーディエンスに追加された際に、イベントを計測することができる機能です。

たとえば商品を初めて購入したユーザーに対し、初回購入者というオーディエンスを作成し、オーディエンストリガーを設定すると、商品購入を初回とそれ以外といった形でわけて計測できます。オーディエンストリガーの設定方法を解説します。

(オーディエンストリガーは一つのプロパティにつき20個までという制限があります)

①オーディエンストリガーはオーディエンス作成画面から設定できます。作成画面の右側でオーディエンストリガーを新規作成します。

オーディエンス作成画面から設定

②イベント名の入力画面になるので、任意の名前をいれて、保存ボタンをクリックします。

オーディエンス作成画面から任意のイベント名を入れ保存

③右側にイベント名の表示がでてきたら作成できています。右上の保存をクリックして、作成したトリガーを保存しましょう。

オーディエンスイベントトリガー名

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