アナリティクスのカスタムレポート|おすすめの6テンプレート
Googleアナリティクスのカスタムレポートとは、ディメンションと指標を自由に組み合わせられるレポートのことです。
標準レポートも多く用意されていますが、すべて指標が固定されているため、使い勝手に応じた情報を出せない場合があります。
そこでこの記事では、Web担当者向け・Web制作者向け・分析する人向けに、すぐに使える便利なカスタムレポートのテンプレートを紹介します。
これらのカスタムレポートを使えば、簡単にほしい情報が手に入るので、ぜひご活用ください。
対象者 | テンプレート | わかること/できること |
---|---|---|
Web担当者 | 何曜日の何時にアクセスやコンバージョンが多いのかがわかる | |
指定期間のアクセス数の推移がわかるデータを、ExcelまたはGoogleスプレッドシートのファイルで作成ができる | ||
分析担当者 | ページURLごとのページタイトル(titleタグ)がわかる | |
ページURLごとに、そのURLの前にいたページがわかる | ||
Webサイト制作者 | そのプロパティのアナリティクスが、どのサイト(ドメイン)に入ってるのかがわかる | |
実際にサイトにアクセスしたユーザーの、画面サイズやブラウザサイズがわかる |
こちらのテンプレートの利用方法も、記事の後半でご紹介しているので、ぜひ併せてご覧いただき、ご活用ください。
目次
Web担当者向けのカスタムレポート
最初に、Web担当者向けのカスタムレポート2つをご紹介します。
サイト運用や、成果の報告・プレゼンテーションなどにご活用ください。
1.時間×曜日のクロス集計
このレポートでは、指定期間の時間別、曜日別の集計ができます。
過去1年で集計することで、自社サイトが何曜日の何時にアクセスやコンバージョンが多いのかを知ることが可能です。
このレポートを使うことで、サイトリニューアル、システムメンテナンス、キャンペーン/ニュースの開始時間と曜日をいつにするかを判断できます。
▼完成したレポート
この図の場合、月曜日の15時台のユーザー数が最も多く、全体で見ても15〜16時台が多いことから、リニューアルなどをする場合は15〜16時台が好ましいと考えられます。
2.期間ごとのアクセス推移
このレポートでは、指定期間のアクセス数の推移がわかるデータを、ExcelまたはGoogleスプレッドシートのファイルで作成できます。
Excelなどで日別アクセス数を集計する場合や、独自のフォーマットでグラフを作成し社内外のプレゼンテーションに利用する場合などで活用できます。
▼完成したレポート(スプレッドシート)
例えば、オフラインの問い合わせや来店数とWebサイトのPV数を照らし合わせるなど、Googleアナリティクス以外のデータと合わせたグラフ・表を作るときに活用できます。
分析担当者向けのカスタムレポート
次に分析担当者向けのカスタムレポートを2つ紹介します。
自社サイトの現状把握や改善のための分析にお役立てください。
3.ページ対応表【分析する人向け】
このレポートでは、ページURLごとのページタイトル(titleタグ)がわかります。
このレポート単体では使えませんが、データエリアをダウンロードし、Excelやスプレッドシートで他のデータと合わせることで、ページごとの結果(PV数・滞在時間・直帰率など)を一覧で見ることが可能です。
▼完成したレポート
このレポートをスプレッドシート・Excelにエクスポートし、他のレポートと合わせることで下記のようなファイルが出来上がります。
例えば、弊社の場合だと、ブログ記事の分析をする際にタイトルとアクセス数・直帰率などを一緒に見て活用しています。
4.ページ遷移レポート【分析する人向け】
このレポートでは、ページURLごとに、そのURLの前にいたページを確認できます。
▼実際の画面
特定のURLをクリックすると、そのページの前にどのページを見ていたかを閲覧できます。
(entrance)は、そのページが入り口であったことを示します。
このデータの場合、「/company」(会社概要ページ)からトップページへの遷移が最も多かったことが分かります。
制作ディレクター向けのカスタムレポート
最後に、制作するディレクター向けのカスタムレポートを紹介します。
Webサイトの制作時にご活用ください。
5.ホスト確認
このレポートでは、そのプロパティのアナリティクスが、どのサイト(ドメイン)に入ってるのかが分かります。
例えば、以下のことを確認する際に役立ちます。
- wwwがついたURLからリダイレクトができているか
- ECサイトの場合、自社とドメインが別のカートとのアクセスの割合
- スパムアクセスの割合やいつアクセスがあったのか
- ページがコピーされていないか
▼完成したレポート
この図の場合、wwwが頭についたURLにアクセスがあったことから、リダイレクトできていない時期があったことがわかります。
また、このURL・ドメインの中に、自分たちと全く関係のないURL・ドメインが存在する場合はスパムに侵されているか、コピーページを作られている可能性があります。
6.ブラウザサイズ確認
実際にサイトにアクセスしたユーザーの、画面サイズやブラウザサイズが分かります。
サイトのリニューアル時にどのサイズを基本として制作し、どのサイズまで考慮してデザインするのかを決めることができます。
また、サイトで画像を利用する場合は、どれくらいのサイズが最適かわかります。スマホやMacintosh製品の場合はレティーナディスプレイのため、表示されている2〜3倍の大きさの画像が最適となります。
▼完成したレポート
このレポートの場合、スマホの幅は380〜410px、PCの幅は1900pxをメインとし1350〜1900pxに対応するようにデザインする必要があることがわかります。
カスタムレポートの使い方(インポートの方法)
ここまででご紹介したカスタムレポートのテンプレートは、下のバナーにもある「Google アナリティクスの便利なカスタムレポートテンプレート」のページからダウンロード可能です。
ご紹介したテンプレート6つ全てをまとめておりますので、使いたいものを選んでご使用ください。
本章では、テンプレートの実際の使い方をご紹介します。
1.テンプレートの共有URLをクリック
ダウンロードしていただいた資料を開くと、下記のページがございます。
Googleアナリティクスにログインした状態で、テンプレートの共有URLリンクをクリックしてください。
2.インポートするビューを選ぶ
「カスタム レポートの設定が共有されました。」と表示されたら、カスタムレポートを使いたいビューを選択してください。
3.「作成」をクリック
ビューを選択した後、「作成」ボタンをクリックしてください。
「完了しました」と表示された後、しばらく待つと画面が切り替わってカスタムレポートのデータが表示されたら完了です。
※すべてのビュー、他のプロパティでも利用したい場合
この状態のままでは、インポートしたビュー1つだけでしかカスタムレポートを利用することができません。
複数のビューを作っている場合、複数のプロパティがある場合で、他のビューなどで利用した場合は設定の変更が必要です。
4-1.「編集」をクリック
カスタムレポートが表示されいてる状態で、右上の「編集」をクリックしてください。
4-2.対象のビューの変更
「カスタム レポートの編集」画面が表示されますので、一番最後の「ビュー オプション」の箇所を変更してください。
- このアカウントに設定されているすべてのビュー:アナリティクスのすべてのプロパティとすべてのビューで利用できるようになります。面倒な場合はこちらを選んでください
- 1個のビューを選択:ここをクリックすると、利用可能なビューを選ぶ事ができます。必要なビューにチェックをつけてください。
設定ができたら、「保存」してください。これで他のビューなどでも利用可能になります。
まとめ
Googleアナリティクスのカスタムレポートのおすすめテンプレート6つと、活用方法をご紹介しました。
これらを利用することで、簡単に分析などができるようになります。
ぜひ、テンプレートをダウンロードしてご活用ください。